be動詞の基礎から応用まで徹底解説

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be動詞の基礎から応用まで徹底解説
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英語学習において、be動詞は避けて通れない基本的な要素です。しかし、「たった6語しかないのに、なぜこんなに重要なんだろう?」と感じる方もいるかもしれません。be動詞は、文の骨格を成し、主語の状態や存在、そして時間の流れを表現するために不可欠な役割があります。

学生時代には見過ごしていたかもしれないbe動詞の「本当の役割」について理解を深めて、be動詞の基本的な形と意味、状態や存在を表す使い方、否定文・疑問文の作り方、さらには進行形や受動態といった応用表現まで学んでいきましょう。また、実際の英会話で頻繁に耳にするbe動詞の「省略」パターンや、その省略が意味やニュアンスにどのような影響を与えるのかについても解説しています。be動詞の奥深さを理解し、自然な英会話力の向上を目指しましょう。

be動詞の基本的な形と意味

動詞は大きく分けると2種類あり、1つ目は6語しかない「be動詞」、2つ目はbe動詞以外の全てを指す「一般動詞」です。

be動詞:6語しかない

最初に紹介するbe動詞は、am、is、are、was、were、beの6つを指します。

be動詞は日本語にすると「~です」や「~ある/いる」を意味し、主語ともう一つの語をイコールで結ぶ役割を果たします。

具体的に、下記の例文で確認してみましょう。

I am Yuka. (私はユカです)

上記の例文におけるbe動詞はamで、主語のIとYukaをイコールで結んでいます。

また、どのbe動詞を文中で使うかは、下記の通り主語や時制によって決まります。

主語 be動詞
I (私)am(過去形の場合はwas)
単数形のもの(He、She、This、It など) is(過去形の場合はwas)
You、We、They、そのほか複数形のもの are(過去形の場合はwere)

上記の表にはありませんが、am、is、areの原型であるbeもbe動詞の一つです。

現在形(am, is, are)、過去形(was, were)の基本的な形と使い分け

be動詞の6語が理解出来たら、現在形、過去形の基本的な形と使い分けについてみてみましょう。

現在形のam/is/are

現在形のbe動詞には、am、is、areがあります。実際に、下記の例文で使い方を確認してみましょう。

I am beautiful. (私は美しい)

It is a sunny day. (今日は晴れた天気だ)

You are an English teacher. (あなたは英語の先生です)

過去形のwas/were

過去形の場合は、wasまたはwereを使います。

下記の例文で、現在形と過去形を比較しながら使い方を確認してみましょう。

We are students. (私たちは生徒です)

→We were students. (私たちは生徒でした)

He is here. (彼はここにいます)

→He was not here. (彼はここにいませんでした)

→Was he here? (彼はここにいますか)

wasとwereの使い分けとしては、amとisの過去形がwas、areの過去形がwereだと覚えておくと間違いないでしょう。

be動詞の役割:文の種類と使い方

be動詞は、文中で主に2つの重要な役割を果たします。1つは人や物の「状態」を表す役割、もう1つは人や物の「存在や場所」を表す役割です。

状態を表すbe動詞(「~である」)

be動詞は、主語がどのような状態であるかを示す際に使われます。例えば、主語が「何であるか(名詞)」、または「どのような状態か(形容詞)」を説明するのに使われます。

名詞と共に使う場合:

He is a student. (彼は生徒です。)

この場合、be動詞の ”is” は、主語の ”He”が ”a student”であるという状態を表しています。

形容詞と共に使う場合:

She is happy.(彼女は幸せです。)

この場合、be動詞の  ”is” は、主語の  ”She ”が  ”happy” という状態であることを示しています。

存在・場所を表すbe動詞(「~にいる/ある」)

be動詞は、人や物がどこに存在するか、どこにあるかを示す際にも使われます。

前置詞句と組み合わせて場所を表す場合

The book is on the table.(その本はテーブルの上にあります。)

 ”is ” が  ”on the table” という前置詞句と組み合わさり、本の場所を示しています。

There is/are構文を使う場合

There are many people. (たくさんの人がいます。)

There is/are 構文は、「~がある/いる」という存在を表す際によく使われます。

このように、be動詞は文の種類に応じて「~である」と「~にいる/ある」という異なる意味合いで使われ、英語の基本的な表現を支える重要な要素となります。

否定文と疑問文の作り方 

be動詞を使った否定文はとてもシンプルです。be動詞のすぐあとに「not」を入れるだけで、「~ではない/~ではありません」という意味になります。

否定文を作るときは「not」を入れよう!

I am not tired.(私は疲れていない)

She is not at home.(彼女は家にいない)

They are not students.(彼らは学生ではない)

日常会話では短縮形もよく使われます。

She isn’t at home.(=She is not at home)

They aren’t busy.(=They are not busy)

I’m not hungry.(=I am not hungry)※ “amn’t” という形は存在しません!

