英語の形容詞がよくわかる!用法から一覧までまるごとお届け!

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形容詞は英語を習得する上でとても重要ですが、見分け方や用法をきちんと理解していますか?語形や用法が多岐にわたるため、何となくは理解しているけど詳しくはわからないという人もいるかもしれませんね。

そこで今回は、英語の形容詞がまるごと理解できるように、見分け方や用法だけでなく、よく使われる形容詞も一覧にしてお届けします!

形容詞と副詞の違い

似たような語形ということもあり、形容詞と副詞を混同してしまう人もいるようなので、まず両者の違いから見ていきましょう。

形容詞とは

基本的に形容詞は名詞(人・もの・こと)の状態や性質を説明(修飾)する語です。英語の形容詞は、日本語の学校文法の「い」で終わる形容詞と形容動詞(「な」や「だ」を伴って名詞を修飾)を指します。

「い」で終わる形容詞 → 楽しい (enjoyable / delightful)、嬉しい(happy / joyful / delightful)、厳しい (strict / severe)など

形容動詞 → 静かな(quiet / calm / silent)、にぎやかな (lively / noisy)、きれい(beautiful / pure / clean)など

副詞との違い

形容詞がイメージできたところで、副詞との違いを解説します。

先にも述べた通り、形容詞の役割は名詞を修飾すること。「修飾」とは、修飾する語の意味を限定したり詳しく表したりすることです。ですから形容詞は名詞の性質や状態を表しています。一方、副詞の役割は動詞を含む他の語(形容詞・副詞・文全体)を修飾することです。

つまり、形容詞と副詞は「修飾する品詞が異なる」ということ。そのため修飾する語を見れば、形容詞であるか副詞であるかを見分けることができます。

She is a careful driver. (彼女は慎重な運転手です。)

* careful(慎重な)は名詞のdriver(運転手)を修飾しているので「形容詞」

She drives carefully. (彼女は慎重に運転する。)

* carefully(慎重に)は動詞のdrive(運転する)を修飾しているので「副詞」

形容詞の見分け方

形容詞も副詞も他の語を修飾するという共通点があるので、混同しないように見分けるポイントを解説します。

接尾辞

品詞を見分けるポイントの1つは接尾辞。接尾辞とは、語の末尾に付いて品詞を変えたり特定の意味を付加したりするものです。代表的な形容詞の接尾辞を覚えておくと見分けが簡単になります。

– ive : expensive(高い) / sensitive(敏感な) / attractive(魅力的な)
– ical : magical(不思議な) / comical(こっけいな) / physical(肉体の)
– ous : dangerous(危険な) / nervous(神経質な) / generous(寛大な)
– ful : beautiful(美しい) / grateful(感謝する) / powerful(強力な)
– y : happy(嬉しい) / spicy(ぴりっとした) / angry(怒って)
– ar : clear(澄んだ) / far(遠くに) / near(近く)
– ic : automatic(自動の) / ethnic(民族の) / public(公の)
– able : reversible(逆にできる) / suitable(適した) / reasonable (理性的な)
– ible : credible (信頼できる) / horrible (身の毛もよだつ) / possible (可能な)

語尾の – ed

動詞と思われる語の終わりが – edの場合、多くは動詞の過去・過去分詞ですが、過去分詞が名詞の前後に置かれているときは形容詞用法となります。

・a reserved seat (予約した席)
・an ill-mannered child (行儀の悪い子ども)
・a hurried trip (慌ただしい旅行)など

また、名詞に – edが付く場合もあるので注意しましょう。

・a moon – faced baby(丸顔をした赤ちゃん)
・a flowered skirt (花柄のスカート)
・a broken – hearted friend(失恋した友だち)など

語尾の – ing

動詞の原形に – ingが付いた形は現在分詞ですが、名詞の前後に置くと名詞を修飾する「分詞の形容詞用法」となります。

・an amazing movie(素晴らしい映画)
・an exciting game(ワクワクするゲーム)
・a boring person(つまらない人)など

形容詞であり副詞でもある単語に注意

語形がまったく同じであるにもかかわらず、形容詞であり副詞でもある単語がいつかあるので注意が必要です。以下に代表的なものを記しておきます。

fast: 形容詞(速い) / 副詞(速く)
long : 形容詞(長い) / 副詞(長く)
high : 形容詞(高い) / 副詞(高く)
hard : 形容詞(硬い) / 副詞(硬く)
late : 形容詞(遅い) / 副詞(遅く)など

形容詞 : I was late for work this morning.
(今朝、私は仕事に遅れた。)

副詞 : The plane arrived 30 minutes late.
(飛行機は30分遅れて到着した。)

形容詞の用法

形容詞の用法は、「限定用法(attributive use)」と「叙述用法(predicative use)」の2つです。限定用法は形容詞が直接名詞を修飾しますが、叙述用法は形容詞が主語や目的語の補語となって名詞を間接的に修飾します。それぞれの用法を見ていきましょう。

