英語の発音は身に付けておくと後々いいって知ってる?発音矯正の重要性と学習ポイントを解説します。

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正しい発音で英語を話しているつもりなのに何度も聞き返されたり、ネイティブがゆっくり話しているのに理解できなかったりすることはありませんか?それは正しい発音が身に付いていないからかもしれません。

発音矯正は独学ではなかなか難しいため後回しにされがちですが、英語習得において非常に重要です。そこで今回は、発音矯正の重要性と学習する際のポイントを解説します。

英語の発音矯正ってなぜ重要なの?

発音の学習はリスニングの第一のステップです。なぜなら、耳から聞いた音が意味を伴って1つの単語として認識され、それが蓄積されることでボキャブラリーが増えるからです。もちろん、文法においても同様のことが言えるでしょう。そして、英文を聞いたときには、脳内に蓄積された単語や文法のデータと照合して文全体を理解していくのです。

ここではリスニングと深く関わる発音矯正の重要性をそのメリットから探っていきます。

発音矯正のメリット

最大のメリットは「発音が改善する」ことです。では、発音が改善されたら、どんなことが起こるのでしょうか?

発音が改善されれば、言うまでもなく「正しい発音」が身に付きます。つまり、英語独特のリズムが身に付くということ。そして正しい発音が身に付けば、自分が言いたいことを正確に伝えられ、相手が話すことも正確に理解できます。誤解されることなく正しく伝えて正しく理解できれば、コミュニケーションがよりスムーズになるでしょう。

特にビジネスシーンで英語を使う人は、正確に伝えて正確に理解することがより求められるので、発音矯正は非常に重要です。

発音矯正の副次的メリット

発音矯正では発音が改善されますが、発音だけなく副次的なメリットもあるのでご紹介しましょう。

まず、コミュニケーションがスムーズになるので、スピーキングに自信が持てるようになります。自信が持てるようになれば、人前でも気後れすることなく英語を積極的に話せるようになるでしょう。そうなれば、英語での会話が増えるのは明らかです。英語での会話が増えれば、リスニングの機会も必然的に増え、リスニングスキルも向上します。

そして発音矯正はライティングやリーディングのスキル向上にも影響を及ぼします。その理由は、発音矯正によって身に付いた英語独特のリズムやイントネーションです。それらが身に付けば、英語を読むときにもリズムにそって読み進めるので、無意識のうちに読む速度が上がっていきます。また、英文を書く際も同様に、リズムにそって書き進めることが可能となるでしょう。

このように発音矯正をすることで、英語の四技能すべてが向上していきます。つまり、発音矯正は英語学習の要であり、非常に重要だということです。

英語の発音矯正で気にしておきたいポイント

英語の発音矯正をする際に着目するポイントを知っていれば、効果的に進められるので覚えておきましょう。

単語のアクセント

英語には26のアルファベットがあり、44の音が存在します。これらの音が発音記号により示され、発音記号の中にはアクセント位置も示されています。日本語では「強勢アクセント」「強弱アクセント」と呼ばれていますが、実際には強弱を示すものではなく高低を示すものです。アクセントが置かれた位置を高く、そして一拍長く発音するのが正しい発音です。

「事務所」を意味するofficeの発音記号は以下の通りです。アメリカ英語とイギリス英語では発音記号が異なりますが、アクセント位置はどちらも語頭となっています。つまり、「オ」の部分が高くてゆっくり、「フィス」の部分が低く速く発音するということです。

アメリカ英語 ɔ́fis / άfis /
イギリス英語 ɔ́fis

また、contractのように、アクセント位置で品詞を区別する語もあります。

名詞 contract(契約)
動詞 contract(契約を結ぶ)

発音矯正の際にアクセント位置に着目すると、正しい発音になるだけでなく正しく理解されるようになるので、ぜひ取り入れてみてください。

ちなみに、日本語では「アクセント(accent)」と呼ばれますが、英語では「ストレス(stress)」と言います。accentは、a Southern accent(南部訛り)、English with a Japanese accent(日本訛りの英語)のように、「訛り」という意味で使われるので注意しましょう。

リズム

リズムとは、音のメリハリのことです。英語を話すときには、音を変えることでリズムをつけます。これが英語独特のリズムです。この音のメリハリには、早遅、高低、強弱などが含まれます。

また、実質的な内容を表す「内容語」は強くゆっくり、文法構造を表す「機能語」は弱く速く発話され、話者の強調したい部分を強くゆっくり発話することもあります。以下の2文は、1つ目が内容語を強調(太字)し、2つ目が話者の意図を強調した例です。太字の部分を強くゆっくり、細字の部分を弱く速く発話してみましょう。

It is important for him to get a job in this month.
(彼にとっては今月中就職することが重要だ。)

It is important for him to get a job in this month.
彼にとっては今月中に就職することが重要だ。)

また、音が連結したり脱落したり同化したりする「リエゾン」にも注意が必要です。例えば、I need youは「アイ」「ニード」「ユー」という3語で成り立っていますが、発音するときには「ニード」と「ユー」がつながって、別の音である「ニージュー」に変化。また、p,b,t,d,k,gが語末に来ると、great showが「グレイッショー」のように音が脱落します。

日本語には文単位のリズムがないので難しく感じるかもしれませんが、発音矯正するときにリズムにも着目すると効果的に進められるでしょう。

発音矯正は独学でできる?プロに頼らないとだめ?

