英語の語源を知って、英単語をもっと効率的に覚えよう

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突然ですが、unhappyという単語はどんな意味ですか?

ほぼ全ての人が「不幸な」と即座に答えることができるはずです。しかし、unhappyを単語帳で一生懸命覚えたという人はほとんどいないことでしょう。それにも関わらず、なぜ「不幸な」と意味が取れるのでしょうか。それは、happyが「幸せな」に加えて、un-が「~でない」を意味することを知っているからです。

日本人が未知の漢字に出くわしても、部首でおおよその意味を推測できるように、英単語の中にも意味を類推するためのパーツがあり、それが語源です。今回は、英単語学習に役立つ基本的な語源を紹介していきます。

英単語の成り立ちを知れば、単語は覚えやすい

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英語学習において、語彙力を高めることは最も大事なことの一つといっても過言ではありません。しかし、単語帳を眺めながら機械的に覚えていても、楽しくないですし、なによりなかなか覚えられないのではないでしょうか。しかし、冒頭でもお話したように、英単語の成り立ちである語源(パーツ)を知ることで、単語学習はより効率的に、そしてより楽しいものとなります。

しかし、語源を知っていれば全ての英単語の意味を推測できたり、暗記しやすくなったりなど、万事OKというわけではありません。語源の中には、同じ語源でも複数の意味を持つものがあったり、語源に分解できない、またはできても英単語学習にさほどメリットをもたらさないものも多数あります。しかしながら、学術的、抽象的で難易度の高い英単語ほど、語源は力を発揮すると言われています。

語源は接頭辞、接尾辞、語根の3つ

語源には接頭辞(prefix)、接尾辞(suffix)、語根(root)の3つがあります。それぞれを特に区別して覚える必要はありませんが、接頭語は単語の先頭に、接尾辞は単語の最後に、語根は語中のどこにでもつくという特徴があります。

例えばdependentという英単語は、de- が「下へ」を意味する接頭辞、pendが「ぶら下げる」を意味する語根、ent が名詞化する接尾辞という様に、3つのパーツに分かれています。そして、それぞれの語源(パーツ)を組み合わせると、「(他の物事の)下にぶら下がっている状態」→「依存している」となるわけです。また、その前に「〜でない」という否定を意味するin- を加えてindependentとすると、依存を否定しているわけなので、「依存していない」「独立した」といった意味になります。

このように語源の知識があると、単語が覚えやすくなるだけでなく、未知の英単語に出会ったときにも意味を想像しやすくなるでしょう。さらに、単語のイメージが浮かびやすくなり、英単語の微妙なニュアンスを理解するのを助けてくれるというメリットもあるのです。

覚えておきたい接頭辞の語源

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では実際にどのような語源があって、それぞれどのような意味があるのか、語彙力を高めるために有効な基本レベルの接頭辞をいくつか紹介していきます。

in- / im- ①「否定」の英単語の成り立ち

in- / im-は「not=否定」を表し、日本語でいうところの「不~、無~、~でない」にあたります。m / b / p で始まる単語の前では、in- ではなくim- へと変化します。

informalの語源

in「~でない」+ formal「公式の」
→【形】非公式の、普段の、形式ばらない

insufficientの語源

in「~でない」+ sufficient「十分な」
→【形】不十分な

impossibleの語源

im「~でない」+ possible「可能な、ありそうな」
→【形】不可能な、ありえない

in- / im- ②「内へ」

「中」や「内」に関係します。日本語でもインドアやインサイドといった言葉を使うので、イメージしやすいのではないでしょうか。①と同じく、m / b / p で始まる単語の前につくと、in- からim- へと変化します。

importの語源

im「内へ」+ port「運ぶ」
→【動】輸入する

imprisonの語源

im「内へ」+ prison「刑務所」
→【動】投獄する

inhabitの語源

in「内へ」+ habit「保つ」
→【動】住む

ex- 「外へ」の英単語の成り立ち

接頭辞のex- は「~から(外へ)、外へ」を意味します。ちなみに、後ろにハイフンをつけてex-wifeやex-presidentなどとすると「前の~」を表します。

exportの語源

ex「外へ」+ port「運ぶ」
→【動】輸出する

extendの語源

ex「外へ」+ tend「伸ばす」
→【動】拡大する、延長する

exceedの語源

ex「外へ」+ ceed「進む」
→【動】超える

dis- 「反対、否定」の英単語の成り立ち

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dis- は後ろにくる言葉を否定したり、反対の内容や状態を表します。英文を読んでいて、dis- を含んだ未知の英単語に出会った場合、細かな意味は分からなくても、ざっくりとネガティブなイメージを掴んで読み進めていけば、大意をとることができるでしょう。

disadvantageの語源

dis「逆の、不~」 advantage「有利な状態」
→【名】不利な状態、不利益

disagreeの語源

dis「逆の、不~」+ agree「賛成する、同意する」
→【動】同意しない、口論する

discloseの語源

dis「逆の、不~」+ close「閉じる」
→【動】明らかにする、発表する

pre- 「前に」の英単語の成り立ち

pre- はbeforeと同じく「前に、あらかじめ」を意味する接頭辞です。また、この「前に」は、時間、位置、順序といった場合の「前に」を表します。単語の前につく接頭辞(prefix)にも、pre- がついていますね。

previewの語源

pre「前もって」+ view「見る」
→【名】試写会、下見

prepaidの語源

pre「前もって」+ paid「支払い済みの」
→【形】前払いの

precedeの語源

pre「前もって」+ cede「進む」
→【動】先行する、優先する

mis- 「誤った」の英単語の成り立ち

接頭辞のmis- は「誤って、誤った、間違った」を意味します。日本語でも「ミスった」などと言うので、そのイメージを持っていれば覚えやすいことでしょう。

misunderstandの語源

mis「誤って」+ understand「理解する」
→【動】誤解する

misapplyの語源

mis「誤って」+ apply「適用する」
→【動】誤用する、不正に使う

misdeedの語源

mis「誤った」+ deed「行為、行動」
→【名】悪事、犯罪

sub- 「下に」の英単語の成り立ち

sub-にはunder(下に~)の意味があります。またそこから発展して、「次に」や「下位」といった意味でも使われています。私たちになじみのある地下鉄(subway)にも接頭辞sub- が含まれています。

submarineの語源

sub「下に」+ marine「海」
→【形】海中の、海底の 【名】潜水艦

subconsciousの語源

sub「下に」+ conscious「意識して」
→【形】潜在意識の、意識下で

subdivideの語源

sub「下に」+ divide「分ける」
→【動】小分けする、細分する

英単語暗記にはコツがある

いかがでしたでしょうか。
英単語暗記や長文読解が苦手な人は多いと思いますが、コツはいくつかあります。その内の一つが、今回ご紹介した語源を使って覚えていく、語源から意味を推測していく方法です。ただやみくもに机に向かって英語を学習するのではなく、語源を活用したり、英会話などのアウトプットも取り入れてみるなど、工夫をしながら自分に合った学習方法を模索してみてはいかがでしょうか。

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