「多分」「おそらく」を表す英語はmaybe以外に何がある?可能性を表す英語の使い分け

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「おそらく、という意味を表す英語は何ですか?」と聞かれたとき、ほとんどの人がまず最初に思いつくのが”maybe”ではないでしょうか。しかし英語には、ほかにもprobablyやpossiblyなど不確実性のある「程度」を表す単語があります。

いろいろな「おそらく」「たぶん」の表現とそれぞれの「程度」を学んで英会話に役立てましょう。

「おそらく」を表す英語と度合い

「おそらく」を表す代表的な単語はmost likely、probably、likely、maybe、perhaps、possiblyの6つがあります。ではそれぞれの程度の違いについて見てみましょう。

確実性が高い順に並べると、次のようになります。

most likely>probably>likely>maybe=perhaps>possibly

それぞれの確実性の度合いをパーセンテージで表すと、

  • most likely(90パーセント以上)「ほぼ確実」
  • probably(80パーセント以上)「十中八九」
  • likely(50パーセント以上)「たぶん」
  • maybe / perhaps(30~40パーセント)「もしかしたら~かもしれない」
  • possibly(10パーセント程度、「ひょっとしたら~かもしれない」

となり、most likelyが「何か特別な事情などがない限りは確実」であるのに対し、一番度合いが低いpossiblyは「可能性は非常に低いけれど、ひょっとしたら」と不確実性が非常に高い場合を指します。

「おそらく」を表す英単語の使用例

ここでは前項で挙げた6つの「おそらく」を使った例文を見ていきます。

「おそらく」の単語の位置は一般的に、maybeは文頭や文末、そのほかは動詞の直前あるいはbe動詞直後で、文頭に来る場合は主に強調したい場合となっています。こちらも確認しながら例文を見ると同時に、それぞれの例文で使われるニュアンスを理解するよう努めましょう。

「(90パーセント以上の高い確率で)おそらく」のMost likely

Most likelyは、ほかの選択肢や事象の可能性があることが考えられる中、もっとも確率が高いものについて述べるときに使います。

It will most likely rain tomorrow. (明日はおそらく雨が降るだろう。)

文中では特に触れられていませんが、”most likely”を使うことで、天候の可能性として最も高いのは雨だと主張していることがわかります。
なお、”most likely”を使うときは、動詞rainの直前となります。

He is most likely at home.(彼はおそらく家にいるだろう。)

ここでいう「彼」が在宅中なのか外出しているのか、あるいは出勤中なのかといった可能性の中で最も高いのは在宅中であるという意味合いになります。
なお、most likelyを使うときは、be動詞isの直後となります。

Most likely she was sleeping.(おそらく彼女は寝ていたのだろう。)

文頭にmost likelyをおくときは、内容を強調したいとき。
例えば会話で、”I called her last night but she didn’t pick up the phone.”(昨夜電話したんだけど、電話に出なかったんだよね。)と言われたとしましょう。その場合はこの例のようにmost likelyを文頭に置いて「たぶん寝ていたのでは」ということを強調することで、「おそらく寝ていて電話に出られなかっただけ=心配しなくても大丈夫」という気持ちを暗に込めることができます。

「(十中八九、80パーセント以上の確率で)おそらく」のProbably

裏付けとなる十分な理由があり、非常に高い確率で起こりそうなことについて話したり意見を伝える場合に使われます。probablyは話し言葉だけではなく、書き言葉でもよく使われる単語です。

I’ll probably be there by 5pm.(おそらく午後5時までにはそこに行ってるよ。)

ここでは動詞beの直前にprobablyを挿入することで、十中八九というニュアンスでの「おそらく」とは意味合いが異なり、「たぶんそこにいる(違う場所にいるかもしれない)」となります。

逆にbe動詞の直後に”probably”をおき、”I’ll be probably there.”とすると、「おそらくそこにいる(違う場所にいるかもしれないが)という意味合いになるので、気をつけましょう。

This is probably the last time I see you before I move to Australia.
(おそらく今回がオーストラリアに引っ越す前に君と会う最後になるだろう。)

be動詞isの直後にprobablyをおき、「おそらく今回が最後」と言いつつ「可能性は低いけれどもしかしたらもう一度会える可能性もある」という含みを持たせています。

Probably the best thing to do is to apologise him.
(たぶん一番いいのは彼に謝ることじゃないかな。)

文頭にprobablyを入れることで、自分の意見を断定せず、やわらかく意見を伝えられます。

このように文頭にprobablyを入れると、直接的な表現になりすぎず、相手の気持ちに配慮しつつ意見を主張することができるということを覚えておきましょう。押し付けがましくなるかも、ひょっとして間違った意見かもと心配な時はprobablyを文頭に使くとよいですよ。

「(半々の確率で)おそらく」のLikely

Likelyは通常形容詞として使われますが、これまでのように「おそらく」と副詞で、で使う場合は、形容詞とセットで使うのが普通です。

ただし、”likely”だけで使うことは間違いではなく特にアメリカ圏ではカジュアルな表現として使われることもあります。

He will likely join us later.(彼はたぶんあとで合流するだろう。)

”likely”だけで使われる例です。ほかの副詞と同じく動詞の直前におきます。五分五分の可能性が考えられ、「彼は合流すると思うけど、しないこともありえる」というニュアンスになります。このようなニュアンスの使い方はアメリカ圏に多くみられます。

It is likely (that) she will win the election.(おそらく彼女は選挙で勝つだろう。)

“likely”は形容詞としても多くつかわれるので、ここでは「It is likely (that)…」の形で形容詞として使われる代表的な例をご紹介します。thatは会話では省かれることも多くあります。

I’m likely to forget, so can you remind me?
(たぶん忘れるから、また言ってくれる?)

