TOEIC Part6は長文読解力が重要!3つの問題傾向とコツ、参考書

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TOEICのpart6、7は長文問題です。問題数は合わせて70問と非常にボリュームの大きいパートになっています。特にpart7は後半にいくほど文章数が増えていくので、part6を早めに終わらせてなるべくpart7に時間を残すことが高得点の鍵です。

今回の記事では、part6を解くコツや問題の傾向などを詳しく解説していきます。おすすめの参考書もご紹介していますので、part6の勉強法に悩む人はぜひ参考になさってみてください。

TOEIC Part6は長文穴埋め16問

Part6の問題数は16問、内容は長文の穴埋め問題になっています。1つのパッセージの中に4つの空欄があり、そこに当てはまる選択肢を選ぶ問題です。単純な語彙力、文法力が問われる問題に加え文章を読みこんで文脈を理解しないと答えられない読解問題も多数出題されます。Part5とPart7のそれぞれで問われる要素が混在しており、小手先のテクニックではない英語力が試されるパートです。

TOEIC Part6は10分以内で解こう

TOEICのリーディングパートの試験時間は75分です。それに対し問題数は100問ですので、単純計算すると1問あたりにかけられる時間は45秒です。part6の問題数は16問ですから、12分使える計算になります。しかし、実際には問題数及び文章数の多いpart7に時間を割かないと、なかなか高得点は狙えません。そのため、part6の時間配分は8~10分くらいを目安にして、1問あたり40秒以内に解くよう目標にしましょう。

TOEICPart6は全て読もう

Part6の問題はPart5に似ている問題もあり、空欄の前後だけを読んで答えられる問題も中にはあります。しかし、読解問題も多いので、それだけでは解答に導けない問題も出てきます。飛ばし読みはせず、じっくりと文章全体を読み込むようにしましょう。

TOEIC Part6の問題は3種類

ここでは、Part6の問題は大きく分けて3種類あります。以下に例題を示すので、この問題を見ながら、それぞれの問題傾向やその解き方のコツを詳しく解説していきます。

<例題>

To: Project Leads
From: James Pak
Subject: Training Course

To all Pak Designs project leaders:
In the coming weeks, we will be organizing several training sessions for (1) employees. At Pak Designs, we believe that with the proper help and support from our senior project leaders, less experienced staff can quickly (2) a deep understanding of the design process. (3), they can improve their ability to communicate effectively across divisions. When employees at all experience levels interact, every employee’s competency level rises and the business overall benefits. For that reason, we are urging experienced project leaders to attend each one of the interactive seminars that will be held throughout the coming month. (4).
Thank you for your support.

James Pak
Pak Designs.

(問題文日本語訳)
宛先:Project Leads
差出人:James Pak
件名:トレーニングコース

Pak Designs プロジェクトリーダーのみなさんへ
数週間以内に、(1)の従業員向けの講習会をいくつか開催するつもりです。Pak Designsでは先輩のプロジェクトリーダーたちからの適切な助力と支援によって、経験の浅い従業員も迅速にデザインの方法について深い理解を(2)できると考えています。
(3)、彼らは部門をこえての効果的なコミュニケーション能力を鍛えられます。すべての経験レベルの従業員が相互に影響を及ぼしあうと、従業員それぞれの能力の水準があがり、事業にも総体的な利益をもたらします。その理由から、経験を積んだプロジェクトリーダーに、来月いっぱい開催される対話式の講習会のひとつひとつに参加することを促しています。
(4)

ご協力いただきありがとうございます。

James Pak
Pak Designs.

No. 1
(A) interest(興味)
(B) interests(関心事)
(C) interested(興味を持った)
(D) interesting(興味深い)
<解答>
(C)

No. 2
(A) develop(発達させる)
(B) raise(持ちあげる)
(C) open(開く)
(D) complete(完了する)
<解答>
(A)

No. 3
(A) After all(結局)
(B) For(~のために)
(C) Even so(例えそうでも)
(D) At the same time(同時に)
<解答>
(D)

No. 4
(A) Let me explain our plans for on-site staff training.(現地でのスタッフ講習のプランを説明させてください。)
(B) We hope that you will strongly consider joining us.(あなたが熱心に参加を検討することを期待しています。)
(C) Today’s training session will be postponed until Monday.(本日の研修会は月曜日まで延期されます。)
(D) This is the first in a series of such lectures.(これはそういった一連の講習の第一回です。)
<解答>
(B)

