「偶然だね!」を英語でWhat a coincidence!と言いますが、これは自分と相手がたまたま同じところに行くなど、2つ以上のことが同時に起こった場合に使われ、「偶然見つけた」という状況では使えないのです。意外に使い分けが必要な英語の「偶然」にはどのような言い方があるのかを覚えて、会話の中で使いこなせるようになりましょう。
2つ以上のことが同時に起こるcoincidence
coincidence(偶然)は「co-(共に)+incidence(発生)」ということで、2つ以上のことが同時に起こった場合に使われます。会話によく登場する単語なので、ぜひ覚えておくようにしましょう。
偶然同じことをしている
What a coincidence!(偶然ですね!)
街でたまたま会った、趣味が同じだった、学校が同じだったなど、普段の会話の中で「偶然同じことをしているね」と言うときの定番のフレーズです。
「偶然ではない」と言いたいとき
It’s no coincidence that she was sick and absent.(彼女が病気で休んだのは偶然ではありません)
例えば参加したくない会議がある日にたまたま休んだ、というときなど、「会議があるのと病気で休んだのはcoincidence(=偶然同時に起こったこと)ではない」というときに、It’s no coincidenceが使われます。
「たまたま、うっかり」のby accident
accidentには「事故」という以外に、「思いがけない出来事」「不慮の事柄」といった意味があり、by accidentは「偶然、たまたま」という意味で使うことができます。
「たまたま」起こったこと
I found the lost file by accident.(なくなったファイルを偶然見つけました)
I met him by accident.(偶然彼に会った)のようにも言います。accidentというと何か悪いことのように思えてしまうかもしれませんが、このようによいことにも使えます。
「うっかり」やってしまったこと
I deleted the file by accident.(うっかりファイルを消してしまいました)
一方で、「間違って、うっかり」というときにもby accidentがよく使われます。I hit my knee by accident.(うっかり膝を打った)のようにも言います。
なお、by accidentはaccidentallyという副詞1語にすることもできます。
意図や理由がないby chance
chanceは「チャンス、よい機会」という意味に思えるかもしれませんが、「意図せぬ場面」という意味で使われることもあり、by chanceは「意図や理由がなく、たまたま偶然」という表現になります。
意図や理由なしに
She was chosen by chance.(彼女はたまたま選ばれたんです)
これといった意図や理由がない、たまたま偶然そうなったというときにby chanceが使われます。
not by chanceで「理由がある」
We got the award and it wasn’t by chance.(私たちが受賞したのは偶然ではありません)
「努力したからそれが報われた」のように、何か「理由がある」と言いたいとき、not by chanceと否定形が使われます。
動詞happen ~で表現
happenは「起こる」という動詞ですが、「たまたま偶然そういうことになる」というニュアンスがあり、不定詞を続けたりIt happen(s) that ~の形にすると、「偶然~だ」という意味を作ることができます。
happen+不定詞
She happens to be my colleague.(彼女はたまたま同僚なんです)
happen to be ~で「偶然~である、たまたま~になっている」という意味になります。会話ではIt happens to be me.(たまたま私なんです=他の人ではなく私がやることになっています)といったように使うこともできます。
It happen(s) that ~
It happens that today is my birthday.(今日はたまたま私の誕生日なんです)
「It happen(s) that+主語+動詞」で、「偶然~が…する」という意味を作ることができます。「~が起こる」というほどの強い意味はなく、「たまたまなんです」と言いたいときに使われます。
予期せぬunexpectedly
un-が否定する接頭辞、expectが「予期する」で、unexpectedlyは「予期せずに」という副詞になります。「そうとは意図せずに」という、日本語の「偶然、たまたま」に近い場面で使うことができます。
思いがけない状況
I got a fortune unexpectedly.(たまたま大金を手に入れました)
fortuneは「富、大金」。unexpectedlyが「予期せずたまたま、思いがけず」という状況で使われる例です。
まさかの場面
I met him unexpectedly on the street.(通りで偶然彼に会いました)
ここではunexpectedlyの代わりにby accidentやby chanceを使うこともできますが、unexpectedlyを使うと、「まさか会うとは思っていなかった。予期していなかった」というニュアンスになります。
「偶然」を会話の中で使ってみよう
「偶然」にはさまざまな表現の仕方があることがおわかりいただけたでしょうか。会話の中では、例えば次のように使われます。
A: Hi, Cathy. I’m Tom. Your ex-colleague.(こんにちは、キャシー。トムです。元同僚の)
B: Tom! What a coincidence! How have you been?(トム!偶然ですね!どうしてましたか?)
A: I work at XYZ company. It happens to be in the building next to yours.(XYZ社で働いています。たまたま隣のビルなんです)
B: Good to hear. Maybe we will see each other by chance.(そうなんですね。偶然会うかもしれませんね)
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