さまざまな英語の資格がありますが、英検はTOEICと並んで知名度の高い英語の資格です。英検を受験する際、「高校卒業程度」のレベルと言われている英検2級からスタートしようと考えている方も多いのではないでしょうか。これから受験に向けて勉強する方は、英検2級のレベル感や合格率が気になるところですよね。
本記事では、英検2級のレベルや合格率、合格するための勉強法などを紹介します。この記事を読んで英検2級について知り、英検2級取得に向けた学習の参考にしてみてください。
英検2級とは?
日本英語検定協会が実施している英検は、日本では文部科学省の認定を受け、世界でも語学力証明として認められている試験です。日本英語検定協会によると、英検2級は「準2級までに身につけた力をさまざまな分野で応用できる力」や、「社会生活に必要な英語力を理解・使用できること」が求められる試験とされています。
英検2級は準2級を取得していなくても受験することはできますが、これまで段階的に英検を取得してきた方にとっては、次のレベルへのステップアップとなるでしょう。旅行・買い物・レストランなどの日常生活に関する出題もありますが、医療や社会問題、テクノロジーなどに関する出題もあり、専門的な英単語への理解も必要になります。
英検2級のレベル、合格率
英検は5級から1級まで全7段階に分かれていますが、英検2級は上位から3つ目の段階です。受験に向けて学習する前に、英検2級がどれくらいのレベルなのか知っておきましょう。
学年で考えると高校卒業レベル
日本英語検定協会によると、英検2級の推奨目安は高校卒業レベルとなっています。英検2級は、履歴書・大学入試でアピールできる級です。
すべての大学ではありませんが、国内大学の入試優遇・単位優遇が適用されることもあります。海外留学での語学力判定でも、英検2級を取得していれば、学習に必要な最低限の英語力を身につけていると判定されます。
英検2級で求められる語彙数は、約5000語です。もちろん語彙力だけでなく、高校卒業までに習う英文法も理解している必要があります。
TOEICに換算すると550~が目安
英検と並んで広く知られている英語資格にTOEICがあります。英検2級をTOEICに換算した場合の目安は、550〜775点くらいになります。英検2級合格時の点数が合格ラインギリギリの1980点程度であれば550点程度、2200点以上であれば775点程度と考えておきましょう。
ただし、英検とTOEICは出題内容が大きく異なるため、TOEIC775点を取得しているからといって、必ずしも英検2級に合格できる英語力があるとは限りません。後ほど詳しく解説しますが、TOEICではリーディング力とリスニング力が求められるのに対し、英検ではリーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの4技能がバランスよく求められます。
英検2級の合格点
英検の合格基準スコアは、英検CSEスコアと呼ばれます。英検2級の英検CSEスコアは1980点で、内訳は一次試験が1520点、二次試験が460点です。毎回出題内容は異なりますが、英検CSEスコアはどの回で受験しても公平に合格判定がなされるように設定されています。
英検2級は4技能それぞれ650点満点で、全技能では2600点満点です。英検独自の統計方法でスコアが算出されるため、何問正解すれば合格とは言えません。ただ日本英語検定協会は、「各技能6割ほどの正答率の受験者の多くが合格されています」と示しています。英検2級受験前には自宅などで模擬テストを行うと思いますが、正答率6割以上を目指しておきましょう。
英検2級の合格率
現在英検の合格率は非公開となっています。ただ、以前は合格率が発表されており、2016年に日本英語検定協会が発表したデータによると、高校生の英検2級・一次試験の合格率は34%でした。二次試験の合格率は80.4%ということがわかっています。
合格率が大きく変動することはないと考えられますので、現在も同じくらいの合格率と考えていいでしょう。ただし、これはあくまで高校生の合格率ですので、大学生や社会人が英検2級を受験した場合の合格率が一致するとは限りません。
英検2級の出題内容
英検2級に向けた学習を始める前に、英検2級がどんな出題内容なのかを知っておくことも大切です。英検2級は一次試験と二次試験に分かれています。一次試験では、リーディング・ライティング・リスニングの3技能の試験が行われ、二次試験では、スピーキングを行う試験です。一次試験のリーディング・ライティング・リスニングは、制限時間は筆記85分・リスニング25分です。二次試験の面接時間は、約7分です。
2024年からリーディング、ライティングの問題形式が変わっているので、ポイントを押さえながら紹介します。
早速それぞれどんな内容なのか理解して、それに沿った学習に取り組みましょう。
リーディングは3形式!すべて選択式
リーディングは
・短文の語句空所補充 17問
・長文の語句空所補充 6問
・長文の内容一致選択 8問
