~ingは現在の行動を表わすだけじゃない! ing形の3つの使い方を徹底解説

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中学英語で習うのが「ing形」です。「現在分詞」という呼び方で呼ぶこともあります。

このing形、実はかなりの混乱の種なんです。「○○してるって意味でしょ? かんたんだよ」という声も聞こえてきます。では、この英語を見てみてください。

The train is arriving at Shinjuku.

「電車は新宿に着いている」だと、全然違う意味になってしまいます。
実はing形=「している」とは限らないんです。

今回は、「しているのing」「形容詞のing」「そろそろのing」にわけて、ing形の疑問を徹底解説します!

英語のing形(現在分詞)の基本は「~している」

英語のing形は「進行形」

英語のing形のいちばん基本的な使い方は「今まさに○○している」という現在進行の意味です。「現在進行形」と呼ばれていることが多いですね。

[主語 be 動詞+ing]の形で使います。

I am studying English.
私は英語を勉強しています。

He is reading a book.
彼は本を読んでいます。

They are playing baseball.
彼らは野球をしています。

今まさにしていることを表すのがing形の基本です。

英語の動詞にingがつくと「今やっていること」を表す?

ただし、絶対に「今」というわけではありません。昔やっていたこと、将来やりそうなことでもing形を使うことがあります。

I was taking shower when he visited my apartment.
彼がアパートに来たとき、私はシャワーを浴びていた。

I will be working at this night.
今夜は働いていると思う。

「I was taking shower~」の文は、彼が訪ねてきた過去の時間にシャワーを浴びていたという意味になっています。反対に、「I will be working~」の方は、未来のことを表していますよね。

「現在進行形」ということばが有名ではありますが、「そのタイミングでまさにやっているんだ」というニュアンスを出すのがing形の使い方です。現在だけにしか使えないということはありません。

英語のing形、「形容詞のing」ってなんのこと?

私も含めて、多くの人がつまずくのが、「現在分詞の形容詞的用法」というよくわからない呪文です。

① 現在分詞ってなに?
② 形容詞ってそもそもなんだっけ?
③ 形容詞的用法ってなに?

この3つの疑問点が同時に出てきて、私は完全に目が回りました! 今まで教えてきた方たちからも、同じ感想をよく聞きます。

進行形のing形が出てきた後で、「現在分詞」ということばが新しく出てきますから、混乱してしまうのだと思います。

結論から言うと、「現在分詞」とはing形という形のことです。厳密には、「動名詞」という別のing形もあるのですが、大事なのはそこではありません。現在分詞は形の名前です。「進行形」「形容詞的用法」などは使い方の名前です。

スマホで例えてみます。スマホには「電話する」「チャットする」「ネットを見る」「ゲームをする」などいろいろな機能がありますよね。現在分詞はスマホ本体です。「進行形」「形容詞的用法」などの使い方は、「電話する」「チャットする」という機能のようなものなのです。

現在分詞の形容詞的用法とは、「現在分詞=ing形」を「形容詞のように」使う使い方です。具体例を見てみましょう。

英語のing形:そもそも形容詞とは

現在分詞は、ing形の別名です。現在分詞は「進行形」だけでなく色々な使い方ができます。「形容詞的用法」も同じくその一部です。

形容詞とは、ものやことについて説明するときに使うことばです。形容詞のcute(可愛い)の使い方を見てみましょう。

A cute dog.
可愛い犬。

The dog is cute.
その犬は可愛い。

このように、形容詞は名詞(ものやこと)の前にも後にも来られて、名詞を説明します。

英語のing+名詞で「○○しているもの・こと」

「現在分詞の形容詞的用法」というとむずかしそうですが、そうでもありません。ただ、「動詞のing形を形容詞の代わりに使おう」というだけです。

A running dog.
走っている犬。

The dog is running.
その犬は走っている。

形容詞のcuteと、現在分詞のrunningは同じような場所で使えますよね。

現在分詞の形容詞的用法が形容詞と違うのは、「A dog running」と、runningがdogの後ろに来ることができるところです。むずかしめの参考書だと「後置修飾」と呼ばれたりします。形容詞は基本的には名詞の前にしか来られません。

一般的には、「A running dog(A dog running)」のように、名詞の前や後に直接ついたときに「形容詞的用法」と呼ばれています。実際には、現在分詞(ing形)そのものが形容詞に似ているとも言えます。

英語のing形には「そろそろ○○するよ」という意味も

最後に、意外な落とし穴が「そろそろ○○するよ」という意味のing形の使い方です。未来のことについて話すときにはwillを動詞の前につけるのが一般的ですが、ing形を使うこともできます。

willに比べると、すぐに起こることに使われます。

英語でI’m leavingが「お暇します」になる理由

英語で「お暇します」は「I’m leaving.」です。leave(出発する)という動作がすぐ先の未来で起こるので、ing形を使っています。

ドアのインターフォンが鳴って、「すぐ行くよー!」という時も、「I’m coming.」を使います。あなたのところにもうすぐ来る(come)よ、というすぐ先のことについて話しているからですね。

未来=willではありません。動詞のing形(現在分詞)が未来のことを表せるのです。

The train is arriving at Shinjuku、英語ではなぜing形を使うの?

電車のアナウンスを注意して聴いてみてください。「もうすぐ○○駅に着きます」という時、英語では何と言っているでしょうか。

The train is arriving at Shinjuku.
電車はもうすぐ新宿駅に着きます。

このarrivingは、arriveの現在分詞です。「まだ駅についていないけど、もうすぐ着きますよ」とは近い未来のことですよね。ですから、arrivingというing形を使っているのですね。

Arrivingのような「近い未来のing形」の使い方にはいくつかの注意点があります。英語の動詞を勉強する上でとても大事な問題なので、ぜひこちらもご覧ください。
・Finding my keysってどういう意味? 絶対知っておきたいing形の4パターン

まとめ

英語が苦手なミネコ

ing形って「いま~している」ってときに使うものと思ってたからちょっと混乱しちゃった。

エリカ

そうですよね。ing形はいろんな意味があるから、実は日本語に直訳できないものも多いんです。どんなときにどんな表現が通じるか、実際に使ってみてもらえるといいんですけど。

英語が苦手なミネコ

そうだよねえ。でも海外に行く予定もないしな。どうすれば「生の英会話」に触れられるんだろう。

エリカ

最近はオンライン英会話で英語を話す人が増えているみたいですよ。レアジョブ英会話なら、教えることに長けている英会話講師が丁寧にマンツーマンで指導してくれるので、ing形の英語をどのように使えばいいのか、正確に教えてくれます。英語で困っているならレアジョブ英会話の無料体験を試してみてください。

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