get itchy feetは足がかゆい!?getを含んだ使えるイディオム18選

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英語のイディオムを構成する単語一つ一つの意味がわかっても、イディオムそのものが持つ意味はそのまま日本語に訳せないものがほとんどです。ネイティヴスピーカーは日常やビジネスで多くのイディオムを気軽に使うので、英語の理解力を高ためによく使われるイディオムの意味を知っていることが大切です。

イディオムは基本的に外国語にそのまま訳せないことが特徴で、日本語の訳も英語そのままの意味ではなく、近いものや意味を汲み取った意訳です。ただ機械的に覚えるのは難しいので、まずは英語の持つ言葉をイメージとしてとらえることを心がけましょう。

getを使ったイディオム初中級編

getを使ったイディオムは数多くありますが、その中でも比較的簡単で単語からイメージしやすいものや、日常会話やビジネスでよく使われるものをご紹介します。日常会話・ビジネスと分けてはありますが、いずれも両方の場面で使うことができます。

日常会話でよく使われるもの

get it「理解する」

「理解する」という単語ではunderstandがすぐに思いつきますが、日常会話ではこのget itというイディオムの方がより頻繁に使われます。どちらもほぼ同じように使われますが、ニュアンスの違いとしは、understandはよりフォーマルな印象であることと、相手の心情に寄り添う場合に使われることです。

A:Do you understand this word?
(この言葉がわかりますか?)
B:No, I don’t get it. What does it mean?
(いいえ、わかりません。どういう意味ですか?)

A:Sorry, I missed your call last night. My mum has been in hospital and I was busy taking care of my brother and doing all the house chores.
(ごめんね、昨日の夜電話取れなくて。ママが入院してて、弟の世話と家事で忙しかったの)
B:No worries, I understand, I wish for your mum’s fast recovery!
(気にしないで、わかってるから。お母様早く回復なさるといいわね!)

get over 「立ち直る、回復する」

getは何かを捕まえる、またoverは上を超えていくという意味の言葉です。そこからget overは「不快な状況やことに対処し、受け入れ、さらにそれを超えていく」というイメージができます。乗り越える対象は身体的なもの、精神的なもの両方が含まれます。

It’s been more than a year since he left me but I still haven’t gotten over him.
(彼が去ってから1年以上経つけど、まだ彼のことが忘れられないの)

It took me a month to get over the fractured rib.
(肋骨の骨折から回復するのに一ヶ月かかった)

get hold of「〜と連絡をとる」

holdは人やものをとらえて離さないという意味の名詞です。get hold ofは相手を捕まえる、つまり連絡するという意味になります。これも非常によく使われるイディオムなのでぜひ覚えておきましょう。

I cannot get hold of Lisa. I wonder where she is.
(リサと連絡が取れない。どこにいるんだろう)

My phone got broken. I don’t know how to get hold of her.
(携帯が壊れて、どうやって彼女と連絡取ればいいのかわからない)

get on one’s nerve「イラつかせる」

erveは神経のことで、get on one’s nerveは神経に乗っかる、つまりイライラするという意味になります。同じような意味で使われるイディオムにget under one’s skinもありますが、get on one’s nerveの方がより強い不快感を表します。「get under one’s skinは皮膚の下にじわじわ不快感が広がる感じ、get on one’s nerveは神経を逆なでするイメージ」と覚えておくといいでしょう。

She gets under my skin – she takes it for granted when someone buys her drinks.
(奢ってもらうのが当たり前だと思っているところがムカつく)

Guys, stop making that noise! It really gets on my nerves.
(お前ら、その音は止めろ! 本当にイライラする)

get the feel of「慣れる、感覚を掴む」

feelは感じることで、get the feel ofは感覚を掴むこと、つまりあることに慣れることを表します。特に新しいことに慣れていく場合などに使います。

I know it’s hard but you’ll get the feel of it after a few tries.
(難しいとは思いけど、何度かやっているうちに感覚がつかめるようになるよ)

I’m getting the feel of my new car.
(新しい車の感触がつかめてきた)

ビジネスでよく使われるもの

get down to business「本題に入る」

get down toは何かに腰を落ち着けて取り組むという意味の表現です。businessはビジネスや仕事という意味のほかに、「用件」という意味もあり、このイディオムは用件に取り組む、つまり「本題に入る」という意味になります。

Stop arguing and let’s get down to business!
(言い争いはやめて、本題に入りましょう!)