の内容が出題され、回答方法はすべて選択式です。筆記部門では85分の回答時間が与えられていますが、これはリーディング・ライティングの2分野を合計した時間です。余裕をもって見直しに移るためにも、リーディングは30分程度で収めるとよいでしょう。リーティングの配点は、690点です。
問題の形式や対策すべき部分などの詳細は以下で紹介していきます。
短文の語句空所補充
短文1は、短文の語句空所補充です。2~3行の文章を読み、空欄に入る単語を4つの選択肢から回答します。問題数は全部で17問あり、時間配分は1問につき1分以下が目安。文法問題集やTOEICのPart5でも出題されるようなベーシックな問題です。
語句空所補充は、英検2級全体で見てもスピード感が求められる部分ですが、選択肢の単語を理解していればすぐに正答できる問題も少なくありません。
短文1をできる限り短時間で解き、時間が必要なライティングのために余裕を持たせておくとよいでしょう。また、どうしてもわからない場合は問題を飛ばす勇気も必要です。
以下に過去問を掲載します。4つの選択肢のうち、2つ以上の意味がわかれば受験できる目安と考えてください。
【例題①:2024年10月出題】
Lola forgot to ( ) the train at her stop this morning, so she was almost late for work.
1. get off 2.get by 3.get through 4 . get along
答え:1
<参考日本語訳>
ローラは今朝、停車駅で電車を降りるのを忘れて、仕事に遅刻しそうになった。
【例題②:2024年10月出題】
A : My ankle is taking so long to heal! I hurt it two months ago, but the doctor still won’t allow me to play sports.
B : Give it some more time, Barry. Your ankle will get better ( ).
1. eventually 2.slightly 3.socially 4.respectably
答え:2
<参考日本語訳>
A:足首の治療に時間がかかっているんだ!2ヶ月前に痛めたんだけど、医者はまだスポーツをさせてくれないんだよ。
B:もう少し時間がかかるよ。徐々に足首は良くなっているよ。
出典:英検 2級の試験内容・過去問
長文の語句空所補充
長文2と3があり、長文2は語句空所補充が2題あります。文章を読み、空欄に入る文章を4つの選択肢から回答します。
長文2では、空欄以外の文章からいかにすばやくテーマを読み解くかが重要に。文意を把握するには、タイトルも大きなヒントです。本文では地球環境、社会、科学技術などの広範なトピックが取り上げられます。
問題を解く際に専門知識は必要ありませんが、普段から新聞などに目を通しておくと、背景の理解が進んでよりスムーズに文意を理解できるでしょう。以下に過去問を掲載しますので、参考にしてみてください。
長文の内容一致選択
長文3は内容一致選択です。文章を読んでから、内容に沿った質問に4つの選択肢の中から答えます。2題出題されていますが、焦らずキーフレーズとなりそうなものを頭に入れながら読みましょう。次に答えの選択肢を読み、「何を問われているか」をおおまかに把握しましょう。聞かれていることを頭に留めておき、問題文の中から答えを探すつもりで読むと時間の短縮につながるためです。
ただし、選択肢は本文そのままではなく言葉が変更されているため、単語の意味もある程度理解しておく必要があります。
また、それぞれの選択肢には対応する段落があるため、答えの根拠に目星をつけるとよいでしょう。例えば問1であれば1段落目、問2であれば2段落目に答えのヒントがあります。質問文のWh-にも着目し、聞かれていることが「もの」や「人」か判別することも大切です。
対応する段落から決まった語句を探せば、文章を行ったり来たりする手間もはぶけるでしょう。
ライティング(英作文)
2024年から大きく変わった点で、ライティングが2題出題されるようになりました。1題目は、文章の英文要約です。一次試験のライティングでは、受験者は1~2文の問題に対し、80~100語の英文(エッセイ)で回答します。
ライティングは30~40分で回答することを目指しましょう。英文法の基礎を固めてライティングに慣れておくと、リーディングパートを見直したり、リスニングを先読みする余裕が出てきます。
テーマとなるトピックは「カジュアルな服装を許容する会社が増えるかどうか」や「飲食店やスーパーは食品ロスを減らした方がいいと言われているが、これに同意するか」などさまざま。リーディング同様専門知識はいりませんが、日々の暮らしから問題意識を持っておくと役立つでしょう。
ライティングの満点は650点です(2024.11月時点)。チェックポイントは以前と変わらない以下となります。
