IELTSのリスニングテストについて徹底解説!勉強法や対策は?

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IELTSの受験を考える上で欠かせないのが、リスニングテストについて深く知っておくこと。IELTSのリスニングテストは、英検やTOEICとは異なり、問題形式が豊富です。日常生活で触れるような簡単なものから、アカデミックなものまで幅広く出題されます。

少し難易度が高いように思われますが、適切な対策さえすれば、高得点の達成も可能です。本記事では、IELTSリスニングテストの詳細や解答のコツ、対策法を紹介します。

IELTSリスニングテストの概要は?

IELTSには、アカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニング・モジュールの2種類があります。

2つのモジュールの違いは下記の通りです。

・アカデミック・モジュール:英語圏の大学や大学院への留学を希望する人を対象。学術的な英単語が頻出
・ジェネラル・トレーニング・モジュール:英語圏での就職や移住を行うために必要な英語力を証明するテスト。日常生活に関する英単語が頻出

IELTSのリスニングテストでは、アカデミックとジェネラル両方の問題が出題されるため、バランスよく英単語学習をする必要があります。

リスニングパートの試験時間は約30分で、全4パート構成の総問題数は40問です。

また、記述式問題が出題される点も大きな特徴です。聞き取り能力は当然ながら、単語のスペルを正確に記述できるかどうかも評価されるため、適切な対策を取らなければいけません。

IELTSリスニングテストのスコアは何点満点?

リスニングテストのスコアを紹介する前に、まずは少し複雑なIELTSの評価方法について紹介します。

IELTSは、英検のように合否を決める試験ではありません。TOEICと同様、自身の英語スキルに応じたスコアが付与されます。

IELTSは4技能ごとに1から9段階で評価され、4技能の平均値が総合スコアとなります。

リスニングテストのスコアは、0から0.5刻みで最高は9.0です。以下がリスニングスコアと正解数をまとめた表です。

リスニングスコア正解数(40問中)
9.039~40問
8.537~38問
8.035~36問
7.532~34問
7.030~31問
6.526~29問
6.023~25問
5.518~22問
5.016~17問
4.513~15問
4.010~12問
3.58~9問
3.06~7問

リスニングテストの構成や問題形式は?

IELTSリスニングテストの構成と問題形式は以下の通りです。

セクション問題数特徴
パート110問2人の人物による日常会話
パート210問日常生活におけるモノローグ
パート310問教育現場での複数名での会話
パート410問学術的なテーマに関するモノローグ

各パートの特徴について、詳しく紹介していきます。

問題は全部で4パート構成

リスニングパートは全部で4パート構成です。

パート1とパート2はジェネラル・モジュールに関する問題(日常生活)、パート3とパート4はアカデミック・モジュールに関する問題(学術)です。

どのパートも音声再生回数は1回のみで、イギリスやアメリカ、オーストラリアなどの様々なスピーカーが読み上げます。

以下では、各パートの詳細を詳しく解説します。

パート1:2人の話者による日常会話

パート1は、2人の話し手による日常会話です。

宿泊施設でのやり取りやホテルの予約電話、友人同士の会話、空港でのチェックインなどのやり取りが出題されます。

日常会話における基本的な単語が出題されるため、難易度は高くありません。

IELTS公式サイトによると、パート1では下記の単語が頻出されます。

・circle(円)
・square(四角形)
・triangle(三角形)
・rectangle(長方形)
・cylinder(円筒)
・oval(楕円)
・suggest(提案する)
・develop(開発する)
・ borrow(借りる)
・persuade(説得する)
・discuss(議論する)
・review(見直す)
・concentrate(集中する)
・crash(衝突する)
・necessary(必要な)
・comfortable(快適な)
・convenient(便利な)
・terrible(ひどい)
・temporary(一時的)
・permanent(永久的な)
・knowledgeable(知識がある)
・数字や時間、貨幣

傾向としては、スペルミスが起きやすい単語が頻出します。

数字や時間などは、ten thousandと書くのではなく、アラビア数字を用いて10,000と書くことでスペルミスを防ぐことが可能です。

正しく綴るのは難しい単語が多いですが、意味や聞き取りに関しては簡単な単語ばかりなので、いかにスペルミスを防げるかが高得点のカギとなります。

参考:【IELTSリスニング対策】絶対におさえるべき頻出単語まとめ

パート2:1人の話者による日常的な話

パート2はナレーション問題です。

設備の説明、レジャー施設のレイアウトや建物内の部屋の描写、食事の手配に関する説明などが出題されます。

以下がパート2でおさえるべき頻出単語です。

・lounge(ラウンジ)
・cafeteria(食堂)
・reception(受付)
・ticket desk(券売所)
・storage room(倉庫)
・theatre(シアター、劇場)
・courtyard(中庭)
・laboratory(実験室)
・automobile(車)
・truck(トラック)
・tractor(トラクター)
・tram(路面電車)
・subway(地下鉄)
・pedestrian(歩行者)
・passenger(乗客)
・commuter(通勤者)
・avenue(道)
・drive(ドライブ、車道)
・path(小道)
・lane(車線)
・court(裁判所)
・terrace(高台)
・traffic lights(信号機)
・diagonal(対角線)
・corner(角)
・opposite(反対)
・adjacent to 〜(〜に隣接)
・go straight ahead(真っ直ぐ進む)

