2025年1月、アメリカのロサンゼルスで大規模な山火事が発生し多くの被害をもたらしました。アメリカは山火事のほかにも毎年ハリケーンの被害に悩まされています。また、日本は地震、フィリピンは台風、といったように世界各国その土地ならではの自然災害があります。これらの自然災害、英語で説明するときにはどんな表現を使うのでしょうか。今回の記事では世界のあちこちで見られる自然災害に関する英語をご紹介していきます。
アジア・オセアニア圏でよく見られるEarthquake
世界各地で発生する自然災害について、各国でよく見られるものを英語でどう表現するのか学んでいきましょう。それぞれどんな使い方をするのか、例文も合わせてご紹介していきます。
まずは日本を含むアジア圏です。どのような災害があるのでしょうか。
Earthquakes(地震)
日本は地震大国と言われるほど地震が多い国です。また、アジア・オセアニア圏では日本以外にも中国やインド、フィリピン、インドネシア、ニュージーランドなどでもたびたび被害が確認されています。
Japan experiences frequent earthquakes due to its location on the Pacific Ring of Fire.(日本は環太平洋火山帯に位置しているため、頻繁に地震が発生する。)
The earthquake caused buildings to collapse, and rescue teams were sent to help the victims.(地震によって建物が倒壊し、救助隊が被災者の支援に派遣された。)
Tsunami(津波)
津波は地震に伴いよく発生する災害です。そのため地震のある国は津波にも備えなければなりません。津波は実は日本語がそのまま世界共通語‘Tsunami’として使われています。
Scientists are working on improving tsunami prediction technology.(科学者たちは津波の予測技術を向上させるための研究を進めている。)
The tsunami warning system alerted coastal residents to evacuate immediately.(津波警報システムが沿岸の住民に即時避難するよう通知した。)
Typhoon(台風)
台風もアジア圏でよく起こる災害です。日本や中国、フィリピンなどでよく見られます。
The typhoon brought heavy rain and strong winds, leading to widespread power outages.(台風が豪雨と強風をもたらし、広範囲で停電が発生した。)
The typhoon is expected to make landfall early tomorrow morning, and authorities have issued evacuation orders for coastal areas.(その台風は明日の朝早くに上陸する見込みで、当局は沿岸地域に避難命令を出した。)
Volcanic eruptions(火山噴火)
日本を含む多くのアジア圏は環太平洋火山帯に位置しており、火山噴火にも注意する必要があります。日本、フィリピン、インドネシアなどでは特に注意が必要です。
The volcanic eruption covered the nearby towns in a thick layer of ash.(火山の噴火により、近隣の町が厚い火山灰に覆われた。)
Tourists were evacuated from the island due to the increasing risk of a volcanic eruption.(火山噴火のリスクが高まったため、観光客は島から避難させられた。)
Bushfire(山火事)
オーストラリアの夏季によく発生する災害です。一度発生すると完全に鎮火するまでに時間を要し、コアラなどの希少動物が危険にさらされます。
Climate change has increased the frequency and intensity of bushfires in Australia.(気候変動により、オーストラリアでは山火事の発生頻度と規模が増加している。)
Many animals lost their habitats due to the devastating bushfires.(壊滅的な山火事によって、多くの動物が生息地を失った。)
北米ではWildfire、Hurricaneに注意が必要
続いて、北米エリアと南米エリアでよく見られる災害についての英語表現です。
Hurricane(ハリケーン)、Tornado(トルネード)
アメリカでは毎年のようにハリケーンやトルネードの被害が報告されています。ちなみにハリケーンは海の上で発生する暴風雨、トルネードは地上で発生する強力な竜巻のことです。
Hurricane Katrina devastated New Orleans in 2005, causing massive flooding.(ハリケーン・カトリーナは2005年にニューオーリンズを壊滅させ、大規模な洪水を引き起こした。)
The tornado destroyed several houses in just a few minutes.(その竜巻はわずか数分でいくつかの家を破壊した。)
Wildfire(山火事)
ロサンゼルスの山火事はまさに’wildfire’です。アメリカだけでなく、カナダでもよく見られます。Bushfireと同じ意味ですが、北米では’wildfire’が使われることが一般的です。
