英語が話せるようになるには「何が」必要?

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グローバル化が進み、英語の重要性が高まっている今、「英語が話せるようになりたい!」と感じている人も多いことでしょう。「英語が話せるようになる」には、当然のことながら学習の継続が必要です。では、学習を継続するためには「何が」必要なのでしょうか?

ここでは、英語が話せるようになるための学習方法だけでなく、話せるようになるために必要なことも解説します。

英語が話せるようになるにはマインドセットを変えよう

英語が話せるようになるには、マインドセットを変える必要があります。マインドセットとは、経験、教育、先入観などから形成される思考パターンのこと。つまり、固定化された考え方を変えるということです。

「英語を話す」の概念を変える

まず、「英語を話す」という概念を変えましょう。英語学習は単語や文法を覚えることから始まり、最終的には「英語を話す」ことを目的とするのが一般的です。しかし、そのステップは正しいのでしょうか?

ステップに疑問を抱く理由は、英語がコミュニケーションのツールの1つだからです。つまり、子どもが母語を話し始めるときのように、片言であれ「聴く→覚える→覚えたことを使う」というステップの方が自然だということ。従って、単語や文法が“完璧”ではなくても、どんどん話していくことが重要なのではないでしょうか。

極端に言えば、go shoppingやread a bookといった短いフレーズでもコミュニケーションは可能です。片言であれ英語を話していくうちに相手が使う単語や表現を耳にするので、聞いたことを自分のものとして使っていくようにしましょう。

間違いは「恥」と考えない

私たち日本人が英語を話すのが苦手な理由の1つは、「間違えたら恥ずかしい」という気持ちが強いからです。それは、「他者に笑われたくない」「恥をかきたくない」という「恥の文化」が根底にあり、無意識に“完璧”に話すことを求めすぎているのです。

しかし、非英語圏の人の多くはテンスが間違っていようが気にせずに英語を話します。要するに、間違えることを全く気にしていないのです。彼らにとっては、間違えることよりコミュニケーションをとることの方が重要だということなのでしょう。

間違いを恐れることなく英語を話す彼らの姿勢は見習うべきです。なぜなら、英語は間違えた分だけ上達していくものだからです。ぜひ、間違いは「恥」という価値観を変えましょう。ネイティブだって完璧な文法で話してるわけではないのですから。

英語が話せないのを「環境」のせいにしない

海外赴任や語学留学をしなければ「英語環境に身を置けない」というのは言い訳に過ぎません。なぜなら、自分の頭の中を常に「英語モード」にしておくのは可能だからです。つまり、テレビを見ているときでもご飯を食べているときでも、頭の中を英語モードにしてあれこれ考えることはできるということ。

例えば、電車に乗っているときやカフェでコーヒーを飲んでいるときなどに、周囲の人について英語でコメントを考えてみたり、どんな仕事をしているのか想像してみたり、どんな服装をしているのか表現してみたりすれば、かなり語彙が増えるでしょう。

大切なことは、英語が話せないのを「環境」のせいにしないこと。工夫次第で英語環境に身を置くことは可能なのです。

英語が話せるようになるには「情熱」を燃やそう

英語が話せるようになるには「英語学習の継続」が不可欠であり、その学習継続には「英語が話せるようになりたい」という「情熱」が必要です。

「情熱」が強ければメキメキ上達する

海外で暮らす日本人の中には英語環境にどっぷりつかれにもかかわらず、英語が話せないまま生活する人や帰国する人が少なくありません。つまり、英語学習に最適な環境にいても、本人にやる気(情熱)がなければ英語は決して上達しないということ。裏を返せば、「英語が話せるようになりたい」という強い気持ち…「情熱」があれば、英語環境にいなくても上達できるということです。

英語学習に限ったことではありませんが、何かを習得したいときに最も必要なのは、この「情熱」です。「情熱」を燃やし続けて、メキメキ英語を上達させましょう。

「情熱」を具体的な学習に落とし込む

「情熱」を燃やすことは重要ですが、もちろん「情熱」だけでは英語は上達しません。大切なことは、その情熱をどのように具体的な学習に落とし込むのかです。

「英語が話せるようになりたい」理由を明確にする

「情熱」を具体的な学習に落とし込むには「どうして英語が話せるようになりたいのか」、その理由を明確にする必要があります。なぜなら理由が明確になれば、目標に必要な学習が見つけやすいからです。

「海外の大学に行きたい」「海外で暮らしたい」「海外で働きたい」「外国人の友達が欲しい」など、話せるようになりたい理由は人それぞれですが、海外の大学に行きたい人と外国人の友達が欲しい人では、明らかに学習する内容が異なります。海外の大学に行きたいなら大学で必要なアカデミックイングリッシュを学習しなければなりませんが、外国人の友達が欲しい人にはこのような学習は必要ありません。

英語を話せるようになりたい理由を明らかにして具体的な学習方法を見つければ、それは上達への最短ルートになるでしょう。

できるだけ英語を聴く

「英語が話せるようになりたい」理由が明確になったら、その理由に特化した英語をできるだけ聴くようにしましょう。つまり、音声でインプットするということ。「できるだけ」とは、時間が許す限りです。例えば、空き時間、移動中、入浴中、寝るときなど、可能な限り英語をインプットします。聴くものは、自分の理由に特化したポッドキャストがおすすめです。もちろん、海外ドラマや映画でも構いません。

