英会話学習は何から始めればいい?自分に合った最適な学習を見つける方法

公開日:
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

世の中にはさまざまな英語学習に関する本やアプリがあり、さらに効率的な学習方法などを解説する動画やサイトがたくさん存在します。インターネットの普及によりこれらの情報を入手するのが容易になりましたが、その一方で情報があり過ぎるために、英会話学習を何から始めればいいのかわからなくなっている人もいるのではないでしょうか。また、学習を続けているのに上達が感じられず、現在行っている英語学習が自分に合っているのかわからなくなっている人もいることでしょう。

そこで今回は、英会話を上達させるために「今の自分」は何から始めればいいのかを解説します。英語の勉強の仕方がわからない人は必見です!

英会話に必要な知識とスキル

英語学習を始めるとき、「おすすめ」の学習が多くあり過ぎて「何から始めればいいの?」と感じたことはありませんか?実は、みなさんが迷うのは当然のことなのです。なぜなら、最適な学習は人それぞれ異なるから。レベルも環境も違う人が同じ学習をしても、ある人には効果があっても、ある人には効果がないという結果に。効果があった人にとってその学習は適していたけど、効果がなかった人には適していなかったというわけです。

「何から始めればいいのか」という最適な学習を見つけるコツは、今の自分の英語レベル、つまり「何ができて何ができないのか」を知ることが必要なのです。そして今の自分のレベルを知るためには、英会話に必要な知識とスキルを理解する必要があります。

英会話を円滑に行うためには、3つの知識と5つのスキルが必要です。英会話でうまく会話が進まないという人は、この内のどれかが不足しているということ。自分に不足している知識やスキルを見つけてみてください。

英会話に必要な知識

英会話に必要な知識は、「文法」「語彙」「発音」の3つです。まず、それぞれを簡単に見ていきましょう。

文法

文法とは、簡単に言えば文を作るときの「単語の並べ方」のルールのこと。もちろん、過去・現在・未来などの時制も含みます。多くの人が文法に苦手意識を持っていますが、それは当然のこと。なぜなら、日本語の文法と大きく異なるからです。語順だけを見ても、逆さまのように感じるでしょう。

また文法を難しくする要因には、日本語にない概念が含まれることも考えられます。名詞の前に置かれるaやtheなどの冠詞はその一例です。さらに、atやinやonなどの前置詞も難しいですよね。

けれども英文法を理解しなければ、英語を聞いて理解したり自分で文を作って話したりすることはできないので、英会話には必須の知識です。

語彙

語彙とは、知っていて使いこなせる英単語の量のこと。どんな言語でも、単語を知らなければ理解することも話すこともできません。語彙力が高くなればなるほど、英語でのコミュニケーションが円滑になり、やり取りにかかる時間も短縮されます。

発音

私たち日本人が最も苦手とするのが「発音」ではないでしょうか。単語や英文を見れば理解できても、それを正しい発音で伝えるのが難しいと感じる人は少なくないでしょう。また、ネイティブ特有の発音や音の変化が聞き取れずに理解できない場合も、自分がそれを発音できないからだと考えられます。

リスニングに必要なスキル

リスニングに必要なスキルは、「音声知覚」と「意味理解」です。私たちはこの2つのスキルを組み合わせて、リスニングを行っています。

「音声知覚」とは聞いた音を「英語」として認知し、「何を言っているのか」をとらえることで、「意味理解」とは認知した英語の「意味」を理解すること。

「何を言っているのか」をとらえる音声知覚には「語彙」と音声変化のルールを含む「発音」の知識が必要で、その「意味」を理解するには「文法」と「語彙」の知識が不可欠です。

スピーキングに必要なスキル

次に、スピーキングに必要なスキルを見ていきましょう。聞いて理解できても、それに反応して何かを話さなければ英会話は成立しませんから、スピーキングスキルも重要。スピーキングに必要なのは、「概念化」「文章化」「音声化」の3つです。文章化は「言語化」や「形式化」、発音化は「調音化」のように表現することもあります。

