英語から日本語になった言葉だった!気づかず使っている意外な外来語

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Anime、Sushi、Judoなど多くの日本語が海外で使われるようになりましたが、その反対に海外から日本に入った言葉が定着して、外来語、借用語、カタカナ語として使われています。

外来語、借用語、カタカナ語はほぼ同じ意味で使われますが、中国から伝わった漢語が借用語・外来語の起源です。しかし現在では、「外来語」「カタカナ語」というと漢語を除く西洋から伝わった言葉を指します。

この記事では、普段の生活で外来語だと気づかずに使っている「英語から日本語になった意外な言葉」をご紹介!また、ネイティブには通じない「和製英語」と「英語以外の言語から日本語になった言葉」も番外編としてお届けします。

英語から日本語になった意外な言葉5選

漢語を除けば日本で外来語が使われるようになったのは16世紀中ごろで、キリスト伝道師や商人を通じて入ったポルトガル語が最初でした。ポルトガル語由来の日本語は「タバコ」「カルタ」「パン」などです。

また、鎖国時代は唯一貿易を認めたオランダから商品とともに言葉も伝わりました。その代表が「コーヒー」「ガラス」「ビール」などです。

明治以降は英語の他にフランス語、ドイツ語、イタリア語、ロシア語が入り、現在では外来語の80%以上が英語由来だといわれています。(国立国語研究所)

このように現在の外来語の多くは英語由来で、たいていカタカナの音から元の英単語を連想できますが、ここでは連想できそうにもない意外な言葉を厳選して5つご紹介します。

ハツ

焼き鳥や焼き肉のメニューにある「ハツ」は、誰もが知っている言葉ですが、英語由来だと知っている人はそんなに多くないでしょう。

ハツは「牛・豚・鶏の心臓」のことです。つまり、その語源は英語の「heart(ハート)」ということ。その複数形「hearts(ハーツ)」がなまって、日本語で「ハツ」と言われるようになったそうです。ハツを食べるときにはぜひ話のネタにしてみてください!

オクラ

和のイメージが強い「オクラ」ですが、実は英語名「okra」からの借用語。もちろん英英辞書にも載っている正真正銘の英単語です。

オクラは幕末から明治初期に日本に入り、全国的に普及したのが1970代だそうです。全国的に普及する前は「アメリカリネ」や「リネ」と呼ばれていましたが、現在では「オクラ」で統一されています。ちなみに原産地はアフリカ北東部です。

背広

「背広」という漢字が存在するため、英語から日本語になった言葉だとはなかなか信じられないかもしれませんね。背広は英語由来であることに間違いはありませんが、その語源には諸説あります。

最も有力な説は、市民服を意味する英語「civil clothes(シビリアン・クロウズ)」です。また、セビロ服を売りだしたロンドンの高級洋服店街が並ぶ通り「Savile Row(サビル・ロウ)」や、イングランドとスコットランドの境界にある良質の羊毛・服地の産地「Cheviot(チェビオット)」という説もあります。ちなみに「背広」は当て字です。

ミシン

どうして「ミシン」をカタカナで書くのかと不思議に思ったことはありませんか?

ミシンは「縫う機械」を意味する英語の「sewing machine(ソーイング・マシン)」の「machine(マシン)」が語源。「裁縫マシン」の「マシン」の音がなまって「ミシン」になりました。

ミシンが日本に伝わったのは黒船で知られるペリーが2度目に来航した1854年で、ペリーが将軍家に贈ったそうです。また、日本で初めてミシンを扱ったのは、篤姫こと天璋院だと言われています。

バズる

ソーシャルメディアなどで一時的に話題になり注目を集めることを「バズる」と言いますが、「バズる」も英語の「buzz(バズ)」に由来する言葉です。

buzzには名詞と動詞の働きがあり、動詞ではハチや機械などが「ブンブン飛ぶ」「騒音を立てる」という意味で使われます。けれども「がやがや言う」「うわさする」「ざわつく」という意味もあり、そこから「バズ」に「る」をつけて動詞として使われるようになりました。

他の言語に「る」をつけて動詞として使う例には、「サボる」「ダブる」「ググる」などがあります。「サボる」はフランス語の「sabotage(サボタージュ)」、「ダブる」は英語「double(ダブル)」、「ググる」は「Google(グーグル)」から日本語になった言葉です。

和製英語・カタカナ語には要注意

次に、日本人が独自の感性で英語から作り上げて日本語として使われる「和製英語」と、カタカナ語が本来の英語の発音・意味と異なる言葉を見ていきましょう。和製英語もカタカナ語もネイティブには通じないので注意する必要があります。

ネイティブに通じない和製英語

和製英語はあらゆるジャンルで使われているため、英語と勘違いしている人もいるかも知れません。ここでは代表的な和製英語と正しい英単語を見ていきます。

食べ物・飲み物

シーチキン ⇒ tuna (はごろもフーズの商標登録『シーチキン』から定着)
ホットケーキ ⇒ pancake (語源は諸説あり)
ノンアルコール ⇒ non – alcoholic
レモンティー・ミルクティー ⇒ tea with lemon / milk
アメリカンコーヒー ⇒ weak coffee
タピオカティー ⇒ bubble tea

職業など

サラリーマン ⇒ corporate employee / company employee / salaried employee
OL(オフィス・レディ) ⇒ office worker (正しい表現では性別は問わない)
フリーター ⇒ part – time worker
ガードマン ⇒ guard, security guard
フロント ⇒ reception

