オーストラリア移住ってどうなの?メリット・デメリットやおすすめ都市をご紹介!

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移住先として世界的に人気が高いオーストラリア。この記事を読んでいる人の中にも、オーストラリア移住を検討している人がいるかもしれませんね。けれども旅行などで短期滞在するのと実際に異国の地で生活するのとでは、見える景色や物事の感じ方がまったく異なります。

そこで今回は、オーストラリア移住の現状や、移住のメリット・デメリットなどを詳しくご紹介します。オーストラリア移住を考えている人は必見です! 

オーストラリア移住の現状

オーストラリア移住を検討しているなら、前もって「どんな国なのか」を知ることは大切です。移住で享受できるメリットや移住の妨げになるデメリットなど、移住の現実を知ることも検討の大きな材料になるでしょう。

オーストラリアってどんな国?

南半球に位置するオーストラリアは、日本の20倍以上の国土を有する大きな国。タイムゾーンも東部・中部・西部の3つに分かれていて、サマータイムのときには東部と西部で3時間の時差がある州もあります。(サマータイムの導入は州により異なる)東海岸に位置するシドニーから西海岸に位置するパースまで飛行機で約5時間かかることからも、広大な国であることが分かるでしょう。

もともとは「アボリジニ」と呼ばれる先住民族が数万年前から居住していましたが、1788年からイギリス人の入植がはじまり、1850年代のゴールドラッシュで人口が爆発的に増えました。そしてゴールドラッシュを機にインフラ等が整備され、現在の国の基盤ができたと言われています。

日本の外務省によると、オーストラリアに長期滞在する日本人の数は10万人弱(2021年10月1日時点)で、アメリカ・中国に次ぐ3番目に日本人が多い国だそうです。

出典:
(キッズ外務省)日本人の多い国|外務省

年々厳しくなる永住権の取得

日本に比べると歴史が浅い新しい国ですが、移住者は年々増えています。イギリス人の入植からはじまったという歴史的な背景もあり、ヨーロッパからの移住者が多かったのですが、第2次世界大戦後に人口が減少したため、白豪主義(白人主体で非白人を排除する政策)と決別して積極的に移民を受け入れる政策に転換しました。

現在では「多民族国家」「移民大国」と言われるだけあって、移住者の国籍はさまざま。シドニーやメルボルンなどの大きな街では、いろいろな言語を耳にします。ここ10~15年で都会から離れた小さな町にもアジア人が増え、今はどこへ行っても見かけるほどです。

このように多くの移民を抱えるオーストラリアには、外国人移住者を迎え入れるビザが充実しています。新型コロナの影響で2年間国境を閉鎖しましたが、2022年2月に国境を再オープン。人の流入が2年間なかったため、移民の需要がさらに高まっているようです。

一方、増え続ける移民に対して、オーストラリア政府は永住権取得の条件を年々厳しくしています。これはどこの国でも同じで、「移民国家」のオーストラリアも例外ではないということです。ひと昔前のように、技術も経験も英語力もない人でも永住権が取得できた時代とは大きく異なってきています。

オーストラリア移住のメリット

永住権の取得は厳しくなっていますが、オーストラリア移住には多くのメリットがあります。さっそく見ていきましょう。

治安の良さ

オーストラリアは他の英語圏の国と比べて治安が良く、厳格な銃規制もあり、身の危険を感じるようなことはほとんどありません。治安が良いと言っても「安全大国」の日本と比べれば、危険度が上がるのは間違いありません。

オーストラリアでは滅多に大事件は起こりませんが、スリや窃盗などの軽犯罪は頻発。深夜のひとり歩きも注意が必要です。また近年では、飲み物に薬物を混入されて性的暴行を受けるような事件も散見されるため、治安が良いと言っても注意を怠らない方がいいでしょう。

豊かな自然

雄大な自然が広がるオーストラリアには、世界自然遺産が多数存在。赤土でできた巨大な一枚岩「ウルル(エアーズロック)」、世界最大級のサンゴ礁群「グレートバリアリーフ」、古代の特徴的な痕跡が残る「クイーンズランド州湿潤熱帯地域」は、移住したら1度は足を運んでみたい場所でしょう。