We don’t have much time now.  Let’s get down to business right away.
(あまり時間がないから、すぐ本題に入ろう)

get one’s/a foot in the door「仕事や目的の第一歩を踏み出す」

直訳は「ドアに足を一方踏み出す」ですが、そこから転じて主に新しい仕事を始める、第一歩を踏み出すという意味で使われます。経験を積むために下積みをすることにした、未経験の業界への足がかりとして新しい仕事を引き受けた時などにこのイディオムを使ってみましょう。

An internship is a great way to get your foot in the door at this company.
(インターンシップは、この会社の門を叩くのに最適な方法です)

It’s not an exciting job but at least I can use it to get my foot in the door.
(面白い仕事ではないけど、少なくとも第一歩を踏み出す為に利用することができる)

get one’s feet wet「新しい環境に慣れる」

とても英語的なイディオムの一つです。直訳では「足を濡らす」ですが、イディオムとしての意味は「新しい環境に慣れる」です。足を濡らすと最初は気持ちが悪いけれど、時間がたつとそれにも平気になって来るーそんなイメージで覚えておくといいでしょう。

I served my internship at ABC Corporation to get my feet wet before becoming an engineer.
(エンジニアになる前に足元を固めようと、ABC株式会社でインターンシップを務めました)

I’ve only taken an introductory course in graphic design. I’ve barely gotten my feet wet.
(グラフィックデザインは入門コースしか受講していません。なんとか足を踏み入れたばかりです)

get to the bottom of 「真相を究明する」

bottomは底・一番下という意味ですが、get to the bottom ofは「〜の底へいく」つまり「掘り下げて行って真実を突き止める」という意味になります。

The company is trying to get to the bottom of why the new product didn’t sell well.
(会社は新商品が売れなかった原因を究明しようとしている)

What is causing the internal server error? Has anyone gotten to the bottom of it yet?
(内部サーバーエラーの原因は何だ? 誰か原因を究明したのか?)

get a clue「空気を読む、見当がある」

clueは「手がかり、糸口」の意味で、get a clueは「見当をつける、糸口をつかむ」という意味の表現です。日本語で「空気を読む」という慣用句はとてもよく使われますが、その意味でもよく使われる表現なのでぜひ覚えておきましょう。

If you don’t want to get fired, get a clue and start working more seriously.
(クビになりたくなかったら、空気読んでもっと真面目に働けよ)

Guys, let’s get a clue and use some common sense on this issue.
(みんな、この問題は見当つけて、常識を働かせよう)

getを使ったイディオム上級編

イディオムの上級編として、英語が慣れてきた人向きに、少し難しい表現をご紹介します。会話やドラマなどでも出てくることがあるので知っておくと便利です。

日常会話でよく使われるもの

get itchy feet 「別のことや旅行をしたくなる」

get itchy feetは足がかゆいことを意味する表現ではありません。日本語でも「旅行したくてうずうずする」「新しいことを始めたくてうずうずする」などと言いますが、これと同じように使われます。

After 15 years in the industry, I began to get itchy feet.
(この業界に15年もいたので、新しいことが始めたくなった)

I haven’t travelled for more than 2 years. I started getting itchy feet.
(2年以上旅行していないから、旅がしたくなってきた)

get it off your chest 「打ち明けてスッキリする

off your chestは胸から下すことがイメージできますが、日本語の「胸をなでおろす」ではなく、「胸のつかえをとる」という方の意味に近い表現です。get it off your chestは「胸にためていた苦しかったものを打ち上げてスッキリする」という意味で使われます。言いにくくて言い出せずイライラしていたことなどを吐き出す場合に使われます。

I need to get this off my chest. Maybe you don’t realise but I’m actually tired of your rudeness to me. We’re done!
(打ち明けたいことがあるの。気づいてないかもしれないけど、私に対するあなたの酷い態度にはうんざり。もう別れるわ!)

