今後英語の受験が控えているという方や、これから英語の勉強を始めようと思っている方にとって、絶対に抑えておきたいのが「品詞」の区別です。名詞、副詞、前置詞、などの言葉は英語教材の中で頻繁に目にしますが、本当にその違いを理解していると自信を持って言える方は意外と少ないかもしれません。今回はそんな「名詞」「動詞」「副詞」などの「品詞」の違いや働きについて一から確認し直したいと思います。
「品詞」って何?
そもそも「品詞」とは何でしょう。
グループA:「りんご」「机」「王様」
グループB:「走る」「眠る」「料理する」
日本語でもグループAとグループBでは、それらの単語の持つ働きは異なるということがなんとなくイメージできると思います。Aは「もの」や「こと」であるのに対して、Bは「動作」や「状態」を表す言葉ですよね。
このように、単語が持つ働きや特徴別に仕分けをした「単語の種類たち」を、「品詞」と呼びます。
「10種類の品詞」を総ざらいしよう
英語の品詞は、10種類あります。8種類という説もありますが、10種類に分けて覚えておいたほうが、英文読解などでも便利ですので、10種類でご説明したいと思います。
名詞
名詞は英語で「noun」といい、「ナウン」と発音します。
辞書では(名)や【n.】のように表記されています。
名詞は「もの」「こと」の名前を表す品詞です。
<名詞の具体例>
・apple(りんご)
・America(アメリカ)
・John(ジョン)
・beauty(美しさ)
・water(水)
・family(家族)
上記のような名詞は、さらに5種類に分類することができます。
「apple(りんご)」のような一般的な名詞を表す「普通名詞」、
「America(アメリカ)」や「John(ジョン)」のような「人名」や「国名」などを表す「固有名詞」、
「beauty(美)」のような抽象的なものを表す「抽象名詞」、
「water(水)」のような物質や材料を表す「物質名詞」、
「family(家族)」のような特定の集合体を表す「集合名詞」
に分かれます。
また、「apple(りんご)」のような数えられる名詞(加算名詞)と、「water(水)」のような数えられない名詞(不可算名詞)の2種類に分けることもありますよ。
(参考)
英語の不可算名詞の間違えやすいポイントや数え方を徹底整理!
代名詞
代名詞は英語で「pronoun」といい、「プロナウン」と発音します。
辞書では(代)や【pron.】のように表記されています。
名詞の代わりになる言葉を「代名詞」と言います。例えば、「Kate(ケイト)」という名詞の代わりに、「She(彼女)」という代名詞を使ったり、「students(生徒たち)」という名詞の代わりに「they(彼ら)」を使ったりします。
Kate is my friend. She is very kind.
(ケイトは私の友達です。彼女はとても親切です。)
All students were in the classroom. They were talking the English class.
(全生徒は教室にいた。彼らは英語の授業を受けているところだった。)
<代名詞の具体例>
・I(私)
・you(あなた)
・she(彼女)
・he(彼)
・it(それ)
・we(私達)
・they(彼ら)
また、上記のような代名詞が変化した、「my」「me」「mine」「myself」や、「this」や「some」なども代名詞に分類されます。
(参考)
「私は」「私を」「私の」英語の代名詞ってなに?英会話に必要な基本代名詞を解説!
動詞
動詞は英語で「verb」といい、「ヴァーブ」と発音します。
辞書では(動)や【v.】のように表記されています。
動詞とは、「動作や状態」を表す言葉です。動詞には「be動詞」と「一般動詞」があります。
<be動詞の具体例>
・am
・are
・is
・was
・were
<一般動詞の具体例>
・eat(食べる)
・teach(教える)
・hope(望む)
・believe(信じる)
・smell(におう)
・live(住んでいる)
一般動詞は、「eat」や「teach」のような目に見えて動きがわかる「動作動詞」と、「hope」「believe」「smell」「live」のように動作が目に見えず、頭の中の動きや感覚を表したり、状態を表現する「状態動詞」に分けられます。
(参考)
英語の動詞でつまづいたら…英語学習者なら絶対おさえておきたい【動詞】が丸わかり!
