英検5級の合格点や合格ラインは?レベルや試験内容についても解説

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英語力の証明やレベルアップのために、毎年多くの方が英検を受けています。受験者の年齢層も幅広く、小学生から年配の方までさまざまです。

今回は、英検5級についてご紹介します。初めて英検を受ける方、まだ英語を習い始めたばかりの方、小学生やその保護者の方々におすすめしたい英検5級。気になる難易度や合格ラインまで、具体的に見ていきましょう。

英検5級の合格点はない?CSEスコアの合否判定について

まず、気になる英検5級の合格ラインですが、明確に「何点を超えたら合格」という基準点はありません。英検の成績表には、すべての級で合否だけではなく「CSEスコア」も記載されています。

「CSE」とは「Common Scale for English」の略です。このCSEという基準を英検の各級に合わせて表示したものがCSEスコアで、自分の今の英語レベルが一目でわかります。

リスニング、リーディングやスピーキングと、それぞれ技能ごとにどのくらい英語力があるのかがグラフでわかるので、自分が得意なのはどこか、反対にもっと伸ばせるのはどこかが明確です。

ちなみに英検5級の点数は、リーディングとライティングそれぞれ425点満点で、合わせて850点満点。CSEスコアが、リーディングとライティングの合計で419点以上だと、英検5級合格です。

ただしここで注意したいのが、850点中419点、つまり全問中49%の問題に正答できればいいわけではないということ。CSEの点数は、あくまでもリーディングとライティングの正答率のバランスを見ているので、どちらかだけ極端に高い正答率だと不合格になってしまう点には注意が必要です。

英検5級の難易度やレベルはどのくらい?

英検のレベルは、全部で7つに分けられます。1番レベルが高いのが1級で、そこから準1級、2級、準2級…と続きます。今回ご紹介する5級は、そのなかで1番下のレベルです。

1級大学上級程度
準1級大学中級程度
2級高校卒業程度
準2級高校中級程度
3級中学卒業程度
4級中学中級程度
5級中学初級程度

英検を運営する日本英語検定協会が定義している5級の目安は、中学初級程度です。

英検5級は、英語基礎力の定着を目標にしています。そのため、難易度は英検のなかでもっともやさしく、習い始めくらいのレベルといえるでしょう。初歩的な英語を理解し、実際に使えるかどうかが求められます。必要語彙数も300~600語くらいと少なめなのが特徴です。

出題内容も、ビジネスや専門的なものではなく、家庭や趣味、スポーツなど自分の生活のなかでの身近な話題が多く出されます。

出典:各級の目安 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会

英検5級の試験内容とそれぞれの問題数は?

英検5級の試験は、具体的にどのような内容なのでしょうか。これから初めて英検5級を受ける方のために、試験内容について解説します。

リーディング:3形式ですべて選択式

英検5級の試験内容は、リーディングとリスニングからなる一次試験と、2016年度より新たに導入された任意のスピーキングテストに分かれています。

まずはリーディングパートです。リーディングパートは所要時間25分で、形式ごとに3つのパートに分かれています。すべての問題の答えは、回答用紙に記載された4つの選択肢のなかから選びましょう。

短文の語句空所補充

はじめは短文の空所補充問題です。リーディングの3パートのなかで1番問題数が多く、全部で15問あります。短文や会話文など、短い文章の一ヵ所が空欄になっているので、そこを埋める選択肢を選ぶ形式です。

15問中半分ほどが適切な単語を問う問題で、残り半分は熟語や文法に関する問題が出されるため、単語の知識量が大きな鍵になると言えるでしょう。「to」や「on」など基本的な前置詞の使い方も理解しておく必要があります。

所要時間は1問あたり30秒、計15問で7〜8分くらいが目安です。

【例題】

問題:
I have piano (  )on Tuesdays.

