グローバル化が進み英語の必要性が高まる中、「英語資格を取って英語力を証明したい!」「勉強のモチベーションを上げるために英語資格を取りたい!」と考えている人も多いでしょう!
とはいえ英語資格は種類が多く、どれを受ければいいのか迷ってしまいますよね。
そこでこの記事では、TOEIC、英検、TOEFL、IELTSの4つの英語資格に絞って、それぞれの特徴やテスト内容を解説していきます。この記事を読めば、あなたが受けるべき英語資格を理解することができますよ!
4大英語資格の基本情報
まずは、TOEIC、英検、TOEFL、IELTSの基本情報を確認していきましょう。
TOEICの基本情報
英語を母国語としない人を対象とした英語資格です。リスニング力とリーディング力を測る「TOEIC L&R」と、スピーキング力とライティング力を測る「TOEIC S&W」があります。TOEICで高得点を取得すると、就職・転職で有利になることから、大学生・社会人を中心に人気が高いのが特徴です。
受験料:TOEIC L&R 7,810円 / TOEIC S&W 10,450円
英検の基本情報
小学生から社会人までを対象にした英語検定試験で、正式名称は「実用英語技能検定」です。
1級から5級までレベルは7段階あります(準1級、準2級を含む)。3級以上は一次試験の筆記試験に加え、二次試験の面接試験もあります。
文部科学省が掲げる英語力達成目標では、中学卒業段階で3級、高校卒業段階で準2級~2級となっています。(受験料は公式サイトでご確認ください)
TOEFLの基本情報
大学レベルの英語スキル、及び理解力を測る試験です。TOEICが「英語力」を測る試験だとすれば、TOEFLは「英語で学ぶ力」を測る試験と言えるでしょう。海外の大学や大学院等、レベルの高い教育機関へ留学する人が多く受験します。
受験料:約30,000円(US$245)
IELTSの基本情報
海外留学や海外移住に必要な英語力を測る英語資格です。IELTSには、アカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニング・モジュールの2種類があります。
一般的に、海外の大学・大学院へ留学したいと考えている方は、アカデミック・モジュールを受験します。
一方、英語圏での就職や移住を考えている人は、ジェネラル・トレーニング・モジュールを受験します。
受験料:25,380円
英語資格をテスト内容で比較
各英語資格ではどんなことが問われるのでしょうか。テスト内容を比較していきましょう!
TOEICのテスト内容
TOEICは、リスニングとリーディングの能力を判定するTOEIC L&Rテストと、スピーキングとライティングの能力を判定するTOEIC S&Wテストに分かれています。
TOEIC L&R
リスニング力とリーディング力を測るテストです。リスニング(45分間/100問)、リーディング(75分間/100問)、合計2時間で200問に答えるマークシート方式のテストです。テストは英文のみで構成されており、英文和訳・和文英訳といった設問はありません。
TOEIC S&W
スピーキング力、ライティング力を測るテストです。スピーキングテストでは、約20分で11問の問題に答えます。
問題構成は、音読問題(2問)、写真描写問題(2問)、応答問題(3問)、提示された情報に基づく応答問題(3問)、意見を述べる問題(1問)の5つに分かれています。
ライティングテストでは約60分で8問の問題に答えます。問題構成は、写実描写問題(8分・5問)、Eメール作成問題(各10分・2問)、意見を記述する問題(30分・1問)の3つに分かれています。
英検のテスト内容
日常生活から学校、職場など幅広い場面・話題が出題されるのが大きな特徴です。
英検1級~3級は4技能(リーディング・ライティング・リスニング・スピーキング)を測定します。一次試験のペーパーテストでリーディング力・ライティング力・リスニング力を測り、二次試験の面接でスピーキング力を試します。一次試験に合格した方のみが二次試験を受験できます。
4級・5級は、リーディング・リスニングの2技能を測定します。しかし、希望者はスピーキングテストを受けることが可能です。4級・5級のスピーキングテストは、面接官との対面式ではなく、パソコン、スマートフォン、タブレットなどから気軽に受けられます。
TOEFLのテスト内容
TOEFLはリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4つのセクションに分かれています。受験者はコンピューターを利用して問題を解いていきます。約3時間の試験時間の間に、約80~130問の問題を解いていきます。120点満点のテストです。
リーディングセクション
約54~72分の制限時間の中で、約700語の学術的な文章を3~4パッセージ読んで設問に答える選択式のテストです。
リスニングセクション