出典:サンプル問題|一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会

文法問題の傾向

文法問題では時制や動詞の変化形などが問われます。文章全体の流れや文脈を考える必要がなく、空欄のある文章だけを読めば答えられる問題です。

文法問題の解き方

文法問題は該当箇所のみ読めば答えられる問題ではあります。ただ、他の問題を解くときに文章全体の流れを把握している必要が出てくるため、飛ばし読みはせず文章をしっかり読む方が効率的です。代わりに、文法問題を見つけたときは読みながら空欄の中にどの品詞が入るかを確認しておきましょう。品詞がわかれば、適切な選択肢を選ぶのはそれほど難しくないはずです。

この例題の場合、文法問題はNo.1です。選択肢には語幹がinterestの単語が並んでおり、語尾の違いでそれぞれ名詞と形容詞であることがわかります。空欄の前後を見ると、空欄前には前置詞があり、後ろには名詞があることから、空欄は後ろの employeesを修飾する形容詞が入ることが予想できます。 答えは(c)(d)の可能性がありますが、employeesは人を表す名詞なので、interestedが妥当だと考えられ正解を導き出せます。

文脈問題の傾向

文脈問題は、文章の流れから適切な選択肢を選ぶ問題です。文法的にはどの選択肢も入る可能性があるので、文脈を理解しないと正解にたどり着けません。

文脈問題の解き方

文脈問題を解く一番のコツは「文章の流れをつかむこと」です。特に空欄の前後はしっかり読むようにしましょう。また、選択肢ひとつひとつの意味を確認しておくこともポイントです。前後の文を繋げるために最も自然で、文の流れが破綻しない選択肢を見つけましょう。

例題では、No.2とNo.3が文脈問題にあたります。同じ品詞や役割を持つ節句が選択肢として並んでいるときには、文脈問題である可能性が高いです。文法的にはどの選択肢も入る問題は、文法的知識のみでは正解を導くのは困難です。

文挿入問題の傾向

文挿入問題は選択肢がSとVを含む文章になっているため、選択肢を見れば一目瞭然です。例題ではNo.4が文挿入問題です。空欄は文章中のさまざまな場所に置かれます。文章の最初に空欄がある場合には、そのあとに続く文章に繋げるのに適切なものを選べばいいので比較的すぐに答えが見つけられます。それ以外の場所に置かれている場合には、一度じっくり文章全体を読まないと答えづらいものがほとんどです。

文挿入問題の解き方

文頭に空欄がある場合、これから何を述べようとしているのかを説明するイントロダクションの文章が入る傾向があります。そのため、選択肢の中でそれに該当するものをチェックしておくことで取り組みやすくなります。

一方、最後に空欄がある場合にはまとめの文章であったり、読み手に対する提案であったりすることが少なくありません。このように、空欄の場所によって答えに傾向があるので、文挿入問題を解くときには空欄の位置も答えを導くポイントになります。

TOEIC Part6対策におすすめの参考書

TOEICの参考書はいろいろとありますが、パートごとに分けられたものならより効率的に苦手な箇所を勉強できます。Part6に特化した参考書で、徹底的に学んでいきましょう。特におすすめなのは下記の3冊です。

Part6に特化集中

TOEIC L&R TEST パート6特急 新形式ドリル』はTOEIC満点講師による、Part6に特化した参考書です。Part6で出題されるさまざまなタイプの問題を網羅しており、単語も頻出のものばかりですので効率的に学習が進められます。Part6の傾向と対策を知りたい人に特におすすめの一冊です。また、わかりやすい解説がついているのはもちろんのこと、全問音声付きですのでリスニングの強化にも使えます。

文法力を鍛える1冊

文法力に磨きをかけたいなら、『1駅1題 新TOEIC(R) TEST 文法 特急』がおすすめです。Part6の問題だけでなくPart5の問題もあり、長文に慣れながら文法や語彙の勉強ができます。基礎部分の解説も丁寧にしてくれているので、初心者はもちろん一定以上スコアが伸びない中上級者が見落としがちな文法事項の復習にも役立ちます。コンパクトなサイズで持ち運びに便利なのもうれしいポイントです。

長文読解力を鍛える1冊

TOEIC® L&R TEST Part 6・7のアプローチ』はPart6、7について「どのように問題にアプローチすべきか」に着目した方法論的参考書です。長文の問題を効率的に解くために必要な文章の読み方や問題の取り組み方など、高得点に繋がるコツを解説しています。1回の問題に取り組む時間は30~40分と長めで、TOEIC受験には欠かせない集中力も同時に鍛えられます。

TOEIC Part6の対策がわかったら

TOEICのPart6は文法力や語彙力に加え、英文読解力も問われる難しいパートです。今回ご紹介した解き方のコツや参考書を参考に、ぜひ学習を進めてみてください。

また、TOEIC対策でインプットを増やし語彙力や文法力が身についてきたら、そのタイミングでアウトプットの練習もすると英語力がより身に付きやすいですよ。アウトプットとしての英会話の練習には、レアジョブ英会話の無料体験レッスンがおすすめです。

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