「韓国人の英語力が高い」理由と「日本人の英語力が低い」理由とは?

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今月11月に所用で韓国に5日間滞在しました。以前から韓国人の高い英語力に大変興味があり、初めてとなる今回の韓国訪問は大変楽しみにしていました。現地では、学生から社会人までの多くの方と接する機会がありましたが、やはり、韓国人は日本人よりもはるかに英語力は高いと言えます。

TOEIC公式サイトでは2015年のTOEIC L&Rテストの平均スコアが公表されています。「日本513点」に対して「韓国670点」と発表されています。かなりの差があるようですが、スピーキングを中心としたコミュニケーション能力はさらに大きな差があると感じました。現地でも就職活動中の大学生や教育現場で働く人など多くの人から韓国の英語教育事情を聞くことができました。今回は韓国に行って痛感した韓国人の英語力が高い理由についてです。

日本では想像できない激しい受験競争

韓国の激しい受験競争については多くの人が耳にしたことがあると思います。まず、日本では一般的になりつつある、いわゆる付属校からのエスカレータ式の入学形態は韓国にはほとんど存在しません。それに加え、日本ではここ数年広がりつつある推薦入試も韓国では比較的レアだと言えます。

毎年11月に「大学就学能力試験」という韓国独自のテストが全国一斉に行われます。日本におけるセンター試験のような意味合いを持つテストですが、センター試験よりも入試における比重が大きく一発勝負の意味合いが強いため、大学進学を希望する学生は当然のこと、韓国中がテスト実施日には緊張に包まれるそうです。

交通機関のダイヤはこの日のために特別に設定されます。遅刻しそうな受験生は白バイやパトカーが送ります。離島の学生は陸軍がヘリを使って送迎することもあります。

韓国の高校生は自分の人生を左右するとも言えるテストのために黙々と準備するのです。そして、その肝となる教科が英語なのです。言うまでもなく、このシステムが韓国人の高い英語力の一因になっていることは間違いなさそうです。

韓国人の高いスピーキング力の背景

噂には聞いていましたが、韓国人のスピーキング力は確かに高い印象を持ちました。高校生から社会人までの全ての年齢層で日本人よりかなり高いイメージを持たされました。この韓国人のスピーキング力の高さの根本的な理由は、韓国経済の置かれた状況に関係があると言われています。

韓国の貿易依存度は80%を超えています。参考までに日本はおよそ30%、アメリカはおよそ20%です。つまり、韓国では国の経済の80%以上を対外貿易に依存しているので、英語圏を中心とした海外企業とのセールス交渉がより必要になっているのです。もちろん使用される言語は英語がメインとなります。

このような経済状況の韓国では各企業が英語における交渉力の高い人材を求めるのは当然です。それゆえ、入社試験や社内昇進において、高い英語コミュニケーション力が評価される仕組みになっており、韓国の人たちは生涯を通して英語コミュニケーション力を磨いているのです。

今後の日本において予想されること

先ほど日本の貿易依存度は30%台と述べましたが、この数値は徐々に高くなっていくことが予想されています。日本だけではなく、世界がボーダレス化していくことによって、世界各国の貿易依存度が高くなっていくことは間違いありません。現在の貿易依存度80%の韓国と同じ状況がこの10年内に日本にも訪れると言ってもいいでしょう。

そのような状況に直面した時、高い英語コミュニケーション力があらゆる場面で求められるようになることは間違いありません。まさに、今こそ日本人がコミュニケーション力を重視した学習スタイルに変換すべき時なのです。

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