オフィス機器・家電製品

パソコン ⇒ computer
ノートパソコン ⇒ laptop computer
タッチパネル ⇒ touch screen(パソコンもテレビも画面は「screen」)
タイムレコーダー ⇒ time clock
テレビゲーム ⇒ video game
(電子)レンジ ⇒ microwave

ワイシャツ ⇒ shirt
ワンピース ⇒ dress
スボン ⇒ trousers, pants
パーカー ⇒ hoodie
トレーナー ⇒ sweatshirt, jumper
ノースリーブ⇒ sleeveless

その他

アンケート ⇒ questionnaire, survey
フリーダイヤル ⇒ toll free number (米), freephone (英)
ガソリンスタンド ⇒ gas station (米), petrol station (英)
キーホルダー ⇒ key chain, key chain
フライング ⇒ false start

英語と発音・意味が違うカタカナ語

英語由来のカタカナ語でもネイティブに通じないことがあります。その理由は発音が異なるためです。また、ネイティブに伝わったとしても日本語で使われる意味と異なる場合もあります。よく使われる語を挙げていくので、英語を話すときなどには注意しましょう。

英語と発音が異なるカタカナ語

ユーモア ⇒ humor [hjúːmər] : ヒューマ(ァ)
テーマ ⇒ theme [θíːm] : スィー(ム)
セーター ⇒ sweater [swétər] : スウェタ(ァ)
エネルギー ⇒ energy [énərdʒi] : エナジィ
ワクチン ⇒ vaccine [væksíːn] : ヴァクシーン
ウイルス ⇒ virus [váiərəs] : ヴァイァラス
アレルギー ⇒ allergy [ǽlərdʒi] : アラジィ
リキッド ⇒ liquid [líkwid] : リクウィドゥ

英語と意味が異なるカタカナ語

ミキサー ⇒ blender (mixerはケーキなどの「材料を混ぜる機械」のことで、スムージーなどを作るときのミキサーとは違う)
クーラー ⇒ air conditioner (coolerは飲み物などを入れて「冷やす容器」のこと)
バイキング(食べ放題) ⇒ buffet (Vikingは「海賊」という意味)
マンション ⇒ apartment, condominium(米), flat (英)(mansionは富豪の「大邸宅」のこと)
アイス ⇒ ice cream (iceは「氷」のこと)
クレーム ⇒ complaint (claimは「要求」「要求する」という意味)
ファイト ⇒ Go for it! (fight!は「頑張って!」ではなく「戦え!」「ケンカしろ!」という意味)
スマート⇒ slim (smartは「頭がいい」「(動作などが)キビキビした」という意味。「痩せている」という意味では使わない)

英語以外から日本語になった言葉【番外編】

外来語の中には英語以外の言語を由来とする言葉が数多く存在します。「アルバイト」はドイツ語の「仕事(arbeit)」、「レントゲン」はX線を発見した物理学者の名前に由来します。また、「コップ」はポルトガル語の「copo」が日本に入り、後にオランダ語の「kop」も入ったそうです。

挙げればキリがありませんが、最後に英語以外の言語から日本語になった意外な言葉を【番外編】としてご紹介します。

ドン

「政界のドン」「財界のドン」など「親分」「首領」という意味で使われる「ドン」はスペイン語・イタリア語からの借用語で、男性の名前の前につける敬称「Don」に由来します。日本で活躍するスペイン人サッカー選手のアンドレス・イニエスタ氏なら「ドン・アンドレス・イニエスタ(アンドレス・イニエスタさん)」となるわけです。もとは貴族の出身を示す敬称でしたが、現在では「さん」や「様」という意味で使われます。

ちなみに、西郷どんの「どん」は「殿」が変化したものなので「ドン」とは別です。

カンパ

お金を出し合うことを「カンパする」と言いますが、これはロシア語の「kampaniya(カンパニア)」の略です。

本来のロシア語のカンパニアは「政治的な活動や闘争」を意味し、目的達成のために「大衆を先導するような組織的な活動」のことを指します。そこから目的達成のための資金集めという意味で「カンパ」が使われるようになったそう。もちろん、現在では政治的な目的以外でも使われます。

じょうろ(如雨露)

草花に水をかける道具として使われる「じょうろ(如雨露)」は、漢字があるため外来語だと気づかないかもしれませんね。じょうろはポルトガル語で「水の噴出」を意味する「jorro(ジョルロ)」が語源です。

「如雨露」は当て字で、江戸時代には「上露」「上漏」などの漢字も使われていたそうです。

ポン酢

柑橘類の果汁を用いたポン酢は和食に欠かせない調味料ですが、その語源はオランダ語の「pons(ポンス)」です。ポンスの「ス」の音がなまって「ズ」に変化しました。ポン酢の「酢」は当て字です。

オランダ語のポンスは「柑橘系果実の絞り汁」を指す言葉で、もとは蒸留酒に柑橘類の果汁やスパイスを混ぜたカクテルの一種だったそうです。

天ぷら

「天ぷら」は日本を代表する料理なので日本由来の言葉だと思うかもしれませんが、ポルトガル語の「調理」を意味する「tempero(テンペーロ)」から転じた言葉だという説が有力です。

オランダ人により天ぷらが日本に伝わった16世紀には、南蛮料理をルーツとする「長崎天ぷら」が誕生。けれども天ぷらが書物に初めて登場するのは江戸中期から後期なので、全国的に広がるまでに時間がかかったようです。

英語から日本語になった言葉や和製英語がわかったら

なにげなく使っている日本語の言葉も、英語から日本語になったり英語以外の言語から日本語になったりしたことがご理解いただけたのではないでしょうか。英語学習を進める上では、和製英語が本当の英語表現なのかを見極める力も求められます。

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