短縮形を聞いて理解できるようになると、リスニング力もアップします。

疑問文はbe動詞を前に出すだけ!

英語ではbe動詞の文を疑問文にするとき、be動詞を主語の前に出すだけでOK。これは、doやdoesを使う一般動詞の疑問文とは違う点です。

Are you ready?(準備できた?)

Is she your sister?(彼女はあなたの姉妹?)

Am I late?(私は遅れている?)

答えるときは、be動詞をそのまま使って返します。

Yes, I am. / No, I’m not.

Yes, she is. / No, she isn’t.

Yes, we are. / No, we aren’t.

一般動詞の疑問文とどう違うのか分からないときは、「いまさら聞けない!?英語の疑問文の作り方を基礎から徹底解説!」を参考にしてください。

be動詞の応用:進行形と受動態 

英語の中では、be動詞がさまざまな文法表現の「土台」として使われています。進行形や受け身の表現など、知っておきたい応用的な使い方を見ていきましょう。

進行形(be + 動詞ing)

何かが「今ちょうど行われている」ことを伝えるのが進行形です。be動詞と動詞のing形をセットにすることで、「~しているところです」という意味になります。

She is studying now.(彼女は今勉強している)

I am cooking dinner.(私は夕食を作っているところだ)

They are watching a movie.(彼らは映画を見ている)

このようにbe動詞が現在の「状態」だけでなく、「動作の進行」にも使えるというのが大きなポイント。主語によっては、もちろん be動詞もam/is/areの形で変化します。

もう少し理解を深めたい人は、「~ingは現在の行動を表わすだけじゃない! ing形の3つの使い方を徹底解説」を読んで、さらに英語力を上げましょう。

be動詞+過去分詞で「受け身(受動態)」を作る

「~される」「~された」といった意味を表す受け身の文でも、be動詞は重要な役割を果たします。be動詞と動詞の過去分詞を組み合わせることで受動態が完成します。

The window was broken.(窓が割られた)

This book is written in English.(この本は英語で書かれている)

The cakes are made by my grandmother.(そのケーキは祖母が作ったものだ)

受け身の文でも、be動詞は主語の時制や数に合わせて変わります。たとえば過去形なら “was / were”、現在形なら“is/are”となります。進行形と同様、be動詞は文全体の「時制」を表すキーになるのです。

理解できたか自信がない人は、「英語の「受動態」作り方を丁寧にわかりやすく解説!」「「英語の受け身」って何だっけ?基本的な作り方と英会話での活用例を解説」をチェックしよう!

えっ、be動詞がない!?省略されるパターン

実際の会話やカジュアルな英語では、be動詞が省略されたり、はっきり発音されなかったりすることがあります。ここでは、「省略されたbe動詞」の使われ方や意味の違いについて見ていきましょう。

口語ではbe動詞が省略されることがある

カジュアルな会話やメッセージのやりとりでは、be動詞が省略されることがあります。文法的には正しくないとされることもありますが、実際の会話ではよく見聞きする使い方です。次のような文はbe動詞を省略した形なので確認しましょう。

You okay?(=Are you okay?)

She your sister?(=Is she your sister?)

We late?(=Are we late?)

Everything all right?(=Is everything all right?)

このような言い方は、親しい間柄やスピーディなやりとりの中で自然に使われます。ただし、フォーマルな場面では避けた方がいいでしょう。

命令文ではbe動詞が文頭に来る

命令文にもbe動詞を使いますが、このときは文の最初に来て、「~しなさい」という意味を持ちます。

Be quiet!(静かにしなさい!)

Be careful!(気をつけて!)

Be kind to others.(人に優しくしなさい)

Be ready at 6.(6時に準備しておいてね)

このように「be+形容詞」や「be+過去分詞」で命令の形になるのが特徴です。“Do quiet!”のようには言わないので注意しましょう。また、「Don’t be late!(遅れないでね)」のように否定形にもなります。

疑問文や省略構文では主語とbe動詞の両方が消えることも!

英語には「主語」や「be動詞」を省略してしまうような構文もあります。これらは主に会話の中で使われ、相手と文脈や共有された情報があるときに成り立つ表現です。

(Are) You coming?(来る?)

(Are) We good?(これで大丈夫?)

(Is) That okay with you?(それでいい?)

(Am) I supposed to do that?(それって私がやることになってるの?)

また、あいさつや呼びかけでも主語やbe動詞は省略されがちです。

Morning!(=It is a good morning! / Good morning!)

All set?(=Are you all set?=準備できてる?)

