英検1級に合格したい!勉強時間の目安はどのくらい?効率的な勉強法も紹介

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英検で最も難しい1級。合格するのが難しいイメージの英検1級ですが、実際にはどれほどのレベルなのでしょうか。また、「どれくらい勉強すれば合格ラインに届くんだろう」と疑問に思う人もいるでしょう。

この記事では、英検1級の基礎知識から必要な勉強量、効果的な学習方法まで余すところなく解説します。ポイントをおさえて、効率的に勉強を進めましょう。

英検1級のレベルはどのくらい?

英検1級は「大学上級レベル」だとされています。具体的には、日常生活から社会生活で広く必要とされる英語の読み書きや会話ができるかどうかが問われます。

出題問題のトピックは身近なものから学術用語まで幅広いため、ネイティブスピーカーが読むような新聞や雑誌、ウェブサイトなどのチェックが必要です。また、出題単語数も約10,000〜15,000語と多いため、多彩かつ豊富な語彙力が求められます。

英検準1級と比べてもレベルがぐっと高くなるため、合格したければしっかりと準備に取り組む必要があるでしょう。

なお、英検1級を取得すれば、大学入試や就職で優遇されたり、通訳案内士試験(通訳ガイド試験)が一部免除されたりと、英語力を生かした活躍が期待できます。

英検1級の合格点は?

英検のスコアは「CSE(Common Scale for English)スコア」と呼ばれる客観的な評価方法で決まります。これは英検のどの級でも共通しており、英語技能をはかる世界的な指標である「CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)」とも対応しているものです。

一次試験ではリーディング・リスニングに加えて3級以上はライティング、二次試験(4級以下は任意のスピーキングテスト)ではスピーキングの4技能がそれぞれスコア化されます。満点は1技能がそれぞれ850点、一次試験の合計満点が2550点です。

日本英語検定協会が発表している1級の合格基準スコアは、一次試験(3技能)が計2028点、二次試験が602点。一次試験では8割近く、二次試験では7割ほどの点数を取らなければなりません。

なお、英検1級のレベルはCEFRと照らし合わせるとB2~C2に相当します。世界的な基準から見ても、かなり高いレベルが求められると言えるでしょう。

英検1級合格に必要な勉強時間の目安

英検1級に合格するためには、英検準1級に合格していれば約500〜600時間、仮に3級程度から1級を目指すとなると、1100〜1200時間ほどの勉強時間が必要だとされています。

期間としては、英検準1級レベルからの合格は約14カ月、英検3級レベルからの合格は約37ヶ月ほどです。(出典:英語学習ひろば

ただし、ベースとなる英語力は人それぞれ。さらに「英語学校に通っている」「独学で準備する」など、勉強方法によっても効率は大きく異なります。どれくらいの時間が必要か一概には言い切れないことは念頭に置いておきましょう。

いずれにしても、合格までの道のりは容易ではありません。上記の勉強時間を目安に、焦らずじっくりと準備に取り組むことが大切です。

英検1級合格に向けて効率的に勉強するコツ

それでは、英検1級のための効率的な勉強方法について解説します。なお、これから紹介するコツは、英検1級程度、最低でも2級にスムーズに合格できる程度の英語力を持つ人に向けたものです。

準2級以下の人は、残念ながらまだ1級を狙えるレベルではないことも少なくありません。自分に合ったレベルから勉強を始めたほうが早く実力がつくことが多いので、無理のない範囲で取り組みましょう。

英検1級の単語レベルは高い!とにかく語彙力を上げる

英検1級はとにかく単語のレベルが高いと言われています。加えて、単語の知識を問う問題の割合も高いため、語彙力の強化は欠かせません。

出題されるジャンルは多岐にわたり、時に専門的な単語が出てくることも。ネイティブでも知らないような単語が出題されることもあるため、英検1級に特化した教材で勉強を進めるのが効率的です。

また、単語の知識が必要になるのは語彙問題だけではありません。長文問題やライティングで高いスコアを狙うためにも、豊富な語彙は不可欠です。

まずは、英検1級の単語対策におすすめな単語帳を3つ見てみましょう。

英検1級対策におすすめの単語帳1

まず紹介するのは『英検1級 でる順パス単 5訂版』。旺文社は、英検対策シリーズを数多く出版しています。本書も1998年から続く人気シリーズです。

10年分の過去問題を集計し、出題頻度の高い単語を2400語収録しています。“出る順”に単語を覚えられるので、効率的な受験準備ができます。英検形式の模擬試験や、無料音声がついているのも心強いポイントです。

さらに、無料音声はスマホなどにダウンロードが可能。通勤・通学の電車内など、移動中や隙間時間を活用して勉強に取り組めます。

英検1級対策におすすめの単語帳2

語学教育に特化した出版社であるアルク社からは『改訂版 キクタン英検1級』が発売されています。

「キクタン」シリーズは、中学英語から英検、TOEICやTOEFLまで幅広くカバー。本書も、出題頻度が高い単語に絞った内容や使いやすさ、充実した例文音声などに定評があります。 1日あたりの学習量の目安で区切られており、学習計画が立てやすいのもポイント。