「概念化」とは、自分が話したいことを頭の中に思い浮かべること。まだ「言語化」されない状態で、「こんなことが言いたいな」という漠然とした状態です。

一方「文章化」とは、頭の中で思い浮かべた話したいことを文章にすること。現時点で自分が習得した文法と語彙を駆使して、脳内で文章にする作業です。つまり、どの単語、どんな表現(文構造)を使うのかを決めて文章を作るということ。そして「発声化」とは、文章にした英語を声に出して発することです。スピーキングはこの3つのステップで進みます。

概念化は文法・語彙・発音という知識を必要としませんが、文章化では「文法」と「語彙」の知識が必要です。「文法」と「語彙」の知識が高まれば、概念化が楽にできるようになるでしょう。

当然のことながら発声化には「発音」の知識が必要で、リスニングと同様に英語特有の音声変化のルールを理解する必要があります。

英会話初心者は何から始めればいい?

英会話に必要な3つの知識と5つのスキルが理解できたところで、自分には何が不足しているのか振り返ってみましょう。

英会話の初心者が何から始めたらいいのかは明らかです。ここにあげた英語の3つの知識である「文法」「語彙」「発音」を構築することから始めるのがおすすめです。これらの知識の構築はインプットとなります。よく「日本人はアウトプットが足りない」という声を聞きますが、インプットしなければアウトプットすることはできないのでとても重要です。

また、この3つの知識をしっかり構築することで、その後の英語学習が楽になります。すでに述べたように、英会話に必要な5つのスキルは、すべてこの3つの知識が前提だからです。3つの知識を構築するために、初心者が何から始めればいいのかを見ていきます。

文法

日常英会話では、中学英語の文法を理解していれば円滑に行えます。学習方法は人それぞれですが、参考書などを活用する場合は何冊も使わず、1冊を何度も繰り返して完全に習得できるまで学習しましょう。何度も繰り返すことであやふやな記憶も定着していくので、しっかり取り組んでみてください。本気で取り組めば、数カ月程度で理解できるでしょう。

おすすめの書籍を以下に記しておきます。もちろん、これ以外の書籍でも問題ありません。

おすすめ書籍:
中学 英語を もう一度ひとつひとつわかりやすく。
一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法

語彙

語彙は数限りなくあります。ネイティブでさえ知らない単語が存在するので、すべてを覚えるのは不可能に近い作業です。

まずは中学英語で使われる約1,000語を覚える

まず、中学英語で使われる約1,000語を覚えることから始めます。この基本単語にはいくつかの意味を持つものが多く存在するので、それら複数の意味も確実に覚えるようにしましょう。

例えば、takeには「取る」「つかむ」などの他に「思う」「みなす」のような意味もあります。英単語を覚えるときには、コアとなる意味も併せて覚えるとイメージしやすくなるので試してみてください。

句動詞も併せて覚える

基本的な動詞は多くの場合、句動詞(phrasal verb)として使われるため、句動詞も一緒に覚えると表現の幅が一気に広がります。

句動詞とは、動詞と副詞または動詞と前置詞、あるいはそのすべてにより構成される動詞のこと。takeなら、take care of ~(~の世話をする)、take out(持ち帰る・連れ出す)、take off(脱ぐ・(飛行機が)離陸する)などです。英会話では句動詞が頻繁に使われるので、takeの意味だけを覚えるよりも効率的な学習になるでしょう。

音で覚える

英単語を覚えるときには、書いて覚えるのではなく、「音で覚える」のがポイント。書いて覚えるのは、「書く」という手段が「目的」なってしまう場合があるから。また見て意味が理解できても、正しい発音を知らないと英会話では意味がないからです。正しい発音を聞きながら、声に出して練習するようにしましょう。スペルはいつでも調べられるので、まずは「音」で英単語を覚えることが重要です。

覚えた英単語を文の中で使う

覚えた英単語が文の中でどのように使われているのかを確認し、自分でもその英単語を使って作文してみましょう。その理由は、英単語を知っていても、実際にどのように使うのかがわからなければ意味がないから。つまり、覚えた英単語を使いこなせるようにすることが英単語を覚える目的ということです。もちろん、その単語が使われている例文や自分で作った文も、場面を想像しながら音読しましょう。

基本単語1,000語を覚えた後は、日常英会話で使われる2,000~3,000語を覚えます。日常英会話で使われる英単語がわからない人は、以下のような書籍を参考にしましょう。

