英会話を始めると誰もが口にする挨拶。とりあえず「ハロー、ハウアーユー?」だけで終わりになっていませんか?しかし、挨拶は場所や相手によってバリエーションが豊富。少し工夫できるだけで、あなたの英語はぐっと洗練された印象になります。
出会い頭や別れの挨拶、そして会話に繋げる一言まで!下の目次から気になる項目をクリックして、「挨拶」のあれこれを学んでいきましょう。
1. 定番の挨拶を使いこなそう!
英語の挨拶といえば、Hello や Hi に加えて、以下のような表現が思い浮かぶのではないでしょうか? 中学や高校で習った方も多いはずです。
Good Morning.(おはようございます)
Good Afternoon.(こんにちは)
Good Evening.(こんばんは)
こうした挨拶とセットで使われるのが、日本で英語教育を受けた人ならお馴染みの「How are you?」という挨拶。もちろん間違いではありませんが、How are you 以外にもカジュアル場面では次のような表現を使う場合もあります。
What’s up?(調子はどう?)
How is it going?(調子はどう?)
How are you doing?(調子はどう?)
より親しみを込めた挨拶には、冒頭に「Hi」や「Hey」をつけるとよいでしょう。How are you 以外にも「今日はどうだった?」も、1日の終わりによく使われる挨拶です。また、久しぶりの人への挨拶であれば「最近どう?」も便利な表現です。How are you に頼りすぎず、相手に合わせて少し違う挨拶にも挑戦してみましょう。
How was your day?(今日はどうだった?)
How have you been lately?(最近どうしてるの?)
2. 挨拶にスマートに答えるためには?
どれだけ挨拶表現を覚えていても、相手から先に声をかけられるケースもよくあります。Good MorningやHelloであれば焦らず答えられるかもしれませんが、突然「How are you?」と聞かれると返事に迷う方もいるかもしれません。
しかし、挨拶として How are you?と声をかけられても、自分が元気かどうかを真剣に考える必要はありません。日本語の「お疲れ様です」のような軽い挨拶なので、次のような一言を伝えれば問題ありません。
【元気な場合】
Great.(元気です、順調だよ)
Good.(元気です、順調だよ)
I’m fine.(元気です、順調だよ)
It’s going well.(元気です、順調だよ)
【あまり元気がない場合】
Not so bad.(悪くないよ)
It’s going!(何とかやっているよ)
「Not so bad」など調子が良くないと伝えると、「Why?」と聞き返される場合が多いため、理由もちゃんと言えるようにしておくとスムーズです。
I’m not feeling well.
I feel a little feverish.(気分が良くないんだ)
I’m busy with work.
I’ve been swamped with work.(仕事が忙しいんだ)
3. 気をつけたい「失礼な挨拶」フレーズ
基本例文としてお馴染みの “What’s your name?” や “Who are you?”、“How old are you?” というフレーズ。初対面で挨拶をするときに日本人が使いがちですが、相手に対して失礼にあたる場合もあるため、気をつけなくてはいけません。
(1)What’s your name?
自分の名前を名乗らずに、唐突に “What’s your name?” と始めるのは相手に対して失礼にあたります。まず先に自分の名前を名乗ってから、“and you are?” と相手に促すようにすれば自然と名乗ってくれるはずです。
What’s your name?
→ I’m Sato, and you are?(私は佐藤です。あなたは?)
(2)Who are you?
相手の名前を尋ねるときに、“What’s your name?” とともに注意しなくてはいけないのが、 “Who are you?” というフレーズ。「あなたはどなたですか?」というよりも、「お前は誰だ」というニュアンスになるため、実践の英会話での使用は控えた方が無難です。代わりに、“May I ~?” や “Could I〜”, “Can I ~?”を使って尋ねましょう。
Who are you?
→ May I have your name please?(お名前をお伺いできますか。)
→ May I ask your name?(お名前を伺ってもよろしいでしょうか。)
(3)How old are you?
年齢による上下関係という概念の薄い英語圏では、あまり年齢をたずねません。年齢はプライバシーに踏み込みすぎた質問で失礼な印象を与えるリスクもあります。どうしても聞きたい時は、“May I ~?” や “If you don’t mind” など、柔らかい・婉曲的な表現が好まれます。
How old are you?
→ May I ask your age?(年齢を伺ってもよろしいでしょうか。)
→ If you don’t mind, may I ask how old you are?(もしよろしければ、年齢をお伺いしてもよろしいですか。)
4. 初対面の人との挨拶に使える表現
初めて会った人へ挨拶をするのは、日本語でも緊張しますよね。とはいえ第一印象はとても大切です。自分を知ってもらい、相手に興味を持ち、お互いに打ち解けるためのスタート。しっかり挨拶と自己紹介ができるよう準備しておきましょう。
初対面の人との挨拶では以下のようなフレーズが定番です。
A:Hi, my name is Jessica. What’s your name?(こんにちは、ジェシカです。あなたの名前は?)
B:Hi, I’m Emma. Nice to meet you.(こんにちは、エマです。初めまして)
A:Nice to meet you too, Emma.(こちらこそ宜しくお願いします、エマ)
自己紹介といえば、名前をお互いに知るところから。フォーマルな場面では ”Hello, my name is…” が適切ですが、カジュアルな場では ”Hi, I’m [first name].” を使いましょう。
また、 Nice to meet you. のあとに相手の名前をつけ加えると、より名前が記憶に残りやすく、親しみを込めた表現になります。
文化によっては握手やハグなどをする国もあります。手を差し出されたら、目を見てニコッとしながら自然に握り返しましょう。
元気よく挨拶はできるけれど話が広がらない…という悩みを持っている方も多いかもしれません。せっかく声をかけたのなら可能な限り相手と仲良くなりたいもの。天気や相手のファッションなど、話が広がりそうなフレーズを覚えておくと便利です。
最も無難な天気の表現
天気の話題は年齢や性別問わず通じるトピックなので、ちょっとした立ち話を無難に乗り切るためにぴったりです。また、外国人の方と話すときは国ごとの天気の違いなども盛り上がるかもしれません。
It’s such a nice day today, isn’t it?(今日はいいお天気ですねぇ!)
