高校受験しなくていいの?日本の受験事情を英語で説明

公開日:

「日本の高校・大学受験は大変」と当たり前のように思ってきたかもしれませんが、「中高一貫校」(combined junior-senior high school)が増え、「総合型入試」(holistic admission)で筆記試験なしで大学に進学できるなど、日本の進学事情が大きく変わりつつあります。海外の事情と比べながら、今日本ではどのように高校・大学に進むのか、外国人に説明できるようになっておきましょう。

「中高一貫校」を英語で言うと?

中高一貫校では、基本的に高校進学時に試験はなく、大学の付属であれば大学受験の苦労もないかもしれません。多くの子どもが中高一貫校を目指す状況を、こんなふうに説明してみましょう。

日本の中高一貫校事情

The number of combined junior-senior high schools in Japan is increasing.(日本では中高一貫校の数が増えています)

combinedは「組み合わせた」、junior high schoolで「中学」、senior high schoolで「高校」。combined junior-senior high schoolで「中高一貫校」となります。

Many of them are private and some are public.(その多くは私立で、公立もあります)

publicは「公立」で、「市立」はmunicipal、「県立」はprefectural、「国立」はnationalです。

中高一貫校のメリット

They don’t have to take high school entrance exams.(高校受験をする必要がありません)

「受験する」はtake an entrance exam。examはexaminationの略で、口頭ではよくこう呼ばれています。ほとんどの学校が、grade(成績)がよければ高校に進めるというシステムを採っています。

If it’s a university annex, they may be able to enter the university based on their academic record.(大学の付属であれば、学業成績で大学に入れるかもしれません)

annexは「付属」、academic recordは「学業の記録」で、入学選考のために使う成績書類をこう呼びます。

「塾」と「中学受験」を英語で説明

ひと昔前までは、「受験」と言えば高校受験から始まるものでしたが、今は多くの小学生が、中学受験のため塾に通っています。日本の小学生がどのように勉強しているのか、英語で説明できるようになっておきましょう。

「塾」を英語で

Many elementary school children go to cram schools to pass the exams.(多くの小学生は、合格するため塾に通います)

cramは「詰め込む」という意味で、cram schoolで「塾」。「(試験に)通る」のpassを使い、pass the examで「合格する」。

Cram schools provide strategies for exams.(塾は受験対策をしてくれます)

strategyは「戦略、対策」。一般的に「試験のために勉強する」であればprepareを使い、prepare for examsと言います。

中学受験を英語で説明

Japanese, math, science, and social studies are the main subjects tested.(試験科目は主に国語・算数・理科・社会です)

「国語」はJapanese、「算数」はmath、「理科」はscience、「社会」は「社会についての学習」という意味のsocial studiesを使います。実際には算数や英語の「1科入試」(one subject entrance exam)など、さまざまなパターンがあります。

Children apply to several schools in order to secure admission.(子どもたちは併願して入学を確実にします)

applyは「出願する」、in order to ~は「~のために」、secureは「確実なものにする」、admissionは「入学」のことです。1人で5校、6校と併願することもあるようです。

大学は推薦や書類審査で合格できる

大学受験には「総合型選抜」や「指定校推薦」などがあり、written exam(筆記試験)を受けずに合格する道も広がってきました。最新の事情を理解し、英語で説明できるようにしましょう。

大学の入試システムを英語で説明

The university entrance exams include holistic admission and designated school recommendation.(大学入試には、総合型選抜や指定校推薦があります)

holisticは「総合的な、全体の」。designatedは「指定された」、recommendationは「推薦」。これだけだと外国人に伝わりにくいかもしれず、次のように説明してあげましょう。

Holistic admission is AO, Admission Office application.(「総合型選抜」はAO、アドミッション・オフィス出願です)

document screening(書類選考)やinterview(面接)で審査する「総合型選抜」は元々海外で一般的。AOまたはAdmission Officeと言えば通じるでしょう。applicationは「出願」。

If the school is designated by the university, students may be admitted by recommendation.(学校が大学に指定されていると、推薦で入学できる可能性があります)

designateは「指定する」、admitは「認める」で、入学を「許可する」こと。一定以上のacademic record(学業成績)は必要です。

なお、普通に筆記試験を受ける「一般受験」はgeneral admissionと言うことができます。first choice(第一志望)が総合型や指定校推薦で入学できない場合、あえて一般受験を選択する高校生もいます。

海外の事情は?