おすすめ書籍:
究極の英単語 SVL Vol.1 初級の3000語
ゼロからスタート英単語 BASIC1400

発音

リスニングを難しくしている一因は、ネイティブが英語を文字通りに発音しないことです。つまり、一言ずつはっきりと区切って単語を発話するわけではなく、単語と単語の音がつながったり発音されなかったりするということ。単語の音がつながることを「リンキング」と言います。このリンキングを理解していないと、ネイティブの英語は聞き取れません。

リンキングで最低限理解しておかなければならないのは、「子音+母音」「子音+子音」「母音+母音」の3つです。以下にいくつか例を示しておきます。

子音+母音

単語の語尾の子音と単語の語頭の母音がつながる場合です。

like it ⇒ 「ライキッ」のような発音になる
get up ⇒ 「ゲラッ」のような発音に
eat out ⇒ 「イータウトゥッ」のような発音になる
hang on ⇒ 「ハンゴン」のような発音になる

子音+子音

単語の語尾の子音と単語の語頭の子音がつながる場合です。これには3つのパターンがあります。

<同じ音が連続する場合>
同じ音が続く場合、続く音は1度しか発話されません。
some more ⇒ 「サンモォ」のような発音になる
what time ⇒ 「ゥワッタイム」のような発音になる
with them ⇒ 「ウィッデム」のような発音になる

<発音が似ている場合>
前の単語の語尾がk,t,dなどの場合、音が脱落します。
sit down ⇒ 「シッダウン」のような発音になる
look great ⇒ 「ルッグレィッ」のような発音になる
top movie ⇒ 「タッムーヴィ」のような発音になる

<子音が「t+y」と「d+y」の場合>
子音がt+yの場合は「チュ」、d+yの場合は「ジュ」のような音に変化します。
get you ⇒ 「ゲッチュゥ」のような発音になる
want you ⇒ 「ゥオンチュゥ」のような発音になる
let you ⇒ 「レッチュゥ」のような発音になる

could you ⇒ 「クッジュゥ」のような発音になる
would you ⇒ 「ウッジュゥ」のような発音になる
should you ⇒ 「シュッジュゥ」のような発音になる

母音+母音

単語の語尾の母音と単語の語頭の母音がつながる場合です。こちらには2つのパターンがあります。

<「ウ」の口で終わる母音+母音の場合>
「ウ」の口で終わる母音に母音が続いた場合、「w」のような音に変化します。
you are ⇒ 「ユゥワァ」のような発音になる
go out ⇒ 「ゴォwァウッ」のような発音になる
How are you? ⇒ 「ハワゥユー」のような発音になる

<「イ」の口で終わる母音+母音の場合>
「イ」の口で終わる母音に母音が続いた場合、「y」のような音がかすかに発生します。
they are ⇒ 「ゼイyァー」のような発音になる
I am ⇒ 「アイyァム」のような発音になる
the other ⇒ 「ジyァザァ」のような発音になる

すでに英語学習を始めている人は何から?

ここまでは英会話初心者の人が何から始めればいいのかという3つの知識について解説しましたが、すでに英語学習を始めている人は英会話に必要な3つの知識と5つのスキルの内、自分に不足しているものを見つけることから始めましょう。すでに英語学習をしている人は、「今の自分」が何から始めればいいのかわかるはずです。

ここからは、リスニングとスピーキングのスキルを高めるための学習を見ていきましょう。

英語のリスニングスキルを高めるためには

すでに述べたように、リスニングに必要なスキルは「音声知覚」と「意味理解」の2つ。そして音声知覚には「語彙」と「発音」の知識が必要で、意味理解には「文法」と「語彙」の知識が不可欠です。

では、この中で何が不足してリスニングができないのか、その原因を探っていきましょう。

原因1:語彙・文法力の不足

聞いた英文のスクリプトを読んでも理解できない場合は、語彙と文法の不足が考えられます。語彙力はリスニングのベースとなるので、語彙力を上げることから始めましょう。読んで理解できるように文法力もつけ、聞いて理解できるようになるまで音読練習をしましょう。