道や施設に関する単語を知らなければ解けない問題が多いため、少なくとも上記の単語は覚えるようにしましょう。

参考:【IELTSリスニング対策】絶対におさえるべき頻出単語まとめ

パート3:最大4人の話者による教育現場や研修といった場面での会話

パート3は、教育現場における最大4人の話者の会話問題です。

課題について議論する大学教授と生徒、研究計画について議論する学生などの会話が流れるので、学校や科目に関する英単語を覚えなければいけません。

パート3で頻出する英単語一覧は、以下の通りです。

・university(大学、総合大学)
・college(大学、単科大学)
・organisation(組織)
・outline(概要)
・proofreading(校正)
・experiment(実験)
・reference(参照)
・lecture(講義)
・tutor(家庭教師、指導教官)
・attendance(出席)
・faculty(学部)
・bachelor’s(学士)
・master’s(博士)
・questionnaire(アンケート)
・statistic(統計)
・assessment(評価)
・revision(改訂)
・supervise(管理する)
・supervisor(監督者)
・degree(学位)
・certificate(資格)
・commerce(商学)
・psychology(心理学)
・engineering(工学)
・sociology(社会学)
・medicine(薬学)
・geography(地理学)
・architecture(建築学)
・philosophy(哲学)
・economics(経済学)

意味の内容と綴り共に難解な単語が頻出します。

注意点は、科目や組織名は固有名詞として扱われるため、最初の文字は大文字になることです。小文字で書いた場合は、不正解になるので注意しましょう。

参考:【IELTSリスニング対策】絶対におさえるべき頻出単語まとめ

パート4:1人の話者による学術的な話

リスニングパートの中で最も難易度が高いのが、パート4です。パート4は、1人のスピーカーによる大学の講義などを聞いて、設問を解きます。

ただ、頻出単語はアカデミックな場面では基本的なものばかりであり、特別に専門性の高い単語が出題されることはありません。

頻出単語は大きく、健康・動物と習性・環境と自然・政治・エネルギーの5つに分けられます。

主な頻出単語をピックアップしたので、ぜひ参考にしてください。

【健康】
・leisure(余暇)
・disease(病気)
・overweight(肥満)
・check up(健康診断)
・medicine(薬)
・pandemic(パンデミック。病気の世界的大流行)

【動物と習性】
・mammals(哺乳類)
・reptile(爬虫類)
・primates(霊長類)
・predators(捕食者)
・prey(獲物)
・endangered(絶滅危惧種)
・species(種類)

【環境と自然】
・global warming(地球温暖化)
・disaster(災害)
・earthquake(地震)
・tornado(竜巻)
・blizzard(猛吹雪)
・flood(洪水)

【政治】
・government(政府)
・politician(政治家)
・senate(上院)
・mayor(市長)
・regulations(規制)
・president(大統領)

【エネルギー】
・nuclear(核)
・coal(石炭)
・generate(発電)
・hydro electrical power(水力発電)
・renewable(再生可能な)

参考:【IELTSリスニング対策】絶対におさえるべき頻出単語まとめ

問題形式は全部で5種類

IELTSリスニングテストの特徴の1つに、問題形式が5つあることが挙げられます。選択問題だけではないため、事前に問題形式を理解して、落ち着いて回答できるようになりましょう。

以下では、IELTSリスニングパート5つの問題形式を紹介します。

選択問題

音声を聞いたあとに、3つの選択肢の中から適切な回答を選ぶ形式です。英検やTOEICの場合、解答は1つのみですが、IELTSの場合は解答が1つとは限りません。

そのため、まずは設問を丁寧に読み、いくつ解答があるのか確認する必要があります。また、正しい文章になるように、選択肢の中から適切な文章を選ぶタイプの問題も出題されます。

選択問題を攻略するためには、音声全体の流れを理解したうえで、数字や固有名詞に注意しながら聞き取るのが有効です。

マッチング問題

マッチング問題とは、音声を聞いた後で、問題用紙に記載されている選択肢をマッチングさせる問題です。

公式サイトに例題が載せられているので、それを見ながら詳しく解説します。

1.Green Meadow Library
2.Happy Hill Library
3.Joyful Town Library

・If you want to read books about music __
・If you want to read science magazines __
・If you want to read novels __

まずは流れる音声を聞きます。この例題の場合、図書館についての音声が流れます。その後、「音楽についての本」「科学雑誌」「小説」を読みたい場合の図書館を選びます。

メモを活用しながら、細かな情報まで聞き取る必要があります。

出典:【IELTSリスニング対策】問題の種類と解答方法を徹底解説!

