学習効率爆上がり！学生もビジネスも「意味のかたまり＝チャンク」で覚えよう！

皆さんは「チャンク」という言葉を聞かれたことはありますか？英語学習において、「チャンク」を意識することは、効率のよい学習にとって非常に大切です。今回は、学生さんだけでなく、社会人の方も使えるチャンクの英語学習法をご紹介したいと思います。

チャンクとは

皆さんは「チャンク」という言葉を聞かれたことはありますか？チャンクは英語で「chunk」といい、「かたまり」を意味する単語です。

「Chocolate Chunk Cookies（チョコレートチャンククッキー）」なら「チョコレートのかたまりがはいったクッキー」ですし、「chunk of meat」なら「大きな肉のかたまり」という意味になります。

しかし英語学習の中で「チャンク」というと、「意味のかたまり」を意味します。

例えば、

Would you like some coffee?

という文章を

・Would / you / like / some / coffee/ ?

と１単語ずつ分けて理解しようとすると、覚えにくく、意味がわかりにくいものですよね。そこで、

・Would you like / some coffee?

と覚えやすい「意味のかたまりごと」に表現を区切って覚える、これがチャンク学習法です。

「Would you like」や「some coffee」は、単語で分けずにひとまとめにして定形表現として覚えたほうが、そのまま使え、意味もつかみやすいですよね。

このように「意味のかたまり」つまり「チャンク」を意識して学習することは英語学習を効率的におこなう上で非常に重要になります。

「チャンク」学習のメリットについて

チャンクを意識することで、意味が取りやすくなると先程ご説明しましたが、「チャンク」を意識することのメリットは他にもあります。もう少し詳しくご説明していきましょう。

文法を意識せずに話せるようになる

「チャンク」で表現を覚えていくと、発話の際にいちいち文法を考えずに、勝手に口から文章がでてくるようになります。例えば先程の例でいうと、

Would you like some coffee?

の場合、「Would you like」で「〜はいかがですか？」という意味だと言うことをそのまま覚えることで、その後ろに「some coffee」のような飲食物をつけるだけで「〜はいかがですか？」を簡単にいうことができますよね。

・Would you like / some donuts？（ドーナツはいかがですか？）

・Would you like / some cookies?（クッキーはいかがですか？）

・Would you like / some wine?（ワインはいかがですか？）

「Would you like」の表現をチャンクとして覚えておけば、上記のような文章を発話する際に「Would」と「you」と「like」を頭の中でいちいち文法的に組み立てる必要はありません。「Would you like」がまとまって勝手に口から出てくるようになります。それによってスピーキングの流暢性が格段に上がっていくのです。

リーディング速度があがる

長文や新聞などを読む際、一語一語わけて意味を理解しようとすると、文法を考えなければならず、非常に時間がかかります。しかし知っているチャンクを増やしていくことで、長文の中に、「チャンク」が浮かんで見えるようになります。そして単なる単語の羅列ではなく、チャンクごとに意味を捉えることができ、読解速度が格段にあがります。

「チャンク」学習法について

ではどのようにして「チャンク」を覚え、学習すればよいのでしょうか。次に皆さんにおすすめしたいチャンク学習法をご紹介したいと思います。

よく使う「チャンク」を集める

まずは、よく使う「チャンク」を見つける必要があります。もちろん日頃の学習で出てきたものを覚えていくのもいいのですが、手っ取り早く、「チャンク」を集めた書籍などを一つ持っておくのも効率的です。

▼クラウン　チャンクで英単語Basic

こちらの書籍は学校教材として使われている地域もあり、中学の基礎からはじめられるので、初心者さんにおすすめです。音声アプリもあるのでネイティブの発音も確認でき、正しい発音でチャンクを覚えることができますよ。レベルアップしたStandard, Advancedバージョンもあります。

▼チャンク大全

ネイティブが監修しているだけあって、日常会話でよく使うチャンクが多く集まっており、使える表現ばかりです。簡潔な例文もついているので、例文のまま音読するのがおすすめです。ダウンロードできる音声付きですよ。

▼英会話フレーズ大特訓　ビジネス編

ビジネスパーソンの方が知っておきたいフレーズやチャンクが集められた書籍。「出張」「オフィス」などシチュエーション別になっているので、ご自身の置かれたシチュエーションから先に覚えるなど、効率よくビジネスに特化したチャンクを学習できます。音声ダウンロード、CD付きです。

チャンクの意味を理解する

覚えるべきチャンクをみつけたら、まずはそのチャンクの意味を理解します。意味を知らずして、ただ声に出したり、書いたりしても意味はありません。かならず意味をまずは知ることが大切です。

必ず声に出してチャンクを覚える

チャンクの意味を掴んだら、声に出して覚えましょう。例えば

Sorry! I’m on my way! I’ll be there in 5.（ごめん！今向かっているよ！あと5分で着く。）

という例文があったとしたら、

まずは、

「on my way」

というターゲットのチャンクだけを何度か口にします。これがスラスラ言えるようになったら、

「I’m on my way」

とその文全体を声に出して練習します。こちらもスラスラ言えるようになったら、

「Sorry! I’m on my way」

と少し長い文章で声に出して練習し、最後に

「Sorry! I’m on my way! I’ll be there in 5.」

と、例文全体を覚えるようにします。

最初は短いチャンクだけを叩き込み、口がなれてきたら徐々に長い文章に挑戦し、必ず最終的には、シチュエーション全体の文章を何度も声にだして音読しましょう。

全体を声に出すべき理由としては、「on my way」だけを覚えても、どういった状況で使われる表現なのかを思い出せない可能性があるためです。シュチュエーション全体を一緒に声に出すことで、「遅れている時などに今向かっていることを伝える表現だ」という意味とともにチャンクが脳にインプットされていくでしょう。

目安としては、最終的に文章を見なくてもソラでスラスラ言える様になるくらいまで同じ文章を繰り返し音読しましょうね。

チャンクを覚えたら言い換える

チャンクを何度も声に出して発話したら、最後に応用させて言い換えます。例えば先程の

Sorry! I’m on my way! I’ll be there in 5.（ごめん！今向かっているよ！あと5分で着く。）

という文章なら、少し言い換えて

Sorry! I’m on my way! I’ll be there in 1 hour.（ごめん！今向かっているよ！あと１時間で着く！）

と言い換えてみたり、

She is on her way.（彼女は今向かっているところだよ。）

と主語を変えて応用させてみます。

このようにして言い換えを何度かするうちに、このチャンクが「自分のもの」になっていくのです。

チャンクを活用した学習方法

チャンク学習は、シャドーイングやディクテーションといった学習法と組み合わせることで、さらに効果を高めることができます。

例えば、シャドーイングでは、チャンクを意識して英文のまとまりごとに発音することで、より自然なリズムとイントネーションを身につけられます。

また、ディクテーションでは、意味のまとまりとしてチャンクを捉えることで、聞き取りの精度を向上させ、文章全体の理解が深まります。これらの学習法と組み合わせることで、チャンクの定着を促進し、総合的な英語力アップに繋がるでしょう。

・シャドーイングのやり方を詳しく紹介｜効果的にスキルを上げよう！
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このように、チャンクによる学習を行う、声に出して音読することで、自然に多読、多聴できてしまうので、英語力が上げることができます。

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