「東京に行く」の前置詞は「to」と「for」どっち? 曖昧にしがちな「to」と「for」の根本的な使い分け方

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「彼ケーキを作る」や「東京いく」など、英語で「〜に」という時、「to」を使うべきか「for」を使うべきか迷うことはありませんか?前置詞の「to」と「for」は日本語に訳したときに似ているため、使い分けが難しいと感じる方が多いかもしれません。そこで今回は前置詞「to」と「for」の使い分けや根本的な違いについてご紹介したいと思います。

使い分けで迷う前置詞のtoとfor

皆さんは「to」と「for」の使い分けで困ったことはありませんか?例えば下記のような問題があったとします。下記の文章で、( )内に入るのは「for」と「to」のどちらだと思いますか?

Q1:I gave the bag ( )her.(彼女にバッグをあげた。)

Q2:I bought a bag ( )her.(彼女にバッグを買った。)

正解は、

A1:I gave the bag ( to ) her.(彼女にバッグをあげた。)

A2:I bought a bag ( for ) her.(彼女にバッグを買った。)

どちらも似たような文章なのに、それぞれ使う前置詞は「to」と「for」で異なります。2つの前置詞の違いはどこにあるのでしょうか。そこで次に、前置詞の「to」と「for」をどのように使い分けていけばよいのかをご紹介していきたいと思います。

使う動詞で判断する「to」と「for」 の使い分け

前置詞を使い分けるとき、ともに使う動詞の特徴から使い分けるというアプローチ法があります。そこでまずは「to」と「for」の使い分けを、ともに使う動詞の特徴とともにご説明していきましょう。

まず一つ目のポイントは、その動詞が「相手が必要な動詞かそうでないか」という点になります。具体的にいうと、

使い分けポイント1

toは相手が必要な動詞とともに

forは相手が不要な動詞とともに

ということです。例えば下記の例文を見てみましょう。

I gave apples to my friends.(友達にりんごをあげた。)

I made this cake for him.(彼にケーキを作った。)

「りんごをあげる」という行為は、相手がいなければ成り立たず、「あげることができない」という動詞です。このように相手が必要な動詞の場合は、「to」を使います。

一方、「ケーキを作る」という行為は、相手がいなくても作ること自体は可能です。このように、(間接的には相手のためであっても)行為自体は相手を必要としない動詞の場合、「for」を使うことになります。

他の例文もみてみましょう。

I send a letter to you.(君に手紙を送った。)

I bought a present for you.(あなたにプレゼントを買った。)

「手紙を送る」という行為は、相手がいなければ完成できませんので、「to」を使い、「プレゼントを買う」という行為自体は、相手がいなくても「買うこと自体はできる」ため、「for」を使います。

他の例文もみてみましょう。

He is teaching math to the students.(彼は学生に数学を教えている。)

I ordered a cup of tea for you.(あなたに紅茶を注文したよ)

「教える」という行為は相手がいないとできませんので、「teach」の場合には「to」を使います。一方「注文する」という行為自体は相手がいなくてもできるため、この場合の「あなたに」は「for」を使います。

いかがでしょうか。このように、動詞の特徴を考えることで、「to」と「for」をある程度は使い分けることができるでしょう。

前置詞のイメージで判断する「to」と「for」 の使い分け

2つ目の見分け方のポイントは、2つの前置詞が持つイメージを使った使い分けです。どの前置詞にも前置詞そのものが持つイメージというものがあります。今回の「to」と「for」が持つイメージの違いは、「目的地や相手に矢印が到達している」のか、それとも「方向性が相手に向かっているだけなのか」いう点になります。具体的にいうと、

使い分けポイント2

「to」は矢印が相手に到達している

「for」は方向性が相手に向かっているだけ

となります。イメージでいうと下記のようなものになります。

「to」はこのように、矢印が目的地に向かって到達しているイメージです。

「for」はこのように、目的地の方向を向いているイメージですが、到達はしていません。

このように、イメージで違いを見ていただくとわかりやすいですよね。

では実際にこのイメージに合わせて下記の例文を見てみましょう。

The bus went to Tokyo.(そのバスは東京に行った。)

The train left for Osaka.(その電車は大阪に向けて出発した)

一つ目の例文の場合、バスは東京を矢印の到達点として、そこに実際に足を踏み入れたことになります。一方2つ目の例文の場合、「電車は大阪方向に向かって出発した」ということだけがわかっており、実際に到達したのか、途中別の駅で止まったのかなどはわかりません。このように「for」は、目的地へ矢印は向いているけれど、実際に到達しているかどうかは述べられていないというニュアンスになります。

他の例文もみてみましょう。

He is nice to me.(彼は私に親切です。)

He reached for a book on the shelf.(彼は棚の本に手を伸ばした。)

一つ目の例文では、彼の行為の矢印が私に到達しているため、「親切だ」と感じることになるので、この場合は「to」になります。2つ目は、彼が本の方向へ向かって手を伸ばしてはいますが、実際に届いたのかどうかは分からないため、「for」が適切である、ということになります。

もう一つ例を見てみましょう。

I threw a ball to the dog.(私は犬にボールを投げた)

I set the alarm for 7 o‘clock.(私はアラームを7時にセットした。)

1つ目の例文では、犬という対象に向かってボールが投げられ、実際に矢印が到達した(ボールが届いた)ということになります。2つ目の例文は、アラームを7時という方向に向かってセットしたという事実だけを表していて、実際に7時に鳴ったのかなどはわかりません。

いかがでしょうか。このように、矢印が到達しているのかそれとも方向性として向いているだけなのか、というイメージに着目して「to」と「for」の使い分けを行うと、迷うことも少なくなるのではないでしょうか?

toとforの使い分け方がわかったら

「to」と「for」は日本語に訳すとどちらも「〜に」と訳すため、どちらを英文で使えばよいのかわからないという方が多いと思います。今回はとくに2つのポイントに着目し、その違いから使い分ける方法をご説明しました。とくに前置詞の持つイメージは色々な場面で役に立ちますので、ぜひ「to」と「for」のコアなイメージを図で覚えておいてくださいね。

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