ふとした瞬間に、英語で「教えてください」とお願いするにはどのような表現を使えば良いのか迷ってしまうこともあるでしょう。英語には、「教えてください」を意味する多くの表現があります。さまざまなバリエーションを一度に覚えておくと、使うシーンや表現したいニュアンスに合わせて会話に取り入れられるでしょう。
今回は、「教えてください」を意味する英語表現をご紹介します。例文や注意点も合わせて学ぶことで、適切に使えるようになるでしょう。
基本的な「教えてください」の英語表現
英語でスラスラと「教えてください」と言えるようになると、分からないことを誰かに尋ねて解決することができます。積極的に英語の会話についていけるようになり、さらに英語力の向上が見込めます。
ただし、同じ「教えてください」という意味でも、シーンやニュアンスが異なる場合があります。状況に合わせて使えるようになっておくと便利です。まずは、「教えてください」と言いたいときに使える基本的な英語表現をチェックしていきましょう。
Tell me~ (教えて)
tellには、「話す」以外に、「教える」という意味があります。Tell me〜で「私に〜を教えて」という意味になります。
会議がスタートする時間や道順、連絡先など、相手が知っている比較的単純な情報を尋ねる際に使える表現です。「〜かどうか教えて」というときは、Tell me if〜と表現します。「〜について教えて」というときは、Tell me about〜といいます。
Can you tell me when the conference starts? (会議がいつスタートするのか教えてくれますか?)
Could you tell me if this schedule works for you? (このスケジュールがあなたにとって良いか教えてくれますか?)
Can you tell me about it? (それについて教えてくれますか?)
Teach me ~ (”専門的な知識を”教えて)
teachは、学問などの専門的な技術や知識を教えてもらいたいときに適する言葉です。教えるというとteachが真っ先に頭に浮かぶ人も多いでしょう。
ただし、teacher (先生)という単語からも想像できるように、teachは学問などで教える場合によく使います。したがって、ビジネスシーンなどで単に情報を教わる場合にはあまり使われないことを覚えておきましょう。やり方などを教えてもらいたいシーンで適しています。
Can you please teach me how to draw a realistic cat? (リアルな猫の描き方を教えてもらえますか?)
Could you teach me how to use chopsticks? (お箸の使い方を教えてくれますか?)
Do you think your friend could teach me Japanese? (あなたの友達は私に日本語を教えてくれると思いますか?)
Show me ~ (”実演して”教えて)
実演や図表などを通して教えてもらいたいときには、Show me~という表現が使えます。
具体的なやり方や手順をレクチャーしてもらうシーンで適しています。ビジネスシーンでも、何かの方法を教えたり説明したりしてほしい場合には使えますが、情報を教えてほしい場合には適さないので注意しましょう。
Could you show me how I can update and delete data in this file? (このファイルでデータを更新する方法と削除する方法を教えてもらえますか?)
Will you show me how to create the chart next time? (次回、このグラフの作り方を教えてもらえますか?)
Let me know (”分かれば”知らせて)
Let me knowは、「私に知らせてください」という意味で頻繁に使われる表現です。気軽に何かを尋ねたいときや情報を求めたいときなどに、「分かったら教えてください」というニュアンスで使われます。
やわらかいニュアンスなので、ネイティブスピーカーの会話のなかで日常的に耳にすることも多いでしょう。ビジネスシーンでは少しカジュアルで控えめに聞こえる場合もあるので相手との距離感に注意する必要がありますが、メールやレターなどでもよく使います。
Please let me know if you have any questions. (何か質問があったら、知らせてください。)
Could you just let me know which one you prefer? (単純にどちらのほうが好きか教えてもらえる?)
Would you let me know where I can get these items? (どこでこれらの品が手に入るか教えてもらえますか?)
Inform (お知らせください)
ビジネスシーンで「お知らせください」の表現に使われるのが、informという単語です。フォーマルで丁寧な表現ですが、相手との距離が縮まってきた場合はかしこまりすぎる印象を与えてしまうこともあります。相手と慣れ親しんだ関係になったら、他の表現に変えると良いでしょう。
また、informの注意点は、「〜 (物事)を」を示す語の前にofが置かれることです。inform 人(〜に) of 物事 (〜を)という語形になることを覚えておきましょう。
Would you kindly inform us of delivery time? (納期を教えてもらえますか?)
Please kindly inform me of the phone number of ABC company. (ABC社の電話番号を教えてください。)
「教えてください」を丁寧にいうときの英語表現
英語を話すときは、マナーに配慮しながら相手との関係性やシチュエーションに相応しい表現を使うことが大切です。
ここでは、「教えてください」の表現と一緒に使うと丁寧になる英語表現をご紹介します。
丁寧な依頼の定番「Please ~」
「〜してください」と丁寧に依頼する場合は、please ~という表現を使います。前述の「教えてください」という表現と一緒に使うことで、お願いする際に適した丁寧なフレーズになります。
ただし、改まったニュアンスになるため、ネイティブスピーカーにとっては少し冷たい雰囲気に感じられることもあるでしょう。
Please tell me what time the train leaves. (電車が何時に発車するか教えてください。)
Please let me know if you know something about this matter. (この件に関して何かご存じでしたら教えてください。)
可能かどうかの確認「Can you ~」
「~してもらえますか?」という意味のCan you〜を使って、教えてもらえるか相手に丁寧に尋ねることができます。友達同士など慣れ親しんだ関係の間柄で使うのが適切です。
Can you tell me where the closest supermarket is? (一番近いスーパーがどこか教えてもらえますか?)
