英語の「注意」って英語でなんていう?知っておいて損なしの注意を喚起する様々な英語フレーズ

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英語で注意を促すとき「caution」という単語を思い浮かべるかもしれませんね。もちろんcautionは注意を促す単語ですが、その他にも状況により使い分けられる単語がいくつかあります。また、注意を喚起するする英語フレーズもあるので、覚えておくと便利です。

そこで今回は、「注意」に関する英語フレーズを総括編としてお届けします!

「注意書き」でよく使われる単語と使用例

日本語の「注意する」には、「気をつける」「警戒・用心する」「他人に注意を喚起する」「注目する」という意味があります。注意書きでよく目にする「caution」は「他人に注意を喚起する」看板などでよく使われますが、その他にもいくつかあるので見ていきましょう。

基本的な単語と使用イメージ

まず、英語の注意書きでよく目にする「注意」を促す単語と使用イメージを示していきます。それぞれのニュアンスの違いを確認してみてください。

・Danger:危険、脅威(程度に限らず「危険」な状態)

Danger : Keep out! (危険:立入禁止!)
Danger! Keep away! (危険!近寄るな!)

・Warning:警告、注意(危険などを警告・注意するイメージ)

Warning: Falling rocks (落石注意)
A heavy snow (豪雪警報)

・Caution:注意、用心(注意や用心の他、物事の善悪などを教えさとすような意味合いもある)

Caution: The floor is wet (床がぬれています)
caution area (警告区域)

・Notice:通告、警告、注意、注目(「気がつく」という意味もあり、「注目」という意味合いが強い。ネガティブなこととは限らない)

notice of winter business holiday (冬季休業のお知らせ)
notice crossing pedestrians(歩行者に注意)

・Alert:警告、警報、アラート(危険に対する警戒、形容詞として使う場合は「注意を怠らない」「用心深い」という意味になる)

Stay alert! (油断するな!)
Emergency alert email (緊急速報メール)

・Attention:注意、留意、注目(重要なことや危険なこと、人の話に注意を促すイメージ)

attention please (お知らせします[空港などで])
Attention: This parking is under continuous video surveillance (注意:この駐車場は常にカメラで監視しています)

・Precaution:用心、警戒(「予防措置」「予防策」という意味もある)

A precaution for use (使用上の注意[薬など])
droplet precaution (飛沫予防策)

その他の注意書き「No ~」

注意書きには、上記で示したものの他に「No ~」で表す場合もあります。

No smoking(禁煙)

No parking(駐車禁止)

No pet (ペット禁止)、No pets allowed inside (屋内はペット禁止)

No Food or Drink (飲食禁止)

No photo or video allowed (撮影禁止)

No trespassing / No admittance(立入禁止)

trespassing は「侵入する」という意味のtrespass の現在分詞で、admittanceは「入場・入場許可」という意味。

ちなみに「立入禁止」という注意書きには、「Keep out」や「Keep off」などを使う場合もあります。Keep outは「中に入れない」「締め出す」、Keep offは「近づけない」という意味です。

基本単語に他の単語を組み合わせたフレーズ

次に、上記で示した注意書きで使われる7つの基本的な単語に他の単語を組み合わせて注意を促すフレーズや、動詞としての使い方を見ていきましょう。

danger

「危険」「脅威」を意味するdangerの使い方です。

dangers of ~:~に伴う危険

Is there any danger of fire? (火災の危険はありますか?)

She admonished me of the danger of smoking. (彼女は私に喫煙の危険性を警告した。)

admonishも真剣なアドバイスや励ましを与えるときに、注意を喚起する意味で使われます。意味は「忠告する」「警告する」「注意する」など。

danger to ~:~にとって脅威である

That person is a danger to society. (あの人は社会にとって脅威だ。)

Smoking is a serious danger to health. (喫煙は健康にとって深刻な危険をもたらす。)

warning

warningは名詞ですが、to warnとして動詞で使うことも可能です。

give someone a warning:人に警告を与える

He gave me a warning about the difficulties of the job. (彼は私に仕事の難点について警告した。)