ラベリング問題

ラベリング問題とは、音声の内容をもとに問題用紙に記載されている地図や予定表、図表などを完成させるタイプの問題です。

まずは問題用紙に記載されている地図や図表などを確認し、音声を聞きながら問題を解く必要があります。

また、ラベリング問題では方向などを問われることが多いため、方角や方向に関する単語はインプットしておきましょう。

穴埋め問題

穴埋め問題とは、音声を聞いた後に文章の一部もしくは全体の空欄を埋める「記述式」の問題です。

ただし、記述するのは数字や固有名詞が多く、英語の文章を記述する必要はないため、それほど難易度は高くありません。

穴埋め問題で出題される形式は下記の通りです。

・フォーム(名前や住所、電話番号など)
・メモ
・表(場所や時間、価格などをまとめたもの)
・フローチャート(矢印で示された工程をまとめもの)
・要約(音声の一部、もしくは全体の要約)

Don’tなどの省略語は回答にならず、police-officerなどのハイフンでつながれた単語は1単語としてみなされます。

ショートアンサー問題

ショートアンサー問題とは、音声の内容をもとに設問に対する回答を記述する問題です。時間や場所、価格などが問われるため、固有名詞と数字を丁寧に聞き取る必要があります。

IELTSリスニングテストを解く際のコツは?

IELTSリスニングテストで高得点を達成するためには、いくつかのポイントをおさえる必要があります。以下では、5つのコツを紹介するので、ぜひ実践してください。

正しいスペルで記入する

IELTSリスニングテストは、正解の選択肢を塗りつぶすマーク式ではなく、手書きで回答する記述式です。

リスニングスキルは当然ながら、単語を正確に綴れるかどうかも評価されます。スペルミスや三単現のsのつけ忘れ、動詞の時制、固有代名詞の最初の文字は大文字にするなどを意識して回答しましょう。

問題を先読みする

各パートでは、音声が流れる前に数十秒の時間があります。この数十秒を使い、問題を先読みしましょう。問題を先読みできれば、音声の大まかな全体像が掴め、理解度が大きく深まります。

ただし、問題文の先読みは、ある程度リスニング力に自信のある人のみが行う方が無難です。聞き取ることにまだ自信がない人は、先読みのことは考えず、まずはしっかり聞き取ることを意識しましょう。あまり聞き取れていないのに先読みに力を入れても意味がないので、聞き取ることに集中力を使うことが重要です。

解答欄は可能な限りすべて埋める

音声内容を聞き取れなくとも、解答欄は可能な限り全て埋めるようにしましょう。空欄の場合、正解の確率は0%ですが、何かしら記載しておけば正解になる確率はあります。

特に固有名詞や時間、数字が問われる問題が多いので、分からなくてもメモを参考に正解の可能性がある固有名詞や数字などを記述しましょう。

ただし、分からない箇所に時間をかけすぎるのはよくないので、メモを参考にとりあえず何かしら急いで記入しておく程度にとどめてください。

積極的にメモを取る

IELTSのリスニングテストでは、メモを取ることが許可されています。そのため、聞き取れたものに関しては、走り書きや日本語でもいいので可能な限りメモすることがおすすめです。

特に数字や固有名詞は解答に直結する可能性が高いため、メモするようにしてください。メモは後述する10分間の回答転記時間で大いに役に立ちます。

10分間の回答転記時間を有効活用する

IELTSのリスニングテストでは、最後に10分間の解答転記時間が与えられます。

この10分間を活用して、スペルチェックをしたり、メモを見直して適切な回答になっているかの確認をしましょう。

IELTSリスニングテスト対策に有効な勉強法は?

IELTSのリスニングテストの大きな特徴は、リスニングスキルと英語を正しく綴れるスキルが測定されることです。

このことを踏まえて、有効な2つの勉強法を紹介します。

聞いて書き取るディクテーション

ディクテーションとは、流れる英語音声を書き起こす学習法です。

リスニングスキルの強化はもちろんながら、IELTSリスニングテストで求められる聞き取った英語を正確に書き写すスキルも身につけられます。

また、ディクテーションならではのメリットが、聞き取れなかった単語が明確になることです。一般的なリスニング学習では、聞き取りだけになるため、理解が曖昧な部分をそのまま流すデメリットが生じます。

一方ディクテーションは、一字一句漏らさずに書き起こしする必要があるので、聞き取れていない部分が明確になるのです。

リスニングスキルの現状把握および弱点の明確化という面が強いため、ディクテーションは週に1~2回取り組み、書き起こせなかった部分は何度も意識して聞きなおすと効果的です。

聞いて話すシャドーイング

シャドーイングとは、流れる英語音声を影のように追いかける学習法です。

通訳者のトレーニングとして知られ、難易度は非常に高いですが、リスニングやスピーキングの向上など大きな効果が見込めます。

シャドーイングを行う最大のメリットは、英語脳の構築ができる点です。英語脳を構築できると、英語を英語で理解できるようになり、リスニング中の聞き逃しが少なくなります。

また、英語特有のリズムや音にも慣れることができるため、リスニングスキルが飛躍するのです。

隙間時間などを活用し、シャドーイング学習は毎日行い、週に1~2回ディクテーションを行うと、効果的にリスニングスキルを伸ばすことができます。

まとめ

IELTSで目標を達成するためには、本記事で紹介したリスニング対策だけではなく、ライティングやスピーキングなども伸ばす必要があります。

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