選択肢:
1: doors
2: books
3: chairs
4: lessons

答え:

4: lessons

出典:2021年度 第2回 問題冊子

会話文の文空所補充

次は会話文の空所補充問題です。1つの文章だけではなく、2人の会話を読んで答えを導きだします。

選択肢は単語や前置詞1語のみではなく、「He’s very nice. (彼はとても素敵です)」などの短い文章です。単語単体ではなく文章として内容を理解する必要があります。

問題数は計5問。選択肢の内容も目を通す必要があるので、所要時間は1問あたり1分、計5問で5分くらいが目安です。

【例題】

問題:
Father: What do you have in your bag?
Boy: (  )

選択肢:
1: In the morning.
2: I play basketball.
3: My new shoes.
4: This is a new shop.

答え:

3: My new shoes.

出典:2021年度 第2回 問題冊子

日本文付き短文の語句整序

3つ目は、日本文付き短文の語句整序です。

日本文の下にカッコがあり、その中に英文がバラバラのパーツになって記載されています。日本文の内容に合うよう、そのパーツを並べ替える問題です。

パーツにはそれぞれ①②…と番号がついているので、空所の1番目と3番目にくる番号の組み合わせは何番なのかをマークします。英文の1番最初にくるパーツも、頭文字は小文字になっているので注意しましょう。

ここでは日本文と英文両方の内容をしっかり理解して、正しい語順に組み立てられることが求められます。問題数は計5問で、1問あたり2分が目安です。

【例題】

問題:
エレン、お風呂の時間ですよ。
(①for ②your bath ③it’s ④time)

Ellen, [ 1番目 ] [ ] [ 3番目 ] [ ].

選択肢:
1: ①-④
2: ②-③
3: ③-①
4: ④-③

答え:

3: ③-①

出典:2021年度 第2回 問題冊子

リスニング:3形式ですべて選択式

リーディングパートが終わったら、次はリスニングパートです。

会話のやりとりを聞いてその内容に関して答えるものや、提示された1枚のイラストの内容を表す英文を選ぶものなどがあります。

英検5級のリスニングパートは、すべて問題が2回読み上げられるのが特徴です。話すスピードもゆっくりなので、落ち着いて聞き取りましょう。

所要時間は約20分間。こちらも形式ごとに3つのパートに分かれているので、それぞれ解説します。

会話の応答文選択

まずは会話の応答文選択です。2人の会話が放送され、最初に読み上げられる問題文に対して応える文章を選びます。

計3つの選択肢は回答用紙に印刷されておらず、読み上げられるだけ。答えの選択肢までしっかり聞き取る力が求められます。

問題数は計10問で、会話内容のヒントになる補助イラストもついています。余裕があれば、次の問題文が放送される前にイラストを先に見て、内容を予測しておけるとベターです。

【例題】

問題:
This dress is for you.

選択肢:
1: See you.
2: Oh, it’s pretty.
3: Yes, I am.

答え:

2: Oh, it’s pretty.

出典:2021年度 第2回 問題冊子
出典:2021年度 第2回 リスニング原稿

会話の内容一致選択

次の問題は、会話の内容に一致する答えを選ぶ問題です。問題数は計5問あります。

2人の会話が放送されたあと、その会話の内容に対する質問が読み上げられます。それに対応する答えを、4つの選択肢のなかから1つ選ぶという問題です。

2人の会話の内容はもちろん、そのあとに続く質問文の内容まで聞き取れることが重要。さらには選択肢の内容もすべて理解できないと答えられないため、少し難易度が上がるパートです。

音声は2回放送されるので、1回目で聞き取れない箇所があっても落ち着いて2回目を聞きましょう。このパートは答えの選択肢4つがすべて印刷されています。

【例題】

音声:
A: What do you do on weekends, Lucy?
B: I play softball at the park.

問題:
What does Lucy do on weekends?

選択肢:
1: She plays tennis.
2: She plays softball.
3: She goes to school.
4: She goes shopping.

答え:

2: She plays softball.

出典:2021年度 第2回 問題冊子
出典:2021年度 第2回 リスニング原稿

イラストの内容一致選択

3つ目は、イラストを見て内容に一致したものを答える問題です。

回答用紙に書かれたイラストに対する英文が3つ読み上げられるので、イラストの内容が正しく表しているものを1つ選びます。問題数は計10問で、選択肢の英文は解答用紙に印刷されていません。

下記例題にもあるように、まったく違う内容の選択肢が3つ読み上げられるわけではなく、単語や動詞が一ヵ所だけ違う文章が読まれることが多いようです。そのため、ここでも語彙力が重要です。

さらにseventeen (17)とseventy (70)など、ぱっと聞いて一瞬迷うような引っ掛け問題が出ることも。数字や時間を英語で聞き取る練習もしておきましょう。

【例題】

音声問題:
1: Yukio and his father are at the zoo.
2: Yukio and his father are at the river.
3: Yukio and his father are at the station.