Can you show me how to make pancakes? (パンケーキの作り方を教えてもらえますか?)
相手の意思を確認「Will you ~」
未来のことを表す表現としてよく使われるwillには、意志を表す用法もあるので覚えておくと便利です。Will you ~という表現を使うと、「~してくれますか?」と相手の意志を確認するフレーズになります。
Can you〜が「可能かどうか」という可能性を確認するのに対し、Will you〜は相手に「やる意志があるかどうか」を尋ねるニュアンスになります。
Will you let me know if you make any changes? (変更をかける場合は教えてもらえますか?)
Will you tell us what we can do for the event? (イベントに向けて私たちができることを教えてもらえますか?)
「Can you~」をより少し丁寧に「Can you please ~」
Can you〜にpleaseを足してCan you please〜とすると、さらに丁寧なニュアンスが加わります。知り合い同士で使える丁寧な依頼の表現になります。
Can you please tell me where your office is? (あなたのオフィスがどこか教えてもらえますか?)
Can you please let me know when he is back from vacation? (彼が休暇から戻ったら教えてもらえますか?)
「Can you~」をより丁寧にした「Could you ~」
Can you〜をより丁寧にした表現に、Could you〜があります。汎用性が高く、ほとんどのシチュエーションで使うことができます。目上の人に使ってもおかしくない表現です。
Could you tell me if you agree with it? (それに同意するか教えていただけますか?)
Could you let me know if you can join the next meeting? (次のミーティングに参加できるか教えてもらえますか?)
「Will you ~」をより丁寧にした「Would you ~」
Will you〜をより丁寧な形にしたWould you〜も覚えておくと便利です。Will you〜よりも遠回しになることで、丁寧度が高まります。willと同じく、相手の意志を「~していただけますか?」と確認するニュアンスになります。
Would you tell me about yourself? (ご自身のことについて教えていただけますか?)
Would you let me know the details? (詳細を教えていただけますか?)
日本人らしい言い回し「Would you mind ~ing ~?」
Would you mind ~ing ~?というと、さらに丁寧に尋ねることができます。「差支えなければ~してくださいますか?」というニュアンスで相手のことを配慮しながら依頼できるフレーズです。日本人が好む、少し遠回しに表現する言い方といえます。
Would you mind telling me your phone number? (お電話番号を教えていただけますか?)
Would you mind showing me how to use the software? (新しいソフトウェアの使い方を教えていただけますか?)
教えて欲しいときに使えるその他の英語表現
英語にはさまざまな表現のバリエーションがあります。ご紹介した表現以外にも、何かを教えて欲しいときに使える表現があるので一緒に覚えておくと便利でしょう。
ここでは、教えて欲しいときに活用してみたい言い回しをご紹介します。
Do you know ~ (~を知っていますか?)
何かを知りたいときには、「~を教えてください」という代わりに、「~を知っていますか?」と聞くのも良いでしょう。簡単なフレーズでも十分に言いたいことが伝わります。
Do you know the agenda of the next meeting? (次のミーティングのアジェンダを知っていますか?)
Do you know when her birthday is? (彼女の誕生日がいつか知っていますか?)
How can I ~? (どうやってすれば良いですか?)
How can I ~?で「どうやって~すれば良いですか?」という意味のフレーズになります。何かの方法を尋ねるときに使える表現です。
How can I explain this situation to the client? (クライアントにこの状況をどう説明したら良いでしょうか?)
How can I get a new password? (新しいパスワードはどうやって入手できますか?)
How do you…? (どうやってするんですか?)
How do you…?は「どうやってするんですか?」という意味になり、やり方を知りたいときに便利な表現です。このフレーズに使われるyouは特定の相手ではなく、「一般的に人はどのようにするんですか?」というニュアンスです。
How do you shorten lead times? (納期はどのように短くするのでしょうか?)
How do you improve a foreign language without going abroad? (海外に行かないでどのように外国語のスキルを伸ばせるのでしょうか?)
How does it work? (どういう仕組みなのですか?)
物事の仕組みや機能、制度について知りたい場合は、How does it work?という表現が使えます。workには「働く」という意味以外にもさまざまな意味があり、この場合は「機能する」という意味です。
How the software work? (そのソフトウェアはどのように機能するのですか?)
I’m not used to remote team meetings. How does it work? (オンラインチームミーティングには慣れていないのです。どのような仕組みなのでしょう?)
注意したい依頼の英語表現
依頼をする際には、I would like you to~という表現が勧められることがあります。I want to〜 (〜したい)がマイルドになった表現ですが、実際は依頼より命令のニュアンスに聞こえてしまうことがあるので注意が必要です。控えめに依頼したい場合は、他の表現を使ったほうが良いでしょう。
I would like you to〜を使う代わりに、Could you〜?やI would be grateful if you could〜という表現が定番として用いられています。とくに、ビジネスシーンでは表現のニュアンスを考慮することが大切です。相手に勘違いやネガティブな印象を与えてしまわないように気を付けましょう。
「教えてください」の英語表現の使い分けを学ぶなら
「教えてください」の英語表現は多種多様なので、状況に応じて正しいニュアンスで使い分ける必要があります。さまざまなバリエーションを覚えておくと、会話が弾むでしょう。
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