I know you want to say something. If you want to get it off your chest, just tell me.
(何か言いたいことがあるんだよね。胸にしまっておかずに言ってくれ)

get cold feet「ビビる、怖気づく」

直訳で「足が冷たくなる」というイディオムですが、実際の意味は「計画していたことに直前になって怖気づく」という意味です。日本語で、寒いわけではないけどビビって足がガクガク震える場面をイメージすると覚えやすいですね。特に結婚式前に逃げ腰になる場合に使われる表現です。

Getting cold feet before the wedding is quite common.
(結婚式の前に怖気づくことはよくあることです)

I was going to try skydiving with my friends but I got cold feet.
(友人とスカイダイビングに挑戦しようと思っていたのに、怖くなってしまった)

get the hang of 「〜のコツをつかむ’」

Hangは「すがりつく、吊るす、取り付ける」という意味の単語です。get the hang ofの「コツを掴む」という意味を覚えるときのイメージとして、今までやったことがないものに対して少し引っ掛けている感じを思い描くといいでしょう。

I’ve never used this software before but I’m sure I’ll get the hang of it soon.
(このソフトを使うのは初めてですが、すぐにコツがつかめそうです)

I tried to study Chinese but I gave up before getting the hang of it.
(中国語を勉強しようとしたが、コツをつかむ前に諦めてしまった)

ビジネスでよく使われるもの

get wind of 「〜をかぎつける

「知られたくない話を嗅ぎつける、噂を聞きつける」という意味のイディオムです。どこからか吹いてくるwind(風)をつかむをイメージするといいですね。日本語でも「風の便りで」「風の噂」といった慣用句があるので、覚えやすいイディオムです。

I don’t want my boss to get wind of the fact that I’m thinking of quitting the job.
(上司に仕事を辞めようと思っていることを知られたくない)

The press got wind of the release date of the new product.
(新製品の発売日をマスコミに知られた)

get the ax(e)「解雇される」

axe(斧、アメリカ英語ではax)を振られる、つまり「クビになる」という意味のイディオムです。面白い表現ですが、斧でザクッと切られる感じはイメージ的にも日本語に近いものがありますね。

If my boss finds out that I sent the document to the wrong client, I’m getting the axe.
(間違ったクライアントに書類を送ったことが上司にバレたら、クビになってしまう)

The actress was given the axe from the popular TV series.
(その女優は人気テレビシリーズから降板された)

get in on the act「便乗する、真似する」

「get in(入る、乗り込む)+on the act(行動に)」で「他の人がやっていることに便乗する、真似する」ことをさします。

My team developed this new online game and now everyone wants to get in on the act.
(私のチームがこの新しいオンラインゲームを開発したが、みんな真似したがっている)

The event is targeted for young couples but families with kids can also get in on the act.
( イベントは若いカップルをターゲットにしていますが、子供連れの家族も参加できます)

get off on the right/wrong foot「出だしが好調な(不調な)である」

「get off(出発する)+on the right foot(正しい足で)」で「出だしが好調である」ことを意味します。逆に出だしが不調な場合は、間違った足で出発することになるので、get off on the wrong footとなります。

It looks like I got off on the wrong foot with my new boss.
(新しい上司とはあまりいい感じじゃないみたい)

He got off on the right foot with his new business.
(彼は新しいビジネスで良いスタートを切ったようだ)

まとめ

getは基本動詞の中でも一番と言っていいくらい日常会話ではよく使われます。気軽な印象を与えるだけではなく、他の動詞の代用としての使い道もあります。他の動詞と比べてイディオムとして組み込まれているものも非常に多いので、よく使われるイディオムは覚えておくといいですね。

知らないイディオムが出てきてもイメージをとらえると自然と意味が推測しやすくなります。想像力が働かせましょう。ドラマや映画でgetが使われているイディオムを探すのも、より楽しく学習できておすすめです。

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