Not bad.(=That’s not bad.=悪くないね)

こうした省略は、スピード感や自然な流れを重視する英語らしい特徴でもあります。ただし、文章で書くときやフォーマルな場面では使いすぎないように気をつけましょう。

be動詞の有無でニュアンスや印象が変わることも

be動詞を使うか省略するかで、英語の印象は大きく変わることがあります。文の正確さだけでなく、距離感やカジュアルさも左右されるのです。

He is happy.(彼は幸せです)→ 正しい文で、しっかりした印象

He happy?(彼は幸せなの?)→ 親しい会話や確認のニュアンス

He’s happy.(短縮形)→ 会話らしく自然で柔らかい印象

文のタイプによっては、be動詞を使わないと文法的に成り立たない場合もあるので注意が必要ですが、「be動詞の省略=文法ミスとは限らない」ということを知っておくと、英語への理解が一段深まります。

be動詞の省略は文法書には出てきませんが、ネイティブの話し言葉ではごく自然な表現ばかり。正しい文の形をしっかり理解した上で、「省略されることがある」「それでも意味が通じる」という感覚に慣れていくと、英語の運用力がグッと高まりますよ!

be動詞の有無でどう意味が変わる?比較して理解しよう!

be動詞が「ある場合」と「ない場合」で意味やニュアンスがどう変わるかを、実際の文を比較しながら分かりやすく解説します。文法の正しさだけでなく、会話での自然さにも注目してみましょう。

be動詞があると「正確な文」、ないと「カジュアルな印象」に

文法的に正しい文ではbe動詞はしっかり入りますが、カジュアルな会話では省略されることがあります。この違いが、文全体の印象に大きな影響を与えます。

You are tired.(あなたは疲れている)

You tired?(疲れてる?)

前者は完全な文で、書き言葉やフォーマルな会話にも適しています。一方、後者は口語的でラフな印象。親しい間柄や軽い確認の場面でよく使われます。つまり、be動詞を使うかどうかで、「文の正確さ」だけでなく「距離感」や「話し方のトーン」が変わるということです。

疑問文での違い:「Are you~?」と「You~?」

疑問文ではbe動詞があるかないかで、丁寧さや文の完成度が異なります。

Are you okay?(大丈夫?)

You okay?(大丈夫?)

Are we late?(私たち遅れてる?)

We late?(遅れてる?)

文法的には「Are you~?」の方が正しいですが、「You okay?」のような言い回しは親しみやすさやスピード感を重視した会話の中でよく使われます。ただし、英語学習者がメールやプレゼンなどフォーマルな場で使うと、ぶっきらぼうな印象を与えることもあるので注意しましょう。

be動詞があると「事実の説明」、ないと「確認」や「驚き」に

be動詞がある文は情報を「伝える」形になり、be動詞がない文は「確認」や「驚き」のような感情がこもることがあります。

That is your car.(あれはあなたの車です)→ 単なる事実の提示

That your car?(あれ、あなたの車?)→ 驚きや確認のニュアンス

She is your teacher.(彼女はあなたの先生です)→ 情報の説明

She your teacher?(彼女、先生なの?)→ 確認・ちょっと意外な感じ

このようにbe動詞を省くことで、「それ、本当?」といったニュアンスを含んだリアクション的な使い方になることが多いようです。

be動詞のある・なしの違いは「場面」と「関係性」で使い分けよう

どちらが正しい・間違いというよりも、「どんな場面で誰に向かって言うか」によって、be動詞を使うか省略するかを選びましょう。

・ビジネスメールや初対面の相手には、しっかりbe動詞を使った正しい英文を。

・親しい友人やメッセージのやりとりでは、必要に応じて省略してもOK。

・ただし、英語学習者としては、まず「正しい形」を身につけた上で、場面に応じた使い方を知っておくことが大切。

「be動詞を省略できる=英語ができる」というわけではありません。ネイティブスピーカーも文法を理解した上で「崩す」ことができるのです。英語を学ぶ上では、まず正しい文法で「be動詞あり」の文を作れるようになり、そこから「なぜここで省略するのか」「省略したらどう聞こえるのか」を学ぶことが自然な英語への近道です。

be動詞は英会話の基礎!アウトプットで使ってみよう

be動詞は英語学習のごく初期に登場するため、「簡単」「もう分かっている」と思われがちです。でも実は、英語という言語の骨組みに深く関わる重要な存在です。この記事では、各項目でbe動詞の「表」と「裏」の両面を見てきました。

英文を作るとき、会話を聞き取るとき、さらには書くときにも、be動詞の使い方や省略のされ方を知っておくことで、より自然で伝わる英語になります。

「簡単そうに見えるものほど、奥が深い」――be動詞はまさにその代表例。今後もbe動詞の使われ方にアンテナを張りながら、英語表現の幅を広げていってくださいね!

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