アメリカやヨーロッパの大学はwritten exam(筆記試験)がないAO型の入試であることが多いため、日本の大学の入試事情は、海外に近づいてきたとも言えます。留学や海外大学進学なども視野に入れつつ、海外の事情を押さえておきましょう。

アメリカでは高校まで義務教育

アメリカやヨーロッパでは「塾」は一般的ではありませんが、近年では日本の「公文」がKUMONとしてアメリカに進出し、after school centerと呼ばれていたりします。なお、アメリカでは一般にcompulsory education(義務教育)が高校まであり、それまでは私立の学校に行きたいときだけ、受験することになります。

イギリスではpublic schoolというと中高一貫の私立名門校を指し、「公立学校」はstate schoolと呼ばれるので注意してください。

大学受験では成績やエッセイが大事

海外のAO入試では高校までの成績が大切で、アメリカではよくGPA(Grade Point Average、成績平均値)と呼ばれています。また自分の経験や考えなどをまとめたessay(エッセイ)という論文を提出します。

日本の高校では2022年から、課題を見つけて調査し発表する「探究」(Inquiry Based Learning、探究に基づく学習)という授業が始まり、この探究の成果を論文、エッセイとして提出すると、日本の総合型選抜にも、海外の大学への出願にも役立つということになります。

留学生にはTOEFLなどの英語試験の成績が求められますが、一定以上のスコアがあれば大丈夫。海外のいい大学に入るには、高校の成績やエッセイが大切と思っていいでしょう。

受験事情について外国人と英語で話そう

昔ながらの受験制度しか知らないと、日本の事情について、外国人に正確に伝えることができないかもしれません。ここで紹介した英語を使って、例えばこんなふうに説明してみましょう。

中高一貫校について話す

A: The number of combined junior-senior high schools in Japan is increasing.(日本では中高一貫校の数が増えています)

B: Oh, what’s the reason?(へえ、どんな理由でですか?)

A: Students don’t have to take high school entrance exams. And if it’s a university annex, they may be able to enter the university based on their academic record.(生徒たちは高校受験をする必要がありません。それに大学の付属であれば、学業成績で大学に入れるかもしれません)

B: That’s convenient. We don’t have university annex high schools.(それは便利ですね。私たちのところには、大学付属高校というのはありません)

大学入試について話す

A: The university entrance exams include holistic admission and designated school recommendation.(大学入試には、総合型選抜や指定校推薦があります)

B: I’m not very familiar with it.(あまりなじみがないですね)

A: Holistic admission is AO, Admission Office application.(「総合型選抜」はAO、アドミッション・オフィス出願です)

B: Same here. GPA is important.(同じです。GPAが大事ですよね)

受験事情を英語で説明するには、さまざまな表現を知っておく必要があるようです。外国人を相手に説明の練習をしたいと思ったら、ぜひ、レアジョブ英会話を活用してください。

まずはレアジョブ英会話を始めよう!

Please SHARE this article.

英語を話せるようになりたいなら
学習のプロにみてもらおう

英語を学んできたのに、いざ話そうとなると全く言葉が出てこない、その原因は圧倒的にアウトプット量が不足していることにあります。
英会話の経験量を増やしたいなら断然オンライン英会話がおすすめ。1日25分だけ英語を話す習慣が鍵を握っています。高いお金を払って海外留学する必要はないのです。

7日間無料でレッスンを体験できます

無料トライアルを始める

最適な学習サイクルが
レアジョブ英会話ひとつで完結

レアジョブ英会話の学習サイクルを示す図。各ステップは現状把握、学習相談、予習、実践の4つで、矢印でつながっています レアジョブ英会話の学習サイクルを示す図。各ステップは現状把握、学習相談、予習、実践の4つで、矢印でつながっています

※「ソロトレ」は有料会員様のみご利用いただけます

レアジョブ英会話なら、英会話レッスンはもちろんのこと、「聞いて話す」発話トレーニング「ソロトレ」や一歩一歩英語力を積み上げられるオリジナル教材など、オンライン英会話市場で長年培ってできたコンテンツを豊富に取り揃えています。(追加料金なし/教材無料)苦手を克服したいなら使うべき選りすぐりのコンテンツです。

利用者インタビュー

7日間無料でレッスンを体験できます

無料トライアルを始める

編集部おすすめ記事

英語に関する最新記事を
メルマガでチェックしよう!

メールマガジンを購読する