限定用法

「形容詞 + 名詞」の形で名詞の意味を限定する用法。形容詞が名詞の前に置かれるのが一般的ですが、後ろに置かれることもあります。

・an energetic dog (元気な犬)
・a quiet town (静かな町)
・a cheap bag (安いかばん)

それぞれの名詞(dog / town / bag)が直前に置かれた形容詞により、その名詞グループの中で「元気な」「静かな」「安い」と限定されたということです。

また、形容詞が後ろに置かれるのは、somethingのように「- thing / -one / – body」で終わる名詞を修飾するときなどです。

I want to eat something warm. (温かいものが食べたい。)

形容詞を重ねる順番

限定用法では複数の形容詞を名詞の前に置くことができ、形容詞を重ねる順番はある程度決まっています。番号が若い順に重ねていきましょう。

<順番>
1. 限定詞(determiner) : this / the / my / much / ten
2. 主観的評価(opinion) : lovely / cute / cool / beautiful / cleaver
3. 大きさ(size) : big / small / long / short / tall
4. 年齢(age) : old / young / new
5. 形(shape) : round / triangular / square / thin
6. 色(color) : black / white / red / blue
7. 所属(origin) : Japanese / European / French / Christian
8. 素材(material) : gold / iron / silk / cotton / wood

It’s a lovely small Japanese dog! (かわいくて小さい日本犬だね!)

限定用法に限られた形容詞

形容詞の中には限定用法に限られた形容詞があるので、以下にまとめます。

・強調を表す形容詞 : mere / only / very / just
・「主な」と限定する形容詞 : main / prime
・語尾が – erの形容詞 : elder / former / upper / inner
・語尾が – enの形容詞 : wooden / broken / fallen / drunken
・語尾が – lyの形容詞 : daily / weekly / monthly
・その他 : favorite / precious / medical / financial

叙述用法

叙述用法では、形容詞が補語となって名詞の意味を説明します。限定用法のように形容詞を重ねて用いることはできません。重ねる場合は、andやbutなどの接続語が必要です。

He is cool and cleaver. (彼はかっこよくて、頭がいい。)

My cat is cute but a little annoying. (うちの猫はかわいいけど、少しうっとうしいんだ。)

叙述用法では5つある英語の文型のうち、第2文型「S + V + C」または第5文型「S + V + O + C」のCとして形容詞が用いられます。また、一定の語を名詞の前に置いて表現することもできるので併せて解説します。

* S = 主語、V = 動詞、C = 補語、O = 目的語

主格補語になる場合(S = C)

「S + V + C」という形で形容詞が主格(S)の補語(C)となる用法。Vがbe動詞の文は、多くがこの型に含まれます。

This cake is my favorite. (このケーキは私のお気に入りだ。)

* my favoriteが主格の補語、This cake = my favorite

You look great! (ずいぶん元気そうだね!)

* greatが主格の補語、You = great

目的格補語になる場合(O = C)

「S + V + O + C」という形で形容詞が目的格(O)の補語(C)となる用法。

I found Spanish ( to be ) interesting. (私はスペイン語が面白いと思った。)

* interestingがSpanish(O)の補語、Spanish = interesting

My dad keeps the garden clean. (父は庭をきれいに保つ。)

* cleanがthe garden(O)の補語、the garden = clean

一定の語を名詞の前に置く場合

all / every / any / noを名詞の前に置くことで形容詞を強調できます。

There is no seat available for today’s flights. (今日の便はすべて満席です。)

数量を表す名詞を修飾する場合

数量を表す名詞の直後に形容詞を置いて数量を表します。

高さ3メートル : 3 meters high
深さ80センチ : 80 centimeters deep

He is 180 centimeters tall. (彼は身長180cmだ。)

叙述用法に限られた形容詞

限定用法と同様に叙述用法にも限られた形容詞があります。使われる形容詞は状態を表すことに特化したもので、動詞の先頭にaが付いた形が多いのが特徴。

・asleep (眠って)
・awake (目が覚めて)
・alone (たった1人で)
・ashamed (恥じて)
・afraid (恐れて)
・alive (生きて)など

限定用法と叙述用法で意味が変化する形容詞

限定用法と叙述用法のどちらでも使える形容詞ですが、用法により意味が変化するので注意が必要です。

present

限定用法 : 現在の、当面の
叙述用法 : 出席して、居合わせて

certain

限定用法 : ある~、ある一定の
叙述用法 : 確信して、確かだ

able

限定用法 : 有能な
叙述用法 : できる、可能だ

right

限定用法 : 右の、右側の
叙述用法 : 正しい

late

限定用法 : 最近の、近ごろの
叙述用法 : 遅い、遅刻した

よく使う形容詞の一覧

最後に、よく使われる形容詞を一覧にまとめます。

感情を表す形容詞

感情を表すときには「be動詞 + 形容詞」や「make + 名詞 + 形容詞」の形がよく使われます。

happy : 幸せな、嬉しい
glad : 喜んで、嬉しい
delighted : 大いに喜んで
pleased : 喜んで、満足して
interested : 興味をもった
interesting : 面白い
wonderful : 素晴らしい
awesome : 最高の、見事な
amazing : すごい
impressed : 感動して
surprised : 驚いた
relieved : 安心した
excited : ワクワクした
exciting : 胸を躍らせる
nervous : 緊張した
confused : 混乱した
lonely : 寂しい、心細い
sad : 悲しい
angry : 怒っている
bored : 退屈した
boring : つまらない
annoying : うっとうしい
terrible : とても不快な
bitter : 冷酷な
depressed : 落ち込んだ