I gave you fair warning, but I’m not always this generous. (公平な警告を与えたが、私は常にこれほど寛大ではない。)

動詞warn about /of / against ~:~に注意する

Police warned about imposters. (警察は詐欺師について注意を促した。)

He always warns me against crossing the road at that point. (彼はいつもその地点で道路を渡らないように私に注意する。)

caution

cautionには動詞としての働きもあります。

caution about ~:~について警告する

The minister sounded a note of caution about the economy. (大臣は経済について注意を喚起した。)

She cautioned us about the icy roads. (彼女は私たちに道路が凍結しているので用心するように注意してくれた。)

caution against ~:~に対して警告する・釘をさす

I often caution him against overdrinking. (お酒を飲みすぎないように彼によく釘をさす。)

You have to caution against undue optimism. (君は過度の楽観主義に注意する必要がある。)

undueは「過度の」、optimismは「楽観主義」という意味。

notice

noticeも動詞としての働きがあります。

take notice of ~:~に注目する

I hope you’ll take notice of what I’m going to tell you. (あなたに伝えようとしていることに注意していただければ幸いです。)

They took little notice of her advice. (彼らは彼女の忠告にほとんど耳を貸さなかった。)

動詞notice:~に気づく

I immediately noticed a small difference. (私はすぐに小さな違いに気づいた。)

I didn’t notice that someone was following me. (誰かに尾行されていることに気がつかなかった。)

alert

alertも動詞としての働きがあります。

alert:警告する、注意を喚起する

They alerted her to some threatening danger. (彼らは迫りくる危険に対して彼女に注意喚起した。)

Guardians alerted the school board of a possible teacher’s strike. (保護者は教師のストライキの可能性について教育委員会に警告した。)

attention

日常英会話でよく使われる単語なので、フレーズを覚えておきましょう。

pay attention to ~:~に注意を払う

I didn’t pay attention to what he was saying. (私は彼の言っていることに注意を払わなかった。)

Please give attention to your intonation and emphasis. (イントネーションと[語や句などに置く]強勢に注意してください。)

payの代わりにgiveを使っても同じ意味ですが、pay attention to ~の方が一般的です。

attract / draw attention to ~:~に注意を引く

He is a person who performs dangerous stunts to attract attention to himself. (彼は自分に注意を引くために危険なスタントをする人だ。)

She doesn’t like to draw attention to her illness. (彼女は自分の病気に注意が向けられるのを好まない。)

precaution

precautionには動詞としての働きはありません。

take the precaution of doing ~:用心して~する

The house owners take the precaution of locking doors and windows. (家の所有者はドアや窓にカギをかけるという予防策をとる。)

People should take the precaution of gargling a lot to prevent a cold. (風邪をひかないようにたくさんうがいをして予防した方がいい。)

garglingは「うがい」という意味。

他人に注意を喚起する英語フレーズ

最後に、これまでに示したもの以外に日常会話でよく使われる注意を喚起するフレーズを見ていきます。

「気をつけて」を表す英語フレーズ

危険などに対して「注意して」「気をつけて」「気を配って」という意味を持つフレーズです。

take care:注意する・気をつける

別れ際に命令形で「Take care!」と言う場合は、「じゃあね!」「元気でね!」「気をつけて!」いう意味。また、動詞としてのcareには、「心配する」「気にかける」などの意味もあるので、注意を喚起するときにも使えます。

You need to take a bit more care with your spelling. (君はもう少しスペルに注意する必要がある。)

I care about you. That’s why I’m telling you to stop smoking. (君のことを心配している。だからタバコをやめろと言っているんだ。)

be careful:気をつけて・慎重になる

「Be careful!」と一言で注意を喚起できます。また、be careful about ~で「~に油断しないように気をつける」、be careful with ~で「~の扱いに注意する」、be careful for ~で「~を心配する・気遣う」と意味が変わるので注意しましょう。

Be careful about swimming when the tide is in. (潮が満ちているときは水泳に注意してください。)

You should be careful with your money in future. (今後はお金の扱いに注意した方がいい。)

Even though it makes a great houseplant, you should be careful for children and animals. (それは素晴らしい観葉植物になるが、子どもや動物には注意した方がいい。)

ちなみに、the tide is inで「潮が満ちる」、the tide is outで「潮が引く」、high tideで「満潮」、low tideで「干潮」を表します。

Watch out:気をつける・注意する・危ない

「Watch out!」と一言で危険を伝えたり、「watch out for ~」として「~に気をつける・用心する」と注意を促したりします。

Watch out! A car is coming! (危ない!車がきているよ!)

