英語スピーキングは区切りがカギ!聞き取れても理解できない原因と解決法

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「英語が聞き取れない」あるいは「聞き取れても意味が理解できない」と悩んでいる人は少なくありません。そのような悩みを解決するカギは「英語のスピーキングの区切り」、つまり息継ぎのタイミングを理解することです。聞き取りなのに「スピーキング?」と感じるかもしれませんが、スピーキングの区切りがわかればリスニングの区切りもわかるようになり、意味が理解しやすくなるからです。

この記事では、英語が聞き取れても理解できない原因を明らかにするとともに、英語の意味が理解できるようになる方法を解説します。

英語が聞き取れても理解できない原因

英語学習で苦労することのひとつがリスニングです。英語がある程度聞き取れるようになったのに、意味までは理解できないということはありませんか?まず、聞き取れない、あるいは聞いても意味の理解に至らない原因から見ていきます。

語彙力・文法理解が不足している

基本的なことですが、語彙力が不足していれば英単語を聞き取れても理解はできません。また、知らない単語が出てくると意味を考えることに集中し、リスニングがおろそかになってしまう人もいるでしょう。もちろん、それぞれの単語の意味を知ることは重要ですが、それだけでは文全体の意味を理解することはできません。なぜなら、英語では句動詞やイディオムが頻繁に使われるからです。

句動詞とは副詞や前置詞を伴って動詞が特別の意味を表すもので、get up(起き上がる)やput on(着る・履く・かぶる)などがその代表です。つまり、getやputの意味を知っているだけでは、誤って理解したり文全体の意味が理解できなかったりするということです。

また、イディオムも2つ以上の単語が結びついて異なる意味を表すもので、a piece of cake(簡単にできること)やto hit the books(本気で勉強する)などがその代表です。イディオムも単語をひとつずつ訳してしまうと、理解に苦しむことになるでしょう。

このように句動詞やイディオム等を含む文法的な理解や文構造などの知識が不足していれば、聞き取れても文全体の意味を理解することはできません。

リスニングに集中しすぎている

ひとつひとつの単語を聞き取るのに集中しすぎて、文全体の理解に至らない場合もあります。慣れないと一語一句すべてを聞き取ろうとしてしまいますが、英語は音がつながったり消えたりするので、一語一句すべてを聞き取るのは困難です。

大切なことは、聞き取れなかった箇所を自分の文法知識で補うこと。これを無意識のうちにできるようになれば、意味の理解は一気に楽になるでしょう。無意識のうちに文法知識で補うためには、知識の構築、大量のインプットが必須です。

スピードについていけない

次々に英語が聞こえてくるため、英語を処理するスピードが音声についていけないことも意味を理解できない原因になります。これは英語学習をしていれば誰もが直面する悩みのひとつですよね。

スピードについていけない理由は、英文を後ろから訳すクセがついているから。次々と聞こえてくる英語をいちいち文の後ろから訳せば、処理スピードが追いつかないのは当然の結果といえます。最初は少し難しいかもしれませんが、英文を文頭から理解していくクセをつける必要があるでしょう。

効果的な解決法【スラッシュリーディング】

英語が聞き取れても理解できない場合は、英語のスピーキングやリーディングの区切りを理解してトレーニングする「スラッシュリーディング」が効果的です。スラッシュリーディングは英文をスラッシュ「/」で区切って「意味のまとまり」にしてスピーキングやリーディングの練習をすることから、このように呼ばれます。

「スピーキングの区切りがわかればリスニングで意味を理解しやすくなる」と述べましたが、スラッシュリーディンをすることでその区切りがわかるようになります。さらにスラッシュで区切った英文を音読すれば、単語を覚えたり文法を理解しやすくなったりするので非常に効果的です。まず、スラッシュを入れた文をひとつ示しておきましょう。

Ken had never met his Canadian cousins before they visited him last summer.
(去年の夏にカナダ人のいとこが訪ねてくるまで、ケンは一度も会ったことがなかった。)

Ken had never met / his Canadian cousins / before they visited him / last summer.
ケンは一度も会ったことがなかった / 彼のカナダ人のいとこに / 彼らがケンを訪ねる前 / 去年の夏に

