「費用対効果」はCost performanceじゃない!?コスパに関する表現を使いこなそう

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「費用対効果」は費やしたお金や労力などに対して得られる効果のことで、ビジネスにおいてはとても重要な指標のひとつです。また、日常生活でも使ったお金に対する満足度を表すときに「コスパがいい」「コスパが悪い」などと表現しますよね。日本語では「費用対効果」と「コストパフォーマンス」は同じ意味で使われていますが、英語のCost performanceを日本語の「コスパ」と同じように英会話で使うと、ネイティブに「?」と思われてしまうでしょう。

この記事では、「費用対効果」や日本語の「コスパ」に相当する英語表現について解説します。さまざまな表現をマスターして使いこなしましょう!

「費用対効果」を表す英語

日本語でも「費用対効果」はビジネスで使われる言葉ですが、ここで示す英語表現もビジネスで使われ、日常会話ではほとんど使われません。

「費用対効果」は英語で?

「費用対効果」を表す英語表現はいくつかあります。それぞれの違いを理解しましょう。

cost-benefit performance

cost-benefitは「費用便益に関する」「費用便益の」という意味の形容詞で、「業績」「できばえ」という意味のperformanceがついて名詞となり、「費用対効果」を表します。

We should improve the cost-benefit performance by renewing our website. (ウェブサイトをリニューアルすることで費用対効果を向上させるべきだ)

「費用対効果」は場合によって、cost benefit analysis(費用便益分析)、あるいはbenefit-cost ratio/BCR(費用便益比)と表現することもあります。厳密に言えば、BCRは費用便益分析の指標のひとつで、プロジェクト等の利益の比率です。

また、費用対効果の指標であるROI、ROAS、CPAの英語と意味も併せて示しておきます。

ROI:Return On Investment (投資対効果)

ROAS:Return On Advertising Spend (広告費対効果)

CPA:Cost Per Acquisition (顧客獲得単価)

cost-effectiveness

effectivenessは「有効性」「効力」という意味。cost-effectivenessで「費用対効果」という意味の名詞になります。

The cost-effectiveness of this product is always high. (この製品の費用対効果は常に高い)

cost-effective

上記のcost-effectivenessの最後のnessをとると形容詞となり、「費用効果のある」という意味です。

Your employer may consider it more cost-effective to retain junior employees who are paid less than you. (雇用主は、あなたよりも賃金が低い後輩従業員を維持する方が費用効果が高いと考えるかもしれないよ)

cost‐effectively

上記のcost-effectiveにlyがついて副詞となり、「費用効果的に」「費用効果のあるやり方で」という意味になります。

The management tries to produce the magazine as cost-effectively as possible. (経営陣は可能な限り費用対効果の高い方法で雑誌を作ろうとしている)

cost performanceは専門用語

辞書にはcost performanceの意味として「費用対効果」と記されていたり、「コストパフォーマンス」とカタカナで表記されたりしているので誤解されやすいのですが、「費用対効果」は上記で示した通り、異なる表現です。

「cost performance」という英単語は確かに存在しますが、この言葉はコンピューターなどの開発段階で使われる専門用語であるため、一般的にはビジネスの場でも使われません。

日本語の「コスパ」を表す英語

ビジネス以外の日常会話で使われる「コスパ」をどのように表現すればいいのでしょうか?いくつか表現があるので見ていきましょう。

「コスパがいい」「コスパが悪い」

「コスパがいい」や「コスパが悪い」という表現は日常的に使われますよね。言葉のままに英訳して、Good cost performance(誤)やbad cost performance(誤)では伝わらないので注意が必要です。正しい表現をチェックして、使いこなしていきましょう。

good / bad value for money

good value for moneyは「購入価値がある物」、「安い割にそれなりにいい」ときに使う表現。一方、bad value for moneyは「購入価値がない物」、「安いだけあってそんなによくない」ときに使います。また、badの代わりにpoorを使ってもいいでしょう。

This is a well-equipped and comfortable hotel, offering good value for your money. (ここは設備の整った快適なホテルで、お得な料金で提供している = コスパがいい)

I felt it was bad / poor value for money. (コスパが悪いと感じた)

上記のように、moneyの前にyourやmyなどを入れて表現することも可能です。

good / bad value for the price

上記のmoneyをthe priceに変えた表現。good value for the priceは「価格の割にお値打ち品」「価格の割にお得」なときに使う表現。bad value for the priceは「損な買い物」のときに使う表現で、badの代わりにpoorを使って表現することも可能です。

This watch was good value for the price. (この腕時計は[値段の割に]お得な買い物だった)

The smaller package is bad / poor value for the price. (小さいパックの方がコスパが悪いよ= 損な買い物だ)

a good deal

a good dealは日常会話で頻繁に使われる表現です。「低価格でよい商品を手に入れる」という「コスパがいい」に最も近い表現かもしれません。a bad dealで「損な」、get a bad dealで「損な目にあう」という意味。

I got a good deal on a new car. (新車をお得に購入したんだ)

It’s a good deal! (お買い得ですよ!)