原因2:発音の知識不足

英文を聞いただけでは理解できないけれど読めば理解できるという人は、英単語の正しい発音や英語特有の音の変化が理解できないのが原因。発音の知識だけでなく、実際の音が脳内に記憶されていないのも原因に含まれるので、発音練習から始めるといいでしょう。

原因3:音声知覚と意味理解が自動化されていない

英文は聞き取れているものの、意味を理解するのに時間がかかるという場合、音声知覚と意味理解が自動化されていないことが考えられます。音声知覚はできていますが、おそらく聞くことに集中し過ぎて、結果的に内容が理解できないということでしょう。

このような場合は、音声知覚をスピーディーかつ自動化するのに効果的なシャドーイングがおすすめです。

英語のスピーキングスキルを高めるためには

スピーキングに必要なのは、「概念化」「文章化」「音声化」の3つ。文章化では「文法」と「語彙」、発声化には「発音」の知識が必要です。

では、スピーキングが上達しない原因には、どのようなものがあるのでしょうか。

原因1:インプットの不足

「文法」「語彙」「発音」という英会話に必要な知識のインプットが不足していると、スピーキングは円滑に行えません。言いたいことを概念化することはできても、文法や語彙が不足していて「文章化」することができない状態。人間はインプットしたものしかアウトプットできないので、まずは3つの知識の構築から始めましょう。

原因2:アウトプットの不足

「文法」「語彙」「発音」という英会話に必要な知識はインプットされているものの、それらの知識をスムーズに引き出せない人は、アウトプットが不足しています。アウトプットする量が少なかったり、アウトプットする練習をしていなかったりすると、なかなかスピーキングはうまく進みません。このような場合は、積極的にアウトプットの場、つまり英語を話す機会を増やすことから始めましょう。英語を話す場がない人は、オンライン英会話を活用するのも1つの方法です。自分がインプットした知識が相手に伝わるのかを、アウトプットしながら確かめましょう。

原因3:発音練習の不足

言いたいことを文章化でき、それを発話しても相手に伝わらない場合、発音に問題がある可能性があります。カタカナ英語のように発話したり、単語の強勢アクセントやシラブル数が間違っていたりすると、なかなか相手に伝わりません。このような場合は、正しい発音や英語特有の音変化などの知識を構築することから始めましょう。

英会話学習で何から始めればいいのかわかったら

英会話学習で迷ったときには、自分がどれくらい必要な知識とスキルを持ち合わせているのかを分析することが、何から始めればいいのかを明らかにする近道です。知識をインプットした後にはしっかりアウトプットするようにしましょう。インプットとアウトプットを繰り返すことで、英会話力はどんどん高まります。

英会話学習で何から始めればいいのかわかったら、アウトプットの場としてレアジョブ英会話の無料体験レッスンを活用してみましょう。経験豊富なフィリピン人講師が正しい発音を丁寧に指導します。

初回レッスンのレベルチェックをもとに日本人カウンセラーがあなたのためにアドバイスします。

まずはレアジョブ英会話を無料登録しよう

Please SHARE this article.

英語を話せるようになりたいなら
学習のプロにみてもらおう

英語を学んできたのに、いざ話そうとなると全く言葉が出てこない、その原因は圧倒的にアウトプット量が不足していることにあります。
英会話の経験量を増やしたいなら断然オンライン英会話がおすすめ。1日25分だけ英語を話す習慣が鍵を握っています。高いお金を払って海外留学する必要はないのです。

無料登録しておくとお得な情報が届きます

今すぐ無料体験する

最適な学習サイクルが
レアジョブ英会話ひとつで完結

レアジョブ英会話の新しい学習体験 レアジョブ英会話の新しい学習体験

※「ソロトレ」は有料会員様のみご利用いただけます

レアジョブ英会話なら、英会話レッスンはもちろんのこと、「聞いて話す」発話トレーニング「ソロトレ」や一歩一歩英語力を積み上げられるオリジナル教材など、オンライン英会話市場で長年培ってできたコンテンツを豊富に取り揃えています。(追加料金なし/教材無料)苦手を克服したいなら使うべき選りすぐりのコンテンツです。

利用者インタビュー

無料登録~7日以内なら初月半額

今すぐ無料体験する

編集部おすすめ記事

英語に関する最新記事を
メルマガでチェックしよう!

メールマガジンを購読する