英会話をできるようになりたいと思って、英語の勉強を始めた人もいるのではないでしょうか。自分の表現したいことを表現し、ネイティブとの会話のキャッチボールがスムーズにできるようになるには、話の流れを作り出す「接続詞」を意識してみましょう。英語の接続詞といえば、and(そして)やbut(しかし)、because(なぜなら)がすぐに思い浮かびますね。長めの英文を見るとだいたい接続詞が含まれており、文中で大切な働きをするものですが、なんとなく使っている人が意外と多いものです。そこで、記事では接続詞の使い方についてきちんと理解して正しく使えるように詳しく解説していきます。
英語の接続詞の役割は?
接続詞とは、簡単に言うと語・句・節など様々な要素を結びつける語句のことをいいます。接続詞を使うと、文をこみいった表現もできるようになります。
2つのグループがある英語の接続詞
接続詞には大きく「等位接続詞」と「従位(従属)接続詞」の2つに分けられます。等位接続詞は、「語と語」「句と句」「節と節」といった文法上の対等なもの同士を結ぶ役割をします。一方、従位接続詞とは節と節をつなぐ場合のみ使われるもので、メインとなる文(主節)に対してサブの文(従属節)をつなぎ、説明を加える役割を担っています。それぞれを詳しく見ていきましょう。
①等位接続詞
等位接続詞は、語・句・節といった文法上同じものをつなぐ役割があります。例外的に「省略」が起こっている場合を除いて、基本的には「語と節」のような文法上違う性質のものをつなぐことはできません。等位接続詞の役割としては、前の文をそのまま後の文につなぐ「順行の接続」と、前の文と相反する内容となって逆の流れを作り出す「逆行の接続」、AかBかといった「選択の接続」の3つに分けられます。具体的にどのようなものがあるのかを見ていきましょう。
全部で7つの等位接続詞
等位接続詞には全部で7種類あります。
1. and(~と、そして)
2. for(〜というのは)
3. but(しかし、でも)
4. so(~だから)
5. nor(~もまた・・・ない)
6. or(~のどちらか)
7. yet(しかし)
この7つを役割でさらに分類すると、前の文をそのまま後の文につなぐ「順行の接続」は、
・and(~と、そして)
・for(〜というのは)
・so(~だから)
前の文と相反する内容となって逆の流れを作り出す「逆行の接続」は、
・but(しかし、でも)
・yet(しかし)
AかBかといった「選択の接続」は、
・nor(~もまた・・・ない)
・yet(しかし)
となります。
②従位(従属)接続詞
従位接続詞は、節と節、つまり文と文のみをつなげる接続詞です。片方の文がメインで、従位接続詞の後に続くもう一方の文はサブとなり、メインに対して補助的な意味をつけ加えます。
例えば代表的な従位接続詞のif(もし~なら)の例を見てみましょう。
If you are okay, I’ll do that.(もしあなたがよければ、私はそれをしましょう)
この時 I’ll do thatがメイン文であり、これに対して、If you are okayは「もし〜ならば」と条件付けをしていますね。
メインの文と、従位接続詞を含んだサブの文の主語が同じ場合、サブの文中の主語とbe動詞を省略することができます。これもぜひ知っておいてください。
The customer must show the receipt when (customers are) requesting a refund.(顧客は払い戻しを受ける時にはレシートを提示しなければならない)
それでは具体的にどのような従位接続詞があるのか見ていきましょう。単語だけでなくよく使われるフレーズもご紹介します。
時を表す主な従位接続詞
メインの文に対して時間上のどの位置づけかを説明する代表的な従位接続詞をご紹介します。
・when(~する時)
・while(〜する間に)
・since(〜した時から今までの間に、〜以来)
・until(〜までに)
・after(〜した後に)
・once(ひとたび〜すると)
・before(〜する前に)
・by the time(〜するまでは)
理由を表す主な従位接続詞
理由や原因を表す代表的な従位接続を例文とともにご紹介します。
・because(〜だから)
・for(というのは)
・in that (ということで)
・as(〜だから、〜なので)
・now that(今や〜なので)
条件を表す主な従位接続詞
メインの文に対して条件を付け加える役割を持つ代表的な従位接続詞をご紹介します。
・if(もし〜ならば)
・unless~(~しない限りは)
・provided/providing (that)~(もし~なら)
・in case~(~するといけないから)
・otherwise(そうでなければ)
・given (that)~(~を考えると)
・as long as~(~する限り)
