「まだ」って英語でなんていう?still?yet?それ以外?

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「まだ授業中」「まだやってない」「まだ食べてない」など日常で「まだ」を使う場面は非常に多いですよね。英語の「まだ」を意味する単語として多くの人が思いつくのがstillとyetでしょう。

どちらも日本語では同じ「まだ」という意味になりますが使い方が異なります。
stillとyetの使い分けと、stillとyetを使わない「まだ」の表現を学習しましょう。

一般的な「まだ」の表現stillとyet

「stillとyetの使い方の違いを説明してください」と言われてきちんと説明できますか?
「なんとなくわかるけど、なぜこの文はstillではダメでyetが正しいのかわからない」という人も多いのではないでしょうか。実は区別のしかたはとてもシンプルです。

stillとyetの違い

stillとyetの違いは、端的にいうと次のとおりになります。

still=「まだ食べている」のような「終了せず続いている」状態
yet=「まだ到着していない」のような「開始される前」のことについて

特にyetは、「He hasn’t arrived yet. (彼はまだ到着していない)」「I haven’t had lunch yet.(まだランチを食べていない)」などnotとセットで否定の形で使われることが多いため、「肯定の場合はstill、否定の場合はyet」と覚えているかもしれません。

しかしこの考え方は間違いで、yetは「The best is yet to come.(最高のことはまだこれから)」のように肯定の文章でも使われます。

stillを使った例文

ではstillを使った例文をいくつかみてみましょう。

But I still haven’t found what I’m looking for
(でも私はまだ探し求めているものを見つけていない)
※U2の楽曲より抜粋

I’m still reading.
(私はまだ本を読んでいる)

He is still sick.
(彼はまだ病気だ)

My sister is still brushing her teeth.
(妹はまだ歯を磨いている)

これらはどれも「現在も続いている状態」を表しています。このように過去に始まり、今も続いていてまだ終わっていないことを言いたいときにはstillが使われます。

yetを使った例文

yetは「これから始まる未来のこと、まだ起こっていないこと」に使います。例文をみてみましょう。

I haven’t decided yet.
(まだ決めていない)

I’m not there yet.
(まだそこに着いていない)

I haven’t done my homework yet.
(まだ宿題をしていない)

またyetは「have yet to」の形で肯定の形でありながら「まだ〜をしていない」という否定の意味にも使えます。

The details have yet to be confirmed.
(詳細はまだ決まっていない)

They have yet to sign the contract.
(彼らはまだ契約にサインをしていない)

stillもyetも使えるけれどニュアンスが異なる場合

最後に文章は全く同じなのに、stillを使うか、yetを使うかによってニュアンスが異なる場合について説明します。

A: I still haven’t read this book.
B: I haven’t read this book yet.

この文のどちらも日本語にすると「まだこの本を読んでいない」となり、同じ意味になりますね。ではどう違うのかニュアンスの違いはわかりますか?

「stillは今も続いている状態で、yetはまだ始まっていない状態である」ということを思い出してください。そこから考えると、次のようにニュアンスを説明することができます。

A:この本を読まないという状態がずっと続いていること、つまり「この本をずっと読もうとは思ってはいたが、『読んでいない』という状態のままである」ということ

B:この本を読むという状態がまだ始まっていないこと、つまり「この本を読みたいとは思っていたが、『読む』という行動をしていない」ということ

どうですか、理解できたでしょうか。このように英語は日本語訳に頼りすぎたり無理に日本語にはめようとすると、英文本来のニュアンスや意味の理解を困難にすることがあります。英語のレベルを一段階上に上げるには、英語を英語のままで理解するという訓練をしていくことがポイントになります。

stillとyet以外の「まだ」の表現

「まだ」をstillとyetを使わなくても表現できる場合があります。その中でよく使われる表現をおさらいしましょう。

much, moreを使って「まだどれぐらい?」

「もっと」「さらに」の比較を表すmuchやmoreを使うと、「まだ先長いの?」「まだあと何回?」といった文章を作ることができます。

How much longer?
(まだどれぐらい?(距離や時間の長さ))

How many times more?
(まだあと何回?)

onlyを入れて「まだこれぐらい」

onlyは「たったこれぐらい」ということを意味することから、「まだ3歳」「まだ2ヶ月」といったことを表現できます。

一つ注意が必要なのは、日本語で同じ「まだ」でも、本来のonlyの意味は「ほんの、たった、やっと」であり、stillは「依然として、相変わらず」というニュアンスの違いがあることです。

どういった会話の流れや文の意味で使いたいかによって、使い分けましょう。

She’s only 3 years old.
(彼女はまだ3歳だ)

It has only been 2 months since we moved here.
(私たちがここへ引っ越してきてまだ2ヶ月だ)

leftを使って「まだどれぐらい残ってる?」

「残っている」という意味のleaveの過去分詞leftを使って「まだこれぐらい残っている」というように「まだ」の意味で使うことができます。

Do we have any wine left?
(まだワイン残ってたっけ?)

There is one room left.
(まだ一部屋空いている)

比較で「まだまし」

「〜より〜の方がいい」を意味する「better than」「rather than」比較の形でも日本語の「まだ」を表す文を作ることが可能です。

It is better than nothing.
(何もないよりまだましだ)

I’d like to stay at home rather than go out.
(外出するより家にいる方がまだいいかな)

まとめ

日本語の「まだ」は色々な状況で幅広い意味で使える便利な言葉です。しかし英語の場合は、状況によって違う表現を使い分ける必要があります。瞬時に使い分けるには、たくさんの英語に触れて慣れていくしかありません。

記事の中でも述べましたが、そもそも言語背景が違うため、日本語にピッタリ合う英語、あるいは逆がないことも多くあります。できるだけ多くの英語に触れ、意味やニュアンスの違いを英語のままで理解できるようになるように、学習を続けていきましょう。

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