Firefighters worked tirelessly to contain the wildfire before it reached residential areas.(消防士たちは山火事が住宅地に到達する前に鎮火しようと懸命に取り組んだ。)
Climate change has increased the frequency and intensity of wildfires.(気候変動により、山火事の発生頻度と規模が増加している。)
Flood(洪水)
洪水は北米、南米でよく見られますがヨーロッパなどそれ以外の地域でも頻繁に起こります。
Many countries build levees and dams to prevent floods.(多くの国が洪水を防ぐために堤防やダムを建設している。)
The heavy rain caused severe flooding in the city, submerging streets and houses. (豪雨が都市に深刻な洪水を引き起こし、道路や住宅が水没した。)
Landslide(地滑り、土砂崩れ)
洪水や地震によって地面がもろくなることで、landslide(地滑り、土砂崩れ)のリスクも高まります。ブラジルやペルーなど、南米地域で特に注意が必要です。
Authorities have warned residents about the risk of landslides in mountainous areas.(当局は山岳地帯の住民に対し、土砂崩れのリスクについて警告を発した。)
Engineers are working on stabilizing slopes to prevent landslides.(技術者たちは土砂崩れを防ぐために斜面の安定化を進めている。)
ヨーロッパで見られるさまざまな自然災害
ヨーロッパは広大なため、エリアによってさまざまな自然現象が見られます。それに伴い自然災害もいろいろとあります。
Heatwave(熱波)
夏季になるとヨーロッパで広く見られる現象です。熱中症など人体に直接影響をもたらすほか、作物が枯死したり水不足になったりといったリスクがあります。
The extreme heatwave has led to crop failures in many parts of Europe, impacting food supply and agricultural economies.(異常な熱波はヨーロッパの多くの地域で作物の不作を引き起こし、食料供給と農業経済に影響を与えました。)
Storm(嵐)
強風や雷、降雨などを伴う嵐は、ヨーロッパの広範囲で見られる自然災害です。
After the storm passed, the skies cleared up, and people began to assess the damage to their homes.(嵐が過ぎ去った後、空が晴れ、人々は自分たちの家の被害状況を調べ始めた。)
The sudden storm caught everyone by surprise, and many travelers were stranded at the airport.(突然の嵐が皆を驚かせ、空港で多くの旅行者が足止めされてしまった。)
Extreme cold(極寒)、Blizzard(吹雪)
これらは特にロシアで見られる自然災害です。ロシアの他にはカナダなど緯度が高いエリアでも頻繁に観測されます。
Due to the extreme cold, many flights have been delayed, and schools have been closed for the day.(極端な寒さにより、多くの便が遅延し学校は休校となった。)
People were advised to stay indoors due to the dangerous blizzard conditions.(危険な吹雪のため、人々は屋内に留まるよう勧告された。)
アフリカならではの災害、Drought
アフリカでも上記で紹介してきた災害は頻繁に見られます。例えばFlood(洪水)は国を問わずどこでも起こりうる自然災害であり、Wildfire(山火事)もあります。それ以外に、アフリカでよく見られる災害といえばDrought(干ばつ)です。Droughtは作物を枯らしたり、水不足を招いたりと深刻な被害をもたらします。
The prolonged drought has led to water shortages in many regions.(長引く干ばつが、多くの地域で水不足を引き起こしている。)
Farmers are struggling due to the drought, which has affected crop production.(干ばつの影響で農作物の生産が落ち込み、農家が苦しんでいる。)
防災と各国の災害情報
日ごろから防災に関する英語に触れておき、もしものときもできるだけ平常時を保ちましょう。いざというときに避難や支援情報を適切に得ることは命に係わる重要な問題です。ここでは、防災に関する英単語と、諸外国の災害情報についてまとめて紹介しています。
Evacuation(避難)
テレビやスマートフォンの災害情報で’evacuation’という単語が出てきたら、危険が迫っている可能性が高いです。ご自身のエリアに影響があるのか確認し、必要であればすぐに行動に起こすようにしましょう。
A: Did you hear about the wildfire in the nearby town?(近くの町で起きた山火事のこと聞いた?)