聴く際には常に文法や発音に注意する必要はありませんが、ときには注意深く聴くことも忘れないようにしましょう。無理をしない範囲で「できるだけ」英語を聴けば、リスニング力は徐々に向上するでしょう。

できるだけ英語を発する

英語を聴くことと同様に、できるだけ英語を発することも重要です。英語で話す相手がいれば、実践でスピーキング力を高めていきましょう。英語を話す相手がいない場合は、独り言でも構わないので、なるべく英語を実際に発してみてください。インプットと同様に、自分の目的に特化した英語からアウトプットするようにします。

おすすめの学習方法は、独り言、シャドーイング、オンライン英会話です。独り言学習とは、仮想の相手に話しかけるように独り言をつぶやく学習です。もちろん、自分の目標にあったつぶやきから始めます。外国で働きたいなら、その業界に特化した単語を用いて作文したり、自分でテーマを決めてプレゼンしたりしてみてください。外国で暮らしたい人は、自己紹介、趣味の話、交通機関の利用方法などをつぶやいてみるのもいいでしょう。

シャドーイングは、2~3テンポ遅れて英文を真似して発する学習法です。スピーキングだけでなく、リスニングも鍛えられるので上達には欠かせない学習と言えるでしょう。動画、ポッドキャスト、オーディオブックなどを活用してみてください。

オンライン英会話は、インプットしたものをアウトプットするのに最適な場です。自分から、「○○について話しませんか?」と提案すれば、自分の目的にあった会話ができるでしょう。

インプット→アウトプットを繰り返す

どんな学習法を用いるかに関わらず、知識として取り入れた内容を実際に使うことが重要です。つまり、「インプット→アウトプット」を繰り返すことが学習の基本だということ。私自身は英語圏で10年以上暮らしていますが、今でも日々「インプット→アウトプット」の繰り返しです。

英語はある日突然話せるようになるわけではありません。「インプット→アウトプット」を繰り返すことで徐々に話せるようになるのです。ときには上達しているのか不安になるかもしれませんが、自分のやっていることを信じて進んでください。

英語圏の文化を理解する

英語はコミュニケーションのツールの1つですが、言語には文化的な背景も大きく関わっています。いくら英語が上手でも、文化を理解していないと円滑なコミュニケーションはとれません。英語が話せるようになりたいのなら、英語圏の文化を理解する必要があります。

「察しの文化」と「言葉の文化」

「ハイコンテクスト文化」と「ローコンテクスト文化」という言葉を聞いたことがありますか?

「ハイコンテクスト文化」とは、コミュニケーションがコンテクスト(文脈、背景)に依存する文化のことです。つまり、声のトーンやボディーランゲージなどの言語外の情報でメッセージを伝達する文化ということ。その最たるものが「察しの文化」の日本語です。

一方、「ローコンテクスト」とは、コンテクストに依存せずに言葉そのものに重きが置かれる文化を指します。つまり、必要なことは言葉にしなければ伝わらない「言葉の文化」ということ。その代表が英語やドイツ語などです。

要するに、日本語と英語はコミュニケーションにおいて前提が全く異なるということ。この違いを理解していないと、いくら英語力が高くても、ときとしてコミュニケーションが困難になります。

異文化理解の不足の実例

次に、日本語と英語の文化の違いを理解していないことでトラブルとなった実例をご紹介しましょう。

1つ目は、英語圏で暮らす現地の学生がすし屋でアルバイトを始めたときのトラブルです。英語圏ではプライベートでもビジネスの場でも、年上の人をファーストネームで呼びます。そのため、現地のアルバイト学生はともに働く年上の日本人スタッフをファーストネームで呼び捨てにしました。学生に悪気はありません。ただ、日本の文化を知らなかったに過ぎません。しかし、日本人スタッフはとても怒ったそうです。どちらもお互いの文化に対する理解が不足していただけですが、結局この学生は辞めてしまいました。

2つ目は、英語圏で現地の男性と結婚した日本人女性の話です。ある日、この男性の母親の家に家族が集まりました。そして母親が「コーヒー、飲む?」と英語で聞き、日本人女性を除く全員が「飲む」と答えたので、その分のコーヒーを入れて出したそうです。そうしたところ、この日本人女性がひどく動揺したので、母親は混乱しました。母親は「飲む」と言わなかったのでコーヒーを入れなかっただけですが、日本人女性は「飲む」と言わなくてもお茶が出される日本文化を基本にしていたため動揺したのでしょう。しかし、英語圏の人にとっては、日本人女性がどうして動揺したのかさっぱり分からないのです。

これらは些細なことですが、このような誤解が大きなトラブルになる可能性もあるので、英語圏の文化を理解することはコミュニケーションを円滑にするために不可欠です。自分の文化を押し付けるのではなく、お互いに違いを理解するようにしましょう。

まとめ

「英語が話せるようになる」には学習の継続が必要で、学習を継続するためには「情熱」が必要です。自分の学習目標を明確にして、その目的に合致した学習に情熱を燃やし続ければ、「英語が話せるようになる日」は来るはずです。道のりは長く険しいかもしれませんが、「継続は力なり」の精神で突き進みましょう!

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