・内容:課題で求められている内容(意見とそれに沿った理由2つ)が含まれているかどうか
・構成:英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか
・語彙:課題に相応しい語彙を正しく使えているか
・文法:文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか
解答を提出する前に、上記の4つを満たせているか確認することをおすすめします。
出典:英検 ライティングテストの採点に関する観点および注意点(1級・準1級・2級)
出典:英検 2級の試験内容・過去問
引用:英検 ライティングテストの採点に関する観点および注意点(準2級)
ライティングについては、「最新版 英検ライティングのコツ|採点の仕方から対策やコツ」で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
リスニングは2形式!すべて選択式
リスニングパートでは、制限時間25分に対して30問が出題されます。問題と問題の間には、回答のために数十秒ほど時間があるため、一見問題数が多いように見えても、スクリプトの用意した時間に沿っていけば大丈夫です。また、ここまでの筆記を早く解いて時間が用意できれば、選択肢を先読みすることもできます。
リスニングは大きく前半と後半の2形式に分かれます。回答形式はどちらも4選択式で、質問文を含むスクリプトは1回だけ放送されます。リスニング問題の特徴や例題は、以下で詳しく解説します。
会話の応答文選択
前半の15問は会話の応答文を聞き、対応した答えを選びます。AとBの2人が喋る回数はそれぞれ2回前後のため、文章量自体はさほど多くありません。スクリプトが流れる速度に遅れないためにも、各問2~3秒で答えを選ぶことが重要です。
問題文は最後に読み上げられるため、テキストに記載はありません。ただし、4つの選択肢はすでにプリントされています。これまでのパートで余った時間や前の問題との隙間時間でさっと目を通しておくと、実際にスクリプトを聞く際もスムーズにトピックをつかめるでしょう。
【例題⑤:2024年10月出題】
A: Have you cleaned the fish tank recently, Heather? It looks like it hasn’t been cleaned for a long time.
B: Sorry, Dad. I haven’t had time to do it.
A: Well, make sure you find time. Fish are living things and need to be taken care of.
B: I know They’re my pets, so I’ll do it tonight.Question: What does Heather’s father want Heather to do?
<参考日本語訳>
A: ヘザー、最近、魚のタンクを掃除したの?長いこと掃除してないみたいだけど。
B: ごめんね、パパ。時間がなくて。
A: じゃあ、時間を見つけてね。魚は生き物だから、世話が必要なんだよ。
B: 私のペットだから、今夜やるよ。
質問:ヘザーの父親はヘザーに何をしてほしいと思っていますか?
出典:英検 2級の試験内容・過去問
文の内容一致選択
後半の15問では話者が一人に。こちらも問題文の印刷はなく、4つの選択肢のみ事前に確認が可能です。受験者はある出来事の説明や評論文を聞き、内容に基づいた答えを選択します。
文章の内容は4行程度で、前半よりもやや長くなる傾向にあります。前半と同様、選択肢に先に目を通すことで、重要な単語をあらかじめ意識しておくことも有効です。
【例題⑥:2024年10月出題】
As soon as Erica came home today, she had to bring clothes in from the balcony because it was starting to rain. While she was putting the clothes away, she realized that she had forgotten to take out the garbage in the morning. She was angry with herself because the whole house smelled like garbage.
Question: Why was Erica angry with herself?
<参考日本語訳>
今日、エリカは帰宅するやいなや、雨が降り始めたのでバルコニーから服を取りこみました。洗濯物を片付けていると、朝ゴミを出すのを忘れていたことに気づいたのです。家中が生ゴミ臭くなったので、彼女は自分自身に腹を立てました。
質問:エリカはなぜ自分自身に腹を立てたのでしょう?
出典:英検公式2級の試験内容・過去問
英検2級の二次試験、面接ではどんな課題が出る?