もちろん美しい海岸、オーストラリア固有の野生動物との触れ合い、乾ききった砂漠など、いろいろな形で豊かな自然を体感できます。

温暖な気候

広大な国のため地域によって気候に差はありますが、1年を通して温暖で過ごしやすい気候です。ただし、寒くなったり暑くなったり、晴れたり急に雨が降ったりと、天気が1日の中でコロコロ変わるのは珍しくありません。冬は雪が降るエリアもありますが、日本の冬のような寒さではないので、冬が苦手な人には向いています。

日本との時差

日本との時差は1~2時間。日本の方が遅いので、日本が午後1時ならオーストラリアは午後2時あるいは3時です。地域やサマータイムにより時差は変動しますが、どちらにしても日本との時差があまりないので、日本にいる家族や友人などに連絡がしやすいというメリットがあります。

移民大国ならではの多様性

アボリジニを除けば、オーストラリアはすべての人がどこかから移住してきたので、さまざまな異国文化に触れることができます。アボリジニが守り続ける独自の文化や価値観をはじめ、すべての移民が多様性を認め合う傾向にあり、移住しやすい環境が整っています。

自然災害の少なさ

日本に比べてオーストラリアは自然災害が少なく、過去十数年間、地震を感じたことは1度もありません。オーストラリア最大の自然災害は山林火災で、高温で乾燥した夏に発生します。洪水もよく起きるので、家探しの際には検討材料に入れた方がいいでしょう。

オーストラリア移住のデメリット

メリットがあれば当然デメリットもあります。何がオーストラリア移住を阻む要因になるのか確認しましょう。

物価の高さ

一部の食材等を除き、物価は日本より高め。特に輸入品は税金がかかるので高くなります。日本の食材や調味料等もある程度販売していますが、日本の1.5倍くらいの値段。もちろん外食もかなり高めです。

最大のデメリットは家賃の高さ。Sydney Moving Guideによると、シドニーで1ベッドルームのアパートを借りる場合、最低でも週に450ドル~550ドルだそう。1ドル=90円で計算すると、週に4万500円~4万9,500円、月に16万円以上もかかります。家賃の高さは移住者にとって大きな負担となるでしょう。

出典:
Cost of Living in Sydney: Average Rent in Sydney by Suburb

紫外線の強さ

オーストラリアは1年を通して紫外線が強く、日本の6~7倍と言われています。オゾン層は太陽からの紫外線を吸収して地上の生態系を守っていますが、オーストラリア大陸はオゾンホール(オゾンの穴)の真下に位置しているので紫外線がとても強いのです。そのため常に紫外線対策が欠かせません。

このように紫外線が強いため皮膚がんの発生率が世界で最も高く、オーストラリア人の約3人に2人が一生のうちに皮膚がんと診断されるそうです。

出典:
Combatting Australia’s ‘national cancer’

高額な歯科治療費

オーストラリアの国民医療保険である「メディケア(Medicare)」では歯科医療が適用されないため、治療費がとても高額です。そのため多くの人が治療費の50~80%をカバーできる個人保険に加入しています。あまりに高額なため、タイなどの東南アジアへ歯科治療のために行く人もいるほど。飛行機代がかかっても、その方が安いということです。

手続きなどができる英語力

旅行のような短期滞在であれば英語力があまりなくても乗り切れますが、移住となれば手続きやトラブル対処などが可能な英語力が必要です。なぜなら、住居契約、銀行口座開設、ビザ更新など、あらゆるものを英語でこなさなければならないから。

もちろん現地の生活になじんで楽しく快適に暮らすためにも、英語力はあるにこしたことはありません。オーストラリア移住を考えているなら、英語のレベルアップはなるべく早くはじめた方がいいでしょう。

オーストラリア移住におすすめの都市

各都市の特徴を理解した上で移住先を決めるのがベストなので、オーストラリア移住におすすめの都市について詳しく見ていきましょう。

シドニー

東海岸に位置するニューサウスウェールズ州の州都シドニーは、オーストラリア経済の中心地。日本で最も知られたオーストラリアの都市でしょう。中心地は高層ビルや歴史的建造物が林立したビジネス街ですが、中心地を1歩離れると緑豊かな自然や美しいビーチが楽しめ、都会と自然が融合した街です。

