「真面目に頑張る」って英語で言える?場面や気持ちで「頑張る」を上手に使い分けよう

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「英語学習を頑張るぞ!」と真面目に取り組んでいる人が、この記事を目にしていることでしょう。

日本語では「真面目に頑張る」や「一生懸命頑張る」という言葉をよく使いますが、改めて「頑張る」は英語でどのように表現するのか考えると、Do my bestぐらいしか思いつかないかもしれません。けれども落ち込んでいる人を「頑張って!」と励ますときに、「Do you best!(ベストを尽くして!)」と表現すれば、励ます意味ではなくなってしまいます。

このように日本語の「頑張る」にはいくつかの意味があり、私たちは状況に応じて自然に使い分けています。ですから英語で「頑張る」や「頑張って」を表現するのは、意外と難しいのです。

そこで今回は、「頑張る」を上手に使い分けるために、場面や気持ちに焦点を当てて解説していきます。

「頑張る」の英語:自分のこと【カジュアル】

カジュアルシーンとビジネスシーンで英語表現を明確に分けることはできませんが、ここでは比較的カジュアルシーンで使われることが多い、自分が「頑張る」ことを表現するフレーズを選びました。「一生懸命頑張る」「真面目に頑張る」「努力して頑張る」は非常に似た意味で区別するのは難しいのですが、あえて区別をして表現を確認します。

一生懸命頑張る

とにかく頑張るといったように、「一生懸命頑張る」ことを表現する英語フレーズです。

work hard

work hardで「頑張る」という意味。workを使っていますが、仕事とは限りません。また、自分のことだけではなく、他の人にも使います。work をstudyに代えれば「勉強を頑張る」、practiceに代えれば「練習を頑張る」という意味。「頑張り屋」「努力家」はa hard workerと表現します。また、ビジネスシーンでもよく使われる表現です。

I will work hard. (頑張るね)

Even though I’m tired, I’ll study hard. (疲れていても、勉強は頑張るさ)

He is a hard worker. (彼は頑張り屋だね)

I’ll work hard to pave the way for this new company. (この新しい会社で道を切り拓くために頑張ります)

do my best

do my bestは「ベストを尽くして頑張る」という意味。一番知られた「頑張る」の表現かもしれませんね。

I can’t promise, but I’ll do my best. (約束はできないけど、頑張るよ)

I’ll do my best with English study! (英語の勉強を頑張るぞ!)

I just do my best anyway. (とにかく頑張るのみだ)

真面目に頑張る

多くの労力や時間を費やして「真面目に頑張る」ことを表す英語フレーズです。

put a lot of effort into it

多くの労力をかけた「頑張る」は、put a lot of effort into itで表現します。「それに多くの労力を費やす」、つまり「頑張る」という意味。itを具体的に表現してもいいでしょう。

I’ll put a lot of effort into it. (頑張るよ)

I’m putting a lot of effort into studying English. (英語の勉強を頑張っているよ)

put a lot of time into it

多くの時間をかけた「頑張る」は、put a lot of time into itで表現します。「それに多くの時間を費やす」、つまり「頑張る」という意味。同様に、itを具体的に表現することもできます。また、time とeffortの両方を使って表現してもいいでしょう。

I’ll put a lot of time into it. ([それを]頑張るよ)

I put a lot of time and effort into preparing for the exam. (試験勉強に多くの時間と労力を費やした[頑張った]んだ)

努力して頑張る

「努力を尽くして頑張る」ことを表す英語フレーズです。

go for it

目標を達成するために最大限努力するときには、「挑戦する」という意味のgo for itで表現。また、スポーツなどで他の人を応援するときにも使われます。

I’ll go for it! (やってみるぞ!)

Go for it! (頑張れ!)

work towards

目標や目的に向けて努力を重ねて頑張るときには、「~(目的)に向けて頑張る」という意味のwork towardsで表現します。

I’ll work hard towards my dream! (夢に向かって頑張るぞ!)

I’m working towards my Ph.D., but it’s quite difficult. (博士号取得に向けて頑張っているけど、かなり難しいよ)

Ph.D.はDoctor of Philosophyの略で、「博士号」という意味です。

make an effort

make an effortは「努力する」という意味で、よく使われるフレーズです。

I have to make an effort! (頑張らなきゃ!)