感覚を表す形容詞

感覚を表すときには「It is / was + 形容詞」の形がよく使われます。

comfortable : 快適な、くつろいだ
relaxed : くつろいだ、リラックスした
sleepy : 眠い
smooth : 滑らかな
rough : ザラザラした
smelly : 不快な臭いのする
dazzling : まぶしい
bright : 明るい
dark : 暗い
dusky : 薄暗い
noisy : うるさい
quiet : 静かな
silent : 音のしない
yummy : おいしい
tasty : 風味がある
delicious : 実においしい
salty : 塩辛い
sweet : 甘い
spicy : 香辛料の効いた
bitter : 苦い
crispy : カリカリした
sticky : ベタベタする、蒸し暑い
dry : 乾燥した
hot : 暑い、熱い
warm : 暖かい、温かい
cold : 冷たい、寒い
cool : 涼しい、冷たい
chilly : 肌寒い、ひんやりする
humid : ムシムシする
dusty : ほこりっぽい
painful : 痛い、つらい

人の外見を表す形容詞

人の外見も「be動詞 + 形容詞」で表しますが、他の人には「look + 形容詞」と言ってもいいでしょう。

beautiful : 美しい、きれいな
pretty : かわいらしい、可憐な
cute : かわいい
attractive : 魅力的な
sexy : セクシーな
handsome : ハンサムな
ugly : 不細工な
tall : 背が高い
short : 背が低い
fat : 太った
plump : ぽっちゃりした
slim : スリムな、ほっそりした
slender : すらっとした、細い
skinny : 痩せこけた
muscular : 筋肉隆々の
stylish : 洗練された
classy : おしゃれな、高級な
cool : かっこいい
bald : はげ頭の
old : 老いた
young : 若い

人の性質を表す形容詞

人の性質を表す形容詞もたくさんあります。いろいろな形容詞を組み合わせて表現してみましょう。

kind : 優しい、親切な
strict : 厳しい
lazy : 不精な
funny : おかしな
bright : 機転の利く、利口な
smart : 賢い、頭が切れる
clever : 賢い
intelligent : 知性のある
cheerful : 陽気な、快活な
friendly : フレンドリーな、信頼できる
open – minded : 心の広い、偏見のない
honest : 正直な
adventurous : 冒険心のある、大胆な
careful : 注意深い、用心深い
careless : 不注意な、無頓着な
selfish : 自分勝手な
stubborn : 頑固な、強情な
shy : 内気な、恥ずかしがりの
touchy : 怒りっぽい、気難しい
short – tempered : 気短な
serious : 神経質な
generous : 気前の良い
crazy : 狂気じみた
stupid : 愚かな
mean : 意地悪な
stingy : けちな

ものの性質を表す形容詞

性質・状態・形状 を表す形容詞を集めてみました。人に使われる形容詞も含まれています。

huge : 巨大な
big : 大きい
small : 小さい、狭い
large : 大きい、広い
spacious : 広々とした
long : 長い
short : 短い
high : 高い
low : 低い
heavy : 重い
light : 軽い
thick : 厚い、幅が広い
thin : 薄い、幅が狭い
hard : 硬い、丈夫な
soft : へこみやすい
round : 丸い、円形の
triangular : 三角形の
square : 正方形の
sharp : とがった
new : 新しい
old : 古い
strong : 強固な
weak : もろい
flat : 平べったい
full : いっぱいの、満ちた
empty : 空っぽの

天候を表す形容詞

天候を表すときは「It is / was + 形容詞」の形がよく使われます。

sunny : 晴れ渡った
fine : 気持ちの良い
clear : 晴れ渡った
cloudy : 曇った
rainy : 雨模様の
wet : 雨が多い
overcast : 雲で覆われた、どんよりした
foggy : 霧がかかった
hazy : 霞んだ
stormy : 嵐の、暴風雨の
patchy : (霧などの発生が)まばらの
gloomy : 薄暗い
windy : 風の強い
snowy : 雪深い、雪の積もった
heavy : (天候や雨風などが)荒れ模様の、激しい
severe : (天気などが)厳しい、極端な

まとめ

かなりのボリュームになりましたが、この記事を読んで形容詞について理解が深まりましたか?
形容詞は名詞を飾る言葉で、どの形容詞を選ぶのかによって物事の印象が大きく変わります。また、同じような意味でもニュアンスが違う形容詞もあるので、いろいろ覚えると表現の幅がぐっと広がります。
形容詞は「2つの用法」と「形容詞を置く位置」をしっかり覚えれば、あとは慣れるだけ!時間をかけて少しずつ取り組んでいきましょう。

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