OKはAll correctの略だって知ってた? 英語の「OK」を正しく使う英会話シーン別表現集

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日本語では承諾や同意の意味で「オッケー!」のように言いますよね。そのため多くの人が、英語の「OK」をポジティブな意味と捉えているのではないでしょうか。しかし、英語の「OK」は必ずしもポジティブな意味とは限りません。実際には使う状況やOKの前に来る単語により、微妙に意味やニュアンスが異なります。その微妙な意味やニュアンスの違いを理解していないと、話し相手に勘違いされてしまうかもしれないので注意が必要です。

そこで今回は、英語の「OK」について詳しく解説します。その英語の「OK」の使い方はオッケーじゃないかもしれないので、ぜひチェックしてみてください!

日本語の「オッケー」に近いOK

突然ですが、「OK」は何の略なのか知っていますか?せっかく「OK」について解説するので、豆知識として語源をご紹介します。

結論から言うと、OKは「all correct(すべて正しい)」が略された言葉です。「それならACになるんじゃない?」と指摘したくなりますが、元々はall correctを「oll korrect」のようにミススペルしたことから生まれたそう。これは1820~1830年代のアメリカでのことで、当時の言語の流行が意図的なミススペルだったとか。

また、1840年の大統領選挙で候補者のMartin Van Buren氏が故郷の名前(ニューヨーク州Kinderhook)から「Old Kinderhook」というあだ名がつけられ、同氏の支持者がこのあだ名のイニシャルをとって「OK」を合い言葉に選挙応援をしたことから、一昔前の流行であった「OK」という言葉が再び人々に広まったようです。

それにしても、意図的なミススペルが流行するのは興味深いですね。日本語でも毎年流行語や新語などが生まれていますが、英語の流行語の歴史を探るのも面白いかもしれません。

さて、本題に戻りましょう。まず、承諾や同意を意味する日本語の「オッケー」に近いニュアンスで使われる「OK」から見ていきます。

「わかった」「いいよ」というニュアンスのOK

一言で「OK!」と表現するときには、日本語と同じような意味です。ちなみに、表記は「OK」でも「Okay」でも構いません。「いいよ!」「わかった!」というニュアンスで、ときには相槌のように使う場合もあります。

A: I’m going out tonight. Can you feed Tama (cat)? (今夜出かけるんだ。たま[ネコ]に餌をあげてくれる?)

B: OK! (いいよ!)

A: I’ll call you tonight. (今夜電話するね)

B: Okay! (わかった!)

A: It might rain in the afternoon, so you should take an umbrella with you. (午後には雨が降るかもしれなから、傘を持っていった方がいいよ)

B: OK. (わかった)

A: I went to a new restaurant last night. (昨日の夜、新しいレストランに行ったんだ)

B: OK, and then? (そう、それで?[相槌のように使う])

OKの代わりになる他の表現

OKのみを使った英語表現は日本語とほとんどニュアンスが変わらないので、これ以上の説明は不要でしょう。ここでは「OK」の代わりになる他の英語表現をいくつが示しておきます。

「OK」の代わりに使えるのは、「Yep」「No problem」「Sure」「Of course」「Sounds good」「Absolutely」などです。

A: It’s hot so let’s go to the beach! (暑いから、海に行こう!)

B: OK! (いいね!)

C: Sounds good! (いいね!)

A: Can you lend me your computer? (パソコンを貸してもらえる?)

B: Yep! (いいよ!)

C: No problem! (もちろん!)

A: May I ask you something personal? (個人的なことを聞いてもいいですか?)

B: Sure! Go ahead. (もちろん!どうぞ)

A: Can you come with me? (一緒に来てもらえる?)

B: Of course! (もちろん!)

A: Can we leave a bit early? (少し早めに出発してもいい?)

B: Absolutely! (もちろん!)

