仮定法なんて怖くない!たった5分で理解できるコツを伝授!

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みなさん、“仮定法”についてどんなイメージをお持ちですか?

「時制をズラしたり助動詞をつけたり意味わかんない(怒)」「学生時代は丸暗記でどうにか乗り切ったけど、ぶっちゃけ何のことかよく分かっていない。使うなんてもってのほか…」そのような方も多いのではないでしょうか?

そのようにいつの時代も多くの英語学習者を悩ませてきた仮定法。しかし、ネイティブの日常会話での仮定法の使用頻度はとても高く、マスターできれば英語表現に幅と深みを持たせることができます。今回はそんな、くせ者だけど是非ともモノにしたい仮定法if節を、「もしもボックス」に例えることによって
直感的に理解できるよう、わかりやすく丁寧に解説していきます。これを読めばたった5分で長年の悩みが解決されるかも?

1. 結局のところ“仮定法”って何?

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まずは具体的な解説に入る前に「仮定法って何?」というところから。文法用語がちらほら出てきますが、難しく考えず、「へぇ〜そうなんだぁ」と軽い気持ちで読み進めていってください。

英語は「心の状態(ムード)」を動詞・助動詞の形で表す

I am a college student.「私は大学生です」

この英文のように、事実を述べる表現を直説法または叙実法(事実を叙述する法)と言い、普通の英文のほとんどがこの直説法に該当します。一方で、「I wish I were a bird(私が鳥だったらなあ)」のような、事実ではない主観的な想像や仮定の話をするさいに用いる表現を仮定法と言い、このように事実の表現と仮想の表現とのチャンネルを変える役割を果たすのが「法」なのです。「法」と聞くと堅苦しいですが、英語ではmoodと言い、つまり「心の状態(ムード)」のこと。そして英語では、このムードの違いを動詞や助動詞の形で区別するのです。

この仮定法は別に特別な場合に用いるのではなく、日常のさまざまな場面で使うことができます。例えば、「(飲みに誘われて)今日が給料日だったら行けたのに」なんて思うことありせんか?このように「〜だったら」を言いたい時こそ仮定法の出番。まとめると、仮定法は事実ではないこと、現実にはありそうもない仮想や願望を表す表現なのです。

時制で距離を作ることで、心理的な距離(現実性)を表現する

それでは具体的な仮定法の解説に移っていきましょう。まずは仮定法の基本的なルールをしっかりと自分の中に落とし込んでみてください。

【仮定法の基本ルール】
現在の事実に反する仮想→過去形で表す(仮定法過去)
過去の事実に反する仮想→過去完了形で表す(仮定法過去完了)

 
なぜこのように時制を一つずらすのかと言えば、現実では起こりえないような仮想の世界を、時間的に「現在/過去」から離れている形を使う(時制をずらす)ことによって表現するからです。もっと具体的に言えば、「現在の事実に反する仮想」という現在から遠く離れた世界を表現するために、現在から時制を一つずらして過去にします(仮定法過去)。そして「過去の事実に反する仮想」を表現する場合は、そのまま過去形を使うと仮想のニュアンスが出ないので、過去より一段階前である過去完了形を用いるのです(仮定法過去完了)

いかがでしょうか。つまり、時制をずらして距離を作ることで、心理的に「現実」から離れていることを表現するのが仮定法の正体なのです。こう考えれば仮定法は決して難しいものではありません。では、「もしもボックス」に例えて、仮定法を使ってどのように仮想や願望を表すのかを見ていきましょう。

2. 「もしもボックス」で感じる仮定法

「もしもお金があったら…」

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If I had money, I could buy the latest iPhone.
「もしもお金があったら、最新のiPhoneを買えるのに」
→実際はお金を持っていないので買えない(仮定法過去)

現在の事実に反することを表す仮定法過去の基本形は「If+主語+動詞の過去形, 主語+would(should / could / mightなど)+動詞の原形」です。ここではif節に過去形が使われていることから、現在の時間軸での仮想であることが分かります。

If I had had money, I could have bought the latest iPhone.
「もしもお金を持っていたなら、最新のiPhoneを買えたのに」
→実際はお金を持っていなかったので買えなかった(仮定法過去完了)

過去の事実に反する仮想を表現するには過去完了形を用います。基本形は「If+主語+had+過去分詞, 主語+would(should / could / mightなど)+ have+過去分詞」の形。過去の仮想を表すために、過去からさらに一段階前に時制をずらした過去完了形を使います。

「もしも英語が話せたら…」

I wish I could speak English.
「英語が話せたらいいのになあ」
→実際は英語が話せない(仮定法過去)

Ifの有無が必ずしも仮定法がどうかを決めるわけではありません。大切なのは動詞・助動詞の形(ムード)です。単純に「〜ならいいのになあ」という現在の事実に反することや願望を表すために、この「I wish + 仮定法過去」の形が使われます。

I wish I could have spoken English then.
「あのとき、英語が話せていたらなあ」
→実際は英語を話せなかった(仮定法過去完了)

ある時、英語が話せないことで何か大きなチャンスでも逃してしまったのでしょうか。そのように過去の事実の逆や願望を表すのに「I wish + 仮定法過去完了」が用いられます。

「もしも晴れたら…」

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If it were fine today, they would play baseball.
「もしも今日晴れたら、彼らは野球をするだろう」
→実際は晴れていないのでしない(仮定法過去)

If it had been fine yesterday, they would have played baseball.
「もしも昨日晴れていたら、彼らは野球をしただろう」
→実際は晴れていなかったのでしなかった(仮定法過去完了)

これまで仮定法過去と仮定法過去完了を中心に解説してきましたが、もちろん未来に起こりそうもないことを想定する仮定法未来もあります。本来、まだ見ぬ未来には事実が存在しませんが、たとえ未来のことでも、例えば台風が接近中で明日は間違いなく天候不良が予想される場合のように、かなりの高確率で未来のことを予測できる場合があります。そのような場合に「(万が一)もしも晴れたら」とありそうもない未来を仮定する場合に使う仮定法未来のパターンをいくつか紹介します。

If it were to be fine tomorrow, they would play baseball.
「もしも明日晴れるなら、彼らは野球をするだろう」
→晴れる可能性は極めて低い(仮定法未来)

「If+主語+were to+動詞の原形」を使って「もしも〜」を表します。帰結説の助動詞部分には、would, could, mightが用いられます。

If it should be fine tomorrow, they would play baseball.
「万一、明日晴れるなら、彼らは野球をするだろう」
→晴れる可能性は極めて低い(仮定法未来)

shouldを使って「If+主語+should+動詞の原形, 主語+would(could / should / might)+動詞の原形」の形で未来の仮定法を表すこともできます(助動詞部分には、原形will can, shall, mayが用いられる場合もあり)。またifを省略し主語とshouldを入れ替えた形でもよく使われ、この形はTOEICでも頻出の文法表現です

実はシンプルな仮定法

いかがでしたでしょうか。
ややこしく考えてしまいかえって混乱を招いてしまっているだけで、実は仮定法はシンプルな仕組みなのです。

「時制をずらして距離を作り、現実から離れていることを表現する」

これだけです。今回紹介したのは仮定法の基礎的な部分ですが、これを日常のコミュニケーションの中で使えれば大きな武器となることでしょう。ぜひ読み聞きだけでなく、「話す・書く」でも仮定法をどんどん使ってみてください。

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