上記のようにスラッシュで区切った「まとまり」ごとに文頭から意味を追っていけば、日本語としては不自然ですが、文全体の意味は理解できます。

スラッシュリーディングの効果

すでに示したようにスラッシュリーディングでは単語をひとつずつ区切るのではなく「意味のまとまり」で区切るので、文頭から意味を理解していくクセがついて、英語の処理スピードが早くなります

つまり、「誰が(主語)、何をする(動詞)」から始まり、どこで、いつ、誰と、何のためにという項目が続く形で処理していくので、効率的に理解できるようになるわけです。また、処理スピードが早くなれば、リーディングやリスニングだけでなく4技能すべてが向上するので、英語力を底上げできます。

スラッシュリーディングで区切る位置

英文をスラッシュで区切って意味を文頭から理解していきますが、「切れ目がわからない」という人もいるかもしれませんね。

英文をスラッシュで区切る場合、「絶対にここで区切らなければならない」という決まりはありません。けれども「意味のまとまり」で区切る必要があるので、区切る位置の目安を示しておきます。

基本文型の終わり

慣れるまでは文の要素、つまり主語(S:Subject)、動詞(V:Verb)、目的語(O:Object)、補語(C:Complement)で区切るようにしましょう。そして慣れてきたら、基本文型をひとまとまりにしていきます。

要するに、スラッシュを減らして「まとまり」を大きくしていくということ。なぜなら、基本文型は文全体で意味をなすからです。文型を「ひとまとまり」にすると、スピーキングのときにも自然の発話になり、リスニングの意味理解もしやすくなります。

第1文型「SV」の場合:

I live in Tokyo.
私は東京に住んでいる。

IがS、liveがV、in Tokyoが修飾語(M:Modifier)となるので、スラッシュを入れずにMまでを「意味のまとまり」にします。

第2文型「SVC」の場合:

Hello, this is Mr. Peter William / from XXX company.
こんにちは、こちらはピーター・ウイリアムさんです / XXX会社の

第3文型「SVO」の場合:

I bought a new bicycle / last week.
私は新しい自転車を買った / 先週

第4文型「SVOO」の場合:

He gave his mother some flowers / for her birthday.
彼はお母さんに花をあげた / 誕生日に

第5文型「SVOC」の場合:

Toothache kept me awake / the whole night.
歯痛が私の安眠を妨げた(= 歯が痛くて眠れなかった) / 一晩中

前置詞・動名詞・過去分詞・to 不定詞の前

前置詞・動名詞・過去分詞・to 不定詞の前で区切ることも可能です。

前置詞にはon、in、atなどがあり、名詞の前に置いて意味を補う役割があります。動名詞は動詞を名詞化した「動詞 + ing」の形で表すものです。

過去分詞は動詞の変化のひとつで、基本の形は「動詞 + ed」ですが、「eat(現在形) – ate(過去形) – eaten(過去分詞形)」のように不規則変化するものも含まれます。to 不定詞は「to + 動詞の原形」で表し、形容詞や副詞など他の品詞の働きをさせます。

それぞれの例を見ていきましょう。

前置詞の場合:

The restaurant on the corner will reopen / on the 25th of January.
角にあるレストランは再オープンする / 1月25日に

restaurantと25thの後もスラッシュで区切ることはできますが、細かく区切りすぎると不自然な英語になるので、最終的には上記のような「意味のまとまり」にします。

動名詞の場合:

My grandmother talked with the young man / sitting next to her.
祖母は青年と話をした / 彼女の隣に座っていた

スラッシュの後は、どのような青年(the young man = 名詞)であるのかを説明しています。

過去分詞の場合:

I read a book called “The Da Vinci Code” / written by Dan Brown.
「ダ・ヴィンチ・コード」という本を読んだ / ダン・ブラウンが書いた

calledも過去分詞ですが、ここで区切ると細かくなりすぎるので、writtenの前でひと区切りにした方が自然です。

to 不定詞の場合:

They are looking for a person / to speak Spanish fluently.
彼らは人を探している / スペイン語を流暢に話す