形容詞
形容詞は英語で「adjective」といい、「アジェクティブ」と発音します。
辞書では(形)や【adj.】のように表記されています。
形容詞は、「名詞」を修飾したり、様子や状態を表す働きをします。
<形容詞が名詞を修飾する場合の具体例>
・a white flower(白い花)
・a cute little baby(かわいい小さな赤ちゃん)
などが挙げられます。
「a white flower」の場合、「white(白い)」という形容詞が、「flower(花)」という名詞を修飾しています。つまり、どんな花なのかを、形容詞が具体的に言い表しているわけです。
また「a cute little baby」のように「cute(かわいい)」と「little(小さな)」という2つの形容詞で、「baby(赤ちゃん)」という名詞を重ねて修飾することもできます。
<形容詞が「様子や状態を表す」場合の具体例>
She is cute.(彼女は可愛い)
This apple is expensive and delicious.(このりんごは高くて美味しい。)
などがあげられます。こちらも実は、be動詞とセットになって、後ろから名詞の様子や状態を説明しています。つまり「She is cute」であれば、形容詞の「cute」は、be動詞「is」とセットになって、後ろから名詞「she」の様子や状態を説明している訳です。
なお、2つ目の例文のように、「様子や状態」を説明する場合、形容詞を重ねる際には「and」などで2つの形容詞(expensiveとdelicious)をつなげる必要があります。
(参考)
英語の形容詞がよくわかる!用法から一覧までまるごとお届け!
副詞
副詞は英語で「adverb」といい、「アドヴァーブ」と発音します。
辞書では(副)や【adv.】のように表記されています。
副詞は、「名詞以外」を修飾する働きをします。動詞、形容詞、副詞などだけでなく、文全体を修飾することもできますよ。
<副詞が名詞以外を修飾する具体例>
He walks slowly.(彼はゆっくりと歩く。):動詞を修飾
She is very kind.(彼はとても優しい。):形容詞を修飾
Tom can run much faster than I can.(トムは私よりずっと速く走れる):副詞を修飾
Luckily, he won a scholarship.(幸運にも、彼は奨学金を得た。):文を修飾
1つ目の例文の場合、「slowly(ゆっくりと)」という副詞は「walks(歩く)」という動詞を修飾しています。
2つ目の例文の場合、「very(とても)」という副詞は「kind(優しい)」という形容詞を修飾しています。
3つ目の例文の場合、「much(ずっと)」という副詞は「faster(速く)」という副詞を修飾しています。
4つ目の例文の場合、「luckily(幸運にも)」という副詞は「he won a scholarship(彼は奨学金を得た。)」という文全体を修飾しています。
形容詞が「名詞」を修飾するのに対し、副詞は「名詞以外」を修飾する、と覚えておきましょう。
(参考)
【基礎】英語の副詞の役割とは?副詞で表現力をアップしよう
助動詞
助動詞は英語で「auxiliary verb」といい、「オグジリャリィ・ヴァーブ」と発音します。
辞書では(助動)や【aux.】のように表記されています。
助動詞は、「動詞」を助ける働きをします。
<助動詞が「動詞を助ける」具体例>
She can run fast.(彼女は速く走る事ができる。)
You may go now.(もう行ってもよい。)
He must finish his work.(彼は仕事を終えなければならない。)
1つ目の例文の場合、助動詞「can(できる)」は、動詞の「run(走る)」の意味をさらに補足して「can run」で「走ることができる」としています。
2つ目の例文の場合、助動詞「may(してもよい)」は、動詞の「go(行く)」の意味をさらに補足して「may go」で「行ってもよい」としています。
3つ目の例文の場合、助動詞「must(なければならない)」は、動詞の「finish(終える)」の意味をさらに補足して「must finish」で「終えなければならない」としています。
<助動詞の具体例>
・can
・will
・must
・may
・should
特に上記の5つは、中学英語で必ず助動詞なので覚えておきましょう。また、他にも
・shall
・need to
・have to
・had better
などがあります。他の助動詞については、「英語の助動詞をおさらい!助動詞を使いこなして英語の基礎力アップ!」の記事で紹介していますので、参考にしてください。
前置詞
前置詞は英語で「preposition」といい、「プレポジション」と発音します。
辞書では(前)や【prep.】のように表記されています。
前置詞は、「名詞」の「前」に置かれる品詞で、言葉のかたまりを作ります。
たとえば「train(電車)」という名詞の前に「by (〜で)」という前置詞を置いて、「by train(電車で)」というひとかたまりの言葉を作るわけですね。前置詞だけでは意味をなさず、必ず名詞とセットで使われるという点に注意しましょう。また文章になると、
I go to school by train.
