英語で提案するときの表現を使い分けよう!ビジネスからカジュアルまで徹底解説

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「提案」や「提案する」という言葉はビジネスシーンに必須ですが、控えめな提案と積極的な提案では表現が異なります。それを英語で表現するとなると、どの英単語を使えばいいのか迷ってしまうかもしれませんね。またカジュアルな日常会話でも、「~するのはどう?」「~しない?」などと軽く提案する機会も多々あります。

本記事では、そのような「提案」に関する表現を使い分けるために、ビジネスからカジュアルまで幅広く解説します。

ビジネスシーンで使われる「提案」表現

ビジネスシーンで使われる「提案(名詞)」や「提案する(動詞)」を表す英単語はいくつかあるので、それぞれの単語のイメージをつかんで理解を深めましょう。

よく使われる6つの提案

まず、よく使われる「提案する」を意味する動詞を見ていきます。それぞれの動詞(V)には対応する名詞(N)もあるので、併せて覚えておくと便利です。

積極的な提案にpropose

proposeとproposalは新たな企画や商品などを積極的に売り込んだり提案したりするときに使い、proposeはたいてい「propose to do ~」「propose doing ~」「propose (to 代名詞:her) that ~」の形で表現します。下記のproposeを使った3文は形が異なってもすべて同じ意味です。

propose (V) : 提案する、企てる
proposal (N) : 提案(書)、企画(案)

He proposed to revise the rules. (彼はそのルールを改正しようと提案した)

He proposed that the rules should be revised. (彼はそのルールを改正しようと提案した)

He proposed revising the rules. (彼はそのルールを改正しようと提案した)

We opposed the proposal to build a new hall. (私たちは新しいホールを建設するという提案に反対した)

deal withは「(問題などに)取り組む・対処する」、opposeは「反対する・敵対する」という意味。

控えめな提案にsuggest

suggestとsuggestionは相手に考慮してもらえないかと自分の意見や実現可能な企画などを控えめに提案するときに使います。suggestはたいてい「suggest ~ to (代)名詞(例:the government)」「suggest to (代)名詞(例:them) that ~」「suggest doing ~」などの形で表し、「to (代)名詞」は省略可能です。

suggest (V) : 提案する、提言する、示唆する
suggestion (N) : 提案、提言

He suggested changes to a prototype. (彼は試作品の改良を提案した)

My boss will suggest that we have regular meetings on a regular basis. (上司は定期的に会議を開くことを提案するだろう)

I suggested putting the matter to the committee. (私はその問題を委員会に提出することを提案した)

The two leaders were flummoxed by the suggestion. (二人のリーダーはその提案に困惑した)

prototypeは「試作品」、be flummoxedは「困惑した・当惑した」という意味。

物事を勧めるadvise

adviseとadviceは日本語の「アドバイス」という言葉からも分かるように、助言や忠告を与えて物事を勧めるときに使います。動詞と名詞ではスペリングが微妙に異なるので注意しましょう。また、「I advise ~」と表現すると押しつけがましく聞こえるので、「It is advisable to do ~」や助動詞のwouldやmayを伴う形の方が好まれます。

adviseを提案の意味で使う場合は、「advise to do ~」「advise that ~」の形で使われるのが一般的ですが、「~しないように提案する」と表す場合は「advise 代名詞(例:me) against doing ~」を使います。

advise (V) : 勧める、忠告する
advice (N) : 助言、忠告

I think I’d advise him to leave the company. (彼に会社をやめるよう勧めるだろう)

Experts advised that sunscreen be reapplied every one to two hours. (専門家は日焼け止めを1~2時間ごとに塗るよう提案した)

I’d strongly advise you against making a sudden decision. (急な決断をしないように強くお勧めします)

You need the advice of a qualified engineer. (君には資格のあるエンジニアの助言が必要だ)

行動を促すrecommend

recommendとrecommendationは人や物事を勧めるときに使い、提案する意味で使われる場合は「~すべきである」「~するよう勧める」と行動を促します。提案の場合は「recommend that someone (should) ~」「recommend doing ~」「recommend (代)名詞(例:you) to do ~」の形で表しましょう。

recommend (V) : 推奨する、勧める
recommendation (N) : 推薦、提案、お勧めのもの

I recommend that you should postpone your presentation. (プレゼンテーションを延期するよう勧める = 延期すべきだと提案する)

He recommended reading the documents before having a meeting. (彼は会議の前に書類を読むことを勧めた = 書類を読むよう提案した)

We would like to recommend you to check the machines every year. (毎年、機械を点検することをお勧めしたい = 点検することを提案したい)

強く行動を促すurge

urgeはしきりに促すように強く行動を勧めるときに使います。名詞もurgeですが、提案という意味はありません。

urge (V) : (~するように)しきりに促す、駆り立てる、力説する
urge (N) : 衝動

Our superior urged us to work hard. (上司は私たちによく働くよう促した)

She felt an urge to tell someone about what had happened. (彼女は何が起こったのか誰かに話したいという衝動を感じた)

