デジタルに強く効率を重視する最近の若者を「Z世代」と呼びますが、英語では何と言えばいいのでしょうか?また、「X世代」「ミレニアル世代」という呼称もあり、混乱してしまうことがあるかもしれません。「高齢化」「未成年」といった表現も覚えながら、世代の呼び方を英語ですっきり整理できるようになりましょう。
「Z世代」とその特徴を英語で表現
残業を断りあっさり定時で帰宅する新入社員を見て「やっぱりZ世代だな」と言ったりしますが、実はこの現象は、よその国でも共通。今や、行動を理解しづらい若者を指す代名詞となっています。この「Z世代」を英語でどう表現するかを見ていきましょう。(世代の英語 | tiktok)
「Z世代」の英語での言い方
Generation Z / Gen Z(Z世代)
generationが「世代」で、「Z世代」はGeneration Zまたは略してGen Zと呼ばれます。Zの発音は[zed]ではなく[ziː]となり、Gen Zはカタカナで書くと「ジェンジー」のように聞こえます。
「Z世代」とは誰のこと?
一般に、1990年代後半から2010年頃にかけて生まれた、10代から20代後半の子ども・若者を指します。アメリカで1960年代半ばから1970年代後半にかけて生まれた新しい世代をGeneration X(X世代)と呼ぶようになり、Xの後にGeneration Y(Y世代)が続き、さらにGeneration Z(Z世代)も生まれたというわけです。
「Z世代」ってどんな人たち?
「Z世代」の特徴として、よく次のようなことが挙げられます。
digital native(デジタルネイティブ)
生まれたときからインターネットがあり、パソコンやスマホを自然に使いこなします。nativeとは「生まれつきの」という意味で、native Japanese(生まれつきの日本人)のようにも使われます。
diverse(多様な)
さまざまなrace(人種)やethnicity(民族性)が混在する環境に慣れていて、diverse(多様な)考え方ができるとされます。
sustainable(サステナブル)
environmental issues(環境問題)が重視される時代に育ったので、eco-friendly(環境にやさしい)かどうかに敏感です。
efficient(効率的な)
personal relationships(人間関係)を大切にする一方で、便利な社会で育ってきたためefficiency(効率)を重んじ、time performance(タイパ)がよいことを好みます。
「Z世代」にまつわる会話
A: Can you ask Mark to work on it? I think he’s available.(マークにそれをやるよう頼んでもらえますか?彼は手が空いていると思います)
B: I already did and he said no. He has things to do after work.(頼みましたが断られました。会社のあとやることがあるそうです)
A: Oh, Gen Z!(ああ、Z世代だな!)
「ミレニアル世代」「X世代」を英語で言う
「Z世代」の前の世代は、Millennium(ミレニアム)に合わせて「ミレニアル世代」と呼ばれています。これは「Y世代」と重なっていて、最近はさらに、「Z世代」の後の「α(アルファ)世代」も誕生しています。外国人との会話に役立ちそうな言い方を覚えておきましょう。
「ミレニアル世代」とは
Millennials(ミレニアル世代)
1980年代初めから1990年代半ばに生まれた、2000年というMillennium(千年紀)以降に成人になった世代を指します。語尾が-alsとなっていて、カタカナの「アム」とは違うところに要注意。不安定な時代に育ったのでfinancial stability(経済的安定性)を好み、entrepreneurship(起業家精神)に富んでいるZ世代とは異なるとされます。
Generation Y(Y世代)
Millennialsと同じですが、Millenniumがあったため、Millennialsという言い方のほうをよく見かけるようになりました。
「X世代」とは
Generation X(X世代)
1960年代半ばから1980年代終わりにかけて生まれた世代。ベトナム戦争終結、ベルリンの壁崩壊と大きく変わる世界の中で育ち、skeptical(懐疑的)でindividual oriented(個人主義志向な)価値観を持っているとされます。
その一つ前のBaby boomers(ベビーブーム世代)には、ambitious(成功欲がある)、team players(チームプレーヤー)という特徴があります。
「α世代」とは
Generation α(α世代)
