【TOEIC 500点】のレベルと勉強法とは?

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日本のビジネスシーンでの英語評価に使われることの多いTOEIC L&Rテスト。リスニングとリーディングの満点は990点ですが、500点はどの程度のレベルなのでしょうか。本記事では、これからTOEICを受ける人や、500点以上を目標とする人のために役立つ勉強法を紹介します。レベルに応じた勉強法を取り入れることで、高得点を目指しましょう。

TOEIC500点のレベルはどのくらい?

はじめにTOEIC L&Rテストの500点がどのくらいのレベルに該当するかを、TOIEC運営のIIBCが発表しているデータなどから確認していきましょう。

TOEICスコアとコミュニケーションレベル相関表

IIBCが公表しているTOEICスコアとコミュニケーションレベル相関表では、以下5つのカテゴリーに分類されています。

A:860以上
B:730以上
C:470以上
D:220以上
E:それ以下

500点はレベルC以上で、日常生活のニーズを満たして限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる、と評価されています。ビジネスで英語を使うには最低限のレベルといえるでしょう。

英語学習者が最初に目指すTOEICスコアが500点と紹介されるケースも多く、基本的な文法や構文が身に付いているレベルです。

TOEICスコアとコミュニケーションレベル相関表の詳細な評価はこちら

TOEIC500点とCEFR区分

TOEICはIIBC(一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会)によって運用されています。世界にはさまざまな英語検定があり、TOEICもその1つとしてアジアを中心に高い認知度があります。

また、欧米では外国語学習者の週得度レベルのガイドラインであるCEFR(Common European Framework of Reference for Languages)が広く導入されています。CEFRはA1~C2の6段階評価で、C2が最上級レベルです。TOEIC Programでは、おおよそA1~C1の5段階の英語力の測定ができます。

IIBC公表のTOEIC® Program各テストスコアとCEFRとの対照表はこちら

対照表から、TOEIC L&Rの500点はCEFRのA2~B1程度とみなされます。ちなみに、文科省が公表している対照表では、CEFRのA2~B1は英検で準2級〜準1級に該当します。つまり、TOEIC L&Rの500点は高校生レベルの英語力のマスターが求められることが推測されます。

日本人のTOEIC平均点は?

TOEICの平均点を3種類のデータから見ていきましょう。

1.  2019 のTOEIC受験者のアンケート
平均スコアは523点(L291点、R232点)

2. TOEIC L&R 公開テスト第269回(2021年5月23日 午後)
平均スコアは604.7点(L326.3点、R287.4点)

3. 2019年新入社員 TOEIC L&R最新データ
平均スコアは488(L271点、R217点)

1.  2019 のTOEIC受験者のアンケート結果が日本人の平均スコア523点となりますが、2.TOEIC L&R 公開テスト第269回の結果と比べると、かなり差があるように思えます。これは、企業や団体などで受験するIPテストについても対象になっているためです。

3. 2019年新入社員 TOEIC L&R最新データの数値からわかるように、企業や団体で一斉に受験するIPテストは、平均スコアが低い傾向にあります。なお、日本と同様にTOEICの受験が盛んな韓国の平均スコアは678点で、日本より高レベルです。

TOEIC500点 リスニングとリーディング目指すべき点数とは?

日本人の平均スコア523点から、リスニングは295点以上、リスニングは235点以上を目指したいところです。できれば、TOIEC公開テストの平均スコアである605点(L325点、R280点)程度も視野に入れましょう。

続いては、それぞれのレベルについて解説します。

TOEIC リスニング 325点を目指すには

リスニング295点~325点に必要なスキルは以下の4つです。

・短い会話において基本的な文脈が推測できる
・短い会話において中級レベルの語彙であれば話の詳細が理解できる
・長い聴解文において基本的な文脈が理解できる
・長い聴解文において情報が少し言い換えられても詳細が理解できる

レベル別評価の一覧表はこちら

また、以下はパート別の正解数の目安です。

Part1は 6問中 4問
Part2は 25問中 18問
Part3は 39問中 23問
Part4は 30問中 20問

合計65問の正解を目指して取り組みましょう。

TOEIC リーディング 280点を目指すには

リーディング235点~280点に必要なスキルは以下の5つです。

・限られた長さの文章において簡単な推測ができる
・文章と設問の表現が異なっても事実に基づく情報に関する問題に正答できる
・一つの文、または二つの文にわたる情報を関連付けることができる
・中級レベルの語彙を理解できることもある
・よく使用される、規則に基づいた文法構造が理解できる

レベル別評価の一覧表はこちら

また、以下はパート別の正解数の目安です。

Part5は 30問中 17問
Part6は 16問中 8問
Part4は 54問中 30問

合計55問の正解を目指して取り組みましょう。

TOEIC500点をとるために必要な学習時間は?