発音矯正は独学でできるのでしょうか?独学でできることとできないことを確認ししてみましょう。

ある程度までは独学でも可能

発音矯正は、ある程度まで独学でも可能です。「ある程度」とは、どの程度なのでしょうか。

母音・子音の違いを知る

前述した通り、英語には母音・子音を合わせて44の音があります。母音の文字はa,e,i,o,uの5つですが、音の数は20あるいは24もあるそう。数に差があるのは数え方によるものです。どちらにしても、たくさんの音が存在します。つまり、1つの文字に対していくつかの音が存在するということ。これは子音も同様です。

発音記号を見ながらこれらの音を独学で身に付けるのは困難ですが、「動画」を活用すれば音素あるいは単語レベルの発音矯正は独学でも可能です。以下の動画『mmmEnglish』はすべて英語ですが、ネイティブの先生が発音記号ごとに発音の仕方を示してくれるので分かりやすいです。

シャドーイングで強化する

2~3テンポ遅れてネイティブの英語を追いかけるように発話していく「シャドーイング」も発音矯正には有効です。なぜなら、ネイティブの英語をそのまま真似するため、英語独特のリズムやイントネーションが身に付くからです。そして、シャドーイングは自分の発話を録音して自己チェックし、原文と違う部分を見つけ出して修正していくという方法なので独学でも可能です。

ネイティブのスピーキングを真似する

動画、ポッドキャスト、オーディオブック等を教材として活用して、ネイティブが話すのを真似するのも独学で可能です。これらの教材は何度も繰り返して聞けるので、苦手な発音を文単位で集中的に強化できます。

また、動画やオーディオブックはスピードを遅くして聞けば、どのように発音されているのかが確認できます。早すぎて聞き取りにくい場合は、0.5倍速から0.75倍速に徐々に早めていき、最終的には通常の速さで聞いたり発したりできるようにしましょう。

独学である程度発音を身に付けたらプロに頼ろう

発音は相手に正しく伝わることが前提になるため、独学には限界があります。なぜなら、自分で正しいと思って発音しても、それが必ずしも正しいとは限らないからです。

ある程度まで独学で発音を身に付けた後は、オンライン英会話などを活用してネイティブと話したり、発音のプロに聞いてもらったりしてチェックした方がいいでしょう。

オンライン英会話でも発音矯正ができる

海外在住だから発音矯正をする必要がないかと言えば、答えはNoでしょう。私自身も日々英語を話していますが、発音に関しては話し相手が感じることなのであまり自信がありません。そこで、レアジョブ英会話の発音コースを利用してみました!

レアジョブの発音コースは基礎的な発音を練習したい人に最適で、スピーキングレベルは問いません。レッスンでは「fとh」のように似た音をセットで学ぶため、違いがよく分かります。私は講師が選んだ「lとr」でレッスンを受けました。

まず、講師がlとrの発音に関して、口をどのように開けるのか、舌をどのように動かすのかを説明し、見本を示してくれます。その後、テキストブックに従ってlとrから始まる英単語を講師の見本を真似て発音。これはそれぞれの単語を3回ずつ言いますが、回を重ねるごとにスピードを上げていきます。次に、lが多く含まれる文、rが多く含まれる文、lとrが混在する文を5つずつ読みます。これも英単語と同じように3回行い、読むスピードを上げていきました。その後は、講師とともにダイアローグを読み、最後にフィードバックをもらうという流れです。

どちらか1つの音だけの文はその音だけを注意すればいいので、それほど難しくは感じませんでしたが、両方の音が入る文は難易度が上がるので、とてもいい練習になりました。発音矯正したい人におすすめです!

まとめ

英語の発音矯正は簡単な道のりではありませんが、練習を重ねれば必ずスキルアップしていきます。ある程度発音が改善されたら、sea, she, seeやsheet, seatなどのように似た単語を集めて練習するのも1つの方法です。発音矯正を続ければ、よりスムーズなコミュニケーションが可能となるので、英語を話すのがより楽しくなるはず!間違いを恐れずに、どんどん英語を話しましょう!

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