話題からマナー、立ち居振る舞いまで 外国人社員との「立ち話に困らない」英会話フレーズ

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ビジネス界のグローバル化が急速に進むなか、日本の企業にも外国人が増えてきました。オフィスに外国人がいる、海外から出張や研修で外国人がやってくるというシチュエーションも増えているのではないでしょうか。

彼らとの会話に必要なのはもちろん「語学力」ですが、それ以上に重要なのが「外国語によるコミュニケーション能力」でしょう。

多国籍化が進むオフィスでは、外国人同僚との何気ない立ち話“small talk”の機会も日常的です。天気の話や余暇の過ごし方、昨日のテレビの話など。文字通りちょっとしたやりとり、雑談ですが、慣れていないと滑らかに英語が出てこず、苦戦することもあるでしょう。

この記事では、どうすればスムーズに会話を進められるか、ポイントを解説し、話の盛り上がりにつながりやすい英会話フレーズをご紹介します。

外国人との立ち話を成功に導くポイント

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1.1 相手の目を見て、親しみを込め笑顔で挨拶する

日本では話し相手の目を直視しすぎると失礼になるのでは…と躊躇する傾向もあるようです。しかし欧米では正反対で、「目を見つめることによってこそ安心感を与えられる」のです。

相手と文字通りアイコンタクト(eye contact)をとり、笑顔で挨拶すると、それだけでお互いに緊張がほぐれ、その後の会話にも親近感が増します。挨拶は、ちょっと目上の人なら“Good morning, Mr.○○”、同僚なら“Hi how are you?”、“How’s it going?”といった簡単な表現で十分です。

外国人に挨拶をされたら次のように返してみましょう。
“I’m fine.”“It’s going well”(順調だよ)
“Not so bad”(悪くないよ)
“It’s going!”(何とかやっているよ)

1.2 雑談用に定番の話題を用意する

当たりさわりのない話題の心づもりをしておきましょう。この際、相手との心理的な距離を縮めるうえでは「共感を得られる会話」が効果的です。たとえば、お天気の話題、余暇の過ごし方、映画や好きなスポーツの話題など。

一方、家族については、自分から話す分には構わないものの、相手には尋ねない方が無難です。特に、“Are you married?(結婚していますか?)”や“Do you have kids?(お子さんはいますか?)”といった質問は、プライバシーに立ち入って失礼と思われる可能性もあるので気をつけましょう。

また政治的・宗教的な話題は避けた方が無難でしょう。意見交換や討論をする場面ではなく、あくまで場を和ませるための会話なので、マナーと節度を守った衝突が起きないテーマを選ぶのが賢明です。

1.3 「聞き上手」を意識しながら会話を進める

相手のことを聞き出しながら共通項を探し、見つかったらそのテーマに焦点を絞るのが話を円滑に進めるコツです。ただし日本語同様、雑談はgive and take。矢継ぎ早に質問するだけでなく、拙くてもいいので自分の情報も相手に伝えることが大事です。「相手の話を聞くのに6割、自分の話は4割位」のバランス感覚で会話を進めるとよいでしょう。

1.4 自分の話の終わりはなるべく質問で終わらせる

話の流れが途切れないよう会話のキャッチボールを意識しましょう。たとえば自分の愛犬の話をした最後は“Do you have any pets?”と質問で結び、相手が引き継いで回答しやすいように心がけます。

覚えておくと便利な立ち話の話題5選

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2.1 天候

短時間の立ち話で大切なのは、無難な話題を選びシリアスな内容にしないこと。そんな時役に立つのが天気の話。間違いなく共感を得られるトピックでおすすめです。
たとえば“I can’t believe how hot (humid) it is today!”(こんなに暑い(蒸し暑い)なんて信じられないですね!)と切り出し、“How do you like the climate here in Japan?”(日本の天気はいかがですか?)など外国人ならではの感想を求めるとスマートです。

<その他の例文>
It’s such a nice day today, isn’t it?
(今日はいいお天気ですねぇ!)
It’s getting colder and colder recently. I don’t like winter!
(最近、寒くなり始めましたね。私は冬が苦手なんです。)
I didn’t know that it’s gonna rain this afternoon. Did you bring an umbrella?
(夕方雨が降るなんて思いもしませんでした。傘は持って来ましたか?)

