リカレント教育ってなに？人生100年時代に知ってると得するリカレント教育のメリット・デメリット

皆さんは「リカレント教育」という言葉をご存じでしょうか。もともとはスウェーデンで提唱された言葉で、日本の生涯教育に似たものですが、趣味というよりは学んだことを仕事に生かしていくという意味合いが強いものだそうです。今回はそんなリカレント教育を可能にする様々な学習形態について、そのメリットやデメリットも含めご紹介していきたいと思います。

リカレント教育とは

一度社会人になったあとでも、それぞれのタイミングで学び直し、仕事で求められる能力を磨き続けることが必要な時代となりました。スウェーデンで提唱された「リカレント教育」とは、日本の「生涯学習」という言葉と似てはいますが、シニアの方が趣味で学び続ける、というよりは、学んだことを今後の仕事に活かしていくという意味が強い言葉のようです。

そんな「リカレント教育」はメリットもたくさんありますが、社会人になると通学時間の確保や知識の定着などがハードルになってしまうというデメリットもあります。忙しい方にとって続けやすいリカレント教育とはどんなものかを、一緒に考えながらご紹介したいと思います。

リカレント教育の学習スタイル

リカレント教育を受講するには、主に「通学」「通信」「オンライン学習」が挙げられます。それぞれのメリット・デメリットをご紹介していきましょう。

通学制

まずはオーソドックスな通学スタイルの学び直しです。大学や短期大学、専門学校などで本格的に学びなおしたり、社会人向けのプログラムなども近年は充実しています。

・マナパス

文部科学省の「マナパス」は社会人の学びを応援するポータルサイトとして、約5000の大学・専門学校等の講座検索が可能ですので、一度あなたが住む地域で通えるものがないか検索してみてもいいでしょう。

通学制のメリット

通学制のメリットとしては、中・長期間の学習の場合、一緒に学ぶ友人ができやすく、それがモチベーションになり得るということです。一人で頑張るのは難しい方でも、友人がいればなんとか通い続けられるというタイプの方にはよいでしょう。

また、通学制の講座の中には、主催者側が子育て中の方のために託児所を用意してくれる場合があるのも大きなメリットです。これであれば家に子供がいるお父さんお母さんも学校で学ぶ事に集中することができるでしょう。

通学制のデメリット

やはり社会人の方にとって、仕事をしながら学校に通うというのは時間的に高いハードルですよね。昼間は仕事をして夜は学校に通うというスタイルや、土日にまとめて学校に通うというスタイルもありますが、体力に自信のない方の場合には続けにくいかもしれません。また残業が多い職種の方の場合には、平日の仕事終わりに復習の時間を取りにくく、知識が定着しにくいというリスクもあるでしょう。

通信制

リカレント教育にとって通信講座も根強い人気です。テキストが送られてきて、自分のペースで学習を進め、課題を提出するというスタイルが多いようです。中にはテキストとオンデマンド動画を組み合わせた通信講座も増えてきているようです。

文部省認定社会通信教育一覧

いろいろな団体が通信講座を展開していますが、上記のような文部省の認定を受けた通信教育であれば安心でしょう。分野も多岐に渡るので、あなたにあったものが見つかるのではないでしょうか。

通信制のメリット

通信制のメリットとしては、決まった時間や場所に縛られず、自分のペースで学習をすすめることができることではないでしょうか。自宅にテキストが送られてきて、自分で空いた時間に学習をすすめることができるので、忙しい社会人の方には嬉しいかもしれません。

また通信制は多種多様な課目の中から選べるので、あなたがどこに住んでいても学びたいことを学べるというメリットもあるでしょう。

通信制のデメリット

自分のペースで学習を進められるというメリットが有る一方、自分に厳しい方でないと三日坊主になってしまうというリスクも伴います。自分でペース配分を決めて進めることが難しい場合にはおすすめしません。また、先生や友達といった生身の人間との接点がないので、モチベーションの維持という点でも厳しいかもしれません。

オンライン学習

昨今主流になりつつあるのがオンラインでの学習です。パソコンとインターネット環境さえあればどこにいても学ぶことができ、住む場所を選びません。これまで大学に通わなければ学ぶ事ができなかったような専門的な内容もオンラインで学ぶ事が可能な時代となりました。

・Udemy

例えば「Udemy」は、世界最大級のオンライン教育プラットホームで、185,000ものビデオコースから選択可能です。手頃な価格のものが多いので1講座からでも始めやすいでしょう。また、日本語以外の言語を選択することで、英語など海外で発信されているコースも選択することができます。まさに世界中の教育を、日本にいながらにして手に入れることができますね。

・Schoo

Udemyと同じくビジネスパーソンに選ばれているオンライン教育プラットホームが「Schoo」です。毎日様々な分野の授業が生放送されたり、オンデマンド動画で見たいときにすぐ見ることができる録画放送など、あなたにあったオンライン学習が可能です。

・レアジョブ英会話

仕事で英会話が必要という方にとっては、レアジョブ英会話もオンライン教育の一つです。いつレッスンを受講するかを選ぶことができるので、忙しい社会人の方にとって、空いたすきま時間で毎日続ける事が可能。また先生と毎日会話をするので、一人で頑張らなくてもモチベーションの維持が可能です。

オンライン学習のメリット

オンライン学習は、ネット環境さえあればどこででも受講できるので住む場所を選ばないというメリットがあります。また生放送やオンデマンド、レッスン制など、オンラインでも様々な形態があるので、あなたにあったスタイルで学習することが可能です。世界中のコンテンツが学習できるので海外留学が日本にいながら実現してしまうかもしれません。

オンライン学習のデメリット

先生や仲間と実際に会って、教室で学習したいという方には不向きかもしれません。しかし最近ではオンラインで学習している仲間と「オフ会」といった形で実際に会って交流を深めるということもあるので、上手くバランスを取ることも可能かもしれません。

リカレント教育とは何かがわかったら