もうひとつ形容詞として使われる例が、「likely to + 動詞原型」の形です。「It is likely (that)…」と比べてよりカジュアルに使われます。”It is likely that I will forget”に変えても同じ意味ですが、少し固い印象になります。

「(50パーセント以下の確率で)もしかしたら多分」のMaybe / Perhaps

日常会話で最もよく使われるのがmaybeです。カジュアルに使われるため、書き言葉ではほとんど使われありません。「確率はそれほど高くないけど、可能ではあれば」「まだ決めてないけれどおそらく」というぐらいの軽い感じで使われます。

これまで解説したmost likely、probably、likelyが経験や事実など根拠となる事柄から推察される意見であることに対し、maybeは全く根拠がない場合にもよく使うことができます。そのことから「おそらく」を表す代表的な副詞の中では最も自由度が高く、気軽に使える単語です。

同じ意味で使われるperhapsはmaybeに比べて少しかしこまった印象の単語です。Maybeがほぼ話し言葉限定で使われることに対し、perhapsは書き言葉でも使われます。

また、maybeがほとんどの場合文頭で使われることに対し、perhapsは文頭以外さまざまな位置におかれることも特徴です。

Maybe I’m coming to the party. I haven’t decided yet.
(パーティーに行くかもしれないけど、まだ決めてない。)

「パーティーに行くかもしれないし、行かないかもしれない」と立場をはっきりさせていません。このようにまだ予定を決めていないときなどにmaybeを使うと、相手は過度な期待をさせずに済むことができます。このMaybeはPerhapsに置き換えることもできます。

This is perhaps her best performance.
(これはおそらく彼女の最高の演奏だろう。)

文中にperhapsが使われる場合、かわりにmaybeを使うことはありません。2つ以上の文節が一文になっている場合にmaybeを文中におきます。

Maybe we can go hiking together this weekend.
(今週末一緒にハイキングに行かない?)

maybeはやんわりと提案をする場合によく使われます。この例文の直訳は「もしかしたら週末に一緒にハイキングに行けるだろう」ですが、maybeを入れることで相手にこうしたらいいのではないか?と提案する文章になります。”Maybe you can use mine.”(私のを使ったらどう?) “Maybe you should tell her.”(彼女に言った方がいいよ)など、日常会話で非常によく使われる表現方法なので覚えておきましょう。

Perhaps you could come back tomorrow.
(明日また来てみてください。)

これもmaybeと同様に提案に使われている例です。この例でいうと、発言者は忙しい、担当者がいない、などの理由でその日は対応が難しく出直して欲しい旨をやわらかい言い方で提案しています。”Please come back tomorrow.”(また明日来てください)だと直接的すぎて高圧的だと感じる人がいる恐れもありますが、このようにperhapsやmaybeを加えることで、押し付けがましい印象を与えずにすみます。

「(低い確率で)ひょっとしたら多分」のPossibly

確率がゼロではない時に、理論上無理ではない、外的な要因によってその可能性がある、といったニュアンスを含ませたい時に使われます。

We often argue, possibly because of the difference in our ages.
(私たちはしょっちゅう口喧嘩するんだけど、それは年齢差のせいかもしれない。)

直接的な原因があっても、それだけではなくもしかしたらこんな理由があるかもしれない、という可能性を意味しています。

She seems depressed, possibly due to her recent breakup.
(彼女が落ち込んでいるのは、最近彼と別れたからかもしれない。)

落ち込んでいる理由が本人にしかわかりませんが、考えうる外的要因について推測しています。

Our house is under renovation. It takes one month, possibly longer.
(私たちの家はリノベーション中です。1ヶ月、ひょっとしたらおそらくもっとかかるかも)

特定期間で終了する予定だけど、おそらくもっと時間がかかる可能性がある、ということについて話しています。

まとめ

「おそらく」を表す代表的な表現について解説しました。これらは日常会話で非常によく使われるのでぜひ使えるようになりましょう。会話中に必ず一度は出てくる表現です。人によっては連発します。

ただし、プレゼンテーションなどの場で使うのは内容に根拠や自分の意見を弱めることになるので避けます。とはいえ質疑応答や意見交換の場で、「君はこう言っているが、こんな可能性もあるんじゃないのか?」といった感じに使うと押し付けがましくなく、かつ相手に「そうかもしれない」と思わせたり、可能性を認めさせるように話を持っていくこともできます。うまく使いこなせるように練習してみてくださいね。

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