「一番深い=the deepest」とは限らない?最上級のいろはを基礎からご紹介します!

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みなさんは「最上級」という言葉を聞いてどう感じられますか?中には「苦手な英文法の一つ」という思いを抱かれる人や、「この辺りから文法が怪しくなってきたんだよな」と苦々しい思い出が蘇る人もいらっしゃるかもしれませんね。今回はそんな「最上級」を基礎からご説明し、最終的には「たいしたことないじゃん、最上級」と感じていただくお手伝いができればと思います。

最上級って何?

中学のころ、難しい文法の一つとして感じられた「比較級」と「最上級」。その時はなんとなく突破したけれど、大人になってルールをすっかり忘れてしまったという方もいらっしゃると思います。そこでそのいろはを簡単にご説明したいと思います。

まず「最上級」とは、簡単にいうと「一番〜だ」と言いたい時に使う表現です。

・一番背が高い
・一番大きい
・一番若い
・一番年上の

など、集団やグループの中で、「一番○○だ」と言いたい時に使う英文法が「最上級」です。通常3つ以上のものの中で比べる際に用いられます。

基本の最上級の作り方

最上級を表現するのは基本的にはいたってシンプルです。例えば、He is a tall boy. (彼は背が高い少年だ。)という文章を、「彼は学校で一番背が高い少年だ」という最上級にしたい場合、He is the tallest boy in his school.(彼は学校で一番背が高い少年だ)となります。

ポイントは形容詞(tall)を、「the 形容詞est」の形に変えるだけです。

他にも下記のような例文があります。

This lake is the deepest in Japan.
(この湖は日本で一番深い。)

She is the smartest girl in her class.
(彼女はクラスで一番賢い女の子だ。)

どちらも「形容詞」の「deep」と「smart」に「the」と「est」をつけて、それぞれ「the deepest」「the smartest」に変更しただけですね!

He is the happiest of us all.
(彼は我々みんなの中で一番幸せな人だ。)

こちらは少しだけ「ひっかけ」です。「happy」のように、「y」で終わる単語の場合は、「y」を「i」に変えてから「est」をつけます。「happyest(×)」とはならないので注意しましょう。同様に、下記のように「e」で終わる単語の場合は、「est」ではなく、「st」だけをつけますよ。

(例)close(近い)→ the closest (一番近い)

副詞の最上級の基本

最上級は形容詞だけでなく、副詞にも使うことができます。例えば、

He runs fast.
(彼は早く走る)

という文章で、「fast」は動詞を修飾しているので副詞です。この文章を「彼はクラスで一番早く走る」という最上級の意味にしたい場合は、

He runs fastest in his class.
(彼はクラスで一番早く走る)

となります。ポイントは副詞(fast)を、「副詞est」の形に変えるだけです。
形容詞の場合は「the」をつけましたが、基本的は副詞の前には「the」をつけません。ただし近年、アメリカ英語では「the」がつくことも多々見受けられます。

そもそもtheってなに?

そもそも、形容詞の最上級につく「the」とは何なのでしょう。「the」はいわゆる「a」「an」とおなじ「定冠詞」で、本来名詞の前につくものです。実は最上級の場合でも、この「the」は形容詞についているのではなく、その後ろの「名詞」についているのです。

通常「the」は、「唯一、ひとつしかないもの」につき、「the tall boy」は「その背の高い少年」と訳すことができます。

最上級の場合、3つ以上のグループの中で、「一番背が高い少年」のように「唯一的」な名詞を表現するため、「the」が最上級の形容詞の前について「the tallest boy」となる訳です。

「theは名詞についている」とお伝えしましたが、「名詞」が見当たらないという場合もあるでしょう。先ほどご紹介した下記のような文章もそうですね。

He is the happiest (person) of us all.
(彼は我々みんなの中で一番幸せな人だ。)

しかし実際は、theは省略された「person」という名詞にかかっているといえます。このように「the」は後ろに名詞がある(と思われる)場合で、「限定的」「唯一的」な名詞を表す際に用いられると考えていただければと思います。

最上級の例外

先ほどご紹介した「基本の最上級」をマスターしたら、実は最上級はほとんど制覇したといってよいでしょう。これからご紹介するのが、「最大級」の残りの部分です。これらも1つずつ見ていけば難しくはないので、ぜひ確認してみてくださいね。

長い単語には(the)most

最上級にしたい単語が長い単語の場合には、「est」をつけるのではなく、「(the)most」を単語の前につけます。例えば、

This is a difficult question.
(これは難しい質問です。)

という文章の場合、「difficult」は長い単語ですよね。これを最上級にすると、

This is the most difficult question of all.
(これは全体で一番難しい質問です。)

となります。「長い単語」というのは、基本的に3音節以上の単語だとされていますが、2音節でも「most」をとる単語があるなど、例外もあります。また音節を数えるなんて難しいという方も多いでしょう。どの単語が「most」を伴うのかというのは、数をこなせば自然と覚えるものですので、焦らずこなしていきましょう。ちなみに下記のような単語が「most」のつく単語ですよ。

mostのつく英単語例

・interesting (面白い)→ most interesting (一番面白い)
・important (重要な)→ most important (一番重要な)
・delicious (美味しい)→ most delicious(一番美味しい)
・wonderful (すばらしい)→ most wonderful(一番すばらしい)
・beautiful (美しい)→ most beautiful(一番美しい)
・popular (人気の)→ most popular(一番人気の)
・similar (似ている)→ most similar(一番似ている)
・cheerful (元気な)→ most cheerful(一番元気な)
・famous (有名な)→ most famous(一番有名な)

不規則変化をする単語

最上級を作る際、「est」でも「most」でもなく、その単語独自の変化をする単語があります。一番身近な単語が「best」です。例えば

He is a good pianist.
(彼は上手なピアニストです。)

という文章を最上級にする場合、

He is the best pianist in the world.
(彼は世界一のピアニストです。)

となります。こうした不規則変化は比較級にもあてはまります。変化にルールがないので難しく感じられますが、該当する単語はさほど多くはありませんので、安心してくださいね。下記に比較級と最上級の不規則変化をご紹介しましょう。

不規則変化をする英単語

・good – better – best(よい)
・well – better – best(上手に)
・bad – worse – worst (悪い)
・ill – worse – worst (病気の)
・many – more – most(多い)
・much – more – most(多い)
・little – less – least(少ない)

(小見出し3)theがつかない最上級
3つ以上のものを比べて「一番」と言いたい時、通常「the 形容詞est」となるということは最初にお話しました。しかし他との比較を伴わず「一番」と言いたいときには「the」がつかないことがあります。例えば下記の例文をみてみましょう。

This lake is the deepest in Japan. It is deepest at this point.
(この湖は日本で一番深い。しかもここが一番深い。)

上記の例文の場合、最初の1文は、他の湖と比べて「一番」なので、「the deepest」となっています。しかし、他の湖と比べている訳ではなく、この湖の中で「一番深い場所だ」と言いたい場合には、2文目のように「the」はつけません。

このように、他と比べず、場所や部分や時などに関して「一番」と言いたい場合には形容詞でも「the」をつけません。

まとめ

最上級というと言葉からして難しい印象がありますが、ルールは意外と単純です。まずは今回お話した中でも前半の部分をマスターしましょう。不規則変化をする単語などは一見難しく感じられがちですが、数も少ないので、それだけ別で覚えてしまいます。一つ一つこなしていけば、いつの間にか最上級マスターになれるはずです!

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