I made an effort to pass the English exam. (英語の試験に受かるように頑張ったよ)

give it a go

口語で使われるフレーズで、「うまくいくように努力する」「やってみる」という意味。tryと同じような意味合いです。

I’ve never ridden a horse before, but I’ll give it a go. (馬に乗ったことがないけど、やってみるよ)

I’ve never been on a diet before, but I’ll give it a go. (ダイエットをしたことがないけど、頑張ってみるか)

継続して頑張る

「頑張り続ける」「挑戦し続ける」ことを表す英語フレーズです。

keep ~ ing

keep ~ ingとkeep on ~ ingはどちらも「~し続ける」と継続を表します。keep ~ ingは動作・状態が続くことを表し、keep on ~ ingはより強調するときの表現。keep ~ ingは「これからも頑張る」という定番フレーズなので覚えておくと便利です。また、他の人を応援するときにも使われます。

I’ll keep on trying. (これからも頑張るよ)

I’ll keep working hard. (努力を続けるよ = これからも頑張るよ)

I’ll keep studying English for my dream. (夢のためにこれからも英語学習を頑張るよ)

Keep going! (その調子で頑張って!)

keep trying my best

上記と似た表現で、keep tryingは「頑張り続ける」「挑戦し続ける」という意味。

I’ll keep trying my best to lose weight. (これからも頑張って痩せるぞ)

I keep trying my best but I still fail all the time. (頑張り続けているけど、それでもいつも失敗するんだ)

「頑張る」の英語:自分のこと【ビジネス】

カジュアルシーンで示した英語フレーズを、ビジネスシーンで使ってはいけないということではありません。すでに述べたように両者を明確に区別するのは困難なため、ここで示す表現はよりビジネスシーンで使われる機会が多いと理解してください。

一生懸命頑張る

「一生懸命頑張る」「可能な限り頑張る」ことを表す英語フレーズ。ビジネスシーンでは必要な表現ですね。

give it my best shot

give it my best shotは「可能な限り努力する」「全力を尽くす」という意味。shotは「試み」のことで、itは頑張る対象を指します。また、似た表現のgive it a shotは「挑戦してみる」という意味。新たな仕事などを任されたときに最適な英語フレーズですね。

I’ll give it my best shot. (最善を尽くします)

I’ll give it a shot. (挑戦してみます)

do as much as possible

「可能な限り」「できるだけ」という意味のas much as possibleを使って表現してもいいでしょう。endeavorは「努力する」という意味で、tryとの置き換えが可能です。また、as hard as possibleを使っても表現できます。

I want to endeavor as much as possible. (できるだけ努力したいと思います)

I’ll work as hard as possible. (精一杯頑張ります)

努力して頑張る

次は、「努力を尽くして頑張る」ことを表す英語フレーズです。「一生懸命頑張る」ことと「努力を尽くして頑張る」ことは似た意味ですが、ここではより「努力」に焦点を当てた表現を見ていきます。

make my best effort

カジュアルシーンで示したmake an effortをmy best effort(最大限の努力)に代えた表現。「可能な限りのことをする」というニュアンスです。

I’ll make my best effort. (最大限の努力を尽くします)

put all my effort into it

put effort into ~で「~するよう努力する」「~に取り組む」という意味。effortがall my effortに代わっただけですが、put allで「すべてを注ぐ・全力を尽くす」、my effortで「私の努力」となり、全体で「すべての努力を注ぐ」となります。また、all my effortをmy full effortに代えても同じ意味です。

I’ll put all my effort into it. (全力を尽くして頑張ります)

I’ll put my full effort into it. (全力を尽くして頑張ります)

give it everything I’ve got

ネイティブが好んで使う表現で、「頑張る」「最善を尽くす」という意味。自然にこのフレーズが言えたらかっこいいですね。

I’ll give it everything I’ve got. (頑張ります)

もっと頑張る

次いで、「より頑張る」「いっそう頑張る」ことを表す英語フレーズを見ていきましょう。カジュアルシーンで示したwork hardやstudy hardをwork harderやstudy harderに代えても「より頑張る」ことを表現できます。

put more effort into it

すでに示したput all my effort into itのall my effortをmore effort(いっそうの努力)に代えた表現。仕事で失敗したときなどに適しています。from now onは「これから先」「今後」という意味。

I’ll put more effort into it. (もっと頑張ります)

