英検3級の合格率&正答率って?合格基準スコアや求められる英語力についても解説!

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実用英語技能検定(以下、英検)は、公益財団法人 日本英語検定協会が主催している英語の資格試験です。英語の資格試験はほかにTOEICやTOEFLがありますが、英検は日本で最も知名度が高く、特定の級を取得していると高校や大学の入試で優遇措置が受けられます。

英検は5級~1級まで準2級、準1級を含む7つの級があり、3級は中学卒業程度の学力を身につけていることの証明になります。初めて挑戦する英検が「3級」という人も多いことでしょう。

この記事では、英検3級の受験を考えている人向けに、合格率や正答率、さらに合格基準スコアについて解説します。

公式からは合格率は発表されていない

実は、英検公式からは合格率は発表されていません。2015年度までは、協会側から合格率の発表がありました。

しかし、2016年度から「英検CSEスコア」に基づく判定が導入され、同時に合格率も協会側から発表されなくなりました。現在は、試験後に自己採点を行って合格か否かを判断することができなくなっています

現在公式の合格率は発表されていませんが、過去の例からおおよその合格率は予測することは可能なので、確認していきましょう。

英検3級合格率は5割程度

前述したように2015年度まで、英検を主催する 日本英語検定協会は合格率を発表してきました。2010年~2015年の英検3級の合格率推移は以下のとおりです。

2010年:53.1%
2011年:51.6%
2012年:55.3%
2013年:53.4%
2014年:54.6%
2015年:52.9%%

数値を見ると、合格率が51%~54%を推移しているのがわかります。2016年以降のデータはありませんが、英検3級の内容が大幅に難しくなったり、易化したりはしていません。よって、合格率が大幅に変わることは考えにくいため、2021年現在も合格率は50%程度と考えられます。英検の受験者数は毎年約60万人なので、約30万人が合格する計算です。

二次試験の合格率は9割以上

英検3級にはスピーキング能力を測る二次試験があります。二次試験の合格率は一次試験に先駆けて2012年で合格率の発表がなくなりました。公開されているデータのうち、最も新しい3年間の合格率は以下のとおりです。

2009年:92.4%
2010年:92.0%
2011年:91.2%

二次試験だけの合格率を見ると90%を超えており、多くの人が一次試験で落ちていることがわかります。二次試験も極端に試験内容が難しくなったり易しくなったりはしていないので、現在も二次試験のみの合格率は90%程度と推測されます。

正答率は6割程度が必要

注意したいのが、合格率と正答率は異なるものということです。合格率は受験者に対して何割程度が合格できるかを表しますが、正答率は自分が正解した問題数の割合となります。そのため、過去問などを取り組む際は、合格率よりも正答率を重視する必要があります。

英検3級の場合、正答率は6割程度が必要だといわれています。そのため、過去問で65~70%の正答率があれば3級合格できる可能性が高いといえるでしょう。

英検は合格基準スコアを目安にしよう!

現在の英検では、英検SECスコアが算出され、各級ごとに合格基準スコアが定められています。一般的なテストの採点とは少し異なる採点方法なので、理解が難しいという人も多いものです。そこで、ここでは英検SECスコアと合格基準スコアについて詳しく説明します。

英検の合格基準スコアとは?

英語検定協会は、合格基準スコアについて下記の2点を発表しています。

・合格基準スコア(英検CSEスコア)は毎回固定されていること
・合格基準スコアは過去の英検のテスト結果より算出していること

英検CSEスコアは、素点ではなく、回次によって異なる試験の難易度や形式を考慮して算出されます。単純な正答数がスコアに直結するわけではないため、合格基準に達しているのか個人で英検CSEスコアを計算することはできません。

英検3級の合格基準スコア

それでは、英検3級の合格基準スコアを詳しく見ていきましょう。

一次試験
・リーディング

・リスニング

・ライティング

各550点
合格基準スコア 1103点
二次試験
・スピーキング 550点
合格基準スコア 353点

なお、合格基準スコアは各級によって異なります。たとえば、2級なら各技能の配点は650点ずつ、1級なら850点ずつです。4技能でそれぞれ問題数が異なるため、1問あたりの配点は技能ごとに異なります。一方、同じ技能であれば、各問題の配点は同じなので、どの問題が正解・不正解になってもスコアへの影響は変わりません。

