英語の四技能といえば、リスニング、リーディング、スピーキング、そして、今回のテーマである、ライティングです。
ライティングをどう勉強すればいいのかわからない、または、他の三技能の勉強に忙しくて手が回らない、と困っている人は、少なくないのでなないでしょうか。
僕自身、リスニングやリーディングはTOEICやスマートフォンを使って、スピーキングはオンライン英会話で、ある程度の学習量、練習量を確保してきましたが、ライティングに関しては、他の三技能に比べ、圧倒的に少ない量しかしてきませんでした。それでも、仕事で英語を書くことには、今のところ苦手意識もなく、スピードも正確性も、特に支障なく対応できています。
一体なぜでしょうか? 今回は、これらのポイントについて書かせていただきます。
まず前提として、今の時代で、特に仕事上で英語のライティングといえば、ほぼパソコンでのタイピングを意味すると言えます。日本語でも、パソコンでメールやチャットでコミュニケーションをする機会は、どんどん増えています。資料の作成もアプリケーションソフトを使って、文字をタイピングすることが多いですよね。
英語でも同じですので、英語のライティングには、速く正確に英語をタイピングする練習が欠かせないと言えます。
今や、仕事で英語を使うのであれば、ライティング(タイピング)は、使用頻度も重要度も、とても高いスキルなんですね。
では、どうやって学習、練習をしていけばいいのでしょうか?
1.TOEIC教材などでインプット!
まずは、やみくもに自分流の英語を打ちまくるよりも、たくさんの自然な英文をインプットすることで、英語の基本的な型を身につけていく方が、遠回りにならず、変な癖もつきにくいので、効率的です。ある程度のインプットがあってこそ、アウトプットができる、ということですね。
インプットの素材としてお薦めなのは、TOEIC対策教材のPART7や、TOEIC SQUAREのEnglish Upgrader+などです。
メールや案内文など、仕事の現場でそのまま使える英文が豊富にありますから、それらを読んで、さらにはタイピングして入力の練習をすることで、その型を身につけていくことができます。
2.オンライン英会話で英文添削!
次に、1.で身につけた型を使い、自分用にカスタマイズして書き換えたり、作ったりした英文を、オンライン英会話の先生に添削してもらう方法をご紹介します。
仕事で実際に使いそうなメールやプレゼン資料、報告書などの文書が完成したら、Skypeなどのチャットボックスに文章をコピー&ペーストするか、ファイルを添付する、もしくはオンラインドキュメントであればURLを送ります。
その後先生に、不自然な表現はないか、もっと別のいい表現があるかなどを教えてもらい、ブラッシュアップしていきます。僕自身もこの方法で、実際に仕事で使う英文メールのテンプレートを作ったことがあります。
※くれぐれも、社名、製品名、サービス名、ノウハウなど、コンプライアンスに反する内容は含めないよう、注意してください。
オンライン英会話でこのレッスンを行う場合は、ある程度ビジネスの経験のある先生を選ぶことをお勧めします。
3.オンライン英会話でチャット!
ここ最近、オフィスでメールと同じぐらい頻繁に使われるようになったのが、チャットです。
チャットは、文字で行う英会話のようなものです。じっくりと文面を考えて仕上げてから送るのではなく、パッと思いついた英語をとにかく打ち、一行に満たないぐらいでもEnterで一旦送信、まだ文章が途中でも、それを読んだ相手から先に反応が返ってきたら、それに対してまた返答して、という具合に、話がインタラクティブに発展していきます。まさに、口で会話をするのと同じですね。
このチャットのトレーニングを、オンライン英会話の先生と行うのがお勧めです。普段英会話で話しているようなことを、文字で打ってみます。とにかくスピードを重視して、間違えてもいいのでEnter、間違えに気づいたら正しい英語をもう一度打ってEnter、というふうに、がんがん進めていきましょう。
このトレーニングでは、英文を打つスピードと、相手の反応に対応する力が身につきます。仕事で英語の資料を作ったり、メールを書いたりする時には、内容も大事ですが、スピードも大事ですからね。
また、相手の反応に応じてやり取りを変えるスキル、パッと頭に浮かんだ英語を発するスキルは、英会話とも共通していますから、チャットのトレーニングは、英会話のスキルアップにも効果があると感じます。僕自身、ライティング(タイピング)の練習法で一番鍛えられたのは、間違いなくチャットです。
最後に、オンライン英会話スクールの方に、ちょっとご提案です。
オンライン英会話のレッスンでは、どうしても英会話で話したいものですし、テキストチャットだけで1レッスン過ごすのは、なんだかもったない気がすることがあります。そこで、チャットだけして音声やビデオを使わないレッスンは、割安で提供していただけると、利用しやすくなります。
先生は、テキストチャットだけなら複数の生徒に同時に対応できるでしょうから、割安にできるのでは、また、例えば先生が「今日は喉の調子は悪いけど、レッスンは提供したい」といった場合に機会を増やせるメリットもあるのでは、とも思います。
チャットレッスンが普及すれば、仕事で英語を使える人が、きっと増えるはず。そんなことを思いながら、ワクワクしています。
今回の記事は以上です。ご参考にしていただければ、大変幸いです。
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