協力や意見などの提案にoffer

offerは「こうしたらどう」と協力や意見などを提案するときに使い、名詞もofferです。協力や意見などの申し出の場合は、「offer ~ to (代)名詞(例:us)」「offer (代)名詞(例:us)~」の形で表します。

offer (V) : 提案する、提供する、申し出る
offer (N) : 提案、申し出

You can’t offer such a low salary to someone who is so highly skilled. (非常に熟練した人にこんな低い給料を提案できないよ)

My colleagues offered me to work longer. (同僚は私にもっと長く働くよう提案した)

I do wish you would consider my offer. (私の提案を検討していただけると幸いです)

特別な場面で使われる提案

以下の2つはフォーマルな場面で使われるものの、特別な場面でしか使われない表現です。

専門的な助言や忠告にcounsel

counselは弁護士や医者などが専門的な提案をするときに使い、名詞もcounselです。「counsel someone to do」「counsel that ~」の形で表します。

counsel (V) : (熟慮の上で)助言する、勧める、相談する
counsel (N) : 助言、相談

The lawyer would counsel you to say nothing about the affair. (弁護士はその事件について何も言わないように助言するだろう)

The doctor counseled that I should have an immediate operation. (医者は私にすぐに手術を受けることを勧めた)

He was unwise to reject my counsel. (彼が私の助言を拒否したのは賢明ではなかった)

affairは「事件・出来事」、unwiseは「賢くない・愚かな」という意味。

動議としての提案にmove

moveは「動く」や「引っ越す」などの意味を持つ動詞ですが、議会や法廷などで議題を提起するときに「提案する」という意味で使います。moveの名詞はmovement (動き、動静、移動)ですが、「提案」という意味はありません。

move (V) : 移動する、展開する、動議として提出する

The chairperson moved that we should adjourn. (議長は休会を提案した)

He might move for an amendment. (彼は修正案を定義するかもしれない)

adjournは「休会する・延期する」、amendmentは「修正案・改正」という意味。

カジュアルシーンで使われる「提案」表現

ビジネスシーンで使われる単語の中には、カジュアルシーンで使われるものもあります。また、直接的に「提案する」とは表現しないものの、間接的に提案を意味するカジュアル表現も併せて見ていきましょう。

ビジネスでもカジュアルでも使われる「提案」

ビジネスシーンで示した6つの語のうち、recommendとsuggestの2つがカジュアルシーンでも頻繁に使われます。

suggest

すでに述べたように、suggestとsuggestionは控えめな提案に使います。

Whatever I suggest, he always disagrees. (彼は私が提案するものは何でも反対するのよ)

He suggested a drink tonight. (彼は今夜一杯やらないかと持ちかけた)

Can I make a suggestion? (提案してもいい?)

She made a suggestion that we all go for a drive. (彼女は私たちみんなでドライブに行こうと提案した)

make a suggestionで「提案する」という意味。

recommend

recommendとrecommendationは人や物事を勧めるときに使います。

Which restaurant do you recommend? (どのレストランがお勧め?)

She recommended that he should quit smoking. (彼女は彼にタバコをやめるよう勧めた)

Doctors recommend eating less salt. (医者は塩分を減らすことを勧めている)

I went to the new hotel on your recommendation. (あなたのお勧めの新しいホテルに行ったよ)

What’s your recommendation? (あなたのお勧めは?)

「提案する」場面で使われるカジュアル表現

次は、間接的に提案を意味する表現を見ていきます。日常的に使われるので、しっかりと覚えておきましょう。

「~についてどう思う?」

相手の意見などを求めたり軽く提案したりするときには、以下のように表現します。

What do you think about ~? (~についてどう思う?)
What about ~? / How about ~? (~はどう?)

What do you think about next vacation plan? (次の休暇の計画についてどう思う?)

What about dinner at my place? (私の家での夕食はどう?)

How about meeting at the cinema at 6 pm? (6時に映画館で落ち合うのはどう?)

How about a drink? (一杯どう?)

「~すれば・してみれば」

相手に「~すれば」「~してみれば」と提案するときの表現。Whyとdon’tやdoesn’tを使って、「どうして~しないの? = ~してみれば」と表現します。

Why don’t / doesn’t 主語 ~? (~してみれば)

Why don’t you come with me? (私と一緒に来れば?)

Why doesn’t  the team try a different tactics? (チームは戦術を変えればいいのに)

Why don’t we go to that new cafe for lunch? (昼食はあの新しいカフェに行けば?)

「~しませんか?」

相手に「~しませんか?」と提案する場合は以下のように表現しましょう。すべて「~しませんか?」という意味です。反対の意味になるWon’t youとWill youがあるので戸惑ってしまうかもしれませんが、Won’t you ~? は「~するのに否定的ですか?」という意味合いを含み、Will you ~?は「~するつもりがありますか?」と尋ねています。

Shall we do ~?
Won’t you do ~?
Will you do ~?
Would you like to ~?

Shall we go for a walk after breakfast? (朝食の後に散歩に行きませんか?)

Won’t you join our chat? (私たちのおしゃべりに加わりませんか?)

Will you play tennis with me tomorrow? (明日テニスをしませんか?)