各問題の配点は回次毎に異なるので注意

合格基準スコアは固定されているものの、各問題の配点はテストごとに変化します。一般的なテストは最初から問題ごとに配点が定まっていますが、英検の場合はその問題が1点なのか、3点なのかはテストを受けた時点ではわかりません。そして、配点が決まるのは受験者の答えが出揃ってから。そのため、自分で自己採点して合否を判定するのは不可能なのです。

また、「この問題は配点が大きいので必ず取っておこう」「この問題は配点が少ないので、捨てても大丈夫」といった「山をかける」ことができません。出題範囲全てをまんべんなく勉強しておくことが重要です。

なお、スコアについては合否の際に各技能の得点数と総合点が知らされます。同時に、合格基準スコアから何点上で合格したのか、合格点に何点足りずに不合格になったのかも提示されます。

英検3級の合格に必要な英語力とは?

それででは、英検3級に合格するためには、どのくらいの英語力が必要なのでしょうか?ここでは、英語検定協会が求めている3級合格に必要な英語力の紹介と、合格するポイントを紹介します。

英検3級を受けようと考えている人は、勉強をはじめる前に確認してみてください。

英検3級に求められる英語レベル

英語検定協会は、公式Webサイトで英検3級の審査基準を以下のように説明しています。

・程度
身近な英語を理解し、また使用することができる。

・審査領域
読む:身近なことに関する文章を理解することができる。
聞く:身近なことに関する内容を理解することができる。
話す:身近なことについてやりとりすることができる。
書く:身近なことについて書くことができる。

出典:日本英語検定協会「各級の審査基準」

英検3級に合格するためには、中学卒業程度の英語力が必要といわれています。しかし、中学を卒業していれば誰でも簡単に合格できる試験ではありません。英語が苦手な人なら、高校生でも合格は難しいでしょう。その一方で、早期英語教育を行っていれば、小学生でも合格は可能です。実際、英検3級に挑戦する小学生は年々増加しており、合格率も大きく変わりません。なお、TOEICなら、200点から400点程度得点できれば、合格は可能といわれています。

英語検定協会は、「身近な英語を理解し、利用すること」を基準としているので、「中学卒業レベルの英語力」はあくまでも目安と考えておきましょう。

英検3級の合格するために必要な学習時間

英検3級に合格するために必要な学習時間は、受験者の英語レベルによって異なります。目安の1つとしては、中学3年生までに学ぶ英語が理解できるかどうかです。

たとえば、ごく初歩的な英会話は問題なくできたり、英会話のスクールに通っていたりして中学3年生レベルの英語が理解できる人ならば、必要な勉強時間は約15時間です。15時間程度の勉強時間なら、試験1か月前から勉強をはじめれば十分に間に合うでしょう。

中学、もしくは高校卒業後に全く英語に触れていない場合や、英語に苦手意識を持ち中学3年生レベルの構文が理解できない場合は、約200時間の勉強が必要です。試験の1年以上前から1日30分勉強をしてようやく到達できる時間です。

毎日どの程度学習するかにもよるので、今の実力に合わせた学習時間を確保しましょう。

4技能のバランス良い英語力が重要

英検の各問題における配点は毎回変わります。各技能の満点数は同じですが、極端に苦手な技能があるとそれだけ合格できる可能性は下がってしまいます。また、同じ技能でも得意不得意分野があると、配点しだいで合格の可否に影響します。

そのため、英検では4技能をバランス良く勉強して実力を身につけることが重要です。苦手な技能がある場合は、その克服から勉強をスタートさせるのがおすすめ。4技能の配点は同じなので、各技能でそれぞれ60%以上獲得できる実力を付けることで合格しやすくなります。

【技能別】英検3級合格するためのポイント

それでは、英検3級を合格するための、各技能ごとの勉強方法を紹介していきます。

すでに中学3年生レベルの英語力を身につけていると自信がある人でも、初めて見る問題をいきなり解くのはなかなか難しいものです。また、自分の英語レベルが合格に必要な英語力に届いていない場合は、その差を埋める勉強方法を行っていくことが大切です。

