どれだけ必死になって勉強しても、日本人が英語を話せるようにならない理由

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「英語が話せない日本人」「英語が使えない日本人」・・・。このようなイメージを多くの英語圏の外国人は持っています。日本人は中学・高校で十分すぎる時間を英語学習に費やし、社会人になってからも多くの方が英語学習に励んでいます。なぜ、日本人はどれだけ必死になって勉強しても、英語を話せるようにならないのでしょうか?

1.「話す」トレーニングそのものの時間が少なすぎる。

これは、多くの方がその重要性に気付いているにもかかわらず、実行に移せていないことでもあります。当然のことですが、「話す」ためには「話す」トレーニングをしなければなりません。しかし、「話す」トレーニングに自分の英語学習時間の半分以上を充てている人はかなり少ないと思います。英語を「話せる」ようになるために、電車の中で英会話の本を読んでいる人や図書館でフレーズ集を覚えている人などはよく見かけます。しかし、これらは「話す」トレーニングではありません。

ある表現を「知っている」ことと、ある表現を「話せる」ことは全く違います。多くの人はこの「知っている」状態で止まっているのです。もしくは「知っている」=「話せる」と考え、「話す」トレーニングを疎かにしてしまっています

歌を覚える時でも、歌詞とリズムを「知っている」状態だけでは何の役にも立ちません。実際に歌ってみることが大切です。スポーツでも頭の中で考えることも大切ですが、それ以上に実際に自分の体を動かしてみることの方が大切です。英語を「話せる」ようになるためにも実際に話してみることが不可欠なのは言うまでもありません。。

私の経験からですが、この「話す」トレーニングが不足する理由の一つに環境面での問題があります。つまり、「話す」トレーニングは電車の中や図書館ではできません。だからこそ、意図的に環境を作り出すことが大切です。駅まで歩いて移動している間や通勤中の自動車の中など、「話す」トレーニングが可能な環境は、できる限り「話す」トレーニングに充てることが大切です。

2.スピーキング能力が大学入試で無視されてきた。

ほとんどの日本人にとって、生涯最も英語学習に熱心になるのは、高校3年生の大学入試前だと思います。そして、まさにこの時期に、人生で最も英語力が高くなるといっても過言ではありません。残念なことですが、今までの日本の大学入試は、受験生たちに「英語が話せる」ことを求めてきませんでした。日本の大学入試において、英語4技能の中で求められてきたのは大半がリーディングとライティングでした。現在でも、大学入試でスピーキングテストを導入している大学は1%以下です。リスニングテストを導入している大学もほんの数%です。これでは、大切な大学入試を控えた高校生は、リーディングとライティングの勉強に専念し、大学入試で出題されるマニアックな文法問題に必死になって取り組みます。高校の先生方も、大切な大学入試を控えている生徒に、入試では出題されないスピーキングの授業を行うことをためらってしまいます。

韓国はここ数年の間に急激に英語スピーキング力を伸ばした国として知られています。その韓国では、国を挙げて独自にスピーキング能力を測る試験を開発するなど、大学入試にスピーキングテストを積極的に導入してきました。また、大学生に対しても、サムスンなどを含む大手企業が入社試験においてTOEIC・SW(スピーキング・ライティング)テストのスコアの提出を求めはじめました。この結果、TOEIC・SWテストの年間受験者は日本の約2万に対し、韓国では約30万人となっています。

最近になって、日本の大学入試においても、積極的に外部試験を活用するなどの動きが目立ってきました。これは非常に良いことだと思います。日本の学校には、「勉強は入試のためにするのではない」という考え方があります。確かに、「入試のためだけではない」とは思いますが、「入試のためでもある」という考え方も必要だと思います。大学入試におけるスピーキングテストの導入や外部試験の活用は日本人の英語スピーキング力を確実に伸ばしてくれるはずです。

3.アウトプットのためのインプットの意識が足りない。

これは以前にこのコラムで書かせていただいた内容とかぶるので短くまとめたいと思います。英語学習において、アウトプットとインプットを切り離して考えることはできません。アウトプット能力はしっかりとしたインプット量があってこそ成り立つのです。特に多い間違った考え方が「習うより慣れよ」というものです。「慣れる」ことの重要性は否定しませんが、「習う」ことも同じように大切なのです。「慣れる」ことだけでアウトプット能力が身につくような甘い話をよく耳にします。「聞き流すだけで・・・」「3週間後のある日突然・・・」。十分なイントプットのトレーニングを行わずに「慣れる」だけの学習法のみで、十分な英語力を身につけるという奇跡を体験した人は私の周りには一人もいません。

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