一次試験を突破すると、次はスピーキングを行う二次試験です。テストは試験官と一対一の面接形式で行われ、時間は7分程度です。出題傾向は、環境にやさしい素材、オンライン会議、屋上緑化、ペット産業、新しいエネルギー、サプリメントなどです。
二次試験には決まった流れや質問形式があるため、重要なポイントを押さえれば十分に突破は可能です。さらに英会話レッスンなどで話すことに慣れていれば自信にもつながるでしょう。
音読
まず、受験者は問題カードにあるパッセージを音読します。事前準備として20秒の黙読時間が与えられるので、読み上げる際に重きを置く部分や、文章の内容をざっと確認しましょう。パッセージは60語程度です。
パッセージには、一次試験よりも簡単な単語が多く使われています。一次試験を突破できた人なら、簡単に内容がつかめるでしょう。一方で、thやvといった日本語にない発音が必ず1つ以上入っています。Theater(映画館)のように、カタカナとは発音が違う単語にも要注意です。
黙読と違い、音読に制限時間はありません。音のつながり(リエゾン、リンキング)も採点対象になるため、速さよりもゆっくり正確に発音することを意識しましょう。ピリオドやカンマの後に一拍置くと、リズムが整うだけでなく読み上げのスピードを落とすこともできます。
自然な発音は繰り返し英語を喋ることでだんだん身についていきます。テスト本番までに、スクリプトに合わせたオーバーラッピングや英会話レッスンで練習してみてください。
パッセージについての質問
次に、受験者は音読したパッセージの内容について面接官から質問を受けます。ほとんどの場合、質問の聞きだしはWhy~(なぜ)かHow~(どのように)のどちらかです。ゼロから意見を聞かれることはなく、パッセージを見ることもできるため、回答法を覚えておけば十分に解答は可能。
WhyであればBecause(なぜなら)、HowであればBy doing~(~することによって)と答え始めると安全です。また、回答は必ずパッセージの中にあります。Whyならtherefore(それゆえ)やso(よって)といった「理由」の単語、Howならby doing so(~することで)やto do(すること)といった「方法」を示すフレーズに着目しましょう。
注意すべきこととしては、パッセージ内の回答をそのまま抜き出しただけでは満点は取れないという点です。例えば、this(あれ)などの指示語は元の単語に変換しましょう。また、近くの文を参照して足りない情報を補えば、面接官によりはっきりと自身の理解を伝えることができます。
イラストについての質問
続けて、受験者はパッセージの下にある3枚のイラストについて英語で説明します。準備時間が20秒与えられるため、ここでイラストの状況や登場人物について整理しましょう。また、話し出す際にはイラストの右上にあるフレーズを使う必要があります。
イラストでは、リーディングの長文読解などと同様に普段の生活に基づいたトピックを扱います。例えば、英検公式の例題では「商業施設での子供預かりサービス」と利用者の親子を図説していました。
イラスト問題では、指定された1文に加え6文程度話せれば十分です。そこで、イラスト1枚につき2文述べれば問題ありません。それぞれの状況と登場人物の心境を1文ずつ説明するとやりやすいでしょう。
出典:英検 2級の試験内容・過去問
受験者自身の意見など①
受験者は問題カードを裏返すよう指示され、そのままイラストで登場したトピックについて自分の意見が求められます。公式問題の例で言えば「『子供預かりサービスはこれからどんどん普及させていくべき』という意見があるが、これについてどう考えるか?」といった質問です。
回答する際は、まず面接官が出した意見にI agree this opinion.(その意見に同意します)かI disagree this opinion.(その意見には同意しません)のどちらかで答え、自分の立場を明確にしましょう。そして、2文程度で理由を述べ、自説を補足します。
理由を説明するとき、文章の表現や内容を変えるよう注意してください。面接官はあなたの表現力の幅を見ています。とっさに言い回しを変えることはすぐにはできない難しいことなので、普段から文を組み立てる練習をしておくとよいでしょう。
受験者自身の意見など②
最後に、いままでとは違うテーマから受験者自身の意見を求める質問がされます。質問はYesかNoで答えられる形式です。トピックはやはり簡単な社会問題が多いため、一次試験の対策も有効に活用できるでしょう。