・suppose/supposing~(~と仮定すると)
対比を表す主な従位接続詞
2つの状況の対比を表す代表的な従位接続詞をご紹介します。
・while(〜一方で)
・whereas (~であるのに対して)
・in/by contrast(対照的に)
・on the contrary(反対に)
・on the other hand(他方では)
譲歩を表す主な従位接続詞
「~ではあるのだけれど…」といった譲歩を表す代表的な従位接続詞をご紹介します。
・Although/Though(だけれども)
・even though(にもかかわらず)
・all the same(にもかかわらず)
・nevertheless/Nonetheless(そうであるにも関わらず)
・despite (にもかかわらず)
・no matter when(どんな〜な時も)
・no matter who(誰が〜しても)
・whenever(いつ〜しようとも)
・whichever(どちらが〜しようとも)
・whoever(誰が〜しようとも)
目的を表す主な従位接続詞
目的を表す代表的な従位接続詞をご紹介します。
・in order that(~のために)
・for fear that(〜しないように)
・such that(〜であるように)
・least(〜しないように)
・so that(〜するために)
接続詞と似た働きをするもの
接続詞の例として単語だけでなくすでにいくつかフレーズもご紹介してきましたが、文法上接続詞とは品詞名のことで本来は単語です。ここからは接続詞とは文法上は違いますが、似た働きをするものについても以下でご紹介していきます。
接続副詞
接続副詞とは、節と節をつなぐ接続詞と同じ働きをする副詞のことです。文頭で使われることが多く、その場合は接続副詞の直後にコロンがつきます。文頭でない場合は、接続副詞の直前にセミコロンを、接続副詞の直後にはコロンをつけて使います。使う時のルールも覚えておきましょう。では代表的な接続副詞をご紹介します。
・beside(その上)
He ate two burgers. Besides, he drank two cups of milk shake.(彼はハンバーガーを2つ食べた。さらに、2杯のミルクシェイクも飲んだ)
・however(だけれども)
I like octopus; however, I don’t like sea urchin.(私はタコが好きだが、ウニは嫌いだ)
・moreover(その上)
He is rich ;moreover, he is well-born.(彼は金持ちだ、そのうえ家柄もよい)
・otherwise(さもなければ)
Hurry up. Otherwise, you will miss the train.(早くしなさい。そうしないと、電車に乗り遅れますよ)
相関接続詞
相関接続詞とは、接続詞と別の単語を組み合わせて1対で使うイディオムです。これも接続詞と同じような働きをします。・not only A, but also B(AだけでなくBも)
He not only writes music, but also sings.(彼は作曲をするだけでなく、歌も歌う)
・both A and B(AもBも両方)
I like both mangos and papayas.(私はマンゴーもパパイヤも好きです)
・either A or B(AかBかどちらか)
I want either sandwich or hamburger.(サンドイッチかハンバーガーのどちらかが欲しい)
・neither A nor B(AでもBでもない)
I want neither sandwich nor hamburger.(サンドイッチもハンバーガーもいらない)
・whether A or B(AかBか)
I wanna know whether he likes to go or (he likes) not to go.(彼が行きたいのか行きたくないのか知りたい)
・A as well as B(BだけでなくAも)
She is beautiful as well as smart.(彼女は賢いだけでなく美しくもある)
まとめ
接続詞は文脈の流れを作るのに必要不可欠な品詞です。接続詞の役割をする単語やフレーズは多くあるのですべてを覚えるのは大変ですが、等位接続詞や従位接続詞のそれぞれの役割や文法的な正しい使い方を整理してみるとより理解が深まり、接続詞を使った表現の幅も広がっていくのではないでしょうか。学習を通じて出会う接続詞を一つずつ覚えていくとバリエーションも広がるでしょう。表現力がついたら、アウトプットで力を試したくなりますよね。レアジョブではオンライン英会話の無料体験を実施しています。お気軽にお申込みください。
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