「いきなりたくさんの単語数が載っている教材はハードルが高い…」「コツコツと無理のないペースで勉強したい」という人にもおすすめです。

英検1級対策におすすめの単語帳3

英検対策の書籍が豊富な旺文社からは、より効果的な学習ができる『英検1級 文で覚える単熟語 三訂版』もおすすめです。

テーマ別の文章を読み解くなかで単語を覚えられる本書は、単なる語彙力対策だけでなく、リーディングの訓練も可能です。さらに、付属CDを活用すればリスニングの練習にもなります。

小型で持ち運びやすいのもポイント。赤いセルシートがついているので、覚えた単語のこまめなセルフチェックができます。さらに、単語の音声もダウンロード可能なので、いつでも正しい発音を耳に入れられます。

ある程度自信がついたら、巻末の確認テストにも挑戦してみましょう。

過去問をたくさんこなす

過去問をたくさんこなすことも、英検1級対策に必要な勉強のひとつです。ある程度語彙力の訓練ができたら、過去問題集にも挑戦してみましょう。

過去問は、日々の学習の力試しになります。できなかった部分をじっくりと復習することで、より学習効果は高まります。これを繰り返し、できるだけ多くの過去問に取り組みましょう。

また、試験本番となるべく近い環境で過去問を解くことも大切です。英検1級の筆記試験は100分、リスニングが約36分。本番さながらの緊張感を味わい、ペース配分を練習しておくことで、本番でも戸惑うことなく実力が発揮できるようになります。

それでは、おすすめの過去問題集を見ていきましょう。

英検1級対策におすすめの過去問集

英検1級対策で、まず手に入れておきたい過去問題集は『2022年度版 英検1級 過去6回全問題集』。旺文社の英検書のなかでも特に人気が高く、歴史が長いシリーズです。

収録されているのは、2021年度第1回・第2回、2020年度第1回~第3回、2019年度第3回に実施された過去問題。オンラインマークシートで回答すれば、自動採点サービスも受けられます。

なおCD音声で過去問の練習をしたい場合には、別売りの『2022年度版 英検1級 過去6回全問題集CD』(3,630円)を購入しましょう。

単語学習ができていれば長文問題は慣れるだけでOK

英検1級でまず取り組むべきなのは単語対策です。先述の通り、英検1級はジャンルの幅広さと単語数が突出しています。そのため、「出題範囲の単語や熟語がある程度頭に入っていれば、長文問題(リーディング)も自然と解けるようになる」というのが定説です。

まずは語彙力を身に付けることに力を入れて、長文問題は過去問で練習しましょう。英検準1級に合格する程度の文法力があれば、あとは特有の問題形式に慣れておけばほぼ問題ありません。

ただし、文章を読むことに時間をかけすぎると残り時間が少なくなってしまいます。ペース配分は過去問で練習しておきましょう。

ライティングは幅広いトピックに対応できるようアイディア出しをする

英検1級のライティングでは、200~240語ほどで与えられたトピックについて書きます。語彙力や文章力に加えて、どんなトピックが出題されても自分の意見をしっかりと主張できることが大切です。

ライティングは、基本的に序論(introduction)、本論(main body)、結論(conclusion)という構成で書きます。このなかで、主張する内容を支える理由を3つほど挙げて説得力のある文章に仕上げましょう。あらかじめ理由を箇条書きにしておくと、スムーズに執筆が進みます。

ライティングの練習では、専用の問題集を使うのがおすすめ。出題傾向をおさえつつも、幅広いトピックが掲載されています。また、それぞれのセクションで使えそうな言い回しをいくつか覚えておくと便利です。

リスニングのスピードに慣れておく

英検1級のリスニングは、話すスピードが早く、文章も長いのが特徴です。単語の発音を聞いて意味を理解できるよう、語彙力や聞く力を鍛えておくことはもちろん、スピード感や文章量に慣れておく必要があります。

リスニングの解答時間は1問当たり10秒。会話・問題文ともに1度しか流れないので、聞いた内容をしっかりと覚えなければなりません。

試験本番で戸惑わないよう、普段からリスニングの練習を欠かさず、解答時間の短さにも慣れておきましょう。問題用紙に書かれた選択肢に先に目を通しておく「先読み」も大切なテクニックです。

二次試験はベースの英語力があり話すことへの抵抗がなければOK

二次試験のスピーキングで大切なのは、英語を話すことに慣れておくことです。

語彙力や文法力などに関しては、英検1級に挑戦できるだけの力があればほぼ問題ないでしょう。その上で、英語での会話に抵抗がなければ、比較的合格するのは楽だと言われています。

イメージとしては、前述したライティング問題の対策を流用すればOK。ほかのスキルが身についた状態で、継続的に話す練習を続けましょう。英会話スクールの活用などで、実践の機会を積極的に作ることが重要です。

また、過去問や教材を使って本番の練習を行うのも効果的です。

英検1級の勉強時間について理解できたら

英検のなかで最も難易度が高い英検1級では、まず語彙力を強化することが大切です。その上で、過去問を利用してペース配分や出題形式に慣れておきましょう。

スピーキングやリスニングに関しては、普段から継続的に練習しておくことが大切です。近年ではスマホなどで音声を聞ける教材も充実しているので、ぜひ活用してみましょう。

スピーキング対策を完璧に行いたい人におすすめなのが、オンライン英会話のレアジョブ。開講時間が朝6時~深夜1時と長く、オンラインでの受講なので、都合の良い時間帯を選んでレッスンが受けられます。

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