「移民大国」を絵に描いたようにさまざまな国の人々であふれ、もちろん国際色豊かな「食」も楽しめます。日本食材もオーストラリアの中では最も見つけやすいでしょう。もちろん気候も温暖で過ごしやすく、公共交通機関も発達しているので通勤・通学にも便利。経済の中心地なので求人募集も多く、仕事も見つけやすいでしょう。日本人が多いので日本人コミュニティーもあり、同胞と助け合うことも可能です。

マイナス面は家賃の高さ。給料は毎年必ず上がりますが、家賃の高さを埋められるほどではありません。

メルボルン

南東部に位置するビクトリア州の州都メルボルンは、シドニーに次ぐ第2の都市。都会的で賑やかシドニーと比べると歴史的な建造物や文化が残り、街中にも緑が広がり落ちついた雰囲気です。

イタリア人移民が多かったことからオーストラリアの「コーヒー文化」の発祥の地として知られ、カフェ街はいつも多くの人で賑わっています。また、教育レベルが高いことから「教育の街」とも言われ、多くの国から留学生が訪れる国際交流が盛んな地です。さらに、ストリートアートや路上パフォーマンスなどが多いことから「芸術の街」とも言われ、魅力あふれるさまざまな顔を持っています。

公共交通機関や医療などの面でも利便性が高く、暮らしやすさは抜群ですが、シドニー同様に家賃の高さがネックになるかもしれません。多くの求人募集がありますが、一定の英語力が必要です。

ブリスベン

ニューサウスウェールズ州の北に位置するクイーンズランド州の州都ブリスベンは、メルボルンに次ぐ第3の都市。「アートの街」として知られ、美術館や劇場だけでなく、庭園やミュージックホールなども充実し、国内外のアートを楽しめます。

市街地は蛇行する川に沿って形成され、街は徒歩で用事が済ませられほど大きすぎず小さすぎない適度なサイズ。シドニーやメルボルンのように混み合っていないのもおすすめポイントです。

ブリスベンには「サンシャイン・キャピタル」という別名もあり、年間300日以上が晴天だと言われており、シドニーより温暖な気候です。リゾート地であるゴールドコーストやサンシャインコーストの拠点として栄え、これらのリゾート地と同様にマリンスポーツが存分に楽しめます。

家賃や物価がシドニーやメルボルンより安いのが魅力。他の都市より20%ほど安いという情報もあります。フェリー、電車、バスなどの交通機関があるので車がなくても生活できますが、自家用車がないと不便かもしれません。観光業が主体の街なので、ツーリズムやサービス業などの求人は豊富です。

パース

南西部に位置する西オーストラリア州の州都パースは、多くの移住者が暮らすオーストラリア第4の都市。中心地にはデパートや店舗、カフェ、レストランが集まっていますが、他の都市よりゆったりしているので、「スローライフが送れそう」と多くの人が移住や留学の地に選びます。

エメラルドグリーンと白い砂が印象的なビーチはインド洋に面し、サーフィンやダイビングなどの人気スポット。東海岸とは違った海の美しさです。1年を通して晴天の日が多く、夏は暑く冬は寒い気候。寒いと言っても最低気温は7~8℃です。夏は最高気温が30℃を超す日もありますが、午後には「フリーマントル・ドクター」と呼ばれる潮風が暑さを和らげてくれます。

シドニーやメルボルンに比べると日本人が少ないため、英語環境に身を置きたい人におすすめ。日本人が少ないと言っても日本人コミュニティーが存在するので、都市部から離れた田舎で暮らすよりは日本語を話す機会はあるでしょう。

その他にも首都の「キャンベラ」、南部の「アデレード」、北東岸の「ケアンズ」、南東海上に浮かぶ「タスマニア島」なども魅力的な移住先です。これらの都市を今回紹介しなかったのは、初めての海外移住なら利便性が高い街の方が過ごしやすいから。オーストラリア移住後の移転先として検討してもいいかもしれません。

オーストラリア移住を考えているなら

海外移住は簡単にできることではありませんが、オーストラリアを移住先の候補として検討する価値はあるでしょう。永住権取得が厳しくなっていますが、オーストラリア政府は頻繁にルールを変えるので、アンテナを高くして情報をアップデートすることをおすすめします。

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