It’s getting colder and colder recently.(最近、寒くなり始めましたね)
I didn’t know that it’s gonna rain. Did you bring an umbrella?
(雨が降るなんて思いもしませんでした。傘は持って来ましたか?)
I can’t believe how hot (humid) it is today!
(こんなに暑い(蒸し暑い)なんて信じられないですね!)
How do you like the climate here in Japan?
(日本の天気はいかがですか?)
Is the weather good in your country this time of year?
(この時期あなたの国は天気がいいですか?)
相手を「褒める」表現
海外では初対面でも気軽に相手の服装を褒める人が多くいます。相手が素敵なアクセサリーを身につけていたり、自分の好きなアーティストや映画のTシャツを着ていたりしたら、気軽に声をかけてみましょう!共通の趣味を見つけるきっかけになるかもしれません。基本的には「I like your 〇〇」で通じます。
I really like your T-shirt. Where did you get it?(君のシャツ、好きだよ。どこで買ったの?)
That’s a cool tie.(格好いいネクタイだね)
日本を訪れた外国人と話すための表現
日本を一時的に訪れている外国人の人と話を広げるには、日本にやってきた理由や日本に住んでいる期間を尋ねるといいでしょう。留学生であれば何を勉強しているのかを聞いて見ると話が広がるはずです。
What brought you to Japan?(どうして日本に来たんですか?)
How long have you been living in Japan?(日本に来てからどれくらいですか?)
6. “Good Bye”以外にも沢山!別れ際の挨拶
皆さんは普段、友人や先生、同僚と別れるとき「さようなら」を英語でどう伝えていますか?Good Byeや、See youは簡単ですが、もう少し踏み込んで表現の幅を広げてみましょう。
まず、カジュアルな場面ではSee you laterあるいはaround、soonを付け加えるのが定番です。いずれも近々会う予定のある人に使います。
See you later.
See you around.
See you soon.
(それじゃあ、また)
See you later 以外に似た Talk to you later もよく使います。「またあとで」の意味を含むので、See you later とニュアンスはほとんど同じです。
Talk to you later.
Talk to you soon.
(じゃあ、またね。)
「ではそろそろ…」と、その場を立ち去らなくてはならない去り際に使える断りの表現です。一つ前の表現と同様、「そろそろ帰ります」という合図になる表現です。”get going” で出発する、出かけるの意味があります。
I’m going to have to run/ hurry.(急いでいるので行かなくてはなりません)
I should get going.(そろそろ出なければいけません)
また、初めて会った人への挨拶として Nice to meet you(はじめまして)と言いますね。こちらは頻出の表現ですがその変化形で別れ際にこのように使うことがあります。
niceのほかに、lovelyやgreatを使ってニュアンスをつけると表現豊かになります。
It was nice to meet you.
It was lovely to meet you.
(お会い出来て良かったです)
よりこなれた表現ですとHave a nice dayも別れ際に使われます。
時間によって“day”、“evening”、“night”を使い分けましょう。
Have a nice day.
Have a nice evening.
Have a nice night.
(良い一日を)
7. お礼を伝える挨拶「ありがとう」を表現豊かに
感謝を伝える挨拶と言えばThank youが思い浮かぶと思いますが、Thank you以外にも感謝を伝える表現はたくさんあります。
例えば、フォーマルな場面ではThank youよりもI appreciate itも頻繁に使われる表現です。年上の人や取引先相手にはもちろん、友人や店員さんにも使えますので、Thank you以外の「ありがとう」フレーズとして、覚えておくとよいでしょう
ただし、appreciateの後にはyouやhimなどの「人」ではなく、感謝をしている「行為の対象」をつなげるということに注意が必要です。
【少しかしこまった表現】
I appreciate it.
I really appreciate something.
「あなたには感謝してもしきれません。」という意味の、非常に感謝の気持ちが詰まった「ありがとう」です。単独でも使えるのですが、他の定番の「ありがとう」に追加として使うことで、よりあなたの感謝を伝えられるはずです。
【少しかしこまった表現】
Thank you very/so much.
I can’t thank you enough.
また、カジュアルな場面では Cheers! といった表現も使います。お酒の場での乾杯を想像しますが、同じCheersでも、イギリスでは、カジュアルな「ありがとう」も意味します。レジを担当してくれた人に対してや、道を譲ってもらった際にさりげなく Cheers! なんて言えると、スマートですよね。
【カジュアルに感謝を伝える表現】
Thanks!
Cheers!
(ありがとう!)
まとめ
どんな会話も「挨拶」から始まります。スムーズに挨拶のやりとりができれば、きっとより自信を持って会話に進むことができるでしょう。堂々と挨拶ができれば、相手に与える印象も大きく変化するはずです。
今度英語を話す機会がある際は、ぜひいつもとは違うフレーズを使ってみてはいかがでしょうか?
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知らなかった英単語やフレーズに触れると、「こういうときはこう言えばいいのか」という新たな知識を得た高揚感と「実際に使ってみたい」という好奇心が同時に高まりますよね。
英語を話せるようになりたいのなら、そのまましまっておくのはもったいない。せっかくなら英語を「学ぶ」だけではなく、「使う」ことも始めてみましょう。
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