ネイティブが使うOKの略

すでに述べたようにOKはall correctの略ですが、最近では英語のチャットや携帯メールなどでネイティブはさらに略して「k」のみで表します。

A: Do you wanna come to my place after work tonight? (今夜仕事の後、家に来ない?)

B: k. cu at 7. (OK. See you at 7pm:うん、じゃあ7時にね)

A: I’m on my way now, but it looks like I’ll be a little late. (今向かっているところだけど、ちょっと遅れそう)

B: k. (わかった)

日本語のオッケーとはニュアンスが異なるOK

次に、日本語の「オッケー」とは意味やニュアンスが異なる英語のOKを見ていきます。

トーンを下げたOK.

承諾や同意を表す「OK」はトーンを上げた発話になりますが、トーンを下げると快く同意すると言うより「わかってるんだけどねぇ」「わかってるってば」のようにネガティブな要素が含まれたニュアンスになります。つまり、トーンを下げるとネガティブなニュアンスに、トーンを上げると快く同意するポジティブなニュアンスになるということ。「OK」は単純な単語ですが、トーンで気持ちが伝わるので気をつけましょう。

A: You should keep your room clean. (部屋をきれいにしておいた方がいいよ)

B: Okay. (そうだよね[わかってるんだけどねぇ])

この場合のOKは「オゥケィー」のように少し伸ばしてトーンを下げます。また、ネガティブなニュアンスのOKの言い換えは、「I know」が適しているでしょう。

A: You have to finish your homework before dinner. (晩ごはんの前に宿題を終わらせなきゃダメだよ)

B: I know. (わかってるって)

I knowもトーンを下げて長めに発話することで、「わかってるって[うるさいなぁ]」というニュアンスになります。

I’m OK.

「I’m OK.」は日常的に使う表現ですが、状況により意味やニュアンスが変わるので注意しましょう。

「How are you?」の返事

出会いの挨拶であるHow are you?(元気?)のようなフレーズの返事として「I’m OK.」がよく使われます。OKという言葉が入るのでポジティブな意味だと捉えられがちですが、この返事はネガティブなニュアンスで「よくも悪くもない」「まあまあ」という意味。ですからこのように返事をすると「どうしたの?」のように聞かれるかもしれません。ちなみに、「I’m fine.」も「I’m OK.」と同じように、「まあまあ」というニュアンスです。

ポジティブなニュアンスで「元気だよ」と答えるときには、「I’m well / good / great.」や「Pretty good(すごく調子がいいよ)」「Great(調子がいいよ)」のように答えるといいでしょう。

A: How’s it going? (調子はどう?)

B: I’m OK. (まあまあかな)

A: Just OK? Is something wrong? (まあまあなの?どうかした?)

また、出会いの挨拶である「How are you?」に「OK!」と返事をすると、相手に「?」と思われてしまうので要注意。すでに示したように「OK!」は「わかった」「いいよ!」という意味のため、とても不自然に聞こえます。

「Are you OK?」の返事

Are you OK? は、「大丈夫?」のように相手を気遣うときの定番フレーズです。大丈夫なら「I’m OK.」と答えます。

A: You look unwell. Are you Okay? (体調が悪そうだね。大丈夫?)

B: I’m Okay. I just didn’t get enough sleep last night. (大丈夫だよ。昨日の夜、あまり眠れなかっただけだから)

OKをall rightに置き換えても同じ意味です。

A: You seem a bit down today. Are you all right? (今日は少し落ち込んでるみたいだね。大丈夫?)

B: I’m all right. I’m just tired. (大丈夫だよ。疲れているだけだから)

何かを断るときの返事

「I’m OK.」は何かを断るときにも使われ、「結構です」という意味。多くの人が「No, thank you」と表現しますが、かなりそっけなく聞こえたり怒っているように受け取られたりするので「I’m OK.」を使いましょう。

A: Would you like another cup of coffee? (コーヒーをもう一杯いかがですか?)

B: I’m OK. Thanks. (結構です。ありがとう)

C: No, thank you. (結構です[怒])

D: Yes, please. (はい、お願いします)

また、「I’m OK.」を「はい、お願いします」のような意味で使っている人がいるようですが、正反対の意味になるので気をつけましょう。「はい、お願いします」と言いたいときには、「Yes, please.」と答えます。

○○ is OK.

「人 is OK」のように使う場合は、「(人は)まあまあだよ」あるいは「(人は)は大丈夫だよ」という意味。「よくも悪くもない」というニュアンスで、ポジティブな意味ではありません。

A: How is your new English teacher? (新しい英語の先生はどう?)

B: She is Okay. (まあまあだよ[よくも悪くもない])

A: How is the newcomer? (新人さんはどんな感じ?)

B: I think he is OK. (大丈夫だと思いますけど)

It’s OK. / That’s OK.

「It’s OK.」と「That’s OK.」はほとんど同じ意味で使われますが、「That’s OK.」には「気にしないで」という意味も含まれます。ここでは様々な意味ごとに見ていきましょう。

「大丈夫」「気にしないで」

誰かが謝ったときに「大丈夫」「気にしないで」と伝えるときの定番フレーズです。

A: I can’t go to the drinking party tonight. Sorry…(今夜の飲み会に行けなくなっちゃったんだ。ごめん…)

B: That’s Okay. (大丈夫、気にしないで)

A: Oh, sorry. I made a mistake. (あ、ごめんなさい。間違えちゃった)

B: It’s OK. Everyone makes mistakes.(大丈夫だよ。誰にでも間違いはあるよ)

「結構です」

何かを断るときの返事として示した「I’m OK.」と同じようなニュアンスで使います。

A: Do you need a new manual? (新しいマニュアルが必要ですか?)

B: No, that’s Okay. Thanks. (いいえ、結構です。ありがとう)

「よければ」

that’s OK にifをつけて「if that’s OK」のようにすると、if you don’t mind(差し支えがなければ)やif possible(可能なら)と同じような意味で使えます。

I’d like to have another key if that’s Okay. (よければもう一つカギをいただきたいのですが)

If that’s OK with you, I’ll pay you the rest tomorrow. (それでよければ、残りは明日お支払いします)

I will start lessons next week if that’s OK with you. (それでよければ、来週からレッスンを始めます)

疑問文で「いいですか?」

「Is it OK if ~?」のように疑問文にすると、「~してもいいですか?」「~しても大丈夫ですか?」と確認する意味になります。

Is it OK if I borrow your car tomorrow? (明日あなたの車を借りてもいい?)

Is it Okay if I leave my luggage here? (ここに荷物を預けてもいいですか?)

Is it OK if I bring some friends to the party? (パーティーに友だちを何人か連れて行っても大丈夫?)

「まあまあ」

何かを評価するときの「That’s OK.」の意味は「まあまあ」です。日本人は「So-so」をよく使いますが、ネイティブは「That’s OK.」や「That was Okay」のように表現します。「よくも悪くもない」という評価ですが、ポジティブな意味で使っている人がいるので注意が必要です。

A: How was the new movie? (新しい映画はどうだった?)

B: That was OK. (まあまあだったよ[よくも悪くもない])

A: I made this cake. How was it? (このケーキ、私が作ったの。どうだった?)

B: It was Okay. (よくも悪くもなかったよ[ちょっと失礼])

C: It was delicious! (おいしかったよ!)

「よかった」「素晴らしかった」のように高評価をするときには、「good(いい)」「great(とてもよい)」「wonderful(素晴らしい)」などを使いましょう。

いろいろな意味の「OK」を実践で身につけたいなら

「OK」は最も知られた英単語の一つですが、状況により意味やニュアンスが変わるちょっと厄介な面があるのがおわかりいただけたのではないでしょうか。これまで間違った使い方をしていた人は、この機会に情報をアップデートしておくことをおすすめします。使い方を間違えると、勘違いされたり相手にイヤな思いをさせたりするので気をつけてくださいね!

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