昨今の英語学習ブームの高まりにより、多くの書店には社会人向け語学書コーナーが設けられ、TOEIC学習書やビジネス英語などの幅広いジャンルの書籍が並べられています。当然、社会人の方も、英語学習書を購入する際には、このような社会人向け語学書コーナーを訪れると思います。
社会人向けの本も良いですが、いわゆる高校生向けの大学受験参考書コーナーにも社会人が利用すべき素晴らしい学習向けの本が多くあります。今回は「社会人の英語学習」におすすめしたい3冊の「大学受験参考書」を紹介します。
社会人におすすめの「英単語集」
宮川 幸久:編
おすすめする最大の理由は厳選された1400語が収録されている点です。不要な語は一つも含まれていません。実用的な語が選ばれているため、実用的な英語力が測られるTOEICや英検での頻出単語が多く掲載されています。
また、一つの単語につき例文が一つ掲載されており、その例文も最もコロケーション頻度が高いものが掲載されています。姉妹品に英単語ターゲット1900と英単語ターゲット1200というものもありますが、一般的な社会人学習者には、前者は難易度が高すぎ、後者は低すぎると思います。
TOEICのスコアで考えるなら、400点レベルから800点レベルの幅広い社会人学習者にピッタリな単語集と言えると思います。
社会人におすすめの「英作文」学習書
瓜生 豊・早崎 由洋:編
自学自習が前提とされており、採点基準が非常に細かく説明されています。特にTOEIC/S&WやTOEFLなどにおける英作文試験では、ミスしないことが大切であり、この学習書でミスのない英作文作成のコツがつかめるはずです。
ひとつの日本語に対して、常に複数の英訳例が示されており、微妙なニュアンスの違いも添えられています。
また、類書にはあまり見かけられない自由英作文問題が後半部にあり、ここでは解答例だけではなく、よく見かけられる答案例とその減点ポイントも詳細に掲載されています。
まさに、多忙な社会人が短時間で効率よく英作文力を伸ばすために打ってつけの一冊と言えるでしょう。
社会人におすすめの「英語長文」学習書
横山雅彦:著
英語学習における長文読解力を伸ばすためには、多読が重要だと耳にすることが多くあります。私も全く同じように考えています。
しかし、多くの社会人学習者にとっての最大の問題は、多読する時間がないことだと思います。多読で読解力の伸びを実感するには、少なくとも毎日30分ほどの読書を2,3カ月は続けなければなりません。これだけの時間を確保することは多くの社会人の方には難しいのではないでしょうか。
本書は本文中のキーワード、キーセンテンスをいかにして見つけるかが具体例と共に説明されています。そして、それらのフレーズを本文の理解にどのようにして用いていくかが詳しく述べられています。
本書で学ぶテクニックは英検やTOEFLなどの内容の難しい英文を読解する際に非常に役立ちます。また、試験対策だけでなく、英字新聞などを読む際の効率的な読書にもつながるはずです。まさに「英語長文をロジカルに読む」ために必要なノウハウが凝縮されている一冊と言えます。
英語を勉強し直したい社会人の方は、ぜひ懐かしの大学受験参考書を取り入れてみてはいかがでしょうか?
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