みんなが嫌いな「英単語」学習。「英単語」を覚える必要性について

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「せっかく覚えてもすぐ忘れてしまう」「スペルまで覚えることは必要?」「そもそも暗記は嫌い・・・」。「英単語」学習はたいていの学習者に避けられがちです。また、そのために様々な学習法(暗記法)が生み出されてきました。今回は「英単語」を覚える必要性についてです。

「わからない単語の意味は文脈から想像すればよい」では英語力は伸びません

「わからない単語・・・文脈から想像・・・」は最終手段にすべきなのです。すなわち、リーディング問題の試験中や実際のコミュニケーションにおいてわからない単語に出会った時は「文脈から想像」すべきです。私たちは日常生活においてこれを無意識に行っています。例えば、スマートフォンで話していて、相手の言うことが(ノイズや電波状況で)よく聞き取れない場合「文脈から想像」します。

新聞やニュース番組で「日本の合計特殊出生率は・・・」と聞いたとき、この「合計特殊出生率」をズバリ答えることはできませんが、「より精度の高い出生率のことだな・・・」と「文脈から想像」しています。

この日本語で行っている「文脈から想像」する技術は、もちろん英語においても用いるべきです。しかし、英語学習、すなわち、英語力の向上を目指す上では用いるべきではありません。「わからない単語」は「文脈から想像」するのではなく、一つ一つ覚えて「わかる単語」にしていくことが大切です。

なぜ、フランス人は英語の上達が速く、日本人は英語の上達が遅いのか?

私は昨年のイギリス留学中に一泊二日でフランス旅行に出かけました。ロンドン・パリ間がユーロスターという高速鉄道により二時間程度で移動可能です。フランス(パリ)で私と会話を交わしたフランス人のホテルの従業員、ショップ店員、カフェのウエイター、観光案内所の人・・・誰もが日常生活する上では十分な英語力を持っています。

良い例えが思い浮かばないのですが、フランス人の大半は「英検準一級レベル」の英語力は持っています。フランスの公用語はもちろんフランス語であり、英語は学校で教えられる「教科」にすぎません。そして、フランスの英語学習では「英単語」学習にはそれほど重きが置かれていません。フランス人の高い英語力はどのようにしてもたらされているのでしょうか?

それは単に、英語とフランス語は多くの共通点を持つからにすぎません。この件については論文や書籍などにおいても多くの賛否があります。しかし、基本的な部分まで掘り下げていくと、アルファベットが使用されている時点で、英語学習をする上では日本人よりもフランス人の方が圧倒的に有利です。

例えば、英語で「hospital」が分かれば、フランス語「Hôpital」が何を表すかは簡単に「想像」できます。日本人が中国語を読む場合に似ています。中国語を知らない日本人でも「工期间禁止通行了」という文章が幹線道路の入り口に書かれていれば「工事のため通行止め」というニュアンスはわかります。

「英単語」学習において、フランス語と英語は共通点が多いので、フランス人は「想像」できるのです。共通点を持たない日本人は「想像」に頼るべきではありません。

どれだけ「英単語」は覚えるべきなのか?

  語数  TOEIC    英検
12,000 ネイティブ同等 950点 英検1級
10,000 海外企業勤務 860点
8,000 海外大学留学 730点 英検準1級
5,000 難関大学入試 600点
4,000 センター入試 470点 英検2級
3,000 高校必須 英検準2級
2,000 英検3級
1,000 中学必須

この表は様々なデータを基にした私のイメージです。
ここでは覚え方についてです。一番多い質問は「例文と一緒に覚えるべきか?」というものです。

「英単語」は例文と一緒に覚えるべき?

この答えは「Yes」であり「No」でもあります。具体的に言うなら、4,000レベルまでは例文、または、フレーズと共に覚えた方が良いと思います。

例文で覚えるメリットは大きく2つあります。3,000レベルの単語で例を挙げると、objection「反対」という単語があります。
これは「objection to the decision」などのフレーズで覚えておくべきです。

一つ目のメリットとしてコロケーションが身につきます。「objectionのあとにはtoがつきやすい」という感覚が身につくのです。そして二つ目のメリットとしてですが、例文で覚える方が記憶に残りやすくなります。また、自然と声に出して覚えるようになります。

しかし一方、次のような場合はどうでしょうか。
My new car can handle rough terrain「地形」.
2015年度の英検一級第二回からの出題です。terrain「地形」は10,000レベルの単語です。意味を知っているだけで十分かと思います。そもそも私自身、20年以上の英語学習の中でterrain「地形」という単語は一度も口にしたことはありません。

「使える英単語」と「知っている英単語」

「英単語」には二種類あります。「使える英単語」と「知っている英単語」です。

「使える英単語」とはアウトプットできる英単語のことです。すなわち、話したり書いたりするときに自分で「使いこなせる」英単語のことです。

「知っている英単語」とは意味だけは分かる英単語のことです。つまり、読んだり聞いたりしたときにその語意を「知っている」英単語のことです。

もちろん、両方の数を増やしていくことが大切ですが、同じくらい大切なことがあります。「知っている英単語」を「使える英単語」にするトレーニングをすることです。そしてこのトレーニングにより飛躍的にアウトプット能力の向上が望めます。

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