B: Yes, I saw the news. The authorities have ordered an evacuation for the residents in that area.(うん、ニュースで見たよ。当局がその地域の住民に避難命令を出したらしい。)
Emergency Alert(緊急警報)
日本の場合、地震やその他災害が起こった際にスマートフォンに緊急速報が届くことがあります。それらの警報は英語で言うと’emergency alert’です。
A: Oh! I just got an emergency alert on my phone.(おっと!スマホに緊急警報が届いたよ。)
B: What does it say?(なんて書いてあるの?)
A: It says there’s a severe thunderstorm approaching, and we should stay indoors.(ひどい雷雨が近づいているから、屋内にいるようにって書いてある。)
First Aid(応急処置)
万が一怪我をしてしまったときには応急処置が必要です。その際には’first aid’と言えば伝わります。
A: Oh no! You cut your hand! Are you okay?(大変だ!手を切っちゃったの?大丈夫?)
B: Yeah, it’s just a small cut, but it’s bleeding.(うん、小さな傷だけど、血が出てる。)
A: Don’t worry, I have a first aid kit. Let me clean the wound and put a bandage on it.(心配しないで、応急処置キットを持ってるよ。傷口を消毒して、バンドエイドを貼ろう。)
B: Thanks. It’s good to have someone who knows first aid.(ありがとう、デビッド。応急処置ができる人がいると助かるね。)
最後に、外国に住むお友達や旅行中など、海外滞在中に災害に見舞われたときのため、各国の災害情報サイトを確認しておきましょう。
アメリカ
アメリカはアメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁(FEMA)の公式ウェブサイトで災害情報の確認ができます。また、災害支援の申請や災害への備えについて確認できるウェブサイトもあります。
・アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁(FEMA)
https://www.fema.gov
・災害支援の申請や情報
https://www.disasterassistance.gov/
・災害への備えについて
https://www.ready.gov/
カナダ
カナダの場合はPublic Safety Canadaという、カナダの公共安全に関する情報を提供するウェブサイトで自然災害の情報も確認できます。
https://www.publicsafety.gc.ca/index-en.aspx
アジア
アジア圏なら、アジア防災センターの公式ウェブサイトで最新の災害情報が日本語と英語で確認できます。公式ウェブサイト内の「災害情報(Disaster information)」タブを開いてみましょう。
https://www.adrc.asia/latest_j/
オーストラリア
オーストラリア気象庁のウェブサイトで常に最新の情報が提供されています。また、気象庁の天気予報アプリを利用していれば、スマートフォンに災害情報の通知が届くように設定できます。
http://www.bom.gov.au/
その他
上記以外のエリア、例えば南米などは各国の公式情報が必ずしも英語で提供されているとは限らず、情報が少し見つけづらいかもしれません。その場合には国連の人道問題調整事務所(OCHA)のウェブサイトを確認するといいでしょう。世界各地の災害情報や人道支援情報がチェックできます。
https://www.unocha.org/
災害時についてもっと知りたい人は、「もしもの時に備えよう!災害時に役立つ防災英語フレーズまとめ」を合わせて参考にしてみてくださいね。
まとめ
今回の記事では自然災害に関する英語表現について詳しく見てきました。海外滞在中に困らないためにも、それぞれの地域の災害の特色を知っておきましょう。
今回学んだ単語や表現を練習したい場合には、ぜひレアジョブ英会話のレッスンを活用してみてください。ご自身が特化したいエリアを集中的に学習できるので、効果的な英語習得が目指せます。
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