I’m sorry, I’ll put more effort from now on. (申し訳ありません。今後はもっと頑張ります)

do even harder

evenは比較級のharderを強め、even harderで「さらに熱心に」という意味になります。repayは「恩返しをする」という意味。

I’ll work even harder to repay the company. (会社に恩返しができるようにもっと頑張ります)

not going to give up

視点を変えた「諦めない」という表現も、裏を返せば「もっと頑張る」という意味でしょう。not going to give upの他に、keepを使って「諦めずに頑張り続ける」ことも表せます。

I’m not going to give up. (諦めるつもりはありません)

I’ll keep at it. (諦めずに頑張り続けます)

ビジネスシーンで注意が必要な表現

使う場面が正しくないと、相手を不快にさせてしまう表現があるので注意が必要です。

keep up the good work

上司が部下に使う定番フレーズ。上司には使ってはいけない表現なので気をつけましょう。

Keep up the good work! (その調子で頑張れよ!)

tryが入った「頑張る」

辞書やインターネットには、「I’ll try」「I’ll try my best」「I’ll give it a try」など、tryが入った表現も「頑張る」という意味だと記載されています。ここでもいくつか示しましたが、tryは「やってみる」という意味が強いため、上司に何かを依頼されたときにこれらの表現を使うのはおすすめしません。「やりたくないけどやってみる」というニュアンスに聞こえてしまうからです。

ただし、初めての仕事を依頼されて「○時までに」と時間を設定された場合は、「できるかどうか分からないけどやってみる」ということなので、tryの入った表現でも問題ありません。つまり、仕事をこなせる能力があるのに依頼されたことに対してtryで対応すると、相手を不快にさせる恐れがあるということ。

特に、「I’ll try」はNoに近いニュアンスがあるので注意が必要です。カジュアルな場面でも、「I’ll try」と答えられると「NoならNoって言えばいいのに」と感じるネイティブは少なくありません。

上司に何かを依頼されたときには、以下のように言いましょう。get it done は「終わらせる」、count on ~は「~を頼る」、let downは「失望させる」という意味。

I will get it done. (必ずやります)

You can count on me. (お任せください)

I won’t let you down. (ご期待を裏切るようなことはありません)

「頑張る」の英語:相手のこと「頑張って」

これまで自分が「頑張る」ことを見てきましたが、ここからは他の人に「頑張ってね」と励ましたり応援したりするときの英語表現を見ていきます。自分の気持ちがどんな「頑張って」を表しているのか考えて使い分けるようにしましょう。

幸運を祈るの「頑張って」

これから何かにチャレンジする人へ幸運を祈って「頑張ってね」「頑張ってください」と応援する定番フレーズです。

Good luck

Good luckは「幸運を祈っています」という意味の「頑張って」です。カジュアルな表現で日常的に使われます。Good luckの後にon、with、inで頑張る対象を入れると気持ちが伝わりやすいでしょう。

Good luck! (頑張ってね!)

Good luck on your exam tomorrow! (明日の試験、頑張ってね!)

Good luck with your new job! (新しい仕事、頑張ってね!)

Good luck in San Francisco!(サンフランシスコで頑張ってね!)

keep my fingers crossed

人差し指と中指を交差させたハンドジェスチャーは「幸運を祈る」という意味。ネイティブは願いが叶うようにと、よくこのハンドジェスチャーを使いながら話をします。そのため、他の人に「幸運を祈る」という意味を込めて「頑張って」「応援しているよ」と伝えるときには、keep my fingers crossedと表現。「あなたのために(for you)」と最後につけ加えてもいいでしょう。

I’ll keep my fingers crossed. (頑張ってね!)

I’ll be keeping my fingers crossed for you. (応援してるよ)

You can do it

何かにチャレンジする人に、「あなたならできるよ、だから頑張って」と応援する表現。できることを強調するときには、I knowやI’m sureをつけます。

You can do it. (あなたならできるよ)

I know you can do it. (あなたならできるって信じてる)

I’m sure you can do it. (あなたならできるって確信がある)

諦めないでの「頑張って」

もうひと踏ん張り必要な人へ「諦めずに頑張って」と励ましたり応援したりするフレーズです。すでに示したGive it a shot!(頑張って!)やDo your best(ベストを尽くして!)でも表現できます。

Give it your all

give one’s allは「最大限の努力をする」「全力を尽くす」という意味。put one’s all into ~と同じ意味です。

Give it your all! (ベストを尽くして!)