スラッシュの後は、どのような人(a person = 名詞)であるのかを説明しています。

接続詞・関係代名詞・疑問詞の前

次いで、接続詞・関係代名詞(関係副詞を含む)・疑問詞の例も見ていきましょう。

接続詞は語・句・節・文などの要素と要素をつなぎ、前文と後文を比べたり説明を加えたりする役割があります。and(そして)、because(なぜなら)、but(しかし)などの単語の他に、接続詞の役割をするeven though(~にもかかわらず)やon the other hand(一方では)のようなフレーズも含まれます。

関係代名詞や関係副詞は直前に示した名詞を詳しく説明するときに使い、who、which、thatなどがあります。また、疑問詞は「5W1H」という言葉でも知られるwhen、where、who、what、why、howにwhichを加えた7つです。

それぞれの例を見ていきましょう。

接続詞の場合:

Please come and see me / whenever it is convenient for you.
会いに来てください / 都合がいいときにいつでも

スラッシュの後は、会いに来る「とき」について説明を加えています。

関係代名詞(関係副詞を含む)の場合:

He is the boy / who wants to study oversea next year.
彼がその少年だ / 来年留学したい

スラッシュの後は、少年(the boy = 名詞)についての説明です。

疑問詞の場合:

I would like to know / where she has gone.
私は知りたい / 彼女がどこへ行ったのか

カンマの後

カンマ「,」やコロン「:」などの後なら「意味のまとまり」に区切りやすいでしょう。

Sakoku, / closed the country for much of the Edo period, / was the policy of the Japanese Tokugawa shogunate.
鎖国は / 江戸時代の大半国を閉ざした / 日本の徳川幕府の政策だった

2つ目のカンマ(period)までがSです。

長い主語の後

カンマの例文のSも長めですが、このようにSが長い場合はSの後で区切りましょう。

The woman / who is looking at her smartphone / in front of the bus stop / may be my classmate / when we were students.
女性は / スマホを見ている / バス停の前で / クラスメイトかもしれない / 学生時代の

Sはstopまでですが、長いので関係代名詞whoの前、前置詞inの前もスラッシュで区切ると練習しやすいでしょう。

スラッシュリーディングのコツ

最後に、スラッシュリーディングを効果的に行うコツをまとめます。参考にしてみてください。

スラッシュの位置にこだわりすぎない

英文をスラッシュで区切るのは、意味を理解しやすくするためです。そしてスラッシュを入れる位置に決まりはありません。ですから「意味のまとまり」であれば、スラッシュの位置に深くこだわる必要はありません。

スラッシュで細かく区切りすぎない

スラッシュで区切る位置に決まりがないといっても、1~2語のように細かく区切るのは基本的にNG。なぜなら、細かく区切りすぎれば、まとまりに意味がなくなり不自然な英語になるからです。文頭から「意味のまとまり」で理解していく練習だということを意識して区切るようにしましょう。

スラッシュを少しずつ減らす

すでに述べたように慣れてきたらスラッシュを少しずつ減らして、大きなまとまりにしていくことが重要です。まとまりが大きくなれば意味を理解するスピードが上がって、聞き取りにも役立つでしょう。もちろん、自然な英語に近づける狙いもあります。

音読する

聞き取って意味を理解するには、スラッシュで区切った英文を黙読するだけでなく、声に出してまとまりごとに音読します。なぜなら、スラッシュリーディングを音読に応用すれば、英語特有のリズムが身についてスピーキング力向上に役立つからです。

またリズムが身につけば、聞き取りも楽になります。当然のことながら、英語の語順にも慣れるので、単語や表現を覚えて言語運用力が上がります。音読は子どもの宿題の定番ですが、音読すると耳を通して情報が脳に蓄積されるからです。理解を深めるためにも、何度も音読するようにしましょう。

区切りを意識すれば英語は理解しやすいという仕組みを理解したら

このようにスラッシュを入れて区切りを意識するとスピーキングにも効果的ということが理解いただけたのではないでしょうか。だんだん慣れてきたら、複数の文章でチャレンジしてみてください。

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