ここでは、1題目の意見問題と同じようにyesかnoで立場を明らかにします。次いで理由を述べ、最後に自分の考えにいたった経緯や具体的な例を補足できるとベストです。このように、「yesかno」→「理由」→「具体化」の3つを軸に考えると、回答しやすくなるでしょう。
英検2級を合格するための勉強法
英検2級合格にはリーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの4技能をバランスよく身につけなくてはなりません。効率よく学習して、2級合格を目指すための勉強法を技能ごとに解説します。英検2級合格に向けた学習の参考にしてみてくださいね。
リーディング
まずはリーディングです。リーディング学習は語彙力を身につけ、長文対策を徹底しましょう。
自分単語帳を作って単語を覚える
英検2級用の単語が紹介されている本を使ってもいいですし、過去問を使ってもいいので、自分の単語帳を作ります。わからない単語をリストアップしましょう。単語を覚えたら消していき、わからない単語がなくなるまで学習を繰り返します。
ただ単語と意味だけを覚えようとしても、英検で求められる5000語の語彙力を身につけるのは大変です。単語を覚えるときは、その単語を使って自分で例文を作ってみましょう。身近な内容で例文を作ると、単語の意味が頭に入りやすいです。
英語のニュースを読む習慣をつける
リーディングで正答率を上げるためには、長文をいかに素早く理解できるかが大切です。長文に慣れるためには、英語のニュースを読む習慣をつけましょう。インターネットで検索すると、簡単な英語で書かれたニュースが見つかります。1日1記事でもいいので、英語で書かれたニュースを読む習慣をつけてみましょう。
ニュースを読んでわからない単語が出てきたら「自分単語帳」に加えます。また、黙読するだけでなく、声に出して読む習慣もつけてみましょう。繰り返しているうちに英語特有の語句のまとまりが理解できるようになり、英語の順番で理解できるようになります。生きた情報を読むので、問題集の長文より楽しく英語に触れられるはずです。
ライティング
英検のライティングは特徴があるので、まず基本をマスターして、応用していくことが大切です。
過去問や問題集を使ってパターンを覚える
ライティングパートは自分で英文を作らなくてはならないので、難しいように感じるかもしれません。しかし複雑な文法は求められませんし、単語数もそれほど多くないので、問題自体に慣れることがポイントです。
過去問や問題集を使ってライティングのパターンを覚えましょう。ライティングは「意見→理由1→理由2→まとめ」の構成になります。解答例を丸写ししたり、単語や内容を少しずつ変えながら、まずはパターンを覚えましょう。
英語日記を書く
英検特有のライティングに慣れることも大切ですが、「英語で書く」ということに慣れるのもライティング学習には有効です。2〜3行程度でいいので、その日あったことを英語で書く習慣をつけてみましょう。新しく覚えた単語やイディオムを取り入れるようにすると、ライティング力だけでなく、語彙力もアップします。
リスニング
英検2級のリスニングは音声問題にも選択肢にも、それほど難しい単語は出てきません。英語でなんと言っているのかを正しく理解できるリスニング力を身につけることが大切です。
シャドーイングをする
リスニングを聞いても、英語がなかなか理解できないのであれば、シャドーイングがおすすめです。シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら自分で発声するという学習方法になります。
英語は単語を繋げることで発音が変化するものもありますから、シャドーイングを繰り返しながら、どんなふうに発音するのかをインプットしていきましょう。リスニングがうまくできない人は、英語を頭のなかで日本語に訳して理解しようとする癖がついてしまっていますが、シャドーイングをすると英語を英語のまま理解できるようになるのでおすすめです。
シャドーイングをすることで、単語の正しい発音が理解できるようになりますし、発音の改善にもつながります。
映画やPodcastなどで英語を聞く習慣をつける
リスニング力を向上させるためには、どれだけ英語に触れられるかもカギになります。ただ、問題集の英語をひたすら聞くのは少し苦痛ですよね。
そんなときにおすすめなのが、映画やPodcastで英語を聞く習慣を身につける勉強方法です。映画は子どもが見るようなアニメや、アクションものがおすすめ。耳が慣れるまでは英語字幕をつけて見ることで、どんな単語を言っているのか理解できます。Podcastを使うときは、初心者向けの英会話のものを選びましょう。
家でぼーっとしている時間や掃除をしている時間、移動中などに聞けば、時間を効率的に使って英語に触れられます。