ヘッドセットで英文を聞きながら行う選択式のテストです。41~57分の制限時間の中で28~39問に答えます。
スピーキングセクション
17分の制限時間の中で、設問に対して自分の意見を述べたり、提示された内容を要約して話したりする内容を計4問解答していきます。
ライティングセクション
タイピングによって解答を入力していくテストです。50分の制限時間の中で、2問が出題されます。
IELTSのテスト内容
IELTSのテストは、ライティング、リーディング、リスニング、スピーキングと4つのセクションに分かれています。テストの所要時間は、合計約2時間45分です。なお、ライティングとリーディングについては、アカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニング・モジュールで問題が異なります。
ライティングセクション
アカデミックでは提示されたデータを比較して要約する問題が、ジェネラル・トレーニングでは、手紙やエッセイ等を書く問題が出題されます。
リーディングセクション
アカデミックでは新聞などを読み、それについての問題が出されます。一方、ジェネラル・トレーニングでは、それに加えて広告等を読み取る問題などが出題されます。
リスニングセクション
セクション1・2では日常会話、3・4ではアカデミックな内容が出題されます。全4セクションで40問の出題です。
スピーキングセクション
スピーキングテストは試験官と1対1で、個室で行われます。パート1(自己紹介 / 日常会話)、パート2(スピーチ)、パート3(抽象的な質問)の3パートに分かれています。
英語資格を難易度で比較
次に各英語試験の難易度を見ていきます。ご自身のレベルに合った資格を受けてモチベーションを高く保ちましょう!
TOEICの難易度
ビジネスを舞台にした問題が多いので、ビジネス経験のない学生の方は難しいと感じるかもしれません。しかし、文章の構文自体はそこまで難しくありません。中学・高校レベルの文法を習得できていれば高得点が狙えるでしょう。
英検の難易度
レベル別に級が分かれているので、ご自身に合ったレベルを選択できる点が英検の魅力です。英語学習を始めたばかりの人は最も難易度の低い英検5級から始めてみましょう。
3級からはスピーキングテストがあるので、不安な人はオンライン英会話などを使って英語を喋ることに慣れておくといいでしょう。
TOEFLの難易度
TOEFLはTOEICと比較されることが多いですが、TOEFLの方が難易度は高いです。なぜならTOEFLでは4技能を測定するのに加え、アカデミックな語彙や表現が多く出題されるからです。英語中級者~上級者向けにおすすめのテストです。
IELTSの難易度
IELTSもTOEFL同様、難易度の高いテストです。文章が長い上に、日常生活では使わないような専門用語や学術的な用語が多く出題されます。また問題数に対して解答時間が短いので、問題を高速で解いていく必要があります。
英語資格を用途で比較
英語資格には、就職、留学、進学など様々な用途があります。ご自身の環境にあう英語資格を受けるようにしましょう!
TOEICの用途
就職・転職を有利に進めたいと考えている方にはTOEICがおすすめです。TOEICで高得点を取得すると、就職・転職活動の際に大きなアドバンテージとなります。
また、昇格・昇給の基準としてTOEICを採用している企業も多いので、TOEICはキャリアアップに必要不可欠な英語資格と言えるでしょう。
英検の用途
英検は小学生・中学生・高校生・大学生などの学生におすすめです。英検に合格すると級に応じて、優遇処置を受けられることがあります。
例えば高校入試や大学入試で、英検〇級以上合格で、英語試験に〇点追加、英語の試験免除といった優遇を受けられます。
また英検の勉強をすることで、受験に必要な英語の基礎力も身につくでしょう。
TOEFLの用途
TOEFLは海外の大学や大学院等、レベルの高い教育機関へ留学する方におすすめの英語資格です。世界的にも知名度が高い資格なので、TOEFLで高得点を取っておくと、世界中で英語力を証明することができます。
またTOEICでは物足りなくなってしまった方の次の目標にもなるでしょう。
IELTSの用途
IELTSは、アカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニング・モジュールで用途が異なります。アカデミック・モジュールは海外大学・大学院への留学を目指している方におすすめです。
一方、ジェネラル・トレーニング・モジュールは英語圏での就職や移住を考えている方におすすめです。
英語資格対策をしたい時は
今回は、TOEIC、英検、TOEFL、IELTSという4つの英語資格を比較しました。この記事を参考に、ご自身のレベルや用途に合う英語資格を受けてみてください。
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