答え:

1: Yukio and his father are at the zoo.

出典:2021年度 第2回 問題冊子
出典:2021年度 第2回 リスニング原稿

任意で受けられる英検5級のスピーキングテストってなに?

最後に、任意で受けられるスピーキングテストについてご紹介します。もともと英検5級にはリーディングとリスニングしかなかったのですが、2016年度の試験より新たにスピーキングテストが追加されました。

スピーキングテストの受験は任意です。試験の所要時間はわずか5分ほどなので、リーディングやリスニングを受けたついでに、ぜひスピーキング力も測っておきたいところ。

ちなみにスピーキングテストの大きな特徴は、時間と場所を選ばず自由に受験できることです。試験会場で試験官と対面にて行うのではなく、パソコンやスマートフォンからスピーキング受験サイトにアクセスし、自分の声を録音して受験します。

受験回数は英検5級を申し込んだ回次ごとに1回のみで、一次試験(リスニングとリーディング)の合否閲覧開始日から受験ができます。

英検5級に合格するために必要な勉強は?

試験内容がわかってきたところで、実際に英検5級に合格するためにはどのような勉強をする必要があるのでしょうか。ここでは、勉強のコツをご紹介します。

単語・熟語は中学1年生レベルのものをマスターしよう

英検5級で出題される問題のレベルは決して高くなく、先述したように中学初級レベルくらいと言われています。語彙数も300~600語くらいと少なめです。

ちなみに1番難しい英検1級は、大学上級レベルで語彙数は10,000~15,000語にものぼります。

中学初級レベルとは、だいたい中学1年生の授業で習う内容で、登場するトピックも日常生活で使う親しみ深いものばかりなのが特徴です。

・home (家)
・school (学校)
・diary (日記)

上記のような単語が出題される傾向にあります。

特にリーディングの1つ目のパート「短文の語句空所補充」では、計15問中およそ半分が単語の知識を問う問題です。月の名前(Januaryなど)や曜日の名前など、普段の生活でよく使う基本的な知識はつけておきましょう。

問題集を繰り返し解こう

英検5級の対策では、何冊も問題集を買い込んで解いたり、このために特別に難しい対策をする必要もありません。

ポイントは、自分にとって使いやすい問題集を1冊だけ購入して、何度も繰り返し解くことです。一度間違えた問題やわからなかった単語などを復習し、覚えるまで同じ問題に何度も挑戦します。

問題集は何冊も手広く解くのが良い気がするかもしれませんが、基本的な内容が多い英検5級は、1冊だけを間違いがなくなるまで繰り返すことが大切です。

その代わり、問題集を買う際はしっかり中身を見比べて、自分にとって使いやすいものを選びましょう。

参考書に付属のCDを何度も聞こう

リスニング対策でも、英検5級用の問題集を買い、付属しているリスニング問題用のCD1枚を繰り返し聞けばOKです。

英検5級では、リスニング問題も日常生活での身近な内容に関する問題が出題されます。ここでも、中学1年で習うレベルの英単語の聞き取りや内容理解が必要です。

リスニングのコツは、何度も聞いて耳を英語に慣らすこと。英検5級のリスニング問題は、ネイティブスピードではなくかなりゆっくりと読まれます。

まずは落ち着いて英語を聞くことに慣れるためにも、1枚のCDを何度も繰り返し聞きましょう。聞き取れない単語があったら、聞き取れるようになるまで重点的に確認してください。

英検5級の難易度について理解したら…

英検5級がそれほど難しいわけではない、ということはご理解いただけたのではないでしょうか。一度英語力を測定してみたいなら、今後の英語力アップに向けた力試しとしてもピッタリだと思います。

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