Don’t give up

「諦めないで」「頑張れ」という意味の応援フレーズ。強調するときには、Never give upを使いましょう。

Don’t give up! (諦めないで!)

Never give up!(決して諦めるな!)

Stick to it

stick to ~には「~を着実にやる」「~を一生懸命やり続ける」という意味があるので、Stick to itで「もうひと踏ん張りだ」「大変だけど頑張れ」という意味になります。

Stick to it! (もうひと踏ん張りだよ!)

Hang in there

Don’t give upと同じように、「諦めずに頑張って」「負けるな」と応援する表現。

Hang in there, Rachel. I know you can do it. (レイチェル、諦めないで。あなたならできるよ)

元気を出しての「頑張って」

困難に直面したり落ち込んだりしている人に、「元気を出して」と励ます英語フレーズを見ていきます。直前に示したHang in there(くじけないで)が最も適した表現かもしれません。また、You can do it(あなたならできるよ)も励ましの「頑張って」になります。

Cheer up

Cheerには「元気づく」という意味があります。Cheer upは「元気を出して」「頑張って」「がっかりしないで」と励ます表現です。

Cheer up! (元気を出してね!)

Keep your chin up

直訳すると「あなたのアゴを上げ続けて」ですが、要するに「上を向く = 元気を出す」ということ。「元気を出して」「がっかりしないで」と励ます表現です。

Keep your chin up! (元気を出して!)

It will be OK

困難に直面して動揺している人に、「大丈夫だよ」「安心して」という気持ちを込めて慰めるフレーズ。

It will be OK. (大丈夫だよ)

Everything will be alright

It will be OKと同じように、「心配ないよ」と相手を安心させるフレーズ。

Don’t worry! Everything will be alright. (心配しないで!すべてうまくいくさ)

無理しないで「頑張って」

すでにすごく頑張っている人に、「もっと頑張れ」「今より頑張れ」というのはコクなことかもしれません。疲れ切っている人や体調が悪そうな人には、「無理しないで気楽にやろうよ」という気持ちを込めて「頑張って」と声をかけましょう。

Take care of yourself

「体に気をつけて」「お大事に」などの意味を持つフレーズです。疲れ切っている人や体調が悪そうな人にかける最適な言葉かもしれません。

A: I’ve driven for 10 hours for work. I’m exhausted but unfortunately, I have to do something more.(仕事で10時間運転したんだ。へとへとに疲れちゃったけど、あいにくもう少しやらなきゃならないことがあるんだ)

B : Take care of yourself. (頑張って)

Take it easy

「気楽にやる」「無理をしない」という意味のフレーズ。忙しくしている人に「肩の力を抜いてゆっくりしてね」という気持ちを込めて声をかけるといいでしょう。

A: I was super busy with work today. Why am I so busy every day? (今日は仕事が超忙しかったんだ。なんで毎日こんなに忙しいんだろう?)

B : Take it easy. (無理しないで頑張って!)

スポーツで応援する「頑張って」

スポーツで応援するときの「頑張って!」「頑張れ!」は、これまで示した表現とは異なります。日本語では「ファイト!」と応援しますが、英語で「Fight!」と応援するのはNG。殴り合って「戦え!」という意味になってしまうからです。

Go ~ !

Goの後にチームや選手の名前を入れて応援します。「いけ-!」というイメージですね。

Go Ohtani! You can do it!!(大谷、頑張れ!君ならできるぞ!)

Go Angels! (エンゼルス、頑張れ!)

Let’s go ~ !

上記のGoをLet’s goに代えたバージョン。やはりGoの後にチームや選手の名前を入れて応援します。

Let’s go Iniesta! (イニエスタ、頑張れ!)

Let’s go Vissel! (ヴィッセル、頑張れ!)

Come on!

チームや選手にもっと頑張ってもらいたいときのかけ声。Come onの後にチームや選手の名前を入れて応援してもいいですね。

Come on! (頑張れ!)

Come on Nishikori! (錦織、頑張れ!)

「頑張る」の使い分けを実践で身につけたい人は

日本語の「頑張る」には幅広い意味があるので、英語で表現するときには場面や気持ちに適したフレーズを使い分けることが大切です。「“頑張る”は英語で○○だよ」と一言で表現できない難しさはありますが、さまざまな表現を覚えられるチャンスだと思って頑張りましょう!

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