今、どうして『4技能』なのか-英語教育の改革【英語力が支える子どもの可能性#1後編】

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当社執行役員であり、レアジョブ英会話「中学・高校生コース」の開発責任者である下又健(しもまたたけし)。日本のみならず、マレーシア、シンガポール、韓国、中国などのさまざまな国で、長く子どもたちの英語学習事業に関わって来ました。同じアジアの中国、韓国、フィリピンなどに大きく後れをとっている日本の英語力に危機感を抱きながら、自らの知見と経験、小学校教員、中・高の英語科教員の資格を基に、日本の子どもたちが英語力を獲得、世界で活躍する日をめざし、レアジョブのサービスの充実を図っています。

前編:国をまたいで英語学習事業に携わった経験から見る日本の英語教育とは【英語力が支える子どもの可能性#1前編】

今、どうして『4技能』なのか

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実際に、日本の英語教育はどのように変わろうとしているのでしょう?

一番大きな動きは入試改革です。今まで2技能だった大学入試にスピーキングとライティングが加わり4技能化されることが決まっています。

4技能の必要性がわかっていながら、今まで文部科学省がそれに踏み切れなかったのは、スピーキングテストやライティングテストが時間もコストもかかるため、採点する大学の先生の負担が大きすぎるという理由です。しかし、やはり、“competency”は、これからますます必要とされる力であり、たとえ時間やコストがかかったとしても、4技能は必要だという結論に達したと思われます。

英語の習得といった観点で考えたとき、実は2技能で学ぶより4技能で学ぶほうが、結果的に高い英語力が身に付くとされています。英語はバランスの学問です。瞬発力を養うリーディングやスピーキングはもちろん、ライティングは、内容が正しいかどうかを振り返り、吟味するという点でとても有益です。スピーキングには、口を動かすことによって、知的記憶を運動記憶として定着させる働きもあります。つまりバランス良く4技能を学ぶことは、学習効果という点でも理にかなっています。

英語学習をする際に注意すべき点を教えてください。

日本語を習得するにも、子どもはまず保護者や周りの大人の話を聞きながら、自分でも話をするようになります。読んだり書いたりするのはその後です。英語学習理論も同様に、音から入って、話して、読んで、最後が書くという順番で習得するのが最も効果的とされています。

ネイティブ並みの言語習得は、10歳が臨界期という説もありますから、早く始めたほうが有利です。この年齢の子どもは、まだ頭の理論化構図が伴っていないため、保護者のかたと何回もおしゃべりし、聞いた音で話すようになります。しかし、10歳を超えると、基礎言語である日本語もほぼ定着していますし、論理的思考力も高まってきますから、音ではなく文法などを交えた日本語をベースに考えるようになります。

「中学・高校生コース」で身に付く力

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レアジョブ英会話「中学・高校生コース」で学習することによって、どのような力を身に付けられるのでしょうか。

今後、大学入試では、TOEIC(R)、TOEFL(R)などの外部試験を利用することになりますが、それにはかなり高いレベルが要求されることになります。そのレベルを4技能で到達しようと考えると、最低でも入試の4、5年前から計画的な準備が必要となるでしょう。

大学の先生は、文部科学省が大学入試で4技能を評価することは、基本的には賛成しています。しかし現実問題として、実際の生徒の英語レベルを考えたとき、大学の求める力とのギャップを、誰がどう埋めるかが非常に大きな問題になります。

本来なら、それを担うのは中・高の先生であるべきはずなのですが、残念ながら、それだけの高いレベルの英語を指導した経験を持つ先生が決して多くないのが現状です。そこで、英語の専門的知識とノウハウをもつ弊社のようなスクールが、ギャップを埋めるための環境を用意することになりました。

現在中学1年生のお子さんが、大学を受験するときには、4技能で英語力が試されるようになります。確かに高い英語力が必要になりますが、ゴールは入試だけでない、あくまでも英語が話せる自分です。

レアジョブ英会話「中学・高校生コース」の効率的な利用方法を教えてください。

英語学習を進めるにあたって大切なことは、「いつまでに」「何のために」「どのくらい」といったゴールと目的をもつことです。それがないと、せっかくレッスンを始めても、挫折してしまうのです。本格的な留学はもちろん、短期留学や1泊2日のサマーキャンプでも、明確な目標があれば、モチベーションも保てます。

保護者のかたには、可能な限り、ぜひ、こういった機会を設定してあげてほしいと思います。それに向かって、レアジョブ英会話「中学・高校生コース」のレッスンを有効活用していただくことが、英語学習の効果を高めるための、一番効率的な方法です。

これからの子どもたちは、英語が話せるようになることで、どんな可能性が広がるのでしょう。

なんといっても、選択肢が増え、自分らしい生き方ができるということでしょう。彼らが大人になる時代には、隣にいる人が日本人とは限りません。アメリカ人かもしれないし、中国人かもしれないし、韓国人かもしれません。彼らと付き合っていくには、英語が話せることが前提です。英語が話せれば、就職先も日本だけでなく、ワールドワイドに選択できるようになります。

今までは就職するためのパスポートは学歴でしたが、これからはそれに加えて語学力、英語に変わっていくのではないでしょうか。

前編:国をまたいで英語学習事業に携わった経験から見る日本の英語教育とは【英語力が支える子どもの可能性#1前編】


連載「英語力が支える子どもの可能性」
中学・高校生の英語教育事情


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