2016年10月14日、英検協会ホームページで一つの文章がリリースされました。『実用英語技能検定「準2級」、「3級」に 来年度からライティングテストを導入、4技能化へ』と題されたテキストの中には、来年度からの英検「準2級」「3級」へ導入されるライティングテストの出題方法や導入に至った経緯などが細かく説明されていました。
英語学習初期段階の英検「準2級」「3級」受験者に、ライティングテストを課すことの意義が問われることもありますが、私は非常に肯定的な成果をもたらすだろうと思っています。このライティングテストの導入が英検「準2級」「3級」の受験者に与える影響について考えてみます。
ライティングテスト導入が受験者の学習法を変える
言語習得において、「読むこと」・「聞くこと」・「話すこと」・「書くこと」という4技能のバランスのとれた学習の重要性は、日本でもずっと叫ばれ続けてきました。しかし、多くの日本人の英語学習者は今も昔も「読むこと」に偏った学習をする傾向にあります。
その理由は、日本で実施されている高校入試・大学入試を含めた多くの英語のテストでは、「読むこと」を中心とした出題構成になっているからです。例えば、現在大学進学を希望するほとんど全ての高校3年生が受験する「大学入試センター試験」においては、「読むこと」200点満点・「聞くこと」50点満点・「話すこと」出題なし・「書くこと」出題なし、という問題構成です。これでは「読むこと」が英語学習の中心になることは当然のことです。
テストに向けて勉強しているときに、「テストに出ない」分野よりも、「テストに出る」分野を集中的に学習することは当然のことです。「勉強はテストのためにするのではない!」とよく耳にします。しかし、「テストに向けて勉強するからモチベーションが上がる」ということは誰にでも経験があることのはずです。「テスト」が学習内容に大きな影響を与えることは間違いないのです。
また、英語を「書くこと」について学習してきた経験は誰にでもあるはずです。数年前には「英語で日記」も流行しました。中学高校での英語の授業でも、教科書本文を学習した後に、その感想を書いてみる、まとめてみる、という経験を持たれている方も多くいるでしょう。もし、このような自分の「書いたもの」に点数がつけられるということになると、おのずと緊張感も真剣度も上がるのではないでしょうか。
今回の「準2級」「3級」のライティングテスト導入により、主な受験層である中学生と高校生の、英語で「書くこと」への意識が高まることは間違いありません。
ライティングテスト導入に向けての準備とは
まず、今回の「準2級」「3級」ライティングテスト導入によって、英語学習業界市場は間違いなく動き出します。これから数カ月もすれば、「〇〇日間で、英検〇級ライティング完成」などの学習書が書店に並びます。学習塾や英会話スクールでも「〇級ライティング対策講座」の宣伝が始まります。これらは決して悪いことではありません。先述した通り、「テストがあるからモチベーションが上がる」のですから、このような学習方法を取り入れて学習することは有益です。
しかし、「読むこと」・「聞くこと」・「話すこと」・「書くこと」という4技能のバランスのとれた学習は、テスト前だけではなく、日常の英語学習においてもしっかり継続すべきです。
テスト前の「対策」だけではなく、自分の「英語力」のために、「書くこと」を英語学習の中に取り入れるべきです。とくに「話すこと」・「書くこと」についてはどうしても学習量が不足しがちです。だからこそ、これらの学習については意識的に学習時間を作り出すことが大切であり、今回の「準2級」「3級」ライティングテスト導入がその解決策の一つになることが期待されているのです。
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