You have to watch out for dangerous animals in this area. (このエリアの危険な動物に用心する必要がある。)

keep an eye on:~に目を光らせる・を警戒する

あまり聞いたことがないフレーズかもしれませんが、荷物や子どもなどをちょっとの間見ていてもらいたいときに便利な表現です。

Can you keep an eye on the biscuits so they don’t burn? (ビスケットが焦げないように目を光らせておいてね。)

People in this town keep an eye on that man. (この町の人々はあの男を警戒している。)

heads up:注意喚起・警告

「heads up!」と一言で表すとWatch out!のように「注意して!」「用心しろ!」と注意を促します。

Heads up, boys! A train is coming. (君たち、気をつけて!電車が来ているよ。)

The boss called a meeting to give us a heads up on the way the project was going. (上司はプロジェクトの進行状況について注意を向けさせるために会議を開いた。)

beware of ~:~に注意する・用心する

大型犬を飼っている家の玄関先には、以下のように書かれた注意書きがあるかもしれません。

Beware of the dog! (猛犬に注意!)

You should beware of undercooked food when staying in hot countries. (暑い国に滞在するときは、調理が不十分な食品に注意する必要がある。)

「忠告」や「注意を向ける」を表す英語フレーズ

忠告を与えたり注意を促したりするフレーズです。

make sure ~:忘れずに~する

「確かめる」という意味でよく知られていますが、「忘れずに~する」という意味もあるので注意を促すことができます。

Make sure you back up your files. (ファイルを必ずバックアップしてね。)

We must make sure this doesn’t happen again. (これが二度と起こらないように注意する必要がある。)

told ~ that …:~に…を告げた

「伝える」「話す」という意味のtellの過去形toldを使って、that以下のことを「告げたよ」と注意を向けさせるフレーズ。

I told you that you should stop. (やめた方がいいって言ったのに。)

He told me that he is not coming today. (彼は今日来ないって言っていたよ。)

advise:忠告する・助言する・勧める

adviseは動詞、adviceは「忠告」「助言」などを表す名詞です。sとcの違いだけですが、品詞が異なるので注意しましょう。

I advised him to give up drinking. (彼にお酒をやめるよう進言した。)

I strongly advise you to sell your old car. (古い車を売ることを強くお勧めする。)

give upは「諦める」の他に、「使用・習慣をやめる」という意味もあります。

しないように注意する英語フレーズ

何かを「しないように注意する」フレーズもいくつか見ていきましょう。

be careful not to ~:~しないように気をつける

Be careful not to be cheated out of your change. (お釣りをごまかされないように注意してください。)

I was careful not to leave the door unlocked. (玄関のカギをかけ忘れないように気をつけた。)

don’t forget to ~:~するのを忘れないで

ソフトに注意を向けさせたいときに便利な表現です。

Don’t forget to take out the garbage. (ゴミを出すのを忘れないでね。)

Don’t forget to feed the cat! (猫にエサをあげるのを忘れないで!)

warn someone not to ~:人に~しないように釘をさす

「人に~するな」と戒めるニュアンスのフレーズ。

We were warned not to talk to reporters. (私たちはレポーターと話さないように釘をさされた。)

She warned me not touch the stove. (彼女は私にストーブに触らないように注意した。)

まとめ

一口に「注意」と言っても、その英語フレーズは多岐にわたりますね。それぞれ例文を示しましたが、使用イメージはつかめましたか?相手を不快にさせる表現では円滑なコミュニケーションが成立しなくなるので、注意を喚起するときには上から目線にならないように気をつけた方がいいかもしれません。それぞれの単語やフレーズのニュアンスの違いを理解して、自然な表現を身につけていきましょう!

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