TOEIC500を獲得するのに必要な学習時間は、人それぞれです。TOEICで目指すスコアに対する学習時間の目安としてよくネットで紹介されているのが「Oxford University Press『A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success』。

これは、英語教師の指導指南書で、たとえば、現在TOEICスコアが350の人が550に達するには450時間の学習が必要という目安を示しています。しかし、450時間勉強したら必ず取れるというわけでなく、先生が課題を出す際の目安と考えていいかもしれません。

しかも、1985年にまとめられた資料で、その後のTOEICは難易度が上がっているのであまりあてにならないかもしれません。時間よりも重要なのは学習内容です。次章では、具体的な学習方法を紹介します。

TOEIC500点を手に入れる学習法

TOEIC受験初心者が、ステップアップしながらTOEIC500〜600を目指せる勉強法をお伝えします。TOEICに出題されるようなビジネスシーンや状況などを理解し、語彙を身につけ、テストの傾向を知るというのが基本です。

TOEICの出題傾向を学ぶ

TOEIC公式の無料アプリ「TOEIC presents English Upgrader」は、ポッドキャスト番組を収録したもので、TOEICによく出てくるシチュエーションの英会話と日本語訳とともに知ることができます。

クイズは実際のTOEIC試験とは異なりますが、TOEICに出題される問題の背景をよく知るにはよい教材です。

TOEIC頻出の単語をフレーズで覚える

TOEIC攻略のためには、頻出の単語を効率良く覚えることも大切です。

1.  TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ
TOEIC600点レベルの語彙を学べます。音声ダウンロードをサポートしているので、音声を聞いて音読しながら覚えましょう。これだけ覚えれば500点に必要な語句は間違いなくマスターできます。

さらに上を目指したい人には、次の2冊が最適。

2. TOEIC Listening & Reading 公式ボキャブラリーブック
公式のボキャブラリーブックもおすすめです。500〜600点より高いレベルの語句まで網羅しています。

3. TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のセンテンス
銀のフレーズをマスターしたら進みたいのが金のセンテンス。金のフレーズもありますが、こちらのほうが文が長いので情景をイメージしながら覚えやすいのでおすすめです。

TOEIC公式問題集で本番に慣れておく

TOEIC学習の基本は、公式教材での学習です。とくに、リスニングは実際のテストと同じスピーカーによる音声が収録されています。また、リーディングも音声がついており、文章の内容を理解するために音読の訓練ができる点も大きなメリットです。

TOEIC公式問題集
Listening & Reading プラクティス リーディング編
公式TOEIC Listening & Reading プラクティス リスニング編

TOEIC500点を狙える攻略法を身につける参考書

TOEIC公式教材もいいですが、解説や受験のコツが掲載された参考書もあると良いでしょう。以下のTOEIC500〜600レベルの参考書では、希望のスコアを取るためにどのような問題を取り、見送るかや時間配分などが記されています。

TOEIC L&Rテスト 470点奪取の方法
TOEIC L&Rテスト 600点奪取の方法

TOEIC500点を取れるかどうかアプリで腕試しをする

TOEIC英検対策アプリ abceedでは、無料入会時にTOEICスコアを換算してくれるテストを受験できます。本稿で紹介した銀のフレーズなど、特急シリーズの音声が無料で聴けるので、TOEIC学習者におすすめのアプリとなっています。

iOS (abceed)
Google Play(abceed)

無料体験レッスンでレベルチェックしてみよう

基本的にTOEICはビジネス英語です。レアジョブのオンライン英会話学習ではビジネス英語を学ぶコースもあるので、TOIECスコアをアップしたい人にもおすすめです。

レベルや目標に合わせて5,000以上の教材から選択できるため、最適な教材が見つかるはず。毎日朝6時~深夜1時まで開講していて、予約は当日5分前まで可能です。思い立ったら即レッスンできるので、忙しい人も継続して学習できます。

オンライン英会話レアジョブのレッスンを、まずは無料体験からはじめてみてはいかがでしょうか。

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