その目標、間違ってない?英語学習で成功する目標設定の秘訣

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英語学習において目標設定が大事であるということは聞いたことがある方も多いでしょう。しかし目標設定をする際に「英語がペラペラになりたい」というような抽象的な目標を立ててしまい、途中で挫折することがないよう注意したいものです。そこで今回はその設定方法やメリットを具体的にお伝えしたいと思います。

目標設定の失敗例とは

英語学習や英会話を始める際に、目標設定をすることは大切です。しかしなかには途中で挫折してしまいがちな目標設定というものがあります。例を見てみましょう。

「ネイティブとペラペラ話せるレベルになりたい」

よく耳にする目標です。しかしペラペラというレベルがどこまでいけば到達したことになるのか、明確ではありません。特に英語学習は、上達すればするほど、上には上があると感じられがちで、いつまでたっても自分は「ぺらぺらだ」とは感じにくいものです。そのため達成感を感じられず途中で脱落してしまう可能性があります。

「海外に住むことができるレベルになりたい」

先ほどの例よりは具体的ですが、もしあなたが英会話の超初心者であれば、急にこの目標を掲げることで道のりの長さを感じ、途中で挫折してしまう可能性もあります。また「海外に住むことができるレベル」にも色々あり、「スーパーで買い物ができてなんとか食べていけるレベル」なのか「ご近所づきあいもできるレベル」なのかなど、人によってイメージするものは異なります。やはり具体性に欠けているため、そのために何をすればいいのかという戦略も立てにくくなってしまいます。

目標設定のポイント

先ほどご紹介した失敗例を避け、しっかりとゴールへと導いてくれる理想的な目標設定のポイントをご紹介したいと思います。

目標を細かく分ける

まず目標設定は、最終目標だけではなく、短期、中期、長期目標と細かく分けて掲げるのが大切です。「海外で暮らせるレベル」などといった最終目標だけを掲げると、道のりが長く、途中で息切れしてしまいがちです。

最終目標はもちろん必要ですが、そこから細分化して、3ヶ月先の短期目標、半年先の中期目標、1年後の長期目標などと細かく分けていきましょう。そうすることで、次の目標地点が身近に感じられ、達成感を随時感じることができます。英語学習はモチベーションの維持がキーポイントになりますので、小さな目標を何度も達成していくことで、モチベーションが維持でき、成功につながるのです。

具体的かつ、明確なゴールを設定する

「ペラペラになる」というような抽象的な目標になると、自分が達成したのかどうかが明確ではなく、達成感が感じにくくなります。例えば「TOEIC 500をとる」「英検2級に合格する」「海外の●●大学に合格する」など誰がみても達成したかどうかが明確な具体的なゴールを設定しましょう。

いつまでに達成したいかを明確にし、最短の目標までの戦略を立てる

「いつか海外で生活したい」というようなタイムフレームが明確ではない目標も避けましょう。「3ヶ月後のTOEICで500点をとる」といったように、「いつまでに」達成するのかを明確にすることで、「それまでに何をすべきか」を逆算して戦略を立てることができます。

例えば「3ヶ月後にTOEIC500点をとるために、今月中に苦手な英文法の問題集を1冊終わらせて、来月から毎週実践問題集を1回分ずつ終わらせていこう」といったようなことです。ちなみに戦略を立てる際は、とりあえず一番近い目標に対して細かく作戦を練ります。1年後や2年後の自分のレベルはわからないため、戦略が立てづらいからです。まずは今日から3ヶ月先の目標達成のための戦略を立て、3ヶ月後、次の目標達成のための戦略を立てる、といった具合で進めていきます。

最終目標は、「自分がどうなっていたいか」も思い描いて記載する

3ヶ月後や6ヶ月後などの経過目標は、「TOEIC600取得」や「英検2級合格」など、実践的な目標になることが多いかもしれません。しかし最終目標には、「自分がどうなっていたいか」というイメージも一緒に添えておくことが大切です。

例えば最終目標が「3年後にアメリカのボストン大学へ合格する」というものであれば、「その時の自分はどんな人間なのか」「どんな人に囲まれているのか」「何を目指しているのか」など、なるべく具体的に想像して、希望を書き連ねます。思い描いたものが具体的になればなるほど、スポーツ選手のイメージトレーニングのように、より目標が現実的になり、成功に近づきやすくなります。

また、モチベーションが下がりかけた時にも、この「思い巡らせたイメージ」を読み返すことで、やる気が再度湧いてきて、モチベーションを維持する助けとなってくれるでしょう。

成功する目標設定の例

これまでの設定ポイントを踏まえて、目標設定の例を一つご紹介しましょう。

最終目標:3年後にアメリカのボストン大学へ社会人留学する
そこでの自分:ボストンで現地の友人とシェアハウスをしながら、アメリカの生活を満喫。平日はしっかりと法律の勉強をし、現地で法律関係の仕事に就く準備をしている。土日はプライベートを充実させて、パーティーなどにも参加。現地で似た価値観の彼女を見つけて結婚も視野にいれている。

経過目標

現在:TOEFL iBT 55、オンライン英会話レベル4

3ヶ月後:TOEFL iBT 60達成、オンライン英会話レベル5終了
6ヶ月後:TOEFL iBT 65達成、オンライン英会話レベル6終了
1年後:TOEFL iBT 75達成、オンライン英会話レベル8終了
2年後:TOEFL iBT 85達成、オンライン英会話レベル9終了
3年後:TOEFL iBT 95達成、オンライン英会話レベル10終了

そのためにやること

今日から3ヶ月後までの戦略

1、 TOEFL問題集1冊を一通り終わらせる
2、 オンライン英会話は毎日25分、ただし土日は休憩
3、 単語帳1日3ページずつ
4、 TOEFL iBT実践問題集を月末に1回のペースでやって答え合わせ
5、 土日のどちらかはランゲージエクスチェンジの友人と飲みに行く

目標は変わるもの

先ほどの例のように目標を設定して、いざ戦略通り走り出したら、計画通りいかないことや、目標を厳しく設定しすぎたということもあるでしょう。そう思ったら、その都度、設定を変更してもOK。
「毎日オンライン英会話は仕事の都合上厳しいな。2日に一回のペースにしよう」とペースを緩めたり、「以外と英文法が苦手なことがわかったので、単語帳のペースを落として、その分英文法の時間をとりいれよう」などと柔軟に戦略を変更したりしていくのが大切です。
また、人によっては最終目標を1年先伸ばしにして、時間的余裕をつくるというのも、選択肢の一つとなるでしょう。大切なのは「途中で辞めずにゴールに到達すること」です。そのためにできることはあらゆる角度から行いましょう。

まとめ

何事にも目標を持つことは成功への第一歩です。しかし目標設定を間違えると、途中で脱落してしまう可能性もあるもの。明確で達成感が得られやすい目標設定をすることで、モチベーションも維持しやすくなり、英語で最も大切な「継続」が可能となります。ぜひあなたもこれを参考に、目標設定を行ってみてくださいね。

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