2.2 趣味

趣味や関心事も安全な話題。特に自慢する程の腕前や経験がなくても卑下することなく話しましょう。ただし、日本人のビジネスパーソンの謙遜混じりの答え「休日は、お酒を飲むか、だらだらしています」は、額面通りに受け取られかねないので避けるべきです。酒癖の悪い人と思われたり、退屈で怠慢な印象を与えるおそれがあります。

たとえば“I’m really interested in movies.”(今は映画に夢中です)と自分の趣味を伝えた上で、“Have you ever seen Hayao Miyazaki’s movie?”(宮崎駿の映画はご覧になったことがありますか?)など、共通点を見つけるための質問を向けると、その後の話に弾みがつきます。

<その他の例文>
I’m crazy about cooking.
(料理に凝っています。)
I go round exploring hot springs.
(秘湯めぐりが好きです。)
Outside work I talk to my friends in Canada on Skype.
(休日は、スカイプでカナダの友達とおしゃべりします。)
On Sundays I enjoy window shopping online.
日曜日にはインターネットショッピングを楽しみます。)

2.3 休暇

待望の週末や長期休暇を控えて浮き立つ心は共通。質問されたら誰もが喜んで答えるテーマです。

たとえば“Thank heavens it’s Friday.”(今日が金曜日で嬉しいよ)と自分から話題を切り出し、“How will you spend your weekend?”(週末はどう過ごす予定?)と尋ねれば、家族のことや旅行の計画など個性豊かな答えが返ってきて相づちも打ちやすくなります。

<その他の例文>
Thank God it’s Friday.
(今日が金曜日で本当に嬉しい。)
What are your plans tonight?
(今夜は何か予定がありますか?)
Do you have any plans for the summer holiday?
(夏休みは何か予定がありますか?)

2.4 食事

伝統的な日本食の説明、普段のランチについて、出身国の食事情など、誰でも説明に困ることがない便利なトピックです。

たとえば、“I have been to your country before. I thought the food was absolutely amazing.”(あなたの国を訪れたことがあります。食べ物がとてもおいしくて感激しました。)と相手の国の食事を褒めたうえで、“Do you like Japanese food?”(日本食は好きですか?)と尋ねれば、相手も具体的に答えやすく話の展開が容易になります。

<その他の例文>
What kind of food do you normally eat back home?
地元では普段どんなものを食べているのですか?
Have you ever tried eating natto?
納豆を食べたことがありますか?

2.5 賞賛(相手の持ち物を褒める)

特にアメリカ人同士の会話は「褒め上手」なのが特徴的です。相手が素敵な腕時計や帽子、靴などを身に付けているのであれば大チャンス。褒められることで相手も悪い気はしません。自然と心を開いてくれるので会話の広がりも期待できます。

具体的な褒め言葉としては、“Nice bag!”(素敵なバッグですね!)の一言だけでも十分でしょう。これに対しては、“It’s a gift from my husband.”(主人からの贈り物なの)などと自然に会話が続くことが多いので、“Oh how sweet. You are lucky to have a nice husband.”(まぁ、いいですね。そんな素敵なご主人がいて幸せですね)というように褒め言葉をつなげれば、些細な言葉から気持ちよく話が盛り上がります。

<その他の例文>
I really like your watch. Where did you buy it?
(その腕時計、とても素敵ですね。どこで買ったのですか?)
The hat looks really good on you.
(帽子がとてもお似合いですね)

少し踏み込んだ質問をする前に使いたい “If I may ask.”

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<深い質問をするときに使いたいフレーズ>

会話の流れによっては、質問の内容が、プライベートな領域に立ち入るなど、少し踏み込みすぎかな?と躊躇するケースもあります。そんな時、日本人らしい慎みや節度を表現できる便利なフレーズが“If I may ask.”(差し支えなければ)です。

“If I may ask.”に続けて少し踏み込んだ話ができるようになれば、立ち話をきっかけに会話の相手との関係性を深めることができるでしょう。

<会話の切り上げ時に使いたいフレーズ>

立ち話はあくまでも立ち話なので、延々と続けるわけにはいきません。中には話し好きの人につかまって、どう切り上げたら良いものかと悩んでしまうこともあるかもしれません。そんなときに、スムーズに仕事に戻れるよう、切り上げに使えるフレーズも覚えておきましょう。

I better get going.
(そろそろ失礼しますね。)
It was a pleasure meeting you. Thanks for chatting.
(お会いできて嬉しかったです。お話してくれてありがとう。)
Nose to the grindstone!
(さぁ、真面目に働かなきゃ!)
“keep one’s nose to the grindstone”とは、「一生懸命働く」、「絶え間なく働く」という意味の英語です。職場でおしゃべりに興じている最中で話を切り上げ、「そろそろ仕事に戻らないと」という意思を示す時に使えます。

まとめ

アメリカ人をはじめ外国人の多くは、初対面でも友達同士のように打ち解けて話すことに慣れています。話しかけられてみて気づくのですが、外国人の雑談力が高いのは、常にコミュニケーションを楽しもうとしているから。雑談がきっかけその人のことを知ると言うことも多いので、積極的に話しかけてみましょう。

また日本語でも一期一会というように、同僚との縁は大切にしたいもの。“small talk”がきっかけで、国境を越えた友情に発展する可能性もあります。ご紹介したフレーズを活用して、貴重な「立ち話」を是非楽しんでください。

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