「ハーバード式5行エッセイ」とは?言いたいことを英語にする!

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「自分の言いたいことが、英語でうまくまとめられない」という人は多いのではないかと思います。考えたことをシンプルに論理的に表すことができれば、英語を話すのがもっと楽になるのではないでしょうか。ここでは、アメリカのハーバード大学でエッセイ(小論文)を書くときにも通用する、「ハーバード式5行エッセイ」というメソッドをご紹介します。

短い5行の文で自分の考えを英語で表現

初めて会った人や仕事でやりとりがある相手など、How are you?(お元気ですか?)と言ったあと、次の言葉が出てこないということがよくありますよね。まずは、自分の考えを「書く」ことから始めてみてはどうでしょうか。ハーバード大学でMBAを取得した青野仲達ビジネス・ブレークスルー大学経営学部教授は、自身の留学時代の経験から「5行エッセイ」を提唱しています。

「ハーバード式5行エッセイ」とは?

アメリカの大学の勉強では、「エッセイ」(小論文)を書くことが非常に大事。単語や文法の知識ももちろん必要ですが、まずは文章の論理的な組み立てが肝心です。そこで、青野教授は著書『グローバル時代を生き抜くための ハーバード式英語学習法』などの中で、「自分の言いたいことを5行でまとめる」方法を紹介しています。

1.結論:最も言いたいことを短くまとめる。
2.理由3行:思いついたことをなんでも挙げてみる。
3.結論繰り返し:最初の結論と同じでもいいし、言い換えてもかまわない。

ごくシンプルな方法ですが、「自分の考えを整理できる」「話の流れが論理的になる」「5行エッセイをふくらませることで、プレゼンやスピーチにも応用できる」など、英語を話すうえでのさまざまなメリットがあります。

5行エッセイを書いてみよう

それでは実際に、身近な出来事について英語で5行エッセイを書いてみましょう。ここに例を挙げてみます。

1.(結論)Walking is the best for your health.
(ウォーキングは健康に一番だ)
2.(理由1)You can do it anytime anywhere.
(いつでもどこでもできる)
3.(理由2)You can enjoy the scenery while walking.
(歩きながら景色が楽しめる)
4.(理由3)It’s a good cardio exercise.
(いい有酸素運動だ)
5.(結論繰り返し)I’ll walk as much as possible when I have time.
(時間があるときはできるだけ歩こう)

理由を1つ、2つ挙げるのは簡単ですが、3つとなると、自分が挙げたテーマについていろいろ考えを巡らせる必要があり、頭の体操になります。知っている単語だけでまとめてもよいのですが、例えば「有酸素運動=cardio exercise」など、ときどき辞書を引いて使える表現を増やしていくといいですね。

「書く」を「話す」に発展させよう

このごくシンプルなエッセイが、英語を「話す」のに大変役立ちます。例えば次のような練習をしてみましょう。

1.5行エッセイを音読する。
2.暗記して、文字を見ないで言えるようにする。
3.普段の生活の中、例えば実際にウォーキングをしているときなどに、思い出しながら言う。

これを繰り返すことで、言いたいことが頭に浮かんだときに、日本語を英語に変換しようとしなくても、英語のセンテンスが口からスッと出てくるようになります。

5行エッセイを日々の英語学習に役立てよう

シンプルで、初級者から上級者まで、誰でも気軽に取り組める学習法であることが理解してもらえたでしょうか。この「5行エッセイ」を、例えば以下のような方法で普段の学習に取り入れてみましょう。

英語日記を書いてみる

英語で日記をつけるのは表現力を養うのに有効な学習法ですが、これを「5行エッセイ」でやってみます。暗唱しながら録音して、「声の英語日記」にしてもいいですね。

例:

1.(結論)I had an Indian curry for lunch. I could eat curry every day.
(昼食はインドカレーだった。毎日カレーを食べてもいい)
2.(理由1)There are various kinds of curry restaurants in Tokyo.
(東京にはいろいろなカレー料理店がある)
3.(理由2)It’s a good value for money.
(コスパがいい)
4.(理由3)It’s healthy, since it includes a lot of vegetables.
(野菜がたくさん入っているので健康的だ)
5.(結論繰り返し)I would definitely eat curry again.
(絶対またカレー食べよう)

good value for moneyは「金額に見合う価値がある」「安い割にはものがいい」で、「コスパがいい」の英訳になります。I could ~(~できるだろう)、I would ~(~するだろう)といった、気持ちを表す表現の練習にもなりますね。

スモールトークで使える話題をまとめる

「東京について」「日本の食べ物について」など、外国人とのオンライン会議などでちょっとした会話を楽しむための話題を、自分のネタとしてまとめておきましょう。

例:

1.(結論)Asakusa is an interesting town to visit.
(浅草は訪れるのに楽しい町です)
2.(理由1)You can understand Japanese traditional culture.
(日本の伝統文化が理解できます)
3.(理由2)Good restaurants and food stalls are available.
(いいレストランや屋台があります)
4.(理由3)People are friendly, they are fun to talk with.
(人がフレンドリーで、話すと楽しいです)
5.(結論繰り返し)Asakusa is one of the best places in Tokyo.
(浅草は東京で一番いいところの1つです)

場所について説明するときは、「雰囲気」「そこにあるもの」「人について」など、いくつか定番となる理由を決めておくと書きやすいでしょう。インターネットで英語の説明を読んで参考にするという方法もあります。

英語プレゼンの内容をまとめる

仕事で英語のプレゼンやスピーチをしなければならないときも、この「5行スピーチ」が使えます。ポイントを簡潔にまとめ、そこから話をふくらませることができるようにしましょう。

例:

1.(結論)The XYZ Kit is an epoch-making product.
(XYZキットは画期的な商品です)
2.(理由1)The advanced technology is applied.
(先端のテクノロジーが適用されています)
3.(理由2)It’s easy to operate, very user-friendly.
(操作が簡単で、大変ユーザーフレンドリーです)
4.(理由3)It’s highly price competitive.
(高い価格競争力があります)
5.(結論繰り返し)The XYZ Kit is the first product in the market.
(XYZキットはこの市場で最初の製品です)

製品やサービスについての「最大の特徴」「使い勝手、利用しやすさ」「価格や料金」などいくつかポイントを絞り出し、それらについて詳しく説明できるようになっておくといいですね。

5行エッセイの成果を実際の会話で試してみたいと思ったら

5行エッセイで日記を書いたりネタを蓄積していったりすると、だんだん英語で話せることが増えていきます。次は実際の会話の中でそれを使ってみて、相手の意見に対応したり、さらに詳しいことを英語で言えるようになるといいですね。

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