(電車で学校に行く。)
といった形で用いられます。
<前置詞の例>
・in
・to
・on
・for
・at
・by
・of
などがありますよ。
(参考)
英語の前置詞とは?使い分けやイメージの例を一覧で紹介
冠詞
冠詞は英語で「article」といい、「アーティクゥ」と発音します。
辞書では(冠)と表記されています。
「冠詞」は「名詞」の前に置かれて、それが1個なのか複数なのかを判別するのに使われたりします。冠詞は3種類しかなく、
<冠詞の種類>
・a
・an
・the
のみになります。
aとanは個数が一つのものにのみつけられ、anは母音の発音で始まる名詞につけられます。theは単数複数に関係なく使われ、「その」と訳すことができます。
<冠詞を使った具体例>
・a car(一台の車)
・an apple(一つのりんご)
・the student(その生徒)
・the students(その生徒たち)
(参考)
ネイティブとの決定的な差は冠詞の使い方!冠詞の基本をおさらいしよう
接続詞
接続詞は英語で「conjunction」といい、「コンジャンクション」と発音します。
辞書では(接)や【con.】のように表記されています。
接続詞は、単語同士や、文同士などを「接続する」、つまりつなげる役割をする品詞です。
例えば「and」という接続詞であれば、
・apple and banana(りんごとバナナ)
のように単語と単語を繋げたり、
・eat and drink(飲み食いする)
のように動詞と動詞を繋げたりすることができます。その他にも文と文をつなげることなどもできますよ。
<接続詞の例>
・and
・but
・so
・or
・for
・after
・also
(参考)
英語の接続詞、きちんと理解してますか?使い方と種類を徹底紹介
間投詞
間投詞は英語で「interjection」といい、「インタージェクション」と発音します。
辞書では(間)や【int.】のように表記されています。
「間投詞」とは、人の気持ちや感情を表す言葉で、「ああ」や「おお!」など、つい口からでてしまったような言葉や相槌のことを言います。「感動詞」ともいいますよ。
<間投詞が含まれる例文>
Aww. Look at the cute kitten.(ああ、あの可愛い子猫をみてよ。)
Wow! You did it!(わー!やったね!)
I’m not sure. Hmm… let me think.(どうだろう。うーん、考えさせて。)
間投詞は、文の頭で用いられるだけでなく、文中や文の最後でも使われます。色々な気持ちの表現をしてくれる便利な品詞ですね。
<間投詞の例>
・Uh(ああ)
・wow!(わお!)
・well(ええと)
・hmm(うーん)
・Ew(おえ)
・Ahh(ああ)
(参考)
「やば!」感動やショックなど英語の間投詞をまとめて覚えよう!
オンライン英会話で話してみよう
「品詞」というといかにも文法といった感じになり、避けてしまいそうですが、各品詞の違いや働きをしっかり理解しておかなければ、かならず英語の壁にぶつかってしまいます。とはいえ一度整理すればさほどややこしいものではありませんので、今回の10品詞をしっかりマスターしていきましょう。
そして品詞を意識しつつ英語で話したいと思ったら、レアジョブ英会話がおすすめ。まずはレアジョブ英会話のレッスンを活用してみましょう。
Please SHARE this article.
英語を話せるようになりたいなら
学習のプロにみてもらおう


英語を学んできたのに、いざ話そうとなると全く言葉が出てこない、その原因は圧倒的にアウトプット量が不足していることにあります。
英会話の経験量を増やしたいなら断然オンライン英会話がおすすめ。1日25分だけ英語を話す習慣が鍵を握っています。高いお金を払って海外留学する必要はないのです。
7日間無料でレッスンを体験できます
無料トライアルを始める最適な学習サイクルが
レアジョブ英会話ひとつで完結


※「ソロトレ」は有料会員様のみご利用いただけます
レアジョブ英会話なら、英会話レッスンはもちろんのこと、「聞いて話す」発話トレーニング「ソロトレ」や一歩一歩英語力を積み上げられるオリジナル教材など、オンライン英会話市場で長年培ってできたコンテンツを豊富に取り揃えています。(追加料金なし/教材無料)苦手を克服したいなら使うべき選りすぐりのコンテンツです。
利用者インタビュー
7日間無料でレッスンを体験できます
無料トライアルを始める