リスニング対策

リスニングは英語を聞き取って意味を理解しなければなりません。英語の聞き取り能力をアップさせるには、英語を聞き続けることが大切です。しかし、単に英語を聞いているだけでは効率的な実力アップは図れません。

英検3級では、単語の正確な聞き取り能力が重要になります。全体を聞いて大まかな意味を掴むより単語と文法を正確に把握して意味を掴むことが重要です。そのため、練習問題や過去問で聞き取れない単語があったら必ず確認しましょう。また、その単語を、自分でも正確に発音できるようにしておくことも大切です。

過去問をくり返して勉強するほか、NHKゴガクの「基礎英語2」や「中高生の基礎英語 in English」などを聞くのも効果的。リスニングの教材を使って、リスニング・音読することも、耳が鍛えられるのと同時にスピーキングの勉強にもなります。

リーディング対策

英検3級のリーディングでは、100~260語程度の読解する能力が求められます。長文が苦手という場合は、文法の勉強からスタートしましょう。理解できる文法が増えれば、自然と文章の意味が掴めるようになります。

英検の参考書でも過去に良く出題された文法のまとめなどが記されています。まずは参考書や過去問の文法をマスターして、よく使用される文法の特徴を掴んでください。

その後、段落ごとに要点をまとめながら長文読解をする訓練をしていきます。過去問を解くのはもちろんのこと、英語の児童書やニュースサイトで英文読解の訓練をつみましょう。
今は、英検のレベルに合わせた英語教材をオンラインで配信するサイトもあります。興味あるテーマの長文を選んで、楽しみながら読んでみてもいいでしょう。小説が好きな方ならば、英語の児童文学の名作に挑戦してみるのもおすすめです。

ライティング対策

ライティング対策は、単語を丸暗記するよりもフレーズを多く覚えておくほうが効果的です。たとえば、例文がついた単語帳を利用すれば、1単語ごとに使える言い回しを覚えることができるので、実際に試験でも使いやすくなります。

また、英検3級では、模範解答を書き写してみて、「この問いにはこんなフレーズで回答する」とパターンを覚えておいてもいいでしょう。英検では単純にYes・Noで答えられる問題は出ません。英語が苦手だったり考え方がわからなかったりする場合、問いと答えをワンセットにして覚え、「こんな問いにはこんな答えかたをすればいい」と学習するのがおすすめです。最初は書き方や文の組み立て方の基礎から固めて、試験では25~35単語程度の文章を書けるようにしていきましょう。

英語が得意なら、自分独自の答え方を英文にして、英語上級者や英会話スクールの英会話講師に添削してもらうのがおすすめです。

スピーキング対策

スピーキング対策には、実際に英語で会話してみるのが1番です。ネイティブスピーカーの友人や英会話スクールの講師にスピーキングの練習相手になってもらいましょう。

可能であれば過去問を参考に、自然に会話する訓練をします。スピーキングをトレーニングするときは、英語での問いに、日本語ではなく英語で考える癖を付けましょう。英語と日本語では文法や表現の仕方が異なります。受けた問いに日本語で考えて英語に直そうとすると時間のロスになったり、ぴったり当てはまる表現が見つからなかったりします。普段から、「この言い回しは英語ではどう表現する」と考え、口に出す訓練をしていくのがおすすめです。

練習相手がいない場合は、過去問を参考に問いと答えを1人口に出して発音し、スピーキングになれておくだけでも一定の効果は期待できます。

まとめ

今回は英検3級の合格率や正答率、さらに求められる英語力の基準や合格基準スコアなどを説明しました。英検3級に合格するためには、4技能の総合的な英語力が求められます。配点が毎回変わるので、極端な不得意な分野がある場合は、合格が難しくなることに注意が必要です。

レアジョブ英会話では、オンラインを通じて生きた英語を自宅で学ぶことができます。実際に作成した英文を添削してもらったり、英語での会話を日常的に練習したりできるので、英検対策にも非常に効果的。普段から英語に触れて英語で考える癖付けができれば、3級はもちろん2級以上の合格も目指せます。

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