寒くなり、風邪を引くことが多くなる時期。
具合が悪いときは、誰かに優しく声をかけてもらえると心が温まるものです。職場の同僚や学校の留学生など、身近にいる外国の人たちが体調を崩している時、“気の利いた一言”をかけられたら…。
今回はそんな時に使える英語フレーズをシーンと共に紹介していきます。”How is your cold?”や”Getting better?”など、シンプルな英語フレーズを学んで、体調を崩している人を労ってあげてはどうですか? きっと、これまで以上に親交が深まることでしょう。
風邪をひいていることを伝えるための基本の英語
風邪をひいたら英語で何て言えばいいでしょうか。そう問われると、思いのほか英語がでてこないものです。風邪といえば「Cold」だけど・・・。万一外国で症状が悪化してしまった場合、誰かに訴える為のワードを覚えておかないとつらいことに。そこでまずは症状を伝えるための基本フレーズをご紹介します。
風邪をひいたことを伝える
風邪をひいています
I have a cood. / I caught a cold.
風邪をうつされました
I catch a cold.
風邪でダウンしていました
I was down with a cold.
風邪の症状を伝える
熱があります
I have a fever.
鼻水が出ます
I have a runny nose.
咳がでます
I have a cough.
風邪をひいているひとに、体調を気遣う英語フレーズ
体調を気遣うフレーズ
You look pale.
「顔色が悪いよ」「体調が悪そうだよ」の意味で使うことができます。You look〜を使って「あなたは〜そうに見える」と言い回す表現は覚えておくと便利です。
例)
You look good.(元気そうだね)
You look tired.(疲れているみたい)
Are you okay?
相手を心配して「大丈夫?」と聞きたい時に、良く使われているフレーズです。他の言い方としては、Are you all right? や Is everything okay? などがあります。相手の「 大丈夫?」 という問いに対して「大丈夫です」と返事をしたい場合は、I’m okay.やI’m fine.と答えましょう。
I hope you get well soon.
体調を崩している人に「お大事に」「早く元気になってね」というニュアンスで声を掛ける言い回しです。略して、Get well soon!と使うこともできます。
I owe you one.
直訳すると、「私はあなたに1つ借りている」という意味です。そこから「ありがとう。この借りは、いつかきっと返すよ」というふうに、遠回しに感謝の気持ちを表すフレーズとして使われています。日本語でいう「恩に着るよ」「助かった」という表現として使われます。反対にYou owe me one.になると、相手に「貸しができたぞ」という意味になります。
体調を気遣う際の英語(例文)
ミチコ:Oh my god, you look pale! Are you okay?
(まあ、顔色が悪いわよ!大丈夫?)
ジョン:Actually, I’m feeling a little feverish….
(それがね、ちょっと熱っぽいんだ…)
ミチコ:That’s too bad. You should go back home and rest.
(それは大変! 帰って休まなきゃ)
ジョン:Ummm….I can’t go home until this work is done.
(う〜ん、この仕事が終わるまでは帰れないよ)
ミチコ:Don’t worry. I’ll take care of it. I hope you get well soon.
(大丈夫。私が引き受けるから!早く元気になってね。)
ジョン:Thank you. I owe you one.
(ありがとう。恩にきるよ。)
風邪で休んだ同僚に、「お大事に!」とメールを送るとき
ミチコ:How’s your cold? Let me know if there’s anything I can do. Take good care of yourself.
(風邪はどう?私にできることがあれば何でも言ってね。くれぐれもお大事に。)
ジョン:Thank you for your email. My fever went down, but my throat still hurts.
(メールありがとう。熱は下がってきたけれど、まだ喉が痛いよ。)
ミチコ:Eat healthy food and have a good rest. I wish you a speedy recovery.
(栄養のあるものを食べて、ゆっくり休んで。1日も早い回復を祈っています。)
ジョン:That’s very kind of you. See you soon!
(ご親切にありがとう。またすぐに会おうね。)
風邪で休んだ同僚をねぎらう際のチェックポイント
How’s your cold?
「風邪の具合はどう?」と聞くときに使うフレーズです。このHow’s〜は「〜はどうですか?」という意味で、よく使われている表現なので覚えておきましょう。
How’s your family?(ご家族は元気ですか?)
How’s your life?(調子はどう?)
Take a good care of yourself.
take care ofは、「面倒をみる」や「世話をする」の意味。Take care of yourself.は「自分の面倒を見る」という意味になることから、「体に気をつけて」「お大事に」という表現になります。また、get better「快方に向かう」を用いたI hope you get better soon.もよく使われます。この場合、getはfeelに置き換えることもできます。
I wish you a speedy recovery.
「1日も早い回復を祈っています」と伝える表現です。wish は「祈る、願う」意味の動詞。wish は後ろに2つ目的語(人、物)を置くことによって、「(人)に(物)がありますように」という意味の成語になります。speedy recovery の訳は「急激な回復」なので、「あなたが早く回復することを祈っています」の意味になります。
風邪から復帰した同僚に、「無理しないでね」の一言を添えるとき。
ミチコ:Are you getting better?(具合は良くなった?)
ジョン:I’m feeling much better. Thank you.(ずいぶん良くなったよ。ありがとう。)
ミチコ:That’s good to hear.(それは良かったわ。)
ジョン: I appreciate your helping out while I was away.(僕が休んでいる間、助けてくれてありがとう。)
ミチコ:Don’t mention it. Don’t overwork yourself since you’ve just recovered.(どういたしまして。病み上がりだし、無理しすぎないでね。)
ジョン:I don’t want to relapse, so I need to take it easy for a while.(ぶり返すといけないから、しばらくのんびりするよ。)
風邪で無理をしないでねというときのチェックポイント
I’m feeling much better.
状態が以前より回復したときに使える言葉です。病気だけでなく、悩みごとが解決したときなどにも使えます。betterはwell の比較級。以前の状況と比較した文で、後ろにthan beforeが省略されています。実際のコミュニケーションでは、このようにthan〜が略される場合がよくあります。
I appreciate your helping out.
thank you を使わないお礼の表現です。thank you は、プレゼントなどの具体的な対象によく使われますが appreciate は多くの場合、your help や your workなどの、もっと抽象的なものに対して使います。I appreciate your helping out. で、「あなたの助けに感謝します」という意味になります。
don’t mention it.
mention は「言及する」「話に出す」の意味です。つまり、Don’t mention it .で「お礼を言われるまでもないよ、どういたしまして。」というニュアンスで使われます。日本人は英語でお礼を言われると、条件反射で You’re welcome. と返してしまいがちですが、No problem.やNo worries. など、いろいろな「どういたしまして」の表現方法があるので、ぜひ使ってみてください。
大事なのは思いやりの心
いかがでしたか?
あなたの周りに具合が悪そうな外国人の友達がいたら、今回ご紹介したフレーズを思い出して、声をかけてみましょう。思いやりのある行動に気の利いたセリフを交えることによって、彼らとのコミュニケーションがより豊かになります。多少、言い間違えても大丈夫!大事なのはあなたの気遣いが伝わることです。
短いフレーズの積み重ねが英語力の向上につながります。ワンフレーズからでもいいので、日常生活にぜひ取り入れてみてくださいね。
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