「Z世代」のあと、2010年頃から2020年代半ばにかけて生まれた世代で、Millennials(ミレニアル世代)の子どもに当たる層とされます。傾向としては「Z世代」と似ていますが、小さいころからAIに親しむことで、よりtechnology oriented(技術志向)になっていると言われています。
「ミレニアル世代」「X世代」にまつわる会話
例:
A: George, we have to make calls to apologize to the customers.(ジョージ、お客様に謝罪の電話をかけないといけません)
B: No problem. We are Generation X. Unlike Millennials or Gen Z, we know how to deal with people.(大丈夫です。我々はX世代ですから、ミレニアル世代やZ世代と違って、人との付き合い方を知っています)
日本の「団塊の世代」「ゆとり世代」を対応させると
X、Y、Z、αといった世代の呼び方が欧米社会で生まれた一方で、日本には「団塊の世代」「ゆとり世代」など独自の呼称があります。外国人にもわかるように、英語に対応させて説明してみましょう。
「団塊の世代」を英語で
Baby boomers(ベビーブーム世代)⇒団塊の世代
日本の「団塊の世代」は1947年から1949年の、第二次世界大戦後に生まれた層を指します。時代としては海外のBaby boomersに近く、ambitious(成功欲がある)といった特徴も共通しています。
「バブル世代」を英語で
Generation X(X世代)⇒バブル世代
1965年から1970年生まれの、bubble economy period(バブル期)に社会人となった世代。individual oriented(個人主義志向な)ところが共通しています。
「ゆとり世代」を英語で
Millennials(ミレニアル世代)⇒ゆとり世代
1987年から2004年に生まれた「ゆとり教育」を受けた世代で、この頃からwork-life balance(ワークライフバランス)が重視されるようになってきました。時代としてはMillennials(ミレニアル世代)と重なっていて、stability(安定性)を好む点も共通しています。
「団塊の世代」にまつわる会話
A: We’re targeting wealthy and health-conscious Baby boomers.(ターゲットは、裕福で健康志向のベビーブーム世代=団塊の世代)です。
B: How old are they in Japan?(日本では何歳ですか?)
A: Let’s say, around mid 70s.(そうですね、70歳代半ばくらいです)
「高齢化」「未成年」など年齢・世代にまつわる英語表現
「少子高齢化」など、世代を語る際には年齢にまつわる話題が欠かせなくなっています。よく使われる基本的な用語を整理しておきましょう。
「少子高齢化」を英語で
declining birthrate and aging population(少子高齢化)
declineは「下降する」、birthrateは「出生率」。ageは「年を取る」という動詞にもなり、agingで「高齢化している」となります。
「成人」と「未成年」
adult(成人)
legal age(法定年齢)
minor、under age(未成年)
adultは単に「大人」という意味でもあり、「法律で認められた大人の年齢、法定年齢」のことをlegal ageと言います。
「子ども」「若者」「高齢者」
child(子ども)
baby(赤ん坊)も含まれ、「乳児」をinfant、「よちよち歩きの赤ん坊」をtoddler(幼児)と呼ぶこともあります。
childhood (子ども時代)
一般に、若者・青年になる前の時代をこう呼びます。
adolescence(若者、青年)
adult(成人)になる前の10代の若者を指します。
elderly、senior(高齢者)
seniorには「上級の」という意味もあるので要注意。
adulthood(成人期)
成人以降の時期。高齢者についてはlate adulthood(後期成人期)のように言います。
年齢・世代にまつわる会話
A: As Gen Z enters adulthood, we should focus on their consumer behavior.(Z世代が成人期を迎えるので、彼らの消費行動にフォーカスすべきです)
B: For Millennials, they have a declining birthrate problem.(ミレニアル世代には、少子化の問題がありますね)
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