スピーキング
普段なかなか英語を話す機会がないと、スピーキングテストで緊張してしまうかもしれません。スピーキングの勉強は、何よりも実践練習が大切です。
自分の英語を録音・録画する
自分一人でスピーキング学習をする際は、自分の英語を録音・録画することをおすすめします。自分なりに面接をイメージして英語を話してみても、発音が正しいのか、正しい文法で話せているのか、聞き取りやすいかなどは判断できませんよね。
問題集や過去問を参考にしてスピーキングをして、それを録音・録画し、自分の英語を聞いて改善点を見つけていきましょう。難しい単語や文法を使うことは求められませんので、質問の内容に正しく答えられているか、間違った文法になっていないかなどをチェックし、改善した方がいい点を書き出しながら繰り返し練習します。
実際に話してみる
スピーキング練習で最も効果的なのは、実際に英語力がある人と英語で話してみることです。身近に英語力のある人がいるのであれば、スピーキング練習に付き合ってもらいましょう。
身近に練習に付き合ってくれそうな人がいない場合は、オンライン英会話がおすすめです。オンライン英会話ならいつでも英語が話せますし、英検のスピーキングテストに特化した学習もできます。スピーキングテストでは積極的にコミュニケーションを取る姿勢も求められますが、オンライン英会話で日頃から英語を話す習慣をつけておけば、意識しなくても積極的なコミュニケーションが取れるようになるでしょう。
英検2級の勉強におすすめの参考書4選
英検2級は出題内容に特徴がありますから、合格のための学習ではその特徴を掴むことも重要になります。英検2級の勉強をするときにおすすめの参考書を紹介しますので、自分に合った参考書を選んでみましょう。
1回分が見開き2ページだから続けやすい
「英検2級をひとつひとつわかりやすく。改訂版」は、一次試験と二次試験の内容を簡単な言葉で解説している問題集です。難しい文法用語をできるだけ使わず、イラストや図を使ってわかりやすく解説してくれます。1回分は見開き2ページで、左ページに解説、右ページに練習問題があるので、学習が継続しやすいのが特徴。予想テストや模擬試験もあるので、これひとつで英検2級合格に向けた学習ができます。
英検2級に必要な単語を網羅したベストセラー
1998年に1訂が刊行されて以降、英検学習者に高い人気を誇る単語の参考書「英検2級 でる順パス単 5訂版」。英検2級の問題を分析し、出題される率が高い順に単語を紹介しています。出る順なので、重要な単語を効率的に覚えられるのが特徴です。単語編・熟語編でテストもついているので、本当に単語を覚えているかもチェックできます。また、音声ダウンロードやアプリにも対応しているので、単語の正しい発音も覚えられますよ。
計210問で4技能の学習を徹底網羅
「よく出る5テーマ別 英検®︎総合トレーニング2級」は、英検2級の試験でよく出題される「自然・環境」「社会・ビジネス」「科学・技術」「健康・医療」「教育・文化」のテーマに沿った技能別の練習問題と、ミニ模試を収録した問題集です。出題傾向と問題を解くコツがわかる問題別戦略&学習法も収録されているので、ポイントを押さえた学習ができます。解説ページにあるQRコードを読み取ると、動画が見られるので、要点が理解しやすいです。
二次試験対策をしっかりしたい方におすすめ
「10日でできる! 英検2級 二次試験・面接 完全予想問題 改訂版」は、タイトル通り10日間で英検2級の二次試験対策ができる参考書兼問題集です。付属のDVDで二次試験の様子がわかるので、イメージトレーニングにも最適。流れをしっかり掴んで、不安なく二次試験に臨めます。面接の問題も10セット分ついているので、試験対策もばっちり!重要な表現や語句と例文も紹介されているので、この本で学習すれば完璧な二次試験の受け答えができます。
英検2級について理解できたら
今回は英検2級について、レベルや合格率、学習方法などを紹介しました。社会人にとっても英語の基礎固めに最適な英検2級は、「英語を学び直したい」「英語の基礎を身につけたい」という方にぴったり。英検2級を取得して、英語力の土台を作りましょう。
英検2級合格のためには、二次試験のスピーキング面接も突破しなくてはなりません。普段英語を話す機会がない方にとって、スピーキングテストは不安がありますよね。そんなときはレアジョブ英会話がおすすめです。英検2級のスピーキング対策だけでなく、リスニング対策や語彙力強化にも役立ちますよ!
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