Immigrants often get a bad deal when it comes to pay. (移民はしばしば支払いに関して損な目にあう)

It’s not a bad deal at 5,000 yen. (5,000円なら買っても損はない)

a good bang for the buck

good bang for the buckはアメリカ英語でよく使われる表現。また、the buckの代わりにone’s buckとすることもあります。buck(s)はdollar(s)=ドル、つまり「お金」のことです。bang にはいくつか意味がありますが、この場合は「興奮・スリル、・歓喜」の意味で使われ、good bang for the buckで「費やしたお金への歓喜」、つまり「コスパがいい」「お得」となります。

That phone will give you a good bang for the buck. (このスマホはコスパがいいよ)

This washing machine is compact and a good bang for the buck. (この洗濯機はコンパクトでコスパもいいね)

reasonable

「手頃な」を意味するreasonableも「コスパがいい」という意味で使えます。反対の意味を持つunreasonableは「法外な」「不当な」「道理をわきまえない」という意味で、価格だけでなく人や行動などにも使う言葉です。

That restaurant has good food and the prices are reasonable. (あのレストランはおいしい料理があり、価格もリーズナブルだよ)

The salesperson sold the article at an unreasonable price. (販売員はその品を法外な値段で売りつけた)

「コスパが高い」を表す英語

「コスパがいい」で示した表現は、「価格に見合った価値」という意味合いが強いのですが、「価格以上の価値がある」場合は「コスパが高い」ということになるでしょう。ここでは「コスパが高い」ことを表す表現を見ていきます。

excellent value for money

「コスパがいい」を表すgood value for moneyのgoodをexcellentに変えた表現。good value for the priceやgood bang for the buckのgoodをexcellentに変えてもいいでしょう。

もちろん、excellent の代わりにgreatやbestを使うこともできます。

The wine is extremely drinkable and typical in its characteristics. Furthermore, it is also excellent value for money. (ワインはとても飲みやすく、独特な特徴があるね。さらに、コスパも高いよ)

This hotel was great value for money and it had a perfect central location. (このホテルはコスパが高く、中心部という絶好のロケーションにあった)

My sister is good at finding the best bang for the buck. (妹は一番コスパがいい物を見つけるのが上手だ)

worth buying

worth buyingは、「買う価値がある」という意味。

The cheaper models probably aren’t worth buying. (より安価なモデルは買う価値がないね)

This camera is very expensive but is worth buying. (このカメラはとても高いけど買う価値があるよ)

「コスト」に関するその他の表現

「コスパがいい」「コスパが悪い」など費用対効果に関する表現を見てきましたが、その他の「コスト」に関する表現もチェックしてみてください。

低コスト・高コスト

低コストはlow-cost、高コストはhigh-costで、ともに形容詞です。

I wish my house had a low-cost underfloor heating system. (家に低コストの床下暖房があればいいのにと思う)

It was low-cost. (低コストだった[で済んだ])

No one is interested in a high-cost option. (誰も高コストのオプションには興味がない)

「安価で済む」と「借金が済む」では表現が異なるので要注意。

It may be done quite cheap. (安価で済むだろう)

This will clear off my debts. (これで借金が済む)

clear offは「返済する」、debtは「借金」という意味です。Debtのbは発音されず、「デッ(ト)」のようになります。

安物

「安物」「安い物」はcheap goods, cheap stuff, cheap articleのいずれかで表現します。

I’m distrustful of such cheap goods. (こんな安物は信用しない)

Kate doesn’t wear the cheap stuff. (ケイトは安物を身につけない)

There are many small and cheap articles in the flea market. (フリーマーケットには小さくて安い物がたくさんある)

distrustfulは「信用する」「信頼できる」という意味のtrustfulに反意のdisがついた単語で、「信用しない」「疑いを抱く」という意味。

「安い」にはcheapの他にinexpensiveという単語がありますが、inexpensiveにはcheapのような安っぽさがなく、「値打ちの割に価格が安い」という意味です。

This liquor store stocks a wide range of inexpensive wines. (この酒屋には[値打ちの割に]安いワインを幅広くそろえている)

liquor storeは[酒屋]、a wide range of ~は「幅広い~」という意味。

掘り出し物

「掘り出し物」にはいくつか表現があります。ひとつずつ見ていきましょう。

a good bargain

a good bargainは「安い買い物」「お買い得品」「掘り出し物」という意味。反対に、a bad bargainは「損な買い物」となります。

She tipped me off about a good bargain. (彼女は私にお買い得品について教えてくれた)