Would you like to hang out together next week? (来週一緒に遊びませんか?)

友だちと遊ぶ場合は「hang out」を使い、playは子どもが遊ぶことを指します。

「~した方がいいよ」

相手に「~した方がいいよ」と提案や助言をする場合の表現です。shouldは「~するべき」などと訳されますが、英語のニュアンスはもっとソフトで、had betterの方がshouldより強制力があります。

You should do ~.
You had better do ~.

You should apologize to him. (彼に謝った方がいいよ)

You should not put yourself forward. (でしゃばらない方がいいよ)

You had better go and speak to him in person. (彼のところに行って直接話した方がいいよ)

You had better not fret about your mistakes. (自分の過ちのことで悩まない方がいいよ)

put oneself forwardは「でしゃばる」、fret aboutは「~について悩む」という意味。

「~できるよ」

could はshouldよりソフトな表現で、「~することができるよ」という意味です。could は可能性や選択肢を提案し、shouldは最適なことを表します。

主語 could do ~.

We could win the game if we tried harder. (もっと頑張れば試合に勝てるよ)

You could give it a try. (挑戦してみたら? = 挑戦できるよ)

You could not print the exact words used. (使われている正確な単語を印刷できないんじゃない? = 印刷できないよ)

提案に対する「返答」表現

最後に、提案を受け入れる場合と断る場合の表現も、ビジネスシーンとカジュアルシーンに分けて見ていきます。

ビジネスシーン

ビジネスシーンで提案を受け入れる場合と断る場合に使われる代表的な表現をチェックしましょう。

提案を受け入れる場合

取引先、同僚、上司から部下という異なる相手への受け入れフレーズを示します。

<取引先>

Of course, I accept your proposal. (もちろん、あなたの提案を受け入れます)

Thank you for your proposal. It was insightful. We would like to follow it. (ご提案ありがとうございます。 洞察に満ちていました。私たちはそれに従いたいと思います)

We agree with your proposal. Let’s talk about it next week. (あなたの提案に同意します。 来週それについて話しましょう)

<同僚>

Sounds good / great. Let’s try then. (いいね、やってみよう)

That’s amazing / wonderful / awesome! (それはすごい / すばらしいね!)

I like your idea! (君のアイディアが気に入ったよ!)

<上司から部下>

That sounds like an innovative proposal. OK, you have my permission. (斬新な提案のようだ。いいだろう、許可しよう)

insightfulは「洞察に満ちた」、innovativeは「斬新な」という意味。状況によってinnovativeはinteresting (おもしろい)やpractical (実践的な)など他の形容詞に変えましょう。

提案を断る場合

取引先などの提案を断る際の表現をいくつか見ていきます。UnfortunatelyやI’m afraidなどの言葉を添えて断るようにしましょう。

Unfortunately, we are unable to accept your offer. (残念ながら、申し出をお受けすることができません)

I’m afraid I can’t support that proposal. (申し訳ありませんが、その提案には賛成できません)

I apologize but it’s just difficult to accept your proposal. (申し訳ありませんが、提案を受け入れるのはちょっと難しいですね)

I understand what you mean, but I consider that ideas are not so practical. (あなたが意図することは理解できますが、アイディアはそれほど実用的ではないように思います)

We regret to inform you that we can’t agree to the proposal. (残念ながら、提案には同意できません)

カジュアルシーン

カジュアルシーンでよく使われる代表的な表現です。ぜひ使い分けてみてください。

提案を受け入れる場合

ビジネスシーンの同僚への提案受け入れと同じ表現を使うといいでしょう。上記で示したもの以外を見ていきます。coolは若い世代がよく使い、「いいね!」「分かった!」という意味でも使われるので注意しましょう。

That’s cool! / Cool! (いいね! 分かった!)

Absolutely! (絶対だよ!)

Definitely! (当然!)

That’s right! (そうだね!)

Sure! (いいよ!)

Of course! (もちろん!)

True!(そうだな!)

OK! (オッケー!)

I think so. (そう思うよ)

提案を断る場合

カジュアルシーンでも断るときには、UnfortunatelyやI’m sorryなどの言葉を添えて断る方がいいでしょう。

Unfortunately, I can’t come to the party tonight. (残念ながら、今夜のパーティーには行けなくなっちゃった)

Sounds good, but I’ll be on a business trip from tomorrow. (いいね。でも明日から出張なんだ)

I’m sorry, I don’t think I’ll be able to manage it. (ごめん、都合がつきそうにないわ)

I’d like to come, but there’s been a lot of work to do. (行きたいけど、やることがたくさんあるんだ)

Sorry, not today… (ごめん、今日はちょっと…)

Maybe next time! (やっぱり、やめとく! / また今度な!)

I’ll think about that. (ちょっと考えてみる。)

「提案」に関する表現を使ってみたいなら

「提案」に関する表現は幅広くありますが、それぞれに特化したニュアンスがあるので、しっかりとイメージをつかみましょう。相手の心に届くような提案をするためには、提案内容に合った英単語やフレーズを使うことが大切です。

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