She soon found that she had made a bad bargain. (彼女はすぐに自分が損な買い物をしたことに気づいた)

「掘り出し物を見つける」はmake ~またはpick up ~で表します。

a lucky find

a lucky findは「掘り出し物」という意味。そもそも、名詞のfindには「掘り出し物」という意味があります。また、luckyの代わりにgoodを使ってもいいでしょう。

This painting is really a lucky find. (この絵は本当に掘り出し物だ)

You might make a good find in this antique shop. (あなたはこの古美術店で掘り出し物を見つけるかもしれないよ)

a real find

a real findは「掘り出し物」「めっけ物」という意味。

That old vase was a real find. (その古い花瓶は掘り出し物だったよ)

A: You can buy this motorbike at a discounted price. (このバイクは割引価格でお買い求めいただけます)

B: Are you sure? It’s a real find! (本当に?掘り出し物だね!)

評価基準

評価基準にはevaluation criteria, appraisal standard, valuation basisなどの表現があります。

We need to set evaluation criteria for quality. (品質の評価基準を設ける必要がある)

What are the appraisal standards? (評価基準は何ですか?)

Asset valuation basis is one of the most important concepts in accounting. (資産評価基準は会計における最も重要な概念のひとつだ)

criteriaはcriterionの複数形で「評価」という意味。

また、評価基準によって物の価値のとらえ方が変わるので、いくつか例を示しておきます。

Even though Tokyo Disneyland is expensive, it’s fun and you can see fireworks as well as enjoy the attractions all day long, so it’s good value for your money. (東京ディズニーランドは高いけど、楽しいし花火も見られるし、一日中遊べるからコスパがいいよね)

※Evaluation criteria in this case(この場合の評価基準)= Special experience(特別な体験)、Length of time to enjoy(楽しめる時間の長さ)、memories(思い出)

Although it costs money to fire a removalist, it’s much easier and less stressful. (引っ越し業者に頼むと、お金はかかるが楽ができる)

※Evaluation criteria in this case (この場合の評価基準)= Having or not having some work, and spending or not spending time and effort (作業や手間の有無)

removalistは「引っ越し業者」という意味。moving companyと表現してもいいでしょう。

期待外れ

何かをしたけれど「思い描いていた物とは違った」あるいは「期待外れだった」ときの表現を見ていきましょう。

a disappointment

disappointmentは「失望」「期待外れ」という意味を持つ名詞です。多くの場合、be disappointed at ~と形容詞を用いて表現します。

That new movie was a disappointment. (あの新しい映画は期待外れだった)

I’m disappointed at that movie. (あの映画に失望した[期待外れだった])

a letdown

Letdownも「失望」「期待外れ」という意味を持つ名詞。

This machine we bought last month was a real letdown. (先月買ったこの機械は本当に期待外れだったよ)

disappointing

disappointingは「がっかりさせる」「つまらない」という意味の形容詞。disappointedは主語が人になり、その人が期待外れだと感じたことを表し、disappointingは主語が物やことになり、それが期待外れであることを表しています。

That’s disappointing! (それは期待外れだね!)

The product sales are disappointing. (製品の売れ行きは期待外れだ)

anticipointment

anticipointmentは稀に使われる表現で、「予想」「予期」という意味のanticipationと、「失望」「期待外れ」という意味のdisappointmentからできた造語。大きな期待を抱いた後、その期待が打ち砕かれたときの心の状態を表します。

When Aunt Jennifer chose Emma to accompany her on her European tour, Lily was filled with anticipointment. (ジェニファーおばさんが彼女のヨーロッパツアーに同行者としてエマを選んだとき、リリーは[期待が外れて]失望した)

fill with ~は「~で(心を)満たす」という意味。

「費用対効果」や「コスパ」に関する英語フレーズを学んだら

「費用対効果」や日本語の「コスパ」に関する英語フレーズは、日本語をそのまま英訳すると意味が通じなくなることがあるので難しいと感じるかもしれませんね。けれども定形のフレーズを覚えてしまえば、後はそれを使いこなしてくだけ。間違いを恐れずにできるだけ多く英語話者と話し、しっかり使い分けるようにしましょう!

レアジョブのオンライン英会話では、実践的な英語レッスンを受講できます。オンラインだからこそ、「時間がなかなか確保できない……」「とにかく練習量を増やしたい!」といった人でも安心です。ぜひレアジョブ英会話の無料体験レッスンを受けてみてはいかがでしょうか。

初回レッスンのレベルチェックをもとに日本人カウンセラーがあなたのためにアドバイスします。

まずはレアジョブ英会話を無料登録しよう

Please SHARE this article.

編集部おすすめ記事

英語